「対策を講じる」とは、問題やリスクに対応するために、必要な方法を考えて実行することを表す言葉です。
ビジネスでは、
再発防止のため、必要な対策を講じます。
情報漏えいを防止するため、適切な対策を講じております。
など、報告・謝罪・改善・リスク管理の場面でよく使われます。
一方で、
「対策を打つでもいい?」
「手を打つとの違いは?」
「対策を取る・立てるとはどう違う?」
「対策を講じるをもっと柔らかく言いたい」
と迷うことも少なくありません。
先に簡単に整理すると、次のように使い分けられます。
| 表現 | 主な意味・ニュアンス |
|---|---|
| 対策を講じる | 必要な対応策を考えて実行する |
| 手を打つ | 必要な処置・行動をとる |
| 対策を取る | 対策を実行する、比較的平易 |
| 対策を立てる | どんな対策をするか考える |
| 対策を打つ | 意味は通じるが「対策を講じる・取る」の方が自然な場面が多い |
この記事では、「対策を講じる」の意味・使い方・言い換え・例文を中心に、「手を打つ」「対策を打つ」など似た表現との違いまで分かりやすく解説します。
この記事でわかること
・「対策を講じる」の意味
・「講じる」の読み方
・「対策を打つ」は正しいのか
・「手を打つ」との違い
・「対策を取る」「対策を立てる」との違い
・ビジネスで使える例文
・「対策を講じる」の言い換え
・間違いやすい表現
- 「対策を講じる」とは?意味を簡単に解説
- 「対策を講じる」の基本例文
- 「対策を講じる」と「手を打つ」の違い
- 「対策を打つ」は正しい?
- 「対策を講じる」と「対策を取る」の違い
- 「対策を講じる」と「対策を立てる」の違い
- 「対策を講じる」と「措置を講じる」の違い
- 「手段を講じる」は間違い?
- 「手を講じる」は正しい?
- 「対策に講じる」は正しい?
- 「打ち手を講じる」はどう?
- 「対策を講じる」の言い換え表現
- ビジネスメールで使える「対策を講じる」例文
- 「対策を講じます」はビジネスで使える?
- 「対策を講じてまいります」は自然?
- 「対策を講じてください」を丁寧に言うには?
- 「対策を講じる」を使うときの注意点
- よくある間違いを一覧で確認
- よくある質問
- まとめ|「対策を講じる」は方法を考えて実行する表現
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「対策を講じる」とは?意味を簡単に解説
「対策を講じる」は、
問題や好ましくない事態に対応するための方法を考え、実際に行動へ移す
という意味で使われます。
「講じる」には、方法や手段を考えて実行するという意味があります。
そのため、
対策を考えただけ
ではなく、
必要な対応を検討し、実行する
ところまで含めて「対策を講じる」と表現できます。
「対策を講じる」の読み方
読み方は、
たいさくをこうじる
です。
「講じる」を、
× こうぢる
× こうずるだけが正しい
などと考える必要はありません。
「講じる」と「講ずる」は、どちらも使われる表現です。
「講じる」の意味
ビジネスで使う「講じる」は、
方法・手段などを考え、それを実行する
という意味です。
したがって、
- 対策を講じる
- 措置を講じる
- 手段を講じる
- 方策を講じる
などの形で使われます。
「対策を講じる」の基本例文
まずは自然な使い方を見てみましょう。
例文1:再発防止
同様のトラブルが発生しないよう、再発防止策を講じます。
例文2:セキュリティ
情報漏えいを防止するため、必要なセキュリティ対策を講じております。
例文3:事故防止
事故防止に向けて、設備面と運用面の双方から対策を講じます。
例文4:業務改善
作業ミスを減らすため、チェック体制を見直すなどの対策を講じました。
例文5:クレーム対応
今回のご指摘を真摯に受け止め、再発防止に向けた対策を講じてまいります。
トラブル・謝罪後の対策を伝える場合
問題発生後は、「対策を講じる」だけでなく、謝罪・原因・再発防止をセットで伝える必要があります。
→「ビジネスお詫びメール文例100選!シチュエーション別・相手別の謝罪文集」
→「ビジネス謝罪の正しい伝え方完全ガイド|状況別・相手別の謝罪メールと例文」
例文6:リスク管理
想定されるリスクを整理したうえで、必要な対策を講じる必要があります。
例文7:人手不足
繁忙期の人員不足に備え、早期に対策を講じることといたしました。
例文8:品質管理
品質の安定化に向けて、検査工程を見直す対策を講じています。
例文9:納期
納期への影響を最小限に抑えるため、追加人員を配置するなどの対策を講じました。
例文10:社内報告
現在、原因を調査するとともに、必要な対策を講じています。
「対策を講じる」と「手を打つ」の違い
この2つは意味が近いため、同じ場面で使えることがあります。
ただし、言葉の印象が異なります。
「手を打つ」とは
「手を打つ」には、予想される事態に対して必要な処置をとるという意味があります。(参考サイト:コトバンク)
たとえば、
問題が大きくなる前に手を打つ。
売上低下に備えて早めに手を打つ。
という使い方です。
違いを簡単に比較
| 表現 | 特徴 |
|---|---|
| 手を打つ | 会話でも使いやすい。行動・一手を強く感じさせる |
| 対策を講じる | やや改まった表現。報告書・社外文書にも使いやすい |
重要なのは、
「手を打つ=緊急対応だけ」
「対策を講じる=長期対策だけ」
と完全に分けないことです。
どちらも、問題に備えて必要な対応を行う意味で使われます。
違いは、対応期間よりも表現の硬さや文脈にあります。
社内会話なら「手を打つ」
このままでは納期に間に合わないので、早めに手を打ちましょう。
自然です。
正式な報告なら「対策を講じる」
納期遅延を防止するため、必要な対策を講じております。
こちらの方が文書向きです。
「対策を打つ」は正しい?
検索でも非常に迷われやすい表現です。
対策を打つ
でも意味は通じます。
ただ、ビジネス文書では、
「対策を講じる」
「対策を取る」
「手を打つ」
などにすると自然な文章を作りやすくなります。
「対策を打つ」の言い換え例
変更前
売上低下への対策を打つ必要があります。
変更例
売上低下への対策を講じる必要があります。
または、
売上低下に対して手を打つ必要があります。
または、
売上低下への対策を取る必要があります。
対策・対応を伝えるときに役立つ関連記事
「対策を講じる」以外にも、ビジネスでは状況に応じて「検討する」「報告する」「対応する」などの表現を使い分けます。
対策を検討している段階での伝え方に迷う場合はこちらです。
→「「検討」の言い換え表現40選|上司・取引先への丁寧な伝え方」
実施した対策を上司や取引先へ報告するときは、こちらも参考になります。
→「「報告します」の言い換え21選|ビジネスシーンで差がつく表現方法と使い分け」
具体的な報告メールを作成したい場合はこちらです。
→「報告メールの構成と例文テンプレート|シーン別に使える実践例24選」
「対策を講じる」と「対策を取る」の違い
意味はかなり近いです。
対策を講じる
やや改まった印象があります。
情報漏えい防止のため、必要な対策を講じます。
報告書、社外メール、お詫び文、公式なお知らせなどにも使いやすい表現です。
対策を取る
より平易です。
ミスを防止するため、必要な対策を取ります。
社内メールや会話でも使いやすくなります。
使い分け
正式な文書なら、
対策を講じる
簡潔で分かりやすくしたいなら、
対策を取る
と考えると使い分けやすくなります。
「対策を講じる」と「対策を立てる」の違い
ここは意味が少し変わります。
対策を立てる
「どう対応するかを考える」ことに重点があります。
原因を分析し、今後の対策を立てる。
対策を講じる
考えるだけでなく、実際の対応まで含む表現として使われます。
原因を分析し、必要な対策を講じる。
したがって、
対策を立てる
↓
対策を講じる
という流れになる場合もあります。
「対策を講じる」と「措置を講じる」の違い
「措置を講じる」もビジネスや行政文書でよく使われます。
対策を講じる
問題やリスクへの対応策を実施すること。
再発防止のための対策を講じる。
措置を講じる
必要な処置・取り扱いを実施すること。
安全確保のため必要な措置を講じる。
「措置を講じる」は、規程・制度・行政・安全管理など、やや硬い文章でもよく使われます。
「手段を講じる」は間違い?
間違いとはいえません。
「手段を講じる」は、目的を達成したり問題を解決したりするため、必要な方法を考えて実行する意味で使われます。(参考サイト:ことわざ・慣用句の百科事典)
たとえば、
あらゆる手段を講じて被害の拡大を防ぐ。
必要な手段を講じる。
という表現ができます。
旧記事のように、
「手段を講じる」は一般的ではない
と断定する必要はありません。
「手を講じる」は正しい?
「手を打つ」と「対策を講じる」が混ざって、
手を講じる
としてしまうケースがあります。
通常は、
手を打つ
または、
対策を講じる
のどちらかにすると自然です。
不自然
問題解決のための手を講じました。
自然
問題解決のために手を打ちました。
または、
問題解決のための対策を講じました。
「対策に講じる」は正しい?
通常は、
× 対策に講じる
ではなく、
○ 対策を講じる
です。
助詞は「を」を使います。
再発防止の対策を講じる。
必要な対策を講じる。
とします。
「打ち手を講じる」はどう?
「打ち手」は、ビジネスで「具体的な施策・対応策」という意味で使われます。
ただし、
打ち手を講じる
より、
打ち手を考える
打ち手を実行する
施策を講じる
対策を講じる
とすると、より分かりやすくなります。
「対策を講じる」の言い換え表現
同じ表現を繰り返したくない場合は、文脈に応じて言い換えられます。
1.対策を取る
必要な対策を取ります。
簡潔で分かりやすい表現です。
2.対応する
問題の解消に向けて速やかに対応します。
幅広く使えます。
3.対応策を実施する
再発防止に向けた対応策を実施します。
何をするのか明確にしやすい表現です。
4.改善を図る
業務フローを見直し、改善を図ります。
改善活動に向いています。
5.措置を講じる
安全確保のため、必要な措置を講じます。
やや公式・制度的な表現です。
6.手を打つ
問題が深刻化する前に手を打ちます。
会話や社内文書でも使いやすい表現です。
7.対応を進める
現在、問題解決に向けた対応を進めております。
柔らかい表現です。
8.改善策を実施する
今後は以下の改善策を実施いたします。
具体的な行動を示せます。
9.再発防止策を実施する
同様の事象を防ぐため、再発防止策を実施します。
謝罪・事故・ミス対応で使いやすい表現です。
10.必要な処置を行う
状況を確認したうえで、必要な処置を行います。
「講じる」を避けたい場合に使えます。
ビジネスメールで使える「対策を講じる」例文
クレームへの返信
件名:ご指摘事項への対応について
〇〇様
平素より弊社サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。
このたびご指摘いただきました〇〇につきまして、原因を確認し、再発防止に向けて以下の対策を講じました。
・〇〇
・〇〇
・〇〇
今後同様の事態を招かぬよう、管理体制の改善に努めてまいります。
このたびは貴重なご指摘をいただき、ありがとうございました。
ミスを報告する
件名:〇〇に関するご報告
〇〇様
〇〇の件につきまして、確認不足により誤りが発生していたことが判明いたしました。
現在は修正を完了しており、今後同様のミスを防止するため、確認工程を追加する対策を講じております。
ご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。
再発防止を伝える
今回の事象を踏まえ、手順の見直しおよびダブルチェック体制の導入など、再発防止に向けた対策を講じてまいります。
上司へ報告する
現在、原因を確認するとともに、影響拡大を防ぐための対策を講じています。
取引先へ報告する
今後同様の事象が発生しないよう、社内確認体制の強化を含む対策を講じております。
「対策を講じます」はビジネスで使える?
使えます。
ただし、
対策を講じます。
だけでは具体性に欠ける場合があります。
できれば、
誤送信防止のため、送信前のダブルチェックを必須とする対策を講じます。
のように、何をするのかまで示した方が説得力があります。
「対策を講じてまいります」は自然?
自然な表現です。
特に、今後継続して取り組むことを示す場合に使えます。
今後このような事態を招かぬよう、必要な対策を講じてまいります。
ただし、謝罪メールではこの一文だけで終わらせず、可能であれば具体的な改善内容も示しましょう。
「対策を講じてください」を丁寧に言うには?
相手へ対応を求める場合、
対策を講じてください。
では強く聞こえることがあります。
丁寧な表現
必要な対策をご検討くださいますようお願いいたします。
適切な対策を講じていただけますようお願いいたします。
再発防止に向けたご対応をお願いいたします。
必要な対応についてご検討いただけますと幸いです。
相手との関係によって使い分けます。
相手に対応をお願いするときの関連記事
相手へ「対応してください」と依頼する場合は、命令調に聞こえない表現選びも重要です。
→「「ご対応ください」の丁寧な言い換え|そのまま使える例文・ビジネスメール集」
「対策を講じる」を使うときの注意点
1.具体策がないまま使わない
今後対策を講じます。
だけでは、抽象的に感じられる場合があります。
可能なら、
マニュアル改訂
ダブルチェック
研修
システム改修
など、具体策を添えます。
2.「対策を講じる」と「手を打つ」を機械的に分けない
「手を打つ」が必ず短期対応、「対策を講じる」が必ず長期対応というわけではありません。
文書の硬さや場面で選びます。
3.「講じる」を多用しない
対策を講じ、措置を講じ、手段を講じ……
と続くと文章が硬くなります。
「実施する」「対応する」「改善する」なども使い分けましょう。
よくある間違いを一覧で確認
| 表現 | 判定・使い方 |
|---|---|
| 対策を講じる | ○ 自然 |
| 対策を講ずる | ○ 使用できる |
| 対策を取る | ○ 自然 |
| 対策を立てる | ○ 対策を考える意味合い |
| 対策を打つ | △ 意味は通じるが言い換え可能 |
| 手を打つ | ○ 自然 |
| 手を講じる | △ 「手を打つ」が自然 |
| 手段を講じる | ○ 使用できる |
| 措置を講じる | ○ 自然 |
| 対策に講じる | × 通常は「対策を講じる」 |
よくある質問
Q1.「対策を講じる」とは簡単にいうと何ですか?
問題やリスクに対応するため、必要な方法を考えて実行することです。
Q2.「対策を講じる」の読み方は?
「たいさくをこうじる」です。
Q3.「対策を打つ」と「対策を講じる」はどちらが自然?
ビジネス文書では「対策を講じる」「対策を取る」などが使いやすいです。
Q4.「手を打つ」と「対策を講じる」の違いは?
意味は重なりますが、「手を打つ」は会話でも使いやすく、「対策を講じる」はやや改まった文章にも使いやすい表現です。
Q5.「対策を立てる」と「対策を講じる」は同じ?
少し違います。
「対策を立てる」は対策を考えること、「対策を講じる」は必要な対応を実際に行うところまで含む使い方ができます。
Q6.「手段を講じる」は間違いですか?
間違いではありません。
必要な方法を考えて実行する意味で使えます。
Q7.「対策を講じる」の言い換えは?
「対策を取る」「対応する」「改善策を実施する」「措置を講じる」「手を打つ」などがあります。
Q8.「対策を講じます」は敬語ですか?
「講じます」は「講じる」の丁寧形です。社外メールでも使えます。
Q9.「対策を講じてまいります」は使えますか?
使えます。今後継続的に対応する姿勢を示す文章として使われます。
Q10.「対策を講じてください」を柔らかくできますか?
必要な対策をご検討いただけますと幸いです。
適切なご対応をお願いいたします。
などにすると柔らかく伝えられます。
まとめ|「対策を講じる」は方法を考えて実行する表現
「対策を講じる」とは、問題やリスクに対応するため、必要な方法を考えて実行することを表します。
使い分けで迷った場合は、
対策を講じる
→ 改まった報告・ビジネス文書にも使いやすい
手を打つ
→ 必要な処置や行動をとる。会話でも使いやすい
対策を取る
→ 分かりやすく平易
対策を立てる
→ どのような対策をするか考える
と整理すると分かりやすくなります。
また、
対策を打つ
手を講じる
対策に講じる
など、迷いやすい表現もあります。
正式なビジネス文書では、文脈に応じて、
対策を講じる
対策を取る
手を打つ
措置を講じる
改善策を実施する
などから適切な表現を選びましょう。
関連記事
「対策を講じる」とあわせて、ビジネスでよく使う表現やメールの書き方も確認しておきましょう。
・対策を考えていることを丁寧に伝えたい場合
→「「検討」の言い換え表現40選|上司・取引先への丁寧な伝え方」
・「報告します」を別の表現に言い換えたい場合
→「「報告します」の言い換え21選|ビジネスシーンで差がつく表現方法と使い分け」
・対策や対応状況をメールで報告する場合
→「報告メールの構成と例文テンプレート|シーン別に使える実践例24選」
・相手へ対応をお願いする表現を知りたい場合
→「「ご対応ください」の丁寧な言い換え|そのまま使える例文・ビジネスメール集」
・トラブル発生後のお詫びメールを書く場合
→「ビジネスお詫びメール文例100選!シチュエーション別・相手別の謝罪文集」
・謝罪と再発防止を取引先へ伝える場合
→「ビジネス謝罪の正しい伝え方完全ガイド|状況別・相手別の謝罪メールと例文」

