年末は、一年間の感謝を伝える大切な時期です。
企業間のコミュニケーションでは、「御礼・労い・締めの挨拶」を明確に伝えることが求められます。
とはいえ、
- 取引先にはどんな書き方が適切?
- 社内向けとはどう使い分ける?
- 年末メール・仕事納め・休業案内の違いは?
と迷う場面も多いもの。
この記事では、年末のビジネス挨拶・メール文例・注意点を体系的にまとめました。
年末の業務連絡や挨拶文を整えたいときにご活用ください。
年末ビジネス挨拶の基本マナー
年末の挨拶では、次の 3 点を押さえると文章が自然に整います。
① 一年間の感謝を明確に伝える
本年も格別のご高配を賜り、誠にありがとうございました。
② 相手の多忙・健康への気遣いを添える
歳末ご多忙の折とは存じますが、どうぞご自愛くださいませ。
③ 来年への前向きな一言で締める
来年も変わらぬご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
感謝 → 気遣い → 来年のお願い
この流れを意識すると、年末の挨拶文がきれいにまとまります。
年末の書き出し文例(社外・社内)
社外向け(取引先・顧客)
歳末の候、貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
本年も格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
社内向け(上司・同僚)
今年も多大なるご指導・ご支援をいただき、誠にありがとうございました。
仕事納めを迎えるにあたり、ご挨拶申し上げます。
より多数の書き出し文はこちら
➡ 年末のご挨拶メール文例40選|社外・社内で使える書き出し例と営業日案内
取引先への年末挨拶メール文例
基本形
本年も格別のお引き立てを賜り、心より御礼申し上げます。
来年も変わらぬご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
歳末ご多忙の折ではございますが、どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。
丁寧形(大切な取引先向け)
謹啓 歳末の候、貴社におかれましては益々ご発展のことと拝察いたします。
本年中はひとかたならぬご高配を賜りましたこと、厚く御礼申し上げます。
来る年が貴社にとりまして実り多き一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。
より詳しくはこちら
➡ 年末の取引先挨拶メール|文例とビジネスマナー
社内向けの年末挨拶メール文例
上司への例
本年は多くのご指導を賜り、誠にありがとうございました。
来年も引き続きご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。
同僚への例
今年もさまざまな場面でサポートいただき、ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
年末の結び文(締めの挨拶)
- 良いお年をお迎えくださいますよう、お祈り申し上げます。
- 歳末の折、どうぞご自愛くださいますようお願い申し上げます。
- 来年も変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
結び文を多く見たい場合
➡ 12月の結び文・結語40選|ビジネスメールで使える締めの言葉
年末に送ると失礼になるNG表現
次のような表現は避けると安心です。
❌ 「今年は色々ありましたね」
曖昧・私的でビジネスには不向き。
❌ 「とりあえず良いお年を」
カジュアルすぎる。
❌ 「お体ご自愛くださいませ」(二重表現)
→ 正しくは「ご自愛ください」。
※ NG表現の詳しい解説
→ 年末のNG表現まとめ(準備中)
年末業務の案内メール(休業案内・締切連絡)
年末は業務締め切りや休業日など、業務に関わる連絡が増える時期です。
休業案内の基本構成
- 休業期間
- 営業開始日
- 緊急連絡先または対応方法
- 感謝+挨拶の締め
例文はこちら
➡ 年末年始休業のお知らせメールの書き方と文例20選
忘年会・年末行事に関する連絡
ビジネス上の忘年会・行事に関する連絡も増えます。
- 忘年会の欠席連絡
- 社内飲み会の断り方
- 行事の日程調整メール
これらの丁寧な伝え方は別記事で紹介しています。
➡ 忘年会の欠席連絡|上司・先輩への丁寧な例文
➡ 社内飲み会の断り方|上司・同僚に失礼なく伝えるポイント
仕事納めの挨拶のポイント
仕事納めでは次の2点を意識すると良い印象になります。
- 一年の労いと感謝
- 来年への前向きな姿勢
例:
本年は多大なるご支援を賜り、誠にありがとうございました。
来年も一層の努力を重ねてまいりますので、よろしくお願い申し上げます。
詳しくはこちら
➡ 仕事納めメール|心温まる挨拶文例集
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