12月下旬(21〜31日)は、一年の締めくくりとして年末のあいさつ・感謝・締めの表現が最もよく使われる時期 です。
ビジネス文書では、
- 歳末の丁寧なあいさつ
- 本年の感謝
- 来年に向けた言葉
- 年末のご多忙への気遣い
を添えることで、信頼感のある文面になります。
この記事では、12月下旬に最適な時候語、季節のポイント、用途別例文、文例10選 をわかりやすくまとめました。
そのままコピーして使える形に整えています。
12月下旬(21〜31日)の季節感・ビジネス状況
季節:歳末・厳寒
- 一年の締めの季節
- 気温は一年で最も低い時期へ
- 「歳末」「年の瀬」が自然な表現
行事:クリスマス → 仕事納め
- 12/25:クリスマス(ビジネス文では軽く触れる程度)
- 12/28〜30:仕事納め(企業による)
ビジネス:総決算・締めの調整
- 最終請求処理
- 年末の挨拶
- ラスト営業日の案内
- 年始の業務開始案内
書き出しのポイント
- 感謝を必ず一行入れる
- 年末のご多忙をいたわる
- 寒さ表現も強め(厳寒・寒冷など)
- 年始の言及は控えめ(結びに添えるだけでOK)
12月下旬に使えるビジネス時候語(使い分け表)
| 時候語 | 使用期間 | ニュアンス | 備考 |
|---|---|---|---|
| 歳末の候 | 12/20〜31 | 年末の締め | 最も無難で強い |
| 年の瀬の候 | 12/20〜31 | 一年の終わり | 丁寧・落ち着いた印象 |
| 厳寒の候 | 12/20〜2月 | 寒さの極み | 寒さ強調に最適 |
| 寒冷の候 | 12月全般 | 一般的な冬の寒さ | 無難で安全 |
【注意】使わない方がいい表現
✔ 「師走の候」
→ 下旬で使っても間違いではないが、12月上旬〜中旬向け。
→ 下旬はより「締め」の雰囲気の語が強い。
✔ 「冬至の候」
→ 冬至は12/22前後。
→ 下旬後半は不自然(冬至は過ぎているため)。
12月下旬のビジネス注意点(失敗しやすいポイント)
① 年末の“忙しさ”表現の濫用はNG
✖「大変お忙しい中〜」
✖「多忙を極め〜」
→ 重すぎるとビジネスマナー的に印象が悪い。
正解:
◯「ご多忙の折恐縮ではございますが」
② 「本年はお世話になりました」は結びに使う
書き出しで使うと重くなる。
原則:
- 冒頭:季節+気遣い
- 結び:感謝・来年への言葉
これが最も美しい。
③ 相手企業の「最終営業日」を事前確認
年末の案内メールでは特に重要。
④ 寒さ表現は“強め”にする
中旬よりも1段階強くしてOK。
用途別(シーン別)12月下旬の書き出し文例
① 年末のご挨拶メール(最も需要が高い)
- 歳末の候、平素より格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございます。
- 年の瀬の候、本年もひとかたならぬご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
② 年末営業日・年始案内メール
- 寒さ厳しき折、年末年始の営業日程につきましてご案内申し上げます。
- 歳末の候、弊社の年末年始の休業期間につき下記の通りご案内いたします。
③ 年末業務の最終調整(納期・進捗)メール
- 年の瀬の候、年内業務の最終調整につきましてご連絡申し上げます。
- 寒冷の候、年末に向けた進捗のご確認をお願い申し上げます。
④ 年末のお礼メール(訪問・商談)
- 歳末の候、先日はお忙しいところお時間を頂戴し誠にありがとうございました。
- 厳寒の候、本年中のご厚情に心より御礼申し上げます。
12月下旬の時候の挨拶【文例10選】
一般ビジネス向け(5例)
- 歳末の候、皆様ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
- 年の瀬を迎え、平素より格別のご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます。
- 寒さ厳しき折、お変わりなくお過ごしでしょうか。
- 年末のご多忙の折とは存じますが、何卒お健やかにお過ごしくださいませ。
- 本年も残すところわずかとなりました。引き続き変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
やや格式高い場面向け(5例)
- 歳末の候、平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
- 年の瀬の候、貴社の一層のご隆盛を心よりお祈り申し上げます。
- 厳寒の候、皆様のご健勝と貴社のますますのご繁栄を祈念いたします。
- 本年中のご厚情に深く感謝申し上げますとともに、来年も変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
- 年の瀬を迎え、ご多忙の中とは存じますが、皆様のご清祥を心よりお祈り申し上げます。
メール/はがきの使い分け(12月下旬版)
📧 メール向け(簡潔)
- 歳末のご多忙の折、引き続きよろしくお願い申し上げます。
- 寒さ厳しき時節ですが、どうぞご自愛くださいませ。
📮 はがき向け(格式高め)
- 年の瀬の候、貴社ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。
- 歳末の候、平素は格別のご厚情を賜り、篤く御礼申し上げます。
まとめ
12月下旬は、一年の総まとめとして、ビジネス上の信頼関係を再確認する大切な時期です。
- 歳末・年の瀬の季節感
- 厳しい寒さへの配慮
- 本年の感謝
- 来年への前向きな言葉
これらをバランスよく添えることで、どんな社外文書でも丁寧で上品な印象に仕上がります。
