「お疲れ様です」「お疲れ様でした」の違い。正しい使い方と意味の区別

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ビジネスシーンでよく使われる「お疲れ様です」と「お疲れ様でした」。

一見似ていますが、使うタイミングや意味には明確な違いがあります。

この表現を間違って使うと、ビジネスマナーに欠けると思われる可能性もあるため、正しい使い分けを理解することが重要です。

特に新入社員や敬語に不慣れな方は、この違いを把握しておくことでコミュニケーションの質が向上するでしょう。

この記事でわかること

  1. 「お疲れ様です」と「お疲れ様でした」の基本的な意味と違い
  2. シーン別(メール・対面・電話)での正しい使い方
  3. 職場での役職や立場による適切な表現方法
  4. すぐに使えるビジネスメール例文とテンプレート
  5. ビジネスマナーとして避けるべき間違った使い方のポイント

あなたも今日から「お疲れ様です」と「お疲れ様でした」を自信を持って使い分けられるようになります!

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  1. まずは基本を押さえよう!「お疲れ様です」と「お疲れ様でした」の意味と違い
    1. 「お疲れ様です」の基本的な意味
    2. 「お疲れ様でした」の基本的な意味
    3. 両者の違いを簡潔に理解する
  2. シーン別「お疲れ様です」「お疲れ様でした」の正しい使い分け
    1. 対面での使い分け
    2. メールでの使い分け
    3. 電話での使い分け
  3. すぐに使える!シーン別メール例文とテンプレート
    1. 日常的な業務連絡メール
    2. プロジェクト完了時のメール
    3. 退社時・翌日のフォローアップメール
  4. 役職・立場別「お疲れ様です」「お疲れ様でした」の使い方
    1. 上司から部下への使い方
    2. 部下から上司への使い方
    3. 同僚・同期間での使い方
    4. 社外の人(取引先・顧客)への使い方
  5. よくある間違いと正しい「お疲れ様」表現
    1. NG例:「ご苦労様です」を目上の人に使う
    2. NG例:終了した業務に「お疲れ様です」を使う
    3. NG例:「お疲れ」だけで済ませる
    4. NG例:メールの結びに「お疲れ様です」を使う
    5. NG例:初対面の顧客に「お疲れ様です」
  6. まとめ:自信を持って「お疲れ様です」「お疲れ様でした」を使い分けよう
  7. FAQ:「お疲れ様です」「お疲れ様でした」についてよくある質問
    1. Q1: 「お疲れ様です」の語源や由来は何ですか?
    2. Q2: 英語で「お疲れ様です」「お疲れ様でした」に相当する表現はありますか?
    3. Q3: 朝一番に「お疲れ様です」と言うのは適切ですか?
    4. Q4: 「お疲れ様」と「ご苦労様」の違いは何ですか?
    5. Q5: リモートワークでの「お疲れ様です」「お疲れ様でした」の使い方に違いはありますか?

まずは基本を押さえよう!「お疲れ様です」と「お疲れ様でした」の意味と違い

「お疲れ様です」と「お疲れ様でした」は時制による違いだけでなく、使うシーンや相手によっても適切な表現が変わります。

まずは両者の基本的な意味から理解しましょう。

「お疲れ様です」の基本的な意味

「お疲れ様です」は現在進行形の労いの表現です。

相手が現在も仕事中、または仕事の途中であることを前提とした挨拶になります。

「今、頑張っているあなたに敬意を表します」という意味が込められています。

具体例:

  • 午前中や勤務時間中に同僚に会った時
  • オフィス内で同僚とすれ違う時
  • 電話やチャットで連絡を取り合う際の挨拶

間違いやすいポイント

仕事が完全に終了した後や退社時には「お疲れ様です」よりも「お疲れ様でした」の方が適切な場合が多いです。

「お疲れ様でした」の基本的な意味

「お疲れ様でした」は過去形の労いの表現です。

相手の仕事や特定のタスクが終了したことを前提とした挨拶になります。

「ここまでの努力や仕事に対して敬意を表します」という意味合いがあります。

具体例:

  • 退社時の挨拶
  • 会議や打ち合わせが終了した後
  • プロジェクトが完了した際の労いの言葉

間違いやすいポイント

まだ仕事が続いている状況で「お疲れ様でした」を使うと、「もう仕事は終わったでしょう」という印象を与えかねないため注意が必要です。

両者の違いを簡潔に理解する

「お疲れ様です」と「お疲れ様でした」の最大の違いは、時制状況認識にあります。下記の表で簡単に違いを確認しましょう。

表現時制使用タイミングニュアンス
お疲れ様です現在進行形仕事中・作業途中「今頑張っていますね」
お疲れ様でした過去形仕事終了後・作業完了時「ここまでよく頑張りましたね」
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シーン別「お疲れ様です」「お疲れ様でした」の正しい使い分け

ビジネスシーンによって「お疲れ様です」と「お疲れ様でした」の使い分けは異なります。

代表的なシーン別に適切な使用法を見ていきましょう。

シーン別の使い分けでは、コミュニケーション手段(対面・メール・電話)と、タイミング(朝・昼・夕方・退社時)を考慮することが重要です。

対面での使い分け

対面での挨拶は最も基本的なコミュニケーションです。

時間帯や状況に応じた適切な表現を身につけましょう。

朝の挨拶:

  • 「おはようございます」が基本ですが、既に仕事を始めている同僚に対しては「お疲れ様です」も使えます。
  • 例:「おはようございます。今日も早くからお疲れ様です」

日中の挨拶:

  • 基本的に「お疲れ様です」を使います。
  • 例:「お疲れ様です。資料の件でご相談があります」

退社時の挨拶:

  • 自分が先に帰る場合:「お先に失礼します。お疲れ様です」
  • 相手が帰る場合:「お疲れ様でした。お気をつけてお帰りください」

間違いやすいポイント

対面での挨拶は相手の状況を見て判断することが大切です。

例えば、相手が明らかに退社準備をしている場合は「お疲れ様でした」が適切です。

メールでの使い分け

メールでは文脈や目的によって使い分けが必要です。適切な例文を参考にしましょう。

メール開始時:

  • 一般的に「お疲れ様です」を使います。
  • 例:「お疲れ様です。営業部の山田です。先日のミーティングの件で連絡いたしました」

特定の業務完了後:

  • 完了した業務に対して「お疲れ様でした」を使います。
  • 例:「プロジェクトXの完了、誠にお疲れ様でした。皆様のおかげで無事納品できました」

退社後や翌日のフォローアップ:

  • 前日の業務に対しては「お疲れ様でした」を使います。
  • 例:「昨日はお疲れ様でした。議事録を添付いたしますのでご確認ください」

間違いやすいポイント

メールでは相手の現在の状況が見えないため、メールの目的や内容に合わせて判断することが重要です。

電話での使い分け

電話では相手の状況が見えないため、時間帯や会話の流れを意識した使い分けが必要です。

電話の冒頭:

  • 基本的に「お疲れ様です」を使います。
  • 例:「お疲れ様です。マーケティング部の佐藤です」

電話の終了時:

  • 一般的に「お疲れ様です」を使いますが、明確に業務が完了した場合は「お疲れ様でした」も適切です。
  • 例:「ご対応ありがとうございました。お疲れ様です/でした」

間違いやすいポイント

電話で「お疲れ様でした」を使う場合は、明確に完了した業務や作業がある場合に限定するのが無難です。

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すぐに使える!シーン別メール例文とテンプレート

ビジネスメールで使える具体的な例文とテンプレートを紹介します。

シーンに応じた適切な「お疲れ様です」「お疲れ様でした」の使い方を身につけましょう。

日常的な業務連絡メール

日常的な業務連絡では主に「お疲れ様です」を使用します。

敬語表現例:

件名:【ご確認】明日の会議資料について

本文:
鈴木様

お疲れ様です。総務部の田中です。

明日の部門会議で使用する資料を添付いたしましたので、
ご確認いただけますと幸いです。

何かご不明点がございましたら、ご連絡ください。

よろしくお願いいたします。

田中

ビジネスシーン別例(同僚向け):

件名:【共有】週報提出のお願い

本文:
皆様

お疲れ様です。チームリーダーの佐藤です。

今週の週報の提出期限は明日17時となっております。
まだ未提出の方は、添付のテンプレートをご利用の上、
期限内にご提出をお願いいたします。

よろしくお願いいたします。

佐藤

プロジェクト完了時のメール

プロジェクトや特定の業務が完了した際には「お疲れ様でした」を使用します。

敬語表現例:

件名:【御礼】プロジェクトX完了のご報告

本文:
プロジェクトメンバーの皆様

お疲れ様でした。プロジェクトマネージャーの高橋です。

先日のプロジェクトX、無事にクライアント納品が完了いたしました。
皆様のご尽力のおかげで、当初の目標を達成することができました。

心より感謝申し上げます。
次回のプロジェクト振り返りミーティングについては、
後日あらためてご連絡いたします。

引き続きよろしくお願いいたします。

高橋

ビジネスシーン別例(上司向け):

件名:【報告】月次レポート提出完了

本文:
部長

お疲れ様です。営業2課の山本です。

先ほどご依頼いただいていた月次レポートの作成が完了し、
システムへのアップロードも終えましたので、ご報告いたします。

今月の売上は前月比108%となり、特に新規顧客からの
受注が好調でした。詳細は添付のレポートをご覧ください。

ご確認のほど、よろしくお願いいたします。

山本

退社時・翌日のフォローアップメール

退社後や翌日のフォローアップメールでは「お疲れ様でした」を使用するのが一般的です。

敬語表現例:

件名:【議事録】本日の営業会議について

本文:
営業部の皆様

本日はお疲れ様でした。営業企画の伊藤です。

本日の営業会議の議事録を作成いたしましたので、
ご確認をお願いいたします。

特に次回までのアクションアイテムについては、
担当者の欄に記載しておりますので、ご確認ください。

何かご不明点があれば、ご連絡ください。

よろしくお願いいたします。

伊藤

ビジネスシーン別例(クライアント向け):

件名:【御礼】本日のご来社について

本文:
株式会社〇〇
△△部 □□様

本日はご多忙の中、弊社までお越しいただき誠にありがとうございました。
お疲れ様でした。

ご提案内容についてご検討いただけるとのこと、大変光栄に存じます。
次回の打ち合わせは、来週水曜日15時からで調整を進めております。

詳細が決まり次第、あらためてご連絡させていただきます。
本日は誠にありがとうございました。

引き続きよろしくお願い申し上げます。

株式会社△△
営業部 佐々木
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役職・立場別「お疲れ様です」「お疲れ様でした」の使い方

職場での役職や立場によって、適切な表現方法は異なります。

ここでは立場ごとの適切な使い方を解説します。

上司から部下への使い方

上司から部下へは基本的にどちらの表現も使用できますが、状況に応じた使い分けがポイントです。

「お疲れ様です」の使用例:

  • 日常的な挨拶や業務中の声かけ
  • 例:「お疲れ様です。今の作業の進捗はどうですか?」

「お疲れ様でした」の使用例:

  • 部下が特定の業務を完了した際の労い
  • 例:「プレゼン資料、お疲れ様でした。とても分かりやすい内容でした」

間違いやすいポイント

上司の立場でも丁寧な言葉遣いを心がけることで、良好な職場環境づくりにつながります。

部下から上司への使い方

部下から上司へは基本的に敬語表現を使用します。

状況に応じて適切な表現を選びましょう。

「お疲れ様です」の使用例:

  • 日中のご挨拶や業務の相談時
  • 例:「部長、お疲れ様です。企画書の件でご相談があります」

「お疲れ様でした」の使用例:

  • 上司が退社する際や長時間の会議後など
  • 例:「本日の長時間の会議、お疲れ様でした」

間違いやすいポイント

上司に対しては「ご苦労様です/でした」は使わないように注意しましょう。

これは目上の人に対して使用すると失礼にあたります。

同僚・同期間での使い方

同僚間では比較的柔軟な使い方ができますが、基本的なルールを押さえておくと良いでしょう。

「お疲れ様です」の使用例:

  • デスクでの日常的な挨拶
  • 例:「お疲れ様です。この資料、確認してもらえる?」

「お疲れ様でした」の使用例:

  • 共同作業終了後や退社時
  • 例:「今日のプレゼン、お疲れ様でした。とても良かったよ」

間違いやすいポイント

同僚間でも、特に他部署の方や社内での立場を考慮した表現を選ぶことが大切です。

社外の人(取引先・顧客)への使い方

社外の方に対しては、より丁寧な表現を心がけましょう。

状況によっては「お疲れ様」以外の表現も検討する必要があります。

「お疲れ様です」の使用例:

  • 継続的に一緒に仕事をしている取引先との電話やメール
  • 例:「いつもお世話になっております。お疲れ様です。〇〇株式会社の山田です」

「お疲れ様でした」の使用例:

  • 商談や打ち合わせ後の挨拶
  • 例:「本日は長時間の打ち合わせ、お疲れ様でした。貴重なご意見をありがとうございました」

間違いやすいポイント

初対面や改まった場では「お疲れ様です/でした」よりも「お忙しいところ恐縮です」「お時間をいただきありがとうございました」など別の表現を使うことも検討しましょう。

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よくある間違いと正しい「お疲れ様」表現

「お疲れ様です」「お疲れ様でした」の使用において、よくある間違いと正しい表現方法を確認しましょう。

NG例:「ご苦労様です」を目上の人に使う

「ご苦労様です/でした」は目上の人に対して使うと失礼にあたります。

これは目下の人に対して使う表現です。

間違った例:

  • 「部長、今日はご苦労様です」(×)

正しい例:

  • 「部長、今日はお疲れ様です」(○)

NG例:終了した業務に「お疲れ様です」を使う

既に完了した業務や終了したプロジェクトに対して「お疲れ様です」を使うのは不自然です。

間違った例:

  • 「昨日のプレゼン、お疲れ様です」(×)

正しい例:

  • 「昨日のプレゼン、お疲れ様でした」(○)

NG例:「お疲れ」だけで済ませる

「お疲れ」だけでは略した表現となり、ビジネスシーンでは失礼に当たる場合があります。

間違った例:

  • 「お疲れ~」(×)

正しい例:

  • 「お疲れ様です」(○)

NG例:メールの結びに「お疲れ様です」を使う

メールの結びには「お疲れ様です」ではなく、「よろしくお願いいたします」などを使うのが一般的です。

間違った例:

資料を添付いたしますので、ご確認ください。
お疲れ様です。(×)

正しい例:

資料を添付いたしますので、ご確認ください。
よろしくお願いいたします。(○)

NG例:初対面の顧客に「お疲れ様です」

初対面や改まった場では「お疲れ様です」よりも「はじめまして」「お世話になっております」などが適切です。

間違った例:

  • (初対面の顧客に)「お疲れ様です。〇〇株式会社の山田です」(×)

正しい例:

  • (初対面の顧客に)「はじめまして。〇〇株式会社の山田と申します」(○)
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まとめ:自信を持って「お疲れ様です」「お疲れ様でした」を使い分けよう

本記事では、「お疲れ様です」と「お疲れ様でした」の違いと正しい使い方について詳しく解説しました。

「お疲れ様です」は現在進行形で、仕事が継続中の状況で使う表現です。

一方「お疲れ様でした」は過去形で、仕事や特定のタスクが完了した後に使う表現です。

適切な使い分けのポイントは以下の通りです。

  1. 時制を意識する:進行中なら「です」、完了したなら「でした」
  2. シーンに合わせて選ぶ:対面・メール・電話など状況によって適切な表現が異なる
  3. 相手との関係性を考慮する:上司・部下・同僚・社外の人など、相手によって適切な表現を選ぶ
  4. ビジネスマナーとして丁寧に使う:略さずに「お疲れ様です/でした」と完全な形で使う

これらのポイントを押さえることで、ビジネスコミュニケーションの質が向上し、相手に好印象を与えることができるでしょう。

日本語の敬語は複雑ですが、基本をしっかり理解して練習することで、自信を持って使いこなせるようになります。

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FAQ:「お疲れ様です」「お疲れ様でした」についてよくある質問

Q1: 「お疲れ様です」の語源や由来は何ですか?

A1: 「お疲れ様」の「疲れ」は相手の労をねぎらう意味があり、「様」は敬意を表す接尾語です。

相手の仕事ぶりに対して「お疲れのことと存じます」という敬意と感謝の気持ちを込めた表現として発展しました。

元々は労働や苦労を重ねる人への敬意を表す言葉として使われていました。

Q2: 英語で「お疲れ様です」「お疲れ様でした」に相当する表現はありますか?

A2: 厳密な対応表現はありませんが、近い表現としては「Thank you for your hard work」「Good job」「You must be tired」などがあります。

ただし、日本語の「お疲れ様です/でした」のような労いと敬意を同時に表す独特のニュアンスは英語に完全に対応する表現はないと言われています。

Q3: 朝一番に「お疲れ様です」と言うのは適切ですか?

A3: 朝一番では基本的に「おはようございます」が適切です。

ただし、既に仕事を始めている人や、夜勤明けの人に対しては「お疲れ様です」も使えます。

例えば「おはようございます。今日も早くからお疲れ様です」のように併用するのも良いでしょう。

Q4: 「お疲れ様」と「ご苦労様」の違いは何ですか?

A4: 「お疲れ様」は同僚や目上の人に対して使える表現ですが、「ご苦労様」は目上の人が目下の人に対して使う表現です。

目上の人に「ご苦労様」と言うのは失礼にあたるため、注意が必要です。

Q5: リモートワークでの「お疲れ様です」「お疲れ様でした」の使い方に違いはありますか?

A5: 基本的な使い分けは同じですが、リモートワークではオンライン会議の開始時に「お疲れ様です」、終了時に「お疲れ様でした」を使うことが多いです。

また、チャットツールでの挨拶にも「お疲れ様です」を使うことが一般的です。

ただし、始業時には「おはようございます」、終業時には「お疲れ様でした」という使い方が適切です。

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