ビジネス文書やメールで使用される「おって」。
「なお」「また」との使い分けや、適切な使用順序について解説します。
この記事では、文書作成のプロフェッショナルの視点から、正しい使用方法を具体例とともにご紹介します。
よくある質問
ビジネス文書でよく使用される「おって」。
「なお」「また」との使い分けや順序について、多くの方が疑問を持っています。
ここでは、よく寄せられる質問にお答えします。
「おって」「なお」「また」の順番はどうすればよい?
A.
これらの接続語を使用する際は、情報の性質と時間的な関係性に注目して順序を決めていきます。
基本的な考え方は以下の通りです。
- 同等の重要情報の追加 →「また」を最初に使用
- 補足的な情報の追加 →「なお」を使用
- 後日の対応に関する情報 →「おって」を最後に使用
たとえば、会議の案内メールでは「会議は3時からです。また、資料を持参してください。なお、開始時間は厳守でお願いします。おって、議事録は後日共有いたします。」のような順序になります。
これにより、情報の重要度と時系列が明確に伝わります。
「おって」は「なお」「また」とどう違う?
A.
それぞれの接続語には、特徴的な役割があります。主な違いは以下の点です。
- 「おって」:後日や追って行う事項の予告
- 「なお」:補足的な情報の追加
- 「また」:同等の重要性を持つ情報の追加
特に「おって」は時間的な要素を含む点で、他の二つとは異なる特徴を持っています。
「そのうちに」「後ほど」という意味合いを持つため、将来の行動や情報提供を予告する場合に使用します。
「おって」はどんな場面で使うべき?
A.
「おって」は主に、後日の対応や追加情報の提供を予告する場面で使用します。
適切な使用場面は以下の通りです。
- 詳細情報を後日提供する予定がある場合
- 具体的な日程や内容を追って連絡する場合
- 今後の対応について予告する場合
ただし、即時の補足説明には「なお」を使用するなど、状況に応じた使い分けが重要です。
「おって」を使用する際は、必ず将来の行動や情報提供を示唆する内容であることを確認しましょう。
ビジネス文書での「おって」の正しい使い方
ビジネス文書で「おって」を適切に使用するためには、いくつかの重要なルールを理解する必要があります。
基本的な使用ルール
「おって」は、文書の中で特定の役割を持つ接続語です。
以下のルールに従って使用しましょう。
- 文頭での使用を基本とする
- 後続する内容は必ず将来の行動や情報に関するものとする
- フォーマルな文書での使用を心がける
これらのルールを守ることで、プロフェッショナルな印象の文書を作成することができます。
効果的な文例と表現
「おって」を使用した効果的な文例をご紹介します。
状況に応じて参考にしてください。
- 「おって、詳細な日程表を送付させていただきます。」
- 「おって、担当者より具体的なご提案をさせていただきます。」
- 「おって、ご請求書を発行させていただきます。」
これらの表現は、ビジネスシーンでよく使用される定型的な文例です。
状況に応じて適切な表現を選択しましょう。
文書の種類別使用例
様々な種類の文書で「おって」を適切に使用する方法を具体例とともに解説します。
ビジネスメールでの使用例
ビジネスメールでは、以下のような使用例が一般的です。
- 会議の案内:「おって、会議室の詳細をご連絡いたします。」
- 資料の送付:「おって、修正版の資料をお送りいたします。」
- スケジュール調整:「おって、具体的な日程をご相談させていただきます。」
メールの内容や目的に応じて、適切なタイミングで「おって」を使用することで、より効果的なコミュニケーションが可能になります。
社内文書での活用
社内文書では、よりフォーマルな表現が求められます。
- 通達文書:「おって、詳細な運用規定を通達いたします。」
- 報告書:「おって、月次報告会にて詳細をご報告いたします。」
- 企画書:「おって、具体的な実施計画書を提出いたします。」
公式な文書であることを意識し、適切な敬語表現とともに使用しましょう。
まとめ
「おって」の適切な使用は、ビジネス文書をより明確で効果的なものにします。
以下の点を意識することで、プロフェッショナルな文書作成が可能になります。
- 「おって」は将来の行動や情報提供を予告する際に使用
- 「なお」「また」との適切な使い分けと順序を意識
- フォーマルな文書での使用を基本とする
- 状況に応じた適切な表現の選択
これらのポイントを押さえることで、より効果的なビジネスコミュニケーションが実現できます。
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