会社や部署、友人グループなど、複数人で香典を出すときは、人数によって香典袋の名前の書き方が異なります。
「2人なら両方の名前を書いてよい?」
「4人以上は有志一同でよい?」
「代表者名の横に外一同と書く場合は?」
と迷う方も多いでしょう。
香典を連名で出す場合、2人または3人であれば全員の氏名を表書きに記載し、4人以上であれば「〇〇部一同」「〇〇部有志」または「代表者名 外一同」などと記載するのが一般的です。
4人以上の場合は、参加者全員の氏名・住所・金額を記載した別紙を香典袋の中に入れます。
この記事では、香典を連名で出す際にそのまま書き写せる表書き例を、人数別・関係別に紹介します。
香典を連名で出すときの基本ルール
連名で香典を出す場合は、参加人数と参加者の関係に合わせて表書きを決めます。
全員の名前を無理に香典袋へ書くのではなく、読みやすさを優先することが大切です。
2人・3人の場合は全員の氏名を書く
2人または3人で香典を出す場合は、香典袋の表面に全員の氏名を記載します。
会社関係者など、参加者の立場に違いがある場合は、右側から役職や立場の高い順に書きます。
立場に差がない場合は、五十音順で構いません。
2人の記入例:
株式会社〇〇
山田太郎 鈴木一郎
3人の記入例:
株式会社〇〇
山田太郎 鈴木一郎 佐藤花子
氏名を書くスペースが狭い場合は、文字を小さくしすぎず、代表者名と「外〇名」を使用して別紙を添えても問題ありません。
4人以上の場合は「一同」「有志」「外一同」を使う
4人以上の場合は、香典袋の表面に全員の氏名を書くのではなく、次のような表記を使用します。
・株式会社〇〇 営業部一同
・株式会社〇〇 営業部有志
・株式会社〇〇 営業部有志一同
・株式会社〇〇 山田太郎 外一同
・株式会社〇〇 山田太郎 外5名
香典袋の表面を省略した場合でも、参加者全員の情報を記載した別紙を中に入れます。
部署全員が参加している場合は「一同」、希望者だけが参加している場合は「有志」を使うと、参加者の範囲が正確に伝わります。
2人で香典を連名にする書き方
2人で香典を出す場合は、2人分の氏名を香典袋の表面に記載します。
会社名や部署名を記載する場合は、氏名の右上に小さめに書きます。
会社の同僚2人で出す場合
同じ会社や部署の同僚2人で香典を出す場合は、会社名と部署名を添えて、2人の氏名を並べます。
記入例:
株式会社〇〇
営業部
山田太郎 鈴木一郎
縦書きの場合は、右側に立場の高い人、左側にもう一人の氏名を書きます。
役職に差がない場合は、五十音順で記載すると公平です。
上司と部下の2人で出す場合
上司と部下で香典を出す場合は、右側に役職の高い人の氏名を書きます。
記入例:
株式会社〇〇
営業部
営業部長 山田太郎
営業主任 鈴木一郎
香典袋の中央に近い位置へ上位者を書き、左側にもう一人の氏名を記載します。
役職名を記載すると、故人やご遺族との関係が分かりやすくなります。
3人で香典を連名にする書き方
3人で香典を出す場合も、原則として全員の氏名を表書きに記載します。
中央に代表者や立場の高い人を書き、残りの2人を左右に配置する方法があります。
会社関係者3人で出す場合
会社関係者3人で出す場合は、右側から役職順に記載します。
記入例:
株式会社〇〇
営業部
山田太郎 鈴木一郎 佐藤花子
縦書きでは、右側から順に、
山田太郎
鈴木一郎
佐藤花子
と並べます。
全員の立場が同じ場合は、五十音順で問題ありません。
友人3人で出す場合
友人3人で香典を出す場合は、3人の氏名を五十音順に記載します。
記入例:
青木一郎
石川花子
上田健一
グループ名がある場合は、氏名の右上に小さく記載しても構いません。
例:
〇〇大学〇年度卒業生
青木一郎 石川花子 上田健一
ただし、グループ名だけでは誰が参加したか分からないため、3人であれば全員の氏名を書くのが分かりやすいでしょう。
4人以上で香典を連名にする書き方
4人以上の場合は、香典袋の表面へ全員の名前を書くのではなく、会社名・部署名と「一同」「有志」などを記載します。
代表者名を表書きに出す場合は、「外一同」または「外〇名」を添えます。
部署全員で出す場合
部署の全員が香典に参加している場合は、「〇〇部一同」と記載します。
記入例:
株式会社〇〇
営業部一同
または、
株式会社〇〇
総務課一同
この表記は、その部署の全員が参加していることを表します。
実際には参加していない人がいる場合、「一同」と書くと全員参加のように受け取られる可能性があるため、「有志」を使用してください。
部署の希望者だけで出す場合
部署内の希望者だけで香典を出す場合は、「〇〇部有志」または「〇〇部有志一同」と記載します。
記入例:
株式会社〇〇
営業部有志
または、
株式会社〇〇
営業部有志一同
「有志」には、趣旨に賛同して自発的に参加した人という意味があります。
参加を希望した社員だけで集めた場合は、「一同」よりも「有志」のほうが正確です。
4人以上で香典を出す際に同封する、氏名・住所・金額入りの別紙テンプレートをこちらで掲載しています。→ 香典の有志一同リスト無料テンプレート|別紙名簿の書き方・記入例
代表者名と「外一同」で出す書き方
会社やグループの代表者名を香典袋に記載し、ほかの参加者をまとめて表す場合は、「外一同」または「外〇名」を使用します。
参加者全員の情報は、別紙に記載して香典袋の中へ入れます。
「代表者名 外一同」と書く場合
参加人数を表面に明記しない場合は、代表者名の左側または下に「外一同」と記載します。
記入例:
株式会社〇〇
営業部
山田太郎
外一同
横書きで表すと、次のようになります。
株式会社〇〇 営業部
山田太郎 外一同
「外一同」は、代表者以外にも複数の参加者がいることを表します。
ただし、具体的な人数は分からないため、参加者名簿を必ず添えてください。
「代表者名 外〇名」と書く場合
代表者以外の人数を明確にしたい場合は、「外5名」のように記載します。
記入例:
株式会社〇〇
営業部
山田太郎
外5名
この場合、香典の参加者は代表者を含めて6名です。
「外5名」は山田太郎以外に5名いるという意味なので、合計人数を数え間違えないように注意してください。
夫婦で香典を連名にする書き方
夫婦で香典を出す場合は、一般的には世帯主の氏名だけを書く方法が多く使われます。
ただし、夫婦ともに故人と親しい場合や、それぞれに関係がある場合は連名にすることもできます。
夫の氏名だけを書く場合
夫婦を代表して香典を出す場合は、夫の氏名だけを記載します。
記入例:
山田太郎
妻が代理で香典を持参する場合も、香典袋の表書きは夫の氏名とします。
受付の芳名帳には、夫の氏名の左下に小さく「内」と書く方法があります。
夫婦2人の氏名を書く場合
夫婦ともに故人と親しい場合は、夫婦連名で記載できます。
記入例:
山田太郎
花子
夫の氏名をフルネームで書き、妻は姓を省略して名前だけを夫の左側に記載する方法があります。
夫婦別姓の場合は、それぞれの氏名をフルネームで記載してください。
友人・同期・サークルで香典を出す書き方
友人や同期、サークルなどで香典を出す場合も、3人までは全員の氏名を書き、4人以上はグループ名と「一同」「有志」を使用します。
ご遺族が誰からの香典か分かるよう、グループ名は具体的に記載しましょう。
友人一同で出す場合
故人の友人グループで香典を出す場合は、次のように記載します。
記入例:
〇〇大学友人一同
〇〇高校〇年度卒業生一同
〇〇サークル有志一同
単に「友人一同」と書くよりも、学校名、卒業年度、サークル名などを添えると、ご遺族が関係を把握しやすくなります。
同期・同窓会で出す場合
会社の同期や学校の同級生で出す場合は、所属や年度を明記します。
記入例:
株式会社〇〇
平成〇年度入社同期一同
〇〇大学〇年度卒業生一同
〇〇高等学校第〇期生有志
全員参加でない場合は、「同期一同」ではなく「同期有志」とする方法もあります。
会社と個人の香典を分けて出す場合
会社名義の香典と、社員有志の香典を両方出す場合は、それぞれ別の香典袋に分けます。
会社からの香典と個人からの香典では、贈り主と会計処理が異なるためです。
会社名義で出す場合
会社として香典を出す場合は、会社名と代表者名を記載します。
記入例:
株式会社〇〇
代表取締役 山田太郎
または、会社の規定により部署名義で出す場合は、
株式会社〇〇
総務部
などと記載します。
会社名義の香典では、社員個人の名前を併記しないのが一般的です。
社員有志として別に出す場合
会社の香典とは別に、社員有志でも香典を出す場合は、別の香典袋にします。
記入例:
株式会社〇〇
営業部有志
この場合、会社名義の香典と社員有志の香典を1つの袋にまとめないようにします。
ご遺族が誰から受け取った香典なのかを確認しやすくするため、それぞれの名義を明確にしてください。
香典を連名で出すときの別紙の書き方
4人以上で香典を出す場合は、参加者全員の情報を記載した別紙を香典袋の中へ入れます。
別紙には、氏名だけでなく、住所や個人ごとの金額も記載しておくと分かりやすくなります。
別紙に記載する基本項目
別紙には、次の項目を記載します。
・表題
・日付
・故人名
・会社名、部署名、グループ名
・代表者の氏名と連絡先
・参加者全員の氏名
・参加者全員の住所
・参加者ごとの金額
・参加人数
・香典総額
簡単な記入例:
御香典参加者名簿
故 〇〇〇〇様
株式会社〇〇
営業部有志
代表者:山田太郎
連絡先:03-0000-0000
1.山田太郎
住所:東京都〇〇区〇〇
金額:金5,000円
2.鈴木一郎
住所:東京都〇〇市〇〇
金額:金3,000円
3.佐藤花子
住所:神奈川県〇〇市〇〇
金額:金3,000円
参加人数:3名
香典総額:金11,000円
以上
別紙を香典袋へ入れる方法
中袋がある場合は、お札と一緒に別紙を中袋へ入れます。
別紙が大きい場合は、中袋に収まる大きさに折ってください。
中袋がない香典袋の場合は、お札と別紙を外袋へ直接入れます。
参加者名簿には個人情報が含まれるため、香典袋の外側に貼り付けるのではなく、中に入れる方法が安心です。
詳しいテンプレートは、以下の記事で確認できます。
香典の有志一同リスト無料テンプレート|別紙名簿の書き方・記入例
受付で香典を渡すときの伝え方
連名の香典を代表者が持参する場合は、受付で会社名やグループ名、参加人数を簡潔に伝えます。
長い説明は必要ありませんが、別紙を同封していることを伝えると親切です。
会社や部署を代表して渡す場合
受付での一言:
このたびはご愁傷さまでございます。
株式会社〇〇営業部を代表して参りました。
部署有志〇名分の香典をお持ちしております。
参加者名簿を中に同封しております。
より短く伝える場合:
株式会社〇〇営業部有志を代表して参りました。
名簿を同封しておりますので、よろしくお願いいたします。
友人グループを代表して渡す場合
受付での一言:
このたびはご愁傷さまでございます。
〇〇大学の友人を代表して参りました。
友人〇名分の香典と参加者名簿をお持ちしております。
受付が混雑している場合は、
友人有志〇名分です。
参加者名簿を同封しております。
と簡潔に伝えても問題ありません。
代表者が香典を持参する場合の表書き、受付での伝え方、参加者への報告文例を紹介しています。
→ 香典を代表者名で出す書き方例|外一同・受付・社内報告の文例(準備中)
連名の香典を預かった代表者の社内報告文例
会社や部署で集めた香典を代表者が渡したあとは、参加者へ報告しておくと安心です。
メールや社内チャットで、香典を渡したことと、名簿を添えたことを共有します。
メールで報告する文例
件名:香典お渡しのご報告
各位
お疲れさまです。
〇〇です。
本日、部署有志を代表し、〇〇様のご遺族へ香典をお渡しいたしました。
皆さまからお預かりした香典は、参加者名簿を添えてお渡ししております。
このたびはご協力いただき、ありがとうございました。
以上、取り急ぎご報告申し上げます。
Teams・Slackで報告する短文例
お疲れさまです。
本日、部署有志を代表して、〇〇様のご遺族へ香典をお渡ししました。
参加者名簿も同封しております。
ご協力いただき、ありがとうございました。
社員へ香典の参加を呼びかけるメール、集金案内、締切連絡などの文例を紹介しています。
→ 会社・部署で香典を集める案内文例|相場・有志募集・集金メールテンプレ(準備中)
香典を連名で出すときの注意点
香典袋の表書きだけでなく、参加人数や名簿の内容、実際の金額にも間違いがないか確認します。
特に「外〇名」の人数と、別紙に記載した人数の不一致に注意してください。
「一同」と「有志」を使い分ける
部署やグループの全員が参加している場合は「一同」を使用します。
参加者が一部だけの場合は、「有志」を使用してください。
全員参加:
株式会社〇〇
営業部一同
希望者のみ参加:
株式会社〇〇
営業部有志
参加していない人がいるにもかかわらず「一同」と記載すると、全員が香典を出したように受け取られる可能性があります。
人数・氏名・金額を一致させる
香典袋に「山田太郎 外5名」と書いた場合、参加者は合計6名です。
別紙に記載した人数が5名になっていないか確認してください。
また、別紙に記載した個人別金額の合計と、実際に香典袋へ入れた金額が一致していることも確認します。
確認例:
山田太郎 5,000円
鈴木一郎 3,000円
佐藤花子 3,000円
田中健一 3,000円
参加人数:4名
香典総額:14,000円
よくある質問
Q1.香典を4人で出す場合、全員の名前を書きますか?
4人以上の場合は、香典袋の表面に全員の名前を書かず、「〇〇部一同」「〇〇部有志」または「代表者名 外〇名」などと記載するのが一般的です。
参加者全員の氏名・住所・金額は、別紙に記載して香典袋の中へ入れます。
Q2.「外一同」と「外〇名」はどちらがよいですか?
どちらも使用できます。
「外一同」は、代表者以外にも複数の参加者がいることを表します。
「外〇名」は、代表者以外の人数を明確に表します。
人数を正確に示したい場合は、「山田太郎 外5名」のように記載すると分かりやすくなります。
Q3.会社名と個人名はどちらを大きく書きますか?
個人名または「〇〇部一同」などの名義を中央に大きく書きます。
会社名や部署名は、その右上に少し小さく記載します。
記入例:
株式会社〇〇
営業部
山田太郎 外5名
Q4.夫婦で香典を出す場合は連名にしますか?
一般的には、夫の氏名だけを記載することが多いです。
ただし、夫婦ともに故人と親しい場合や、それぞれに関係がある場合は、夫婦連名にできます。
夫婦連名では、夫の氏名をフルネームで書き、妻は名前だけを左側に記載する方法があります。
Q5.香典袋に「友人一同」だけでもよいですか?
「友人一同」でも間違いではありませんが、ご遺族が誰の友人か分かるよう、学校名やグループ名を添えると親切です。
例:
〇〇大学友人一同
〇〇高校〇年度卒業生一同
〇〇サークル有志一同
4人以上の場合は、参加者名簿も同封してください。
Q6.連名の香典返しは代表者が受け取りますか?
ご遺族の判断によって、代表者宛てにまとめて届く場合と、参加者それぞれに届く場合があります。
別紙に参加者全員の氏名・住所・金額を記載しておくと、ご遺族が香典返しの方法を判断しやすくなります。
代表者宛てにまとめて届いた場合は、参加者へ配布または連絡してください。
まとめ
香典を連名で出す場合は、参加人数に応じて表書きを変えます。
2人・3人の場合:
・全員の氏名を記載する
・役職差がある場合は右から上位者順
・立場が同じ場合は五十音順
4人以上の場合:
・株式会社〇〇 営業部一同
・株式会社〇〇 営業部有志
・株式会社〇〇 山田太郎 外一同
・株式会社〇〇 山田太郎 外5名
4人以上で香典を出す場合は、参加者全員の氏名・住所・金額を記載した別紙を香典袋の中へ入れます。
会社や部署の全員が参加している場合は「一同」、一部の希望者だけが参加している場合は「有志」を使用してください。
表書きに迷ったときは、この記事の記入例をそのまま書き写し、会社名・部署名・氏名・人数を実際の内容に変更してお使いください。
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→ 社員へ香典の参加を呼びかけるメール、集金案内、締切連絡などの文例を紹介しています。
・香典を代表者名で出す書き方例|外一同・受付・社内報告の文例(準備中)
→ 代表者が香典を持参する場合の表書き、受付での伝え方、参加者への報告文例を紹介しています。
・「有志一同」と「一同」の違いとは?意味と正しい使い分け
→部署全員が参加する場合と、一部の希望者だけが参加する場合の表記の違いを解説しています。

