喪中の連絡（喪中欠礼状）が届いた取引先には「年賀状を送ってよいのか」「代わりの挨拶は何が正解か」など、判断に迷う場面が多くあります。
この記事では、ビジネスで失礼にならない“正しい使い分け” を実例つきで整理します。
喪中欠礼とは？（ビジネス視点での意味）
喪中欠礼状とは、
「身内に不幸があったため、新年の挨拶を控えます」
という通知です。
企業が出す場合は、
・役員の逝去
・創業者・会長などの訃報
なども含まれます。
つまり喪中欠礼状を受け取った時点で、
こちら（取引先側）は年賀状を送ってはいけない。
これがビジネスの基本です。
結論：喪中の相手には“年賀状NG・寒中見舞いOK”
| 相手の状況 | あなたの対応 |
|---|---|
| 喪中欠礼状が届いた | ❌年賀状は送らない ⭕寒中見舞いに切り替え |
| 喪中欠礼が届いていない（知らなかった） | 年賀状を送っても失礼ではない |
| 相手が企業で喪中 | 社内方針に従い、基本は寒中見舞い |
喪中欠礼が届いた場合の正しい対応
① 年賀状は出さない（必須）
個人・企業のどちらでも同じです。
ビジネスでは特に「先方の事情への配慮」が最重視されます。
② “寒中見舞い”に切り替えて挨拶する（正解の行動）
送付時期：1月7日〜2月4日（立春の前日まで）
寒中見舞いは、「新年の挨拶を控える代わりの文書」して最適です。
③ 文面は「お悔やみ」ではなく“配慮”を中心に
ビジネスの寒中見舞いでは、過度な感情表現は不要です。
最低限の配慮と今後のお付き合いを示す程度でOK。
喪中欠礼と年賀状の正しい使い分けチャート
相手から喪中欠礼が届いた？
→ YES：寒中見舞いを送る（1/7〜2/4）
→ NO：通常の年賀状でOK特殊ケースも後で解説します。
立場別：ビジネス向け寒中見舞い文例
基本（取引先）
平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
ご服喪中とのこと、謹んでお悔やみ申し上げます。
寒さ厳しき折、皆様のご健勝をお祈り申し上げますとともに、本年も変わらぬお付き合いをお願い申し上げます。
上場企業・大手取引先向け（丁寧）
貴社ご服喪に際し、謹んでお悔やみ申し上げます。
本年の年頭のご挨拶は遠慮申し上げ、寒中のご挨拶にて失礼いたします。
皆様のご健勝と貴社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。
取引開始が浅い相手
このたびのご服喪に際し、慎んでお悔やみ申し上げます。
寒さ厳しき折、皆様のご自愛とご健勝をお祈り申し上げます。
本年も変わらぬお付き合いを賜れましたら幸いです。
喪中欠礼と年賀状の判断が難しいケース
喪中欠礼状が遅れて届いた場合
→ 年賀状をすでに送っていても 失礼ではない（知り得なかったため）
→ 寒中見舞いでフォローすればOK
文例：
「先に年賀状を差し上げました非礼をお許しください」
喪中かどうか不明な取引先
迷ったら
通常の年賀状でOK
（喪中と判明したら寒中見舞いで調整）
企業側の喪中（社長・役員の逝去）
→ 企業から年賀状を控えるケースがある
→ あなた側は寒中見舞いが無難
喪中欠礼でやってはいけないNG対応
❌ お悔やみを長文で書く
❌ 個人の感情を強調する
❌ 営業トークを入れる
❌ 返信をしない
❌ SNSやメールのみで済ませる（重要取引先）
今後の関係を保つためのフォロー
- 営業担当者が電話で一報
- 重要顧客には郵送＋メール併用
- 寒中見舞い後は通常通りの関係を再開
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