「取引先への年賀状は、どのような文章を書けば失礼にならない?」
「上司や社長に『迎春』『賀正』を使っても大丈夫?」
「会社名・役職・敬称の書き方や、年賀状を出す時期を確認したい」
ビジネス年賀状は、旧年中のお付き合いへの感謝を伝え、新しい年も良好な関係を続けたいという気持ちを表す挨拶状です。
ただし、取引先・上司・顧客など、相手によって適切な言葉遣いや文章は異なります。
また、近年は年賀状の送付を終了する企業もあるため、相手先の方針を確認することも大切です。
ビジネス年賀状で押さえたい基本は、適切な賀詞・旧年の感謝・新年のお付き合いへのお願い・正確な宛名の4点です。
この4点を意識すれば、相手に敬意が伝わる年賀状を作りやすくなります。
この記事では、ビジネス年賀状の書き方と基本マナーをはじめ、取引先・上司・顧客・協力会社への完成文例、賀詞の選び方、宛名の書き方、一言添え書き、発送時期、喪中や年始メールとの使い分けまで解説します。
毎年使える基本をまとめていますので、年賀状を準備する際の確認用としてご活用ください。
- ビジネス年賀状とは?送る目的と基本マナー
- ビジネス年賀状の基本構成と書き方
- ビジネス年賀状の賀詞の選び方
- ビジネス年賀状の宛名・会社名・役職・敬称の書き方
- 取引先に送るビジネス年賀状の完成文例5選
- 上司・役員・社内関係者への年賀状文例4選
- 顧客・お客様へのビジネス年賀状文例3選
- ビジネス年賀状の一言添え書きと書き方
- ビジネス年賀状はいつまでに送る?発送時期の考え方
- ビジネス年賀状で避けたいNG表現と注意点
- 喪中の取引先・上司への年賀状はどうする?
- 年賀状・年始挨拶メール・年賀状じまいの使い分け
- ビジネス年賀状を送る前のチェックリスト
- ビジネス年賀状のよくある質問
- まとめ|ビジネス年賀状は感謝・敬意・正確さが大切
- 関連記事|ビジネス年賀状の文例・マナー・実務
ビジネス年賀状とは?送る目的と基本マナー
ビジネス年賀状は、仕事でお世話になっている相手に、新年の挨拶と感謝を伝えるためのものです。
営業活動の一環として利用される場合もありますが、宣伝を優先するのではなく、相手との関係に配慮した文章にすることが大切です。
取引先には旧年中の感謝を伝える
取引先への年賀状では、前年の取引や協力に対する感謝を中心にします。
「旧年中は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。」
「旧年中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。」
などの言葉が基本です。
相手との関係が長い場合は、今後も変わらないお付き合いを願う一文を加えると自然です。
上司には指導への感謝と新年の抱負を伝える
上司や役職者には、日頃の指導への感謝を述べます。
「旧年中は温かいご指導をいただき、誠にありがとうございました。」
「本年も一層精進してまいりますので、ご指導のほどよろしくお願い申し上げます。」
などが使えます。
取引先向けの「ご愛顧」「お引き立て」を、そのまま上司に使う必要はありません。
相手との関係に合った言葉を選びましょう。
顧客には日頃の利用への感謝を伝える
店舗やサービス事業者が顧客へ年賀状を送る場合は、日頃の利用に対する感謝を中心にします。
「旧年中は当店をご愛顧いただき、誠にありがとうございました。」
「本年も皆さまにご満足いただけるサービスの提供に努めてまいります。」
などの表現が使いやすいでしょう。
年賀状にキャンペーンの案内を掲載する場合も、新年の挨拶が主役になるように配慮しましょう。
年賀状を送らない相手への配慮も必要
すべての取引先へ年賀状を送らなければならないという一律のルールはありません。
相手企業が年賀状の受領を辞退している場合は、その意向を尊重しましょう。
また、取引先の担当者個人が喪中の場合など、通常の年賀状を控えた方がよい事情もあります。
送付先を決める際は、社内方針と相手先の状況を確認することが重要です。
詳しくは、ビジネス年賀状は誰に送るべき?取引先への判断基準と送付リストの作り方を参考にしてください。
ビジネス年賀状の基本構成と書き方
ビジネス年賀状は、伝える内容を整理すると書きやすくなります。
基本となるのは、賀詞・感謝・新年の挨拶・結びの4つです。
1. 賀詞で新年の挨拶をする
年賀状の冒頭には、新年を祝う賀詞を書きます。
取引先や上司など、礼儀を重視したい相手には、
「謹賀新年」
「謹んで新年のお慶びを申し上げます」
などが使いやすいでしょう。
印刷されたデザインにすでに賀詞が入っている場合は、本文で別の賀詞を繰り返さないようにします。
2. 旧年中の感謝を述べる
続いて、前年のお付き合いへの感謝を伝えます。
取引先には、
「旧年中は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。」
上司には、
「旧年中は温かいご指導をいただき、誠にありがとうございました。」
顧客には、
「旧年中は当店をご愛顧いただき、心より感謝申し上げます。」
といった表現が適しています。
3. 本年のお付き合いや抱負を伝える
感謝に続けて、新しい年の関係継続を願う言葉を添えます。
取引先なら、
「本年も変わらぬお引き立てを賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。」
上司なら、
「本年も一層努力してまいりますので、引き続きご指導のほどよろしくお願いいたします。」
などが自然です。
4. 相手の健康や発展を願う言葉で結ぶ
必要に応じて、相手の健康や会社の発展を願う言葉で締めくくります。
「貴社のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。」
「皆さまのご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。」
文章が長くなりすぎる場合は、無理に結びの言葉を追加する必要はありません。
そのまま使える基本テンプレート
謹賀新年
旧年中は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
本年も変わらぬお引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます。
貴社のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。
この基本形をもとに、相手との関係に合った感謝や抱負に置き換えると、自然な年賀状になります。
文章の細かな組み立て方は、ビジネス年賀状の書き方と注意点でも紹介しています。
ビジネス年賀状の賀詞の選び方
賀詞とは、新年を祝う挨拶の言葉です。
年賀状では「謹賀新年」「迎春」「賀正」などを見かけますが、相手によって使い分けた方がよい場合があります。
取引先・上司に使いやすい賀詞
改まった相手には、次の賀詞が使いやすいでしょう。
| 賀詞 | 特徴 |
|---|---|
| 謹賀新年 | 謹んで新年を祝う、丁寧な四文字賀詞 |
| 恭賀新年 | うやうやしく新年を祝う、丁寧な四文字賀詞 |
| 謹んで新年のお慶びを申し上げます | 敬意を明確に伝える文章形式 |
| 謹んで初春のお慶びを申し上げます | 改まった相手にも使いやすい文章形式 |
取引先や上司への年賀状で迷った場合は、「謹賀新年」や丁寧な文章形式を選ぶとよいでしょう。
「迎春」「賀正」などは相手を選ぶ
「迎春」「賀正」などの二文字賀詞は、短く簡潔な表現です。
ただし、相手によっては略式と受け取られることがあるため、上司や重要取引先には、より丁寧な四文字賀詞や文章形式を選ぶ方が無難です。
一方、親しい同僚や友人などには、相手との関係に合わせて使うことができます。
賀詞の重複を避ける
年賀状のデザインに「謹賀新年」と印刷されている場合、本文でさらに「あけましておめでとうございます」と書くと、新年の挨拶が重複します。
重大なマナー違反とまで考える必要はありませんが、文章をすっきりさせるためにも、賀詞は原則として一つにまとめるとよいでしょう。
また、
「謹賀新年 新年あけましておめでとうございます」
のような重複した表現も避けた方が自然です。
賀詞の一覧と使い分けは、ビジネスで使える賀詞一覧|年始の挨拶で失礼にならない選び方で詳しく確認できます。
ビジネス年賀状の宛名・会社名・役職・敬称の書き方
年賀状の本文が丁寧でも、宛名に誤りがあると相手に失礼な印象を与える可能性があります。
特にビジネス年賀状では、会社名・部署名・役職名・氏名を正確に記載することが重要です。
会社・部署宛ては「御中」を使う
会社や部署そのものに送る場合は、「御中」を使います。
記載例
株式会社〇〇 御中
株式会社〇〇
営業部 御中
「御中」は組織宛ての敬称です。
会社名と部署名の両方に重ねて付ける必要はありません。
個人宛ては氏名に「様」を付ける
担当者個人に送る場合は、氏名に「様」を付けます。
記載例
株式会社〇〇
営業部
山田太郎 様
組織名と個人名を併記するときは、個人宛てとして「様」を使います。
「営業部御中 山田太郎様」のように、組織宛てと個人宛ての敬称を重ねないようにしましょう。
社長・役員などの役職名は正式名称を使う
役職者宛てに送る場合は、役職名を氏名の前に記載する方法が一般的です。
記載例
株式会社〇〇
代表取締役社長
山田太郎 様
または、
株式会社〇〇
営業本部長
山田太郎 様
「社長様」「部長様」のように役職名そのものへ「様」を付ける表現は、通常避けます。
正式な役職名や氏名は、送付前に最新情報を確認しましょう。
会社名・住所・役職変更を確認する
年賀状の宛名で特に注意したいのは、前年の名簿をそのまま使うことです。
次の項目を確認しましょう。
- 会社名が変更されていないか
- 部署や役職が変更されていないか
- 担当者が異動・退職していないか
- 郵便番号や住所に変更がないか
- 相手が年賀状の送付を辞退していないか
会社名は、正式な法人表記を用いるのが丁寧です。
詳しい配置や敬称の使い分けは、年賀状の宛名書きガイド|会社名・役職・敬称の正しい書き方を参考にしてください。
取引先に送るビジネス年賀状の完成文例5選
ここからは、相手別にそのまま使える年賀状文例を紹介します。
取引先向けの文章では、前年の感謝と今後の関係継続を中心にまとめましょう。
文例1:取引先への基本的な年賀状
謹賀新年
旧年中は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
本年もより一層の努力を重ねてまいりますので、変わらぬお引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます。
貴社のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。
初めて作成するビジネス年賀状にも使いやすい基本形です。
文例2:長年の取引先への年賀状
恭賀新年
旧年中も長年にわたる格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございました。
本年も貴社との信頼関係を大切にし、よりよいお取引ができるよう努めてまいります。
引き続き変わらぬご厚誼を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
長く取引している企業へ、関係を大切にしていることを伝える文例です。
文例3:新規取引先への年賀状
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
旧年中は新たにお取引の機会をいただき、誠にありがとうございました。
本年も誠実な対応を心掛け、貴社のお役に立てるよう努めてまいります。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
前年に新しく取引を開始した相手に適しています。
文例4:協力会社・外注先への年賀状
謹賀新年
旧年中は弊社業務に多大なるご協力を賜り、誠にありがとうございました。
皆さまのお力添えに心より感謝申し上げます。
本年も引き続き良好な協力関係を築いてまいりたいと存じます。
何卒よろしくお願い申し上げます。
協力会社や制作会社、業務委託先などに使える文章です。
文例5:役員・経営者宛ての改まった年賀状
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
旧年中は格別のご高配とご厚情を賜り、深く感謝申し上げます。
本年も一層の研鑽を重ね、皆さまのご期待にお応えできるよう努めてまいります。
貴社のますますのご隆盛と、皆さまのご健勝を心よりお祈り申し上げます。
より多くの用途別文例が必要な場合は、取引先に送る年賀状文例80選をご覧ください。
上司・役員・社内関係者への年賀状文例4選
上司への年賀状では、営業先への挨拶と異なり、指導への感謝や仕事への意欲を伝えると自然です。
相手との関係や職場の慣習に合わせて調整しましょう。
文例6:直属の上司への年賀状
謹賀新年
旧年中は温かいご指導をいただき、誠にありがとうございました。
本年も一つひとつの業務に真摯に取り組み、より一層成長できるよう努めてまいります。
引き続きご指導のほど、よろしくお願いいたします。
文例7:部長・役員への年賀状
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
旧年中は格別のご指導とご配慮を賜り、厚く御礼申し上げます。
本年も業務に精励し、ご期待にお応えできるよう努力してまいります。
今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
文例8:異動前の上司への年賀状
謹賀新年
旧年中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。
以前にいただいたご指導を忘れず、新しい環境でも一層努力してまいります。
本年も変わらぬご指導を賜れましたら幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
文例9:同僚・社内関係者への年賀状
あけましておめでとうございます。
昨年はさまざまな場面で協力してくれて、ありがとうございました。
今年も互いに力を合わせ、充実した一年にしていきたいと思います。
本年もよろしくお願いします。
同僚への年賀状は、普段の関係に合わせて少し親しみやすい表現にしてもよいでしょう。
顧客・お客様へのビジネス年賀状文例3選
店舗やサービス業からお客様に送る年賀状では、日頃の利用に対する感謝と、今年も安心して利用してもらいたいという気持ちを中心にします。
文例10:店舗のお客様への年賀状
謹賀新年
旧年中は当店をご愛顧いただき、誠にありがとうございました。
本年も皆さまに喜んでいただけるお店づくりに努めてまいります。
皆さまのご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
文例11:サービス利用者への年賀状
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
旧年中は弊社サービスをご利用いただき、心より御礼申し上げます。
本年もより一層サービスの向上に努め、皆さまのご期待にお応えしてまいります。
引き続きよろしくお願い申し上げます。
文例12:長年のお客様への年賀状
謹賀新年
平素より長きにわたり格別のご愛顧を賜り、誠にありがとうございます。
本年もお客様とのつながりを大切にし、よりよい商品とサービスをお届けできるよう努めてまいります。
変わらぬご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
これらの文例を使用する際は、年賀状の送付について顧客情報の利用目的や自社の運用ルールを確認しましょう。
ビジネス年賀状の一言添え書きと書き方
印刷済みの年賀状に手書きで一言を添えると、相手に合わせた気持ちが伝わりやすくなります。
ただし、すべての相手に必ず手書きをしなければならないわけではありません。
取引先への一言添え書き
取引先には、前年の協力への感謝や、今後の関係継続を願う言葉が適しています。
一言例
「昨年は〇〇の件で大変お世話になりました。」
「本年も引き続き、よろしくお願い申し上げます。」
「またお打ち合わせでお目にかかれることを楽しみにしております。」
具体的な案件に触れる場合は、相手が年賀状を第三者に見せたり、家族が目にしたりしても差し支えない内容にしましょう。
上司への一言添え書き
上司には、指導への感謝や新年の抱負を添えます。
一言例
「昨年は温かいご指導をいただき、ありがとうございました。」
「本年も一つひとつの仕事に真摯に取り組んでまいります。」
「今年もご指導のほど、よろしくお願いいたします。」
印刷済みの本文と同じ内容を繰り返さないようにしましょう。
同僚や親しい関係者への一言添え書き
親しい同僚には、自然で温かみのある文章が使えます。
一言例
「昨年はたくさん助けてもらって、ありがとう。」
「今年も一緒に頑張りましょう。」
「またゆっくり話せる機会を楽しみにしています。」
一言添え書きを中心に探したい場合は、ビジネス年賀状の一言添え書き文例30選や取引先への年賀状の一言文例30選を参考にしてください。
ビジネス年賀状はいつまでに送る?発送時期の考え方
ビジネス年賀状は、できるだけ元日に届くように準備するのが一般的です。
ただし、年賀状の引受開始日や元日配達に向けた投函の目安は、その年の日本郵便の案内で確認しましょう。
元日に届けたい場合
元日に年賀状を届けたい場合は、日本郵便が案内する年賀郵便の受付期間や投函の目安を確認します。
年によって郵便の取り扱いや案内が変わる可能性があるため、毎年同じ日を期限として決めつけないことが大切です。
社内では、印刷や宛名確認の時間も含めて余裕を持ったスケジュールを組みましょう。
元日に届かなかった場合
元日に届かなかったからといって、直ちにマナー違反になるわけではありません。
一般的には、松の内の期間内であれば年賀状として挨拶することがあります。
ただし、松の内をいつまでとするかには地域差があります。
取引先へ送る場合は、相手の地域や到着予定日も考慮しましょう。
年始の挨拶が遅れた場合
松の内が明けた後に季節の挨拶を送る場合は、寒中見舞いを利用する方法があります。
寒中見舞いは一般的に松の内が明けてから立春の前までに送ります。
ただし、仕事の関係では、通常のお礼メールや年始の挨拶メールで対応する方法もあります。
年賀状の期限や遅れた場合の対応は、年賀状はいつまで?出す時期と遅れた場合の対応で確認してください。
ビジネス年賀状で避けたいNG表現と注意点
ビジネス年賀状では、賀詞や宛名の間違いに加え、文章の内容にも注意しましょう。
相手との関係に合わない言葉や、誤解を招く表現は避けたいところです。
目上の相手に略式の賀詞を使う
避けたい例
「迎春」
「賀正」
取引先や上司への年賀状では、略式と受け取られる可能性があります。
改善例
「謹賀新年」
「謹んで新年のお慶びを申し上げます。」
丁寧な賀詞を選びましょう。
賀詞や挨拶を重複させる
避けたい例
「謹賀新年 あけましておめでとうございます。」
賀詞が重なっているため、どちらか一方にまとめると自然です。
改善例
「謹賀新年
旧年中は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。」
相手との関係に合わない言葉を使う
例えば、直属の上司に対して、
「旧年中は弊社商品をご愛顧いただき、ありがとうございました。」
という文章を使うのは不自然です。
同様に、新規取引先へ「長年にわたりお世話になりました」と書くのも、実際の関係と一致しません。
文例を利用する際は、相手との関係に合っているか確認しましょう。
自社の宣伝を中心にしすぎる
年賀状に商品やサービスの案内を掲載する場合でも、宣伝ばかりにならないようにしましょう。
特に重要な取引先への年賀状では、まず前年の感謝と新年の挨拶を伝えることが大切です。
宣伝や営業の案内は、必要に応じて別の連絡手段に分ける方法もあります。
機密情報や個人的な事情を書きすぎる
年賀状は、相手の職場や家庭で複数の人が目にする可能性があります。
取引金額、未発表の案件、個人的な事情などを不用意に書くことは避けましょう。
一言添え書きでも、第三者が読んで問題のない内容を選ぶことが重要です。
宛名や役職の間違いを放置する
宛名や役職に誤りがある場合は、状況に応じて訂正やお詫びが必要になることがあります。
ただし、誤字の種類や送付後の状況によって適切な対応は異なります。
具体的な対処法は、ビジネス年賀状の失敗と対処法|誤送・宛名ミスなどの対応をご覧ください。
喪中の取引先・上司への年賀状はどうする?
ビジネスでは、相手が喪中であることを知っている場合や、自分が喪中になった場合の対応も考える必要があります。
喪中と会社全体の年賀状廃止は別の問題です。
取引先の担当者が喪中の場合
取引先の担当者個人が喪中であることを知っている場合は、その人宛ての新年を祝う年賀状を控えるのが一般的です。
一方、その企業全体が喪中になるとは限りません。
会社名義や部署宛ての年賀状をどう扱うかは、相手先の方針と関係性を踏まえて判断しましょう。
自分や社内の担当者が喪中の場合
社員個人が喪中になった場合、その人の私的な年賀欠礼と、会社名義の年賀状は分けて考えます。
個人の喪中を理由に会社全体の年賀状を一律に停止する必要があるとは限りません。
自社の方針と実際の事情に合わせて判断しましょう。
年賀状を控える場合の代替手段
相手が喪中である場合は、新年のお祝いの表現を避けた通常の業務連絡や、寒中見舞いなどで相手を気遣うことができます。
ただし、寒中見舞いが必ず必要というわけではありません。
詳しくは、喪中欠礼と年賀状の使い分け|取引先に失礼のないビジネスマナーをご覧ください。
年賀状・年始挨拶メール・年賀状じまいの使い分け
企業によって、新年の挨拶に使う手段は異なります。
年賀状を送ることが適切な場合もあれば、メールだけで十分な場合もあります。
年賀状が適しているケース
年賀状は、書面による新年の挨拶を大切にしている相手や、長年年賀状を交換してきた相手に適している場合があります。
ただし、相手が年賀状の送付を辞退している場合は、その意向を優先しましょう。
年始挨拶メールが適しているケース
日常的にメールでやり取りしている取引先には、年始の挨拶もメールで行う方法があります。
仕事始めの連絡や、具体的な業務の話題を含む場合にも適しています。
年始メールの簡単な文例
件名:新年のご挨拶
株式会社〇〇
〇〇様
新年を迎え、謹んでご挨拶申し上げます。
旧年中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。
本年も引き続き、よろしくお願い申し上げます。
株式会社△△
□□
年始の挨拶メールの詳しい書き方は、ビジネスメールでの年始挨拶|文例とマナーで紹介しています。
年賀状と年始メールを併用するケース
年賀状を送った相手に、仕事始めの業務メールを送ること自体は問題ありません。
ただし、同じ内容の挨拶だけを何度も繰り返す必要はありません。
年賀状は新年の礼儀として、メールは仕事始めの実務連絡として使い分けると自然です。
年賀状じまいをしているケース
企業として年賀状の送付を終了している場合は、会社方針に沿って対応しましょう。
年賀状を送らなくなっても、必要に応じてメールや対面で新年の挨拶を続けることができます。
自社が年賀状を廃止する場合の正式な通知文は、年賀状廃止の案内文テンプレ|取引先への通知文とメール例で確認できます。
ビジネス年賀状を送る前のチェックリスト
年賀状の文面が完成したら、発送前に最終確認をしましょう。
特に、印刷済みの文章と宛名リストをまとめて確認することが重要です。
宛先・送付対象のチェック
- 会社名・部署名・氏名に誤りがない
- 最新の役職・住所を確認した
- 「御中」と「様」を正しく使っている
- 年賀状を辞退している相手を除外した
- 喪中など配慮が必要な情報を確認した
文面・賀詞のチェック
- 賀詞が相手との関係に合っている
- 賀詞や新年の挨拶が不自然に重複していない
- 旧年中の感謝を伝えている
- 本年のお付き合いへのお願いが自然である
- 文例が相手との実際の関係に一致している
- 機密情報や不適切な表現を含んでいない
印刷・発送のチェック
- 年号や干支に誤りがない
- 印刷された賀詞と本文の整合性を確認した
- 必要な差出人情報を記載した
- 元日配達に向けた発送予定を確認した
- 送付リストの最終承認を受けた
社内で年賀状を一括発送する場合は、総務・営業など関係部署で確認項目を共有すると、誤送付の防止につながります。
ビジネス年賀状のよくある質問
Q. ビジネス年賀状の基本的な書き方は?
「賀詞→旧年中の感謝→本年のお付き合いへのお願い→結びの挨拶」という順番が基本です。
相手との関係に合った言葉遣いを選び、簡潔にまとめましょう。
Q. 取引先への年賀状は必ず送る必要がありますか?
必ず送らなければならないという一律のルールはありません。
会社の方針や取引先との関係、相手先の年賀状辞退の有無などを確認して判断しましょう。
Q. 上司への年賀状は「謹賀新年」でよいですか?
「謹賀新年」は、上司や取引先などの改まった相手にも使いやすい賀詞です。
「迎春」「賀正」などの二文字賀詞は略式と受け取られることがあるため、礼儀を重視したい場合は、四文字賀詞や文章形式を選ぶとよいでしょう。
Q. 年賀状に「御中」と「様」を両方使ってもよいですか?
同じ宛先に対して両方の敬称を重ねることは、通常避けます。
会社・部署宛てなら「御中」、個人宛てなら氏名に「様」を使用しましょう。
Q. ビジネス年賀状に手書きの一言は必要ですか?
必須ではありません。
ただし、相手に合わせた一言を添えることで、定型的な年賀状にも個別の感謝を伝えられます。
内容が印刷済みの本文と重複しないようにしましょう。
Q. 取引先への年賀状はいつまでに出すべきですか?
元日に届けたい場合は、日本郵便がその年に案内する投函の目安を確認しましょう。
松の内を過ぎてからの挨拶は、寒中見舞いなど別の方法を検討できます。
Q. 年賀状の文例に干支を入れる必要はありますか?
必須ではありません。
干支のイラストや言葉を使うこともできますが、ビジネス年賀状では、旧年中の感謝と本年の関係継続を伝えることを優先しましょう。
Q. 取引先の担当者が喪中の場合は年賀状を送ってよいですか?
相手の喪中を知っている場合は、その人宛ての新年を祝う年賀状は控えるのが一般的です。
ただし、会社全体への年賀状の扱いは、相手先の方針や関係性を踏まえて判断する必要があります。
Q. 年賀状を送った相手に年始の挨拶メールも必要ですか?
必ずしも両方必要ではありません。
年賀状で新年の挨拶を済ませている場合は、仕事始めのメールでは業務上の連絡を中心にしてもよいでしょう。
Q. 年賀状を送らないと失礼になりますか?
年賀状を送らないこと自体が、必ずしも失礼になるわけではありません。
ただし、長年やり取りしてきた重要取引先などには、相手との関係に応じた配慮が必要な場合があります。
会社として年賀状を廃止する場合は、必要に応じて事前に案内しましょう。
まとめ|ビジネス年賀状は感謝・敬意・正確さが大切
ビジネス年賀状は、旧年中の感謝を伝え、新年も良好な関係を続けるための挨拶状です。
特に大切なのは、次の5点です。
- 相手に合った賀詞を選ぶ:取引先や上司には丁寧な四文字賀詞や文章形式を使う
- 旧年中の感謝を伝える:取引先・上司・顧客によって言葉を使い分ける
- 宛名を正確に書く:会社名・部署名・役職・敬称を確認する
- 発送時期と送付先を確認する:元日配達の目安や相手先の辞退方針に配慮する
- 年始メールなどと適切に使い分ける:年賀状を送ることだけにこだわらない
文例を選ぶ際は、相手との実際の関係に合っているかを確認しましょう。
印刷された文章をそのまま使う場合でも、賀詞・宛名・送付時期を正しく整えることで、丁寧なビジネス年賀状を作成できます。
