「ビジネス年賀状には、どの賀詞を使えば失礼にならない?」
「謹賀新年と恭賀新年は、どちらを選ぶべき?」
「取引先への年賀状と年始メールでは、同じ賀詞を使ってよい?」
新年の挨拶を準備するとき、意外と迷うのが「賀詞(がし)」の選び方です。
賀詞とは、新年を祝うために使う挨拶の言葉です。
代表的なものには「謹賀新年」「恭賀新年」「迎春」「あけましておめでとうございます」などがあります。
どれも新年を祝う表現ですが、言葉に含まれる敬意や、ふさわしい相手には違いがあります。
特に取引先や上司などへの改まった挨拶では、相手との関係に合った賀詞を選ぶことが大切です。
結論から言うと、ビジネス年賀状で迷った場合は「謹賀新年」、文章で丁寧に伝えたい場合は「謹んで新年のお慶びを申し上げます」が使いやすい表現です。
ただし、年始メールや社内チャットでは、四文字賀詞を使うより文章形式の挨拶が自然な場合もあります。
この記事では、ビジネスで使える賀詞を一覧にし、読み方・意味・適した相手・使用場面を解説します。
取引先・重要顧客・上司・同僚・年始メールの使い分けや、実際の年賀状にそのまま使える完成文例も紹介します。
- ビジネスで使える賀詞一覧|まずは早見表で確認
- 四文字賀詞の意味と使い分け
- 文章形式の賀詞一覧|より丁寧に新年を祝う
- 一般的な新年の挨拶|社内・同僚にも使える賀詞
- 取引先・上司・社内別|おすすめの賀詞早見表
- 年賀状・年始メール・社内チャットで賀詞はどう変える?
- そのまま使える賀詞入りビジネス年賀状文例8選
- 賀詞を選ぶときに注意したい4つのポイント
- 賀詞の選び方に関するよくある質問
- Q. ビジネス年賀状で最も使いやすい賀詞は何ですか?
- Q. 謹賀新年と恭賀新年は、どちらが丁寧ですか?
- Q. 社長への年賀状には何と書けばよいですか?
- Q. 取引先への年賀状に「あけましておめでとうございます」は使えますか?
- Q. 「迎春」「賀正」は仕事関係の相手に使えませんか?
- Q. 会社の年賀状を一種類のデザインで統一する場合は?
- Q. 年始メールで「謹賀新年」と書いてもよいですか?
- Q. 「謹賀新年」と「あけましておめでとうございます」を一緒に使ってもよいですか?
- Q. 賀詞のあとに旧年中の感謝を書く必要はありますか?
- Q. 年賀状と年始メールは両方送るべきですか?
- Q. 相手が喪中の場合は賀詞を変えれば年賀状を送れますか?
- Q. すでに略式の賀詞で年賀状を送った場合はどうすればよいですか?
- まとめ|ビジネスの賀詞は相手と用途に合わせて選ぶ
- 関連記事|賀詞・年賀状・年始挨拶の書き方
ビジネスで使える賀詞一覧|まずは早見表で確認
賀詞は、大きく分けて四文字賀詞・文章形式の賀詞・一般的な挨拶表現・一文字や二文字の賀詞があります。
改まったビジネスシーンでは、敬意を含む四文字賀詞や丁寧な文章形式が使いやすいでしょう。
| 賀詞 | 読み方 | 主な用途 | 丁寧さの目安 |
|---|---|---|---|
| 謹賀新年 | きんがしんねん | 取引先・上司・企業の年賀状 | 改まった表現 |
| 恭賀新年 | きょうがしんねん | 取引先・役員・上司 | 改まった表現 |
| 謹んで新年のお慶びを申し上げます | — | 重要取引先・会社代表名義 | 改まった表現 |
| 謹んで新春のお慶びを申し上げます | — | 取引先・役職者 | 改まった表現 |
| 謹んで初春のお慶びを申し上げます | — | 顧客・役職者 | 改まった表現 |
| 謹んで新年のご挨拶を申し上げます | — | 年始メール・ビジネス文書 | 丁寧な挨拶 |
| 新春のお慶びを申し上げます | — | 取引先・一般的な年賀状 | 丁寧な表現 |
| 初春のお慶びを申し上げます | — | 取引先・一般的な年賀状 | 丁寧な表現 |
| あけましておめでとうございます | — | 幅広い相手・社内・メール | 標準的な表現 |
| 新年おめでとうございます | — | 一般的な新年の挨拶 | 標準的な表現 |
| 賀正 | がしょう | 親しい同僚・友人など | 略式 |
| 迎春 | げいしゅん | 親しい同僚・友人など | 略式 |
取引先や上司へは「謹賀新年」「恭賀新年」または丁寧な文章形式から選ぶのが無難です。
一方、社内の同僚や親しい相手には、「あけましておめでとうございます」など、柔らかい表現も使えます。
「賀正」「迎春」が目上の相手に不向きとされる理由は、ビジネス年賀状のNG賀詞一覧で詳しく紹介しています。
四文字賀詞の意味と使い分け
四文字賀詞は、企業の年賀状や取引先への挨拶状に使いやすい形式です。
ただし、四文字であればすべて同じ意味というわけではありません。
まずは、ビジネスで使う機会の多い代表的な賀詞を確認しましょう。
1. 謹賀新年|取引先・上司に幅広く使える
賀詞
謹賀新年
読み方
きんがしんねん
意味
謹んで新年を祝うという意味です。
「謹」には、相手を尊重して慎み深く接するという意味があります。
そのため、新年の祝意とともに敬意を伝えられます。
向いている相手
- 取引先の担当者
- 重要顧客
- 社長・役員
- 上司・先輩
- 協力会社・仕入先
会社として複数の取引先に共通の年賀状を送る場合にも使いやすい賀詞です。
本文との組み合わせ例
謹賀新年
旧年中は格別のご高配を賜り、誠にありがとうございました。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
2. 恭賀新年|改まった年賀状に適した賀詞
賀詞
恭賀新年
読み方
きょうがしんねん
意味
恭しく新年を祝うという意味です。
「恭」には、相手を敬って礼儀正しく接する意味があります。
「謹賀新年」と同様に、相手への敬意を込めた賀詞として使えます。
向いている相手
- 取引先の経営者
- 役員・上司
- 長年お世話になっている顧客
- 改まった挨拶を送りたい相手
本文との組み合わせ例
恭賀新年
旧年中は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
本年も皆さまのご期待にお応えできるよう努めてまいります。
3. 謹賀新年と恭賀新年はどちらが丁寧?
どちらも、目上の相手への年賀状に使える丁寧な賀詞です。
一般的なビジネス年賀状では、明確な上下関係を付けて使い分ける必要はありません。
選び方に迷った場合は、広く知られている「謹賀新年」を選ぶと分かりやすいでしょう。
企業の年賀状デザインや、会社の慣習に合わせて「恭賀新年」を選ぶこともできます。
文字の珍しさではなく、読み手に伝わりやすいかどうかを基準にすることが大切です。
文章形式の賀詞一覧|より丁寧に新年を祝う
文章形式の賀詞は、新年を祝う気持ちを言葉で直接伝えられる表現です。
四文字賀詞に比べて文章は長くなりますが、その分、丁重な挨拶に仕上げやすい特徴があります。
取引先や経営者などへの年賀状にも適しています。
4. 謹んで新年のお慶びを申し上げます
賀詞
謹んで新年のお慶びを申し上げます
「謹んで」という敬意を表す言葉を使い、丁重に新年の祝意を伝える表現です。
向いている場面
- 企業の代表者名義の年賀状
- 重要な取引先
- 経営者・役員への年賀状
- 改まった年頭の挨拶状
本文との組み合わせ例
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
旧年中は格別のご厚情を賜り、心より御礼申し上げます。
本年も変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
5. 謹んで新春のお慶びを申し上げます
賀詞
謹んで新春のお慶びを申し上げます
「新春」は、新しい年を表す言葉です。
「謹んで」と組み合わせることで、改まった相手にも使いやすい丁寧な賀詞になります。
向いている場面
- 取引先への年賀状
- 会社名義の新年挨拶状
- 上司・役職者への年賀状
本文との組み合わせ例
謹んで新春のお慶びを申し上げます。
旧年中は多大なるご支援をいただき、誠にありがとうございました。
本年も一層の努力を重ねてまいります。
6. 謹んで初春のお慶びを申し上げます
賀詞
謹んで初春のお慶びを申し上げます
「初春」は新年を表す言葉で、年賀状の挨拶に使われています。
現代の季節感では春にはまだ早い時期ですが、伝統的な新年の表現として用いられます。
向いている場面
- 顧客への年賀状
- 取引先の役職者への挨拶
- 伝統的な書式の年賀状
本文との組み合わせ例
謹んで初春のお慶びを申し上げます。
旧年中はひとかたならぬお世話になり、ありがとうございました。
皆さまのご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
7. 新春のお慶びを申し上げます
賀詞
新春のお慶びを申し上げます
「謹んで」を付けた表現よりも簡潔ですが、文章として新年を丁寧に祝うことができます。
向いている場面
- 取引先への一般的な挨拶
- 社内での丁寧な新年の挨拶
- 印刷スペースが限られた年賀状
本文との組み合わせ例
新春のお慶びを申し上げます。
旧年中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。
本年もよろしくお願い申し上げます。
8. 初春のお慶びを申し上げます
賀詞
初春のお慶びを申し上げます
新年を迎えた喜びを伝える、比較的簡潔な文章形式の賀詞です。
改まった取引先にも使えますが、より敬意を明確にしたい場合は「謹んで」を添える方法もあります。
本文との組み合わせ例
初春のお慶びを申し上げます。
旧年中に賜りましたご厚情に深く感謝申し上げます。
本年も引き続きよろしくお願い申し上げます。
一般的な新年の挨拶|社内・同僚にも使える賀詞
ビジネスシーンでも、すべての相手に格式の高い賀詞を使う必要はありません。
特に社内の同僚や、日頃から親しく交流している相手には、読みやすい挨拶が自然な場合もあります。
9. あけましておめでとうございます
賀詞
あけましておめでとうございます
最も一般的な新年の挨拶の一つです。
年賀状だけでなく、メールや社内チャット、対面の挨拶にも使えます。
向いている場面
- 社内の同僚・先輩・後輩
- 普段から親しく交流する仕事仲間
- 一般的な年始メール
- 対面での新年の挨拶
使用例
あけましておめでとうございます。
昨年は何かと助けていただき、ありがとうございました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
上司や取引先へ使用することも、必ずしも失礼ではありません。
ただし、企業の代表者宛てなど格式を重視する場合は、「謹賀新年」や文章形式の賀詞を選ぶと無難です。
10. 新年おめでとうございます
賀詞
新年おめでとうございます
新年を祝う、簡潔で分かりやすい挨拶です。
文章形式の賀詞ほど改まった印象ではありませんが、幅広い相手に使えます。
使用例
新年おめでとうございます。
昨年は多くの場面でご協力いただき、ありがとうございました。
本年もよろしくお願いいたします。
11. 謹んで新年のご挨拶を申し上げます
挨拶表現
謹んで新年のご挨拶を申し上げます
これは新年の祝意を直接述べる賀詞とは少し異なり、年頭の挨拶を丁寧に始めるための表現です。
年始メールや企業からの案内文などに使いやすい言い回しです。
使用例
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
旧年中は格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございました。
本年も変わらぬご厚情を賜りますようお願い申し上げます。
新年のお祝いよりも、年頭の挨拶そのものを丁寧に伝えたい場合に使えます。
取引先・上司・社内別|おすすめの賀詞早見表
賀詞を選ぶときは、相手との関係を最初に確認しましょう。
取引先・顧客へのおすすめ賀詞
おすすめ
- 謹賀新年
- 恭賀新年
- 謹んで新年のお慶びを申し上げます
- 謹んで新春のお慶びを申し上げます
取引先や顧客へは、敬意を含む表現が使いやすいでしょう。
会社として年賀状を一括印刷する場合も、「謹賀新年」なら多くの相手に使えます。
ただし、相手が年賀状の受領を辞退している場合は、その意向を尊重してください。
社長・役員・経営者へのおすすめ賀詞
おすすめ
- 謹賀新年
- 恭賀新年
- 謹んで新年のお慶びを申し上げます
- 謹んで初春のお慶びを申し上げます
改まった新年の挨拶には、四文字賀詞か文章形式の賀詞が適しています。
会社代表者名義で送る場合は、会社全体の文体やデザインとの統一感も考えましょう。
上司・先輩へのおすすめ賀詞
おすすめ
- 謹賀新年
- 恭賀新年
- 謹んで新春のお慶びを申し上げます
上司や先輩への年賀状では、前年の指導への感謝を本文に添えると自然です。
使用例
謹賀新年
昨年は温かいご指導をいただき、ありがとうございました。
本年も一層努力してまいりますので、よろしくお願いいたします。
同僚・後輩へのおすすめ賀詞
おすすめ
- あけましておめでとうございます
- 新年おめでとうございます
- 謹賀新年
- 迎春
親しい同僚や後輩であれば、柔らかい賀詞も選べます。
ただし、社内で共通の年賀状を使用する場合や、改まった文面にしたい場合は「謹賀新年」も適しています。
協力会社・仕入先へのおすすめ賀詞
おすすめ
- 謹賀新年
- 恭賀新年
- 謹んで新春のお慶びを申し上げます
協力会社や仕入先も、仕事を支える大切な取引相手です。
顧客だけに丁寧な賀詞を使い、協力会社には略式でよいと一律に判断する必要はありません。
日頃の協力への感謝を込めて、丁寧な表現を選びましょう。
年賀状・年始メール・社内チャットで賀詞はどう変える?
賀詞を選ぶときは、相手だけでなく、挨拶を伝える媒体にも注意しましょう。
同じ取引先への挨拶でも、紙の年賀状とメールでは自然な書き方が少し異なります。
| 媒体 | 使いやすい賀詞・挨拶 |
|---|---|
| ビジネス年賀状 | 謹賀新年/恭賀新年 |
| 会社代表名義の挨拶状 | 謹んで新年のお慶びを申し上げます |
| 取引先への年始メール | 謹んで新年のご挨拶を申し上げます |
| 上司への社内メール | あけましておめでとうございます |
| 同僚への社内チャット | あけましておめでとうございます |
| 仕事始めの対面挨拶 | あけましておめでとうございます |
紙の年賀状は四文字賀詞が使いやすい
紙の年賀状では、冒頭に「謹賀新年」などの賀詞を大きく配置し、その下に旧年中の感謝や本年のお願いを記載する形式が一般的です。
使用例
謹賀新年
旧年中は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
本年もより一層の努力を重ねてまいります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
年始メールでは文章形式が自然
取引先への年始メールでは、いきなり四文字賀詞を大きく置くより、宛名に続けて文章形式の挨拶を書く方が自然な場合があります。
使用例
件名:新年のご挨拶
株式会社〇〇
営業部 山田様
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
旧年中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。
本年も引き続きよろしくお願い申し上げます。
株式会社△△
営業部 佐藤
「謹賀新年」をメールに使用することが禁止されているわけではありません。
ただし、メールでは相手に合わせて読みやすい文章形式を選ぶとよいでしょう。
社内チャットでは過度に格式を高める必要はない
日常的に使っている社内チャットでは、簡潔な挨拶が自然です。
使用例
あけましておめでとうございます。
昨年は多くの場面でサポートいただき、ありがとうございました。
今年もよろしくお願いいたします。
ただし、上司や役員などへの改まったメッセージでは、職場の慣習に合わせて文体を調整しましょう。
年始メールを送る時期にも注意する
年賀状は新年の祝いを伝えるものですが、業務メールでは、相手との関係や送信する時期によって適切な書き出しが変わります。
例えば、年始の挨拶が大幅に遅れた場合は、無理に「あけましておめでとうございます」を繰り返さず、通常の業務挨拶に切り替える方法があります。
詳しくは、ビジネスの年始挨拶メール文例をご覧ください。
そのまま使える賀詞入りビジネス年賀状文例8選
ここからは、賀詞と本文を組み合わせた完成文例を紹介します。
相手との関係に合うものを選び、必要に応じて会社名や差出人情報を加えてください。
文例1:一般的な取引先へ
謹賀新年
旧年中は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
本年も皆さまのご期待にお応えできるよう、誠実に努めてまいります。
引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。
文例2:重要取引先・経営者へ
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
旧年中はひとかたならぬご厚情を賜り、心より御礼申し上げます。
本年もより一層の努力を重ね、皆さまのお役に立てるよう努めてまいります。
貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。
文例3:新規取引先へ
恭賀新年
旧年中は新たなお取引の機会をいただき、誠にありがとうございました。
本年も一つひとつのご依頼に丁寧に対応してまいります。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
※すでに取引を開始した相手に使用してください。
文例4:商談中の相手へ
謹賀新年
旧年中はご多忙の中、お打ち合わせの機会をいただき、ありがとうございました。
本年も誠実な対応を心掛けてまいります。
皆さまのご健勝とご発展を心よりお祈り申し上げます。
文例5:協力会社・仕入先へ
謹んで新春のお慶びを申し上げます。
旧年中は業務の推進に多大なるご協力をいただき、誠にありがとうございました。
本年も円滑な連携を大切にしてまいります。
引き続きよろしくお願い申し上げます。
文例6:上司へ
謹賀新年
昨年は温かいご指導とご助言をいただき、誠にありがとうございました。
本年も学ぶ姿勢を大切にし、一層努力してまいります。
引き続きご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。
文例7:先輩へ
恭賀新年
昨年は仕事の進め方について多くのことを教えていただき、ありがとうございました。
本年も日々の業務を通して成長できるよう努めてまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。
文例8:親しい同僚へ
あけましておめでとうございます。
昨年は一緒に仕事を進める中で、たくさん助けていただきました。
今年もお互いに協力しながら、実りある一年にしましょう。
より多くの完成文例を探している場合は、取引先への年賀状文例80選や社内向け年賀状文例60選も参考にしてください。
賀詞を選ぶときに注意したい4つのポイント
賀詞は丁寧な言葉を選ぶだけでなく、年賀状全体との組み合わせも重要です。
1. 賀詞は基本的に一つだけ使う
例えば、
避けたい例
謹賀新年
あけましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりました。
という文面では、新年の祝いの言葉が重複しています。
修正例
謹賀新年
旧年中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。
本年もよろしくお願い申し上げます。
このように、賀詞を一つにするとすっきりした文章になります。
2. 印刷済みの賀詞と本文を重ねない
市販の年賀状には、あらかじめ「寿」「迎春」「謹賀新年」などが印刷されていることがあります。
本文を追加する場合は、同じ意味の賀詞を重ねていないか確認しましょう。
特に重要取引先へ送る場合は、印刷済みの賀詞自体が相手に合っているか確認することも大切です。
3. 本文の敬語も相手との関係に合わせる
「謹賀新年」という丁寧な賀詞を使っていても、本文の表現が相手との関係に合っていなければ不自然です。
例えば、上司への年賀状に顧客向けの「ご愛顧」を使うより、「ご指導」「ご助言」などが自然です。
仕入先や協力会社には、日頃の協力への感謝を伝えましょう。
本文の注意点は、ビジネス年賀状のNG表現30例で詳しく紹介しています。
4. 相手の喪中・年賀状辞退を確認する
相手が喪中であることを知っている場合は、その人宛ての新年を祝う年賀状を控えるのが一般的です。
また、年賀状の受領を辞退している企業にも、相手の方針を尊重して対応しましょう。
賀詞を丁寧に変更すれば、どの相手にも年賀状を送ってよいというわけではありません。
送付先の判断については、ビジネス年賀状は誰に送るべき?をご覧ください。
賀詞の選び方に関するよくある質問
Q. ビジネス年賀状で最も使いやすい賀詞は何ですか?
「謹賀新年」が使いやすい賀詞の一つです。
相手への敬意を含み、取引先・上司・役員など幅広い相手の年賀状に使用できます。
Q. 謹賀新年と恭賀新年は、どちらが丁寧ですか?
どちらも敬意を含む丁寧な賀詞です。
一般的なビジネス年賀状では、どちらが必ず上位と決める必要はありません。
Q. 社長への年賀状には何と書けばよいですか?
「謹賀新年」「恭賀新年」、または「謹んで新年のお慶びを申し上げます」などが適しています。
正式な宛名や役職名もあわせて確認しましょう。
Q. 取引先への年賀状に「あけましておめでとうございます」は使えますか?
必ずしも失礼ではありません。
ただし、改まった取引先や経営者への年賀状では、「謹賀新年」などを選ぶと格式を整えやすくなります。
Q. 「迎春」「賀正」は仕事関係の相手に使えませんか?
親しい同僚や後輩などには使える場合があります。
一方、目上の相手や重要取引先への年賀状では、略式と受け取られることがあるため、四文字賀詞などが無難です。
Q. 会社の年賀状を一種類のデザインで統一する場合は?
「謹賀新年」や「謹んで新年のお慶びを申し上げます」など、幅広い相手に使える丁寧な賀詞を選ぶとよいでしょう。
ただし、年賀状辞退先などは別途送付リストで管理する必要があります。
Q. 年始メールで「謹賀新年」と書いてもよいですか?
使用すること自体が禁止されているわけではありません。
ただし、メールでは「謹んで新年のご挨拶を申し上げます」など、文章形式の挨拶が自然な場合があります。
Q. 「謹賀新年」と「あけましておめでとうございます」を一緒に使ってもよいですか?
同じ新年の祝いを重ねることになるため、通常は一つにまとめる方が自然です。
印刷済みの年賀状に賀詞がある場合は、本文に別の賀詞を追加しないようにしましょう。
Q. 賀詞のあとに旧年中の感謝を書く必要はありますか?
必ず定型文を入れなければならないわけではありません。
ただし、ビジネス年賀状では、賀詞のあとに旧年中の感謝と本年のお付き合いへのお願いを添えると、丁寧な挨拶にまとまります。
Q. 年賀状と年始メールは両方送るべきですか?
必ず両方送る必要はありません。
相手の受領方針や普段の連絡方法を踏まえて、適切な挨拶手段を選びましょう。
Q. 相手が喪中の場合は賀詞を変えれば年賀状を送れますか?
喪中であることを知っている場合は、その人宛ての新年を祝う年賀状を控えるのが一般的です。
賀詞を別の祝いの言葉へ変えればよいというものではありません。
Q. すでに略式の賀詞で年賀状を送った場合はどうすればよいですか?
「賀正」「迎春」などを目上の相手に使った場合でも、必ず謝罪が必要とは限りません。
相手との関係や実際の影響を考えて判断しましょう。
翌年以降は丁寧な賀詞を選ぶ方法もあります。
まとめ|ビジネスの賀詞は相手と用途に合わせて選ぶ
ビジネスで使える賀詞には、四文字賀詞、文章形式の賀詞、一般的な新年の挨拶などがあります。
最も大切なのは、相手との関係や挨拶を伝える媒体に合わせて、自然で丁寧な表現を選ぶことです。
| 用途 | まず選びたい賀詞 |
|---|---|
| 取引先・顧客への年賀状 | 謹賀新年 |
| 社長・役員への年賀状 | 恭賀新年/文章形式 |
| 上司への年賀状 | 謹賀新年 |
| 協力会社・仕入先への年賀状 | 謹賀新年 |
| 親しい同僚への年賀状 | あけましておめでとうございます |
| 取引先への年始メール | 謹んで新年のご挨拶を申し上げます |
| 社内チャット・対面挨拶 | あけましておめでとうございます |
賀詞を選ぶ際は、次の4点を確認しましょう。
- 相手との関係に合っているか:取引先・上司には敬意を含む賀詞を選ぶ
- 媒体に合っているか:年賀状とメールでは自然な表現が異なる場合がある
- 賀詞が重複していないか:印刷済みの文字と追加する文章を確認する
- 本文や送付先にも問題がないか:敬語・喪中・年賀状辞退などに配慮する
賀詞に迷ったら「謹賀新年」。丁寧な文章で伝えたいなら「謹んで新年のお慶びを申し上げます」。
この二つを覚えておくと、多くのビジネス年賀状で使い分けやすくなります。
新年の挨拶は、形式だけを整えることが目的ではありません。
相手への感謝と敬意が自然に伝わる言葉を選び、気持ちのよい一年の始まりにつなげましょう。
関連記事|賀詞・年賀状・年始挨拶の書き方
賀詞の注意点を詳しく確認する
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参考資料
