年末年始は、取引先・関連会社・社内に向けて、一年の感謝や休業期間、営業再開の予定などをまとめて伝える大切なタイミングです。
とはいえ、
- 取引先にはどんな書き方が正解?
- 社内・関連会社にはどこまで詳しく書くべき?
- 年末と年始で表現は変えたほうがいい?
と迷う場面も多いと思います。
この記事では、年末年始のビジネス挨拶と休業連絡 をテーマに、
- 基本マナー
- 相手別の文例
- メール・文書での注意点
- 関連する詳しい文例記事
をまとめて紹介します。
年末年始のビジネス連絡を、一度に整理したいときにお使いください。
年末年始のビジネス挨拶・休業連絡の基本マナー
年末年始の挨拶や休業案内では、次の3点を意識すると、文章が整いやすくなります。
① 年末:一年の「感謝」と「労い」を伝える
年末は、一年間のご厚情へのお礼と、相手への労いを中心に据えます。
本年も格別のご高配を賜り、誠にありがとうございました。
年末ご多忙の折とは存じますが、どうぞご自愛くださいませ。
詳しい文例はこちらへ
➡ 年末のご挨拶メール文例40選|社外・社内で使える書き出し例と営業日案内
② 年始:新年を祝うことと、今後のお付き合いへの一言を添える
年始は、新年を祝う言葉とあわせて、今後の関係について丁寧に触れます。
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
本年も変わらぬご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
詳しい文例はこちらへ
➡ 年始の挨拶メール|書き方と例文集【ビジネスマン向けテンプレート完全版】
③ 休業のお知らせは「日付」と「対応方法」を明確に
年末年始休業のお知らせでは、
- 休業期間
- 営業開始日
- 休業中の対応(緊急連絡先など)
をはっきり書くことが大切です。
【休業期間】12月29日(月)〜1月4日(日)
【営業開始】1月5日(月)より通常営業いたします。
詳しいチェックポイントはこちらへ
➡ 年末年始休業のお知らせで失敗しないためのチェックリストと対応例
取引先向け|年末年始休業のお知らせ文例
取引先向けの年末年始休業案内は、もっともフォーマルさが求められます。
◆ 基本パターン
平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
誠に勝手ながら、弊社は下記の期間を年末年始休業とさせていただきます。
【休業期間】12月29日(月)〜1月4日(日)
期間中にいただきましたお問い合わせにつきましては、
1月5日(月)より順次ご対応申し上げます。
何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
より丁寧なパターン・簡潔版・業種別の文例はこちらへ
➡ 取引先向け年末年始休業のお知らせ文例集【基本・丁寧・簡潔】8選
関連会社向け|年末年始休業の連絡文例
関連会社向けの案内は、取引先ほど堅くはなくても構いませんが、業務の連携がしやすいように書きます。
関連会社向けの例
本年も多大なるご協力を賜り、誠にありがとうございました。
弊社の年末年始の休業期間は下記の通りとなります。
【休業期間】12月29日(月)〜1月4日(日)
ご不便をおかけいたしますが、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
詳しい文例と、案件ごとのカスタマイズ例
➡ 関連会社向け年末年始休業の連絡文例5選+カスタマイズポイント
社内向け|年末年始休業の通知文(全社・部署別)
社内向けの通知では、
- 全社共通の休業期間
- 部署ごとの締切・引き継ぎ
- 緊急時の連絡先
など、社内の動きが分かる情報を整理して伝えます。
◆ 全社向けの例
下記の期間を年末年始休業といたします。
【休業期間】12月29日(月)〜1月4日(日)
各部門におかれましては、業務の引き継ぎやお客様対応に支障が出ないよう、
事前準備をお願いいたします。
部署別・全社通知の詳しいテンプレートはこちら
➡ 社内向け年末年始休業の通知文例集【全社・部署別】7選
年末のご挨拶メール文例(社外・社内)
年末のメールは、「今年の御礼」と「来年のお願い」が主な軸になります。
◆ 社外向け(取引先)例
本年も格別のお引き立てを賜り、心より御礼申し上げます。
来年も変わらぬご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
寒さ厳しき折、どうぞお体にお気をつけてお過ごしください。
良いお年をお迎えくださいますようお祈り申し上げます。
◆ 社内向け(上司・同僚)例
本年も多くのご指導・ご支援をいただき、誠にありがとうございました。
来年もご期待にお応えできるよう努めてまいります。
よいお年をお迎えくださいませ。
より多くのパターンはこちらへ
➡ 年末のご挨拶メール文例40選|社外・社内で使える書き出し例と営業日案内
➡ 年末の挨拶メール|上司・取引先・同僚向けの文例10選
➡ 年末の取引先挨拶メール。新時代のビジネスマナーと文例集
年始に使う挨拶メール(初回連絡・営業再開)
年始のメールは、賀詞・旧年のお礼・本年のお願いの順に書くと整います。
◆ 年始の挨拶メール(取引先向け)の例
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
旧年中は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
本年も変わらぬお引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます。
◆ 営業再開のお知らせメールの例
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
休業期間中はご不便をおかけいたしました。
本日より通常営業を再開いたしましたので、
引き続きよろしくお願い申し上げます。
詳しいテンプレートはこちらへ
➡ 年始の挨拶メール|書き方と例文集【ビジネスマン向けテンプレート完全版】
➡ 営業再開のお知らせメール文例20選|休業明けの信頼回復テンプレート
仕事納め・仕事始めの挨拶のポイント
◆ 仕事納めのメールで伝えたいこと
- 一年間のお礼
- サポートへの感謝
- 来年もよろしくという一言
本年も多大なるご支援を賜り、誠にありがとうございました。
来年も一層の精進を重ねてまいりますので、変わらぬご指導のほどお願い申し上げます。
仕事納めの文例はこちらへ
➡「お世話になりました」だけじゃない!仕事納めメールの心温まる文例集
◆ 仕事始めの挨拶で意識したいこと
- 新年の挨拶
- 今年の抱負・方針
- 協力へのお願い
明けましておめでとうございます。
本年もチーム一丸となって業務に取り組んでまいりますので、
変わらぬご指導・ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
詳しくはこちらへ
➡ 仕事始めの挨拶文例と書き方。社内・社外別テンプレート完全解説
年末年始によく使う結び文
結びの一文で、相手への印象が大きく変わります。
◆ 年末の結び文の例
- 「良いお年をお迎えくださいますよう、お祈り申し上げます。」
- 「歳末ご多忙の折とは存じますが、どうぞご自愛くださいませ。」
◆ 年始の結び文の例
- 「本年が皆様にとりまして実り多き一年となりますよう、お祈り申し上げます。」
- 「本年も変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。」
より多くのパターンはこちらへ
➡ 12月の結び文・結語40選|ビジネスメールで使える締めの言葉と年末の挨拶
賀詞(新年のあいさつ言葉)の選び方
新年の挨拶には「賀詞」を用いることが多く、相手や媒体に応じて選び方が変わります。
◆ ビジネスで使いやすい代表的な賀詞
- 謹賀新年
- 恭賀新年
- 謹んで新年のお慶びを申し上げます
- 新春のお慶びを申し上げます
賀詞の意味や、ビジネスで使える・使えない表現については、次の記事で詳しく解説しています。
➡ ビジネスで使える賀詞一覧|取引先・社外向けに安全な新年の挨拶表現【2026年版】(準備中)
➡ 【ビジネスNG賀詞】使ってはいけない新年挨拶と理由|取引先で失礼になる表現一覧【2026年版】(準備中)
➡「謹賀新年」「謹んで新年のお慶びを申し上げます」の違いと使い分け(準備中)
干支を取り入れたビジネス挨拶のヒント
年賀状や一部の文書では、干支に触れた表現を入れると、少し季節感のある挨拶になります。
2026年は丙午(ひのえうま)の年にあたり、
新たな挑戦や前進を象徴する一年とされています。
ビジネス年賀状に干支を入れる際の注意点や、使いやすい挨拶文の例はこちらにまとめています。
➡ 2026年・丙午年の意味とビジネス年賀状への入れ方|取引先に使える挨拶文例と注意点(準備中)
まとめ|年末年始のビジネス挨拶・休業連絡を整える
年末年始のビジネス文書は、
- 一年の締めくくりの「年末挨拶」
- 新しい一年のスタートとなる「年始挨拶」
- 仕事の予定を明確にする「休業・営業案内」
という3つの役割を担っています。
基本を押さえておけば、文例を少し入れ替えるだけで、さまざまな場面に対応できます。
迷ったときはこの記事に戻り、
- 年末の挨拶の書き方
- 年始の挨拶の型
- 相手別の文例
- 結び文の候補
を確認しながら、状況に合った一文を選んでみてください。
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