1月下旬(21〜31日)は、寒中の中でも特に寒さが厳しい時期です。
新年の雰囲気は完全に薄れ、ビジネス文書では通常業務としての落ち着いた表現が求められます。
この時期の時候の挨拶では、
- 新年・初春表現は使わない
- 寒さへの配慮を丁寧に伝える
- 実務連絡を簡潔にまとめる
ことが重要です。
本記事では、1月下旬に使えるビジネス時候の挨拶を、実務で迷わないよう整理して解説します。
1月下旬の季節感とビジネス背景
気候・季節
- 寒中の後半
- 一年で最も寒さが厳しい時期
- 積雪・凍結・体調不良が起きやすい
→ 「寒中」「厳寒」を使うのが基本です。
ビジネス状況
- 年始業務が完全に落ち着く
- 通常の商談・依頼・調整が中心
- 年度末に向けた動きが始まる
→ 季節感は控えめに、実務優先が好印象。
1月下旬に使えるビジネス向け時候語
無難に使える時候語
- 寒中の候
- 厳寒の候
- 寒冷の候
避けるべき表現
- 新春の候
- 初春の候
- 年始・新年を連想させる表現
→ 1月下旬では明確に不適切。
1月下旬のビジネス時候の挨拶:書き方のポイント
① 季節表現は簡潔に
寒さへの配慮を一言添える程度で十分。
② 相手の体調・業務状況を気遣う
寒中後半は体調を崩しやすい時期。
③ 文面は通常業務モード
新年要素・区切り表現は不要。
用途別:1月下旬の書き出し文例
① 依頼・確認メール
- 寒中の候、平素より大変お世話になっております。
- 厳寒の候、ご多忙のところ恐れ入りますが、下記の件につきご確認をお願いいたします。
② 案内・連絡メール
- 寒中の候、皆様ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
- 厳寒の候、業務内容につきまして下記のとおりご案内申し上げます。
③ お礼・フォローメール
- 寒中の候、先日はご対応いただき誠にありがとうございました。
- 厳寒の折、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
メールと文書の使い分け(1月下旬)
📧 メール向け(簡潔)
- 寒い日が続いておりますが、どうぞご自愛ください。
- 引き続きよろしくお願いいたします。
📮 文書・案内状向け(格式)
- 寒中の候、貴社ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。
- 厳寒の候、皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。
まとめ
1月下旬のビジネス時候の挨拶では、
- 新年表現を完全に避ける
- 「寒中」「厳寒」を正しく使う
- 実務中心で簡潔にまとめる
ことが、信頼感のある文章につながります。
