「喪中はがきは、いつまでに出せばよい?」
「父や母が亡くなった場合、どんな文章を書けばよい?」
「祖父母や義父母の場合、続柄はどう書く?」
「取引先にも喪中はがきを出す必要がある?」
近親者が亡くなり、年賀状による新年の挨拶を控えるときに送るのが、喪中はがき(年賀欠礼状)です。
しかし、初めて作成する場合は、書き出し・故人の名前・続柄・発送時期・宛先など、迷う点が少なくありません。
特に年末が近づくと、「今から送っても間に合うのか」「すでに年賀状を出してくれた相手にはどうするのか」と心配になることもあるでしょう。
結論から言うと、喪中はがきは11月から12月上旬頃に相手へ届くように準備し、「年頭の挨拶を控えること・故人についての情報・感謝と気遣い・差出年月」を簡潔に記載するのが一般的です。
ただし、喪中はがきを送ることは法律上の義務ではありません。故人との関係や自分の気持ち、年賀状を交換している相手との関係に合わせて判断できます。
この記事では、父母・配偶者・祖父母・義父母・兄弟姉妹・仕事関係など、喪中はがきの文例15選を紹介します。
さらに、2027年用年賀状に向けた2026年の発送時期、送る相手の範囲、続柄の表記、夫婦連名、宛名、印刷時の注意点、遅れた場合の対応まで詳しく解説します。
- 喪中はがきとは?年賀状を出さないことを知らせる挨拶状
- 喪中はがきはいつ出す?2026年の発送時期
- 喪中はがきは誰が亡くなったときに出す?
- 喪中はがきを送る相手はどこまで?
- 喪中はがきの基本的な書き方|5つの構成要素
- 喪中はがきの基本文例15選|続柄・状況別
- 故人の続柄はどう書く?迷いやすい表記例
- 喪中はがきの宛名・差出人はどう書く?
- 喪中はがきのデザイン・句読点・書体のマナー
- 12月下旬に亡くなった場合、喪中はがきは間に合う?
- 喪中なのに年賀状が届いた場合はどうする?
- 取引先へ喪中はがきを送る場合の注意点
- 喪中はがきで避けたいNG表現・間違い
- 喪中はがきを印刷・発送する前のチェックリスト
- 喪中はがきに関するよくある質問
- Q. 喪中はがきは何月に出すのがよいですか?
- Q. 2026年の喪中はがきはいつまでに出しますか?
- Q. 喪中はがきは必ず出す必要がありますか?
- Q. 喪中はがきは誰に出すものですか?
- Q. 祖父母が亡くなった場合も喪中はがきを出しますか?
- Q. 義父母が亡くなった場合も喪中になりますか?
- Q. 喪中期間は亡くなった日から必ず一年ですか?
- Q. 故人の名前を喪中はがきに書かなくてもよいですか?
- Q. 喪中はがきに享年を書く必要はありますか?
- Q. 喪中はがきに「拝啓」「敬具」は必要ですか?
- Q. 喪中はがきに句読点を使ってはいけませんか?
- Q. 喪中はがきには必ず薄墨を使いますか?
- Q. 喪中はがきにイラストを入れてもよいですか?
- Q. 12月下旬に亡くなった場合はどうしますか?
- Q. 喪中なのに年賀状が届いたらどうしますか?
- Q. 喪中はがきに年賀状じまいの案内も書けますか?
- Q. 個人が喪中なら勤務先も年賀状を出せませんか?
- Q. 喪中はがきを出し忘れた場合はどうなりますか?
- まとめ|喪中はがきは相手が年賀状を準備する前に届ける
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喪中はがきとは?年賀状を出さないことを知らせる挨拶状
喪中はがきは、近親者の逝去により、年頭のお祝いの挨拶を控えることを伝えるための挨拶状です。
「喪中欠礼状」「年賀欠礼状」とも呼ばれます。
主な目的は、年賀状をやり取りしている相手へ、その年の年賀状による挨拶を控えることをあらかじめ知らせることです。
訃報そのものを詳しく伝えるための手紙とは、目的が少し異なります。
喪中はがきで伝えること
一般的には、次の内容を記載します。
- 喪中につき年頭の挨拶を控えること
- 亡くなった方の続柄・名前・亡くなった時期
- 生前のお付き合いへの感謝
- 相手の健康などを気遣う言葉
- 差出年月・差出人
すべての情報を必ず記載しなければならないわけではありません。
例えば、故人の名前や年齢を詳しく知らせたくない場合は、省略した簡潔な文面にすることもできます。
喪中はがきは返信を求めるものではない
喪中はがきは、相手に返信を要求するためのものではありません。
受け取った側が必ず返信しなければならないという決まりもありません。
相手との関係によっては、お悔やみや寒中見舞いなどで気遣いを伝える場合がありますが、それらは状況に応じて判断するものです。
年賀状じまいとは違う
喪中はがきは、喪中であることを理由に、当年の年賀状による挨拶を控える通知です。
一方、年賀状じまいは、今後の年賀状の交換を終了する意思を知らせるものです。
喪中はがきを出したからといって、翌年以降の年賀状交換が自動的に終了するわけではありません。
この二つを混同しないようにしましょう。
喪中はがきはいつ出す?2026年の発送時期
喪中はがきは、相手が年賀状を準備する前に届くようにするのが基本です。
一般的には11月から12月上旬頃までの到着を目安に準備します。
2026年秋に出す喪中はがきの目安
2027年用の年賀状は、2026年12月20日から日本郵便の引受が始まる予定です。
そのため、2027年の年頭の挨拶を控える喪中はがきは、できれば年賀状の引受開始前に届くようにします。
| 時期 | 対応の目安 |
|---|---|
| 2026年10月 | 送付先・文面・印刷方法を確認 |
| 2026年11月 | 喪中はがきの発送に適した時期 |
| 2026年12月上旬 | できるだけ早めに相手へ届ける |
| 2026年12月中旬 | 相手が年賀状を準備済みの可能性を考慮 |
| 2026年12月20日以降 | すでに年賀状の引受が始まっているため状況別に判断 |
| 2027年1月以降 | 必要に応じて寒中見舞いなどを検討 |
※日程は2027年用年賀状に向けた目安です。翌年以降は日本郵便の最新案内を確認してください。
12月上旬までに届けると安心な理由
相手が年賀状を印刷したり、送付先リストを確定したりする前に知らせるためです。
年賀状の引受開始日より前であっても、会社や個人によってはすでに印刷を終えている場合があります。
そのため、「受付開始前日までに届けば必ず問題ない」と考えず、余裕を持って準備しましょう。
12月に入ってから身内が亡くなった場合
12月に入ってから身内が亡くなり、喪中はがきの準備が間に合わないこともあります。
その場合は、無理に大量のはがきを急いで発送する必要はありません。
相手との関係や年賀状の発送状況に応じて、年明けに寒中見舞いを送る方法もあります。
喪中はがきは誰が亡くなったときに出す?
喪中の範囲には、法律で定められた全国共通のルールがあるわけではありません。
一般的には、配偶者や二親等程度までの近親者が亡くなった場合に、年賀状を控えることが多く見られます。
ただし、実際には故人との関係の深さや同居の有無、家庭の考え方、宗教・地域の慣習によって判断が異なります。
| 故人との関係 | 一般的な考え方 |
|---|---|
| 配偶者 | 喪中として年賀状を控えることが多い |
| 父・母 | 喪中として年賀状を控えることが多い |
| 子 | 喪中として年賀状を控えることが多い |
| 義父・義母 | 喪中として年賀状を控えることが多い |
| 兄弟姉妹 | 喪中とすることが多い |
| 祖父母 | 関係の深さや家庭の方針によって判断 |
| 孫 | 喪中とすることがある |
| 叔父・叔母 | 親しさや家庭の方針によって判断 |
| それ以外の親族 | 故人との関係に応じて判断 |
この表はあくまで慣習上の目安です。
喪中期間は必ず一年間?
一般に、一年程度を目安とする場合がありますが、すべての親族について「亡くなった日から必ず一年」と決まっているわけではありません。
故人との続柄、家庭や宗教の考え方などによって異なります。
また、会社の忌引き休暇の日数と、私的な喪中期間も同じではありません。
祖父母が亡くなった場合は?
祖父母が亡くなった場合も、喪中として年賀状を控えることがあります。
特に同居していた場合や交流が深かった場合は、本人の気持ちを優先して判断して構いません。
一方、家庭によっては通常どおり年賀状を送ることもあります。
一律の正解を押し付ける必要はありません。
義父母の場合は?
配偶者の父母が亡くなった場合も、喪中として年賀状を控えることが多く見られます。
夫婦連名で喪中はがきを送る場合は、受取人が続柄を理解しやすい書き方にすることが大切です。
喪中はがきを送る相手はどこまで?
喪中はがきは、主にこれまで年賀状を交換していた相手や、年賀状を送る予定だった相手へ送ります。
必ずすべての知人・親戚・取引先へ出さなければならないものではありません。
年賀状を毎年交換している相手
最も基本的な送付先です。
前年まで年賀状をやり取りしていた相手に、今回は年頭の挨拶を控えることを知らせます。
親戚にも送る?
親戚がすでに訃報を知っている場合、喪中はがきを送らないこともあります。
一方、毎年年賀状を交換している親戚には、改めて知らせることもできます。
地域や家庭の慣習を踏まえて判断しましょう。
友人や知人へ送る?
毎年年賀状を交換している友人・知人へは、喪中はがきを送る方法があります。
ただし、普段はメールやメッセージで連絡している相手に、喪中はがきを必ず郵送する必要はありません。
取引先にも送る?
仕事関係の相手と個人的に年賀状を交換している場合は、喪中はがきで欠礼を知らせることがあります。
一方、社員個人の喪中を理由に、会社名義の年賀状すべてを取りやめる必要があるとは限りません。
自社の年賀状方針と個人の喪中は区別して考えましょう。
取引先が喪中の場合の受け取る側の対応は、取引先が喪中の場合の年賀状マナーで詳しく解説しています。
喪中はがきの基本的な書き方|5つの構成要素
喪中はがきの文面は、一般的に次の順番で構成します。
1. 年賀欠礼の挨拶
最初に、年頭の挨拶を控えることを伝えます。
基本の書き出し
喪中につき年頭のご挨拶を失礼させていただきます
または、
喪中につき新年のご挨拶を控えさせていただきます
2. 故人についての情報
一般的には、次の情報を簡潔に記載します。
- 故人との続柄
- 故人の氏名
- 亡くなった月
- 必要に応じて年齢
すべてを記載することが必須というわけではありません。
3. 生前のお付き合いへの感謝
故人が相手にお世話になっていた場合などは、次の表現を使えます。
「生前に賜りましたご厚情に深く感謝申し上げます」
相手と故人に直接の交流がなかった場合は、無理にこの一文を入れる必要はありません。
4. 結びの言葉
寒さへの気遣いや、相手の健康を願う表現で締めくくります。
「寒さに向かう折 皆様のご健勝をお祈り申し上げます」
などが使えます。
5. 差出年月と差出人
最後に、実際に差し出す年月と差出人情報を記載します。
例えば2026年11月に発送する場合は、
「令和八年十一月」
と書きます。
差出人の住所・氏名は、通信面または宛名面に記載します。
喪中はがきの基本文例15選|続柄・状況別
ここからは、そのまま使いやすい文例を15例紹介します。
文例では、改まった喪中はがきの慣習に合わせ、句読点を省いています。
「〇月」「故人名」「差出年月」などは、実際の内容に置き換えてください。
故人の年齢や氏名など、伝えたくない情報は必要に応じて省略できます。
文例1:最も標準的な喪中はがき
喪中につき年頭のご挨拶を失礼させていただきます
本年〇月に父 山田一郎が永眠いたしました
生前に賜りましたご厚情に深く感謝申し上げます
寒さに向かう折 皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます
令和〇年〇月
向いている場面
相手を選びにくい、一般的な喪中はがきの文面です。
文例2:父が亡くなった場合
喪中につき新年のご挨拶を控えさせていただきます
本年〇月に父 山田太郎が亡くなりました
生前のご厚情に心より御礼申し上げます
皆様が健やかにお過ごしになりますようお祈り申し上げます
令和〇年〇月
文例3:母が亡くなった場合
喪中につき年頭のご挨拶を失礼させていただきます
本年〇月に母 山田花子が永眠いたしました
生前は温かいお心遣いを賜り誠にありがとうございました
寒さ厳しき折 どうぞご自愛ください
令和〇年〇月
文例4:配偶者が亡くなった場合
喪中につき新年のご挨拶を控えさせていただきます
本年〇月に妻 山田花子が永眠いたしました
生前にいただきました多くのお心遣いに深く感謝申し上げます
皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます
令和〇年〇月
※夫が亡くなった場合は「夫」に変更してください。
文例5:子どもが亡くなった場合
喪中につき年頭のご挨拶を失礼させていただきます
本年〇月に長男 山田太郎が永眠いたしました
生前に賜りましたご厚情に感謝申し上げます
皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます
令和〇年〇月
※長女・次男・次女など、実際の続柄に変更してください。名前や詳しい事情を記載しない簡潔な文面にすることもできます。
文例6:祖父が亡くなった場合
喪中につき新年のご挨拶を控えさせていただきます
本年〇月に祖父 山田一郎が永眠いたしました
旧年中に賜りましたお心遣いに深く感謝申し上げます
寒さに向かう折 皆様のご健勝をお祈り申し上げます
令和〇年〇月
文例7:祖母が亡くなった場合
喪中につき年頭のご挨拶を失礼させていただきます
本年〇月に祖母 山田花子が亡くなりました
生前のご厚情に厚く御礼申し上げます
皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます
令和〇年〇月
文例8:義父が亡くなった場合
喪中につき新年のご挨拶を控えさせていただきます
本年〇月に義父 山田一郎が永眠いたしました
生前に賜りましたご厚情に深く感謝申し上げます
寒さ厳しき折 皆様どうぞご自愛ください
令和〇年〇月
※夫婦連名の場合は、「妻〇〇の父」など、受取人に関係が伝わる表現に変更することもできます。
文例9:義母が亡くなった場合
喪中につき年頭のご挨拶を失礼させていただきます
本年〇月に義母 山田花子が永眠いたしました
生前に賜りましたご厚情に心より感謝申し上げます
皆様のご健勝をお祈り申し上げます
令和〇年〇月
文例10:兄弟姉妹が亡くなった場合
喪中につき新年のご挨拶を控えさせていただきます
本年〇月に兄 山田太郎が永眠いたしました
生前にいただきましたお心遣いに御礼申し上げます
寒さに向かう折 皆様のご健康をお祈り申し上げます
令和〇年〇月
※姉・弟・妹の場合は、その続柄へ変更してください。
文例11:夫婦連名で喪中はがきを出す場合
喪中につき年頭のご挨拶を失礼させていただきます
本年〇月に妻花子の父 山田一郎が永眠いたしました
生前に賜りましたご厚情に深く感謝申し上げます
寒さ厳しき折 皆様のご健勝をお祈り申し上げます
令和〇年〇月
差出人
佐藤太郎
佐藤花子
ポイント
夫婦連名の場合は、故人とどちらの差出人との関係かが分かるようにすると親切です。
文例12:故人の氏名を詳しく記載しない場合
喪中につき新年のご挨拶を控えさせていただきます
本年中に身内に不幸がございました
旧年中に賜りましたご厚情に深く感謝申し上げます
皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます
令和〇年〇月
ポイント
故人の氏名や続柄を記載しない形です。プライバシーや家庭の事情に配慮したい場合に使えます。
文例13:親しい友人・知人へ
喪中につき新年のご挨拶を控えさせていただきます
本年〇月に母が亡くなりました
今年は年賀状でのご挨拶を失礼いたします
これまでの温かいお付き合いに感謝しております
寒い日が続きますので どうぞお身体を大切にお過ごしください
令和〇年〇月
ポイント
一般的な欠礼状の形式を残しながら、少し柔らかい言葉にしています。
文例14:仕事関係の相手へ個人名義で出す場合
喪中につき年頭のご挨拶を失礼させていただきます
本年〇月に父 山田太郎が永眠いたしました
旧年中に賜りましたご厚情に厚く御礼申し上げます
寒さ厳しき折 皆様のご健勝をお祈り申し上げます
令和〇年〇月
ポイント
個人的に年賀状を交換している取引先や、仕事関係の知人に向いた文例です。
会社としての年賀状廃止を通知する文章ではありません。
文例15:年末近くに不幸があり、簡潔に知らせる場合
喪中につき年頭のご挨拶を控えさせていただきます
このたび身内に不幸がございましたため
新年のご挨拶を失礼させていただきます
急なご案内となりましたことをご容赦ください
寒さ厳しき折 皆様のご健康をお祈り申し上げます
令和〇年〇月
ポイント
年末近くに不幸があった場合など、簡潔に欠礼を知らせたい場面に向いています。
発送が間に合わない場合は、年明けに寒中見舞いを送る方法もあります。
故人の続柄はどう書く?迷いやすい表記例
喪中はがきの続柄は、差出人から見て故人がどのような関係にあるかを示すのが基本です。
ただし、夫婦連名で出す場合には、どちらとの関係なのかを示すこともあります。
| 故人 | 続柄の記載例 |
|---|---|
| 自分の父 | 父 |
| 自分の母 | 母 |
| 配偶者 | 夫・妻 |
| 自分の祖父 | 祖父 |
| 自分の祖母 | 祖母 |
| 自分の兄 | 兄 |
| 自分の妹 | 妹 |
| 配偶者の父 | 義父/夫〇〇の父/妻〇〇の父 |
| 配偶者の母 | 義母/夫〇〇の母/妻〇〇の母 |
| 子ども | 長男・長女・次男など |
夫婦連名では相手に伝わりやすい表現を選ぶ
例えば、夫婦連名で妻の父が亡くなった場合は、
「妻花子の父 山田一郎」
と書くと、誰との続柄なのかが明確です。
一方、「義父」と簡潔に表記する方法もあります。
どちらか一方だけが正しいというわけではありません。
故人の名前は必須?
一般的には記載されることが多いですが、必須ではありません。
家庭の事情やプライバシーへの配慮から、
「本年中に身内に不幸がございました」
などと簡潔に知らせる方法もあります。
享年は書かなくてもよい?
享年や年齢は、記載する場合も省略する場合もあります。
なお、「享年」や「行年」の表記には宗教・地域・数え方などによる違いがあります。
詳しく記載する場合は、家族間で表記を統一するとよいでしょう。
喪中はがきの宛名・差出人はどう書く?
喪中はがきも、一般的な手紙と同様に、宛名や差出人を正確に記載することが大切です。
個人宛て
個人に送る場合は、氏名に「様」を付けます。
例
山田太郎 様
家族全員へまとめて送る場合も、宛名の書き方は関係性に合わせて調整しましょう。
会社の担当者宛て
仕事関係の相手へ個人名義で喪中はがきを出す場合は、必要に応じて会社名・部署名・氏名を記載します。
例
株式会社〇〇
営業部
山田太郎 様
担当者個人宛ての通知であることが分かるようにします。
「御中」と「様」の使い分け
会社や部署そのものへ送る場合は「御中」、個人へ送る場合は「様」が基本です。
例
株式会社〇〇 営業部 御中
株式会社〇〇 営業部 山田太郎 様
「御中」と「様」を同じ宛名に重ねないようにしましょう。
差出人を夫婦連名にする場合
夫婦連名で年賀状を交換していた相手には、喪中はがきも夫婦連名で送る方法があります。
ただし、家庭の事情により単独名義にすることもできます。
普段の年賀状の差出人名義を参考にしながら、無理のない形を選びましょう。
喪中はがきのデザイン・句読点・書体のマナー
喪中はがきでは、内容だけでなく、見た目や文章の形式にも配慮すると丁寧です。
句読点を付けないのが伝統的な形式
改まった喪中はがきでは、句読点を省き、改行や空白で文章を区切る形式が一般的です。
ただし、現代の文章で句読点を使うこと自体が、すべての場面で失礼と決まっているわけではありません。
伝統的な形式を重視する場合は、句読点を付けずに整えると無難です。
「拝啓」「敬具」は通常不要
喪中はがきでは、一般的に
「拝啓」
「敬具」
などの頭語・結語は使わず、年賀欠礼の挨拶から書き始めます。
基本の書き出し
「喪中につき年頭のご挨拶を失礼させていただきます」
また、新年を祝う「新春」「謹賀新年」といった賀詞も使いません。
薄墨は必須ではない
喪中はがきでは、落ち着いた色合いや書体が使われることが多くあります。
ただし、必ず薄墨で印刷しなければならないわけではありません。
黒や濃いグレーなど、読みやすい色を選ぶ方法もあります。
特に宛名は、配達に必要な情報が読み取りやすいことを優先しましょう。
イラストは絶対に使えない?
イラストそのものが禁止されているわけではありません。
菊・胡蝶蘭・蓮などの控えめな植物のデザインが使われることがあります。
ただし、祝いの印象が強い華やかな図柄は避ける方が無難です。
年賀はがきではなく通常のはがきを使う
喪中はがきは、新年を祝う年賀状ではありません。
通常はがきや私製はがきなどを使うのが一般的です。
印刷サービスを利用する場合も、喪中欠礼用のデザインを選びましょう。
12月下旬に亡くなった場合、喪中はがきは間に合う?
年末近くに不幸があった場合、年賀状の準備時期と重なるため、喪中はがきの発送が間に合わないことがあります。
この場合は、事情に応じて判断しましょう。
年賀状をすでに投函していた場合
近親者が亡くなる前に年賀状を投函していることがあります。
後から事情が変わったからといって、すべての場合に年賀状の取戻しが必要というわけではありません。
必要に応じて郵便局に相談する方法がありますが、配達状況によっては取り戻せないこともあります。
喪中はがきが間に合わない場合
年内に喪中はがきを届けることが難しい場合は、年明けに寒中見舞いで事情を伝える方法があります。
ただし、寒中見舞いは、一般的に松の内が明けてから立春の前までに送るものです。
松の内には地域差があるため、相手の地域の慣習にも配慮しましょう。
喪中の事情を無理に広く知らせなくてもよい
突然の不幸があった場合、すべての関係者へ急いで通知するのは負担になることがあります。
まずは自分や家族の状況を優先し、必要な相手への連絡を進めてください。
喪中なのに年賀状が届いた場合はどうする?
喪中はがきを出していても、相手から年賀状が届くことがあります。
送付先リストへ反映されていなかったり、相手がすでに投函していたりする場合もあります。
喪中の人が年賀状を受け取ること自体が、マナー違反になるわけではありません。
年賀状を受け取ったことへのお礼
相手との関係によっては、寒中見舞いでお礼を伝える方法があります。
寒中見舞いの文例
寒中お見舞い申し上げます
このたびはご丁寧な年賀状をいただきありがとうございました
私事ではございますが昨年身内に不幸があり
年頭のご挨拶を控えておりました
ご案内が行き届かず失礼いたしました
寒さ厳しき折どうぞご自愛ください
相手を強く責める必要はない
喪中はがきが届く前に、相手が年賀状を印刷・投函していた可能性があります。
そのため、年賀状が届いたことだけを理由に、相手が失礼な対応をしたと決めつける必要はありません。
寒中見舞いは必ず返さなければならない?
すべての年賀状に寒中見舞いで返信する義務があるわけではありません。
相手との関係や、すでに行った連絡などに応じて判断しましょう。
取引先へ喪中はがきを送る場合の注意点
ビジネス関係では、個人名義の年賀状と会社名義の年賀状を区別することが重要です。
個人名義で年賀状を交換している場合
取引先の担当者と個人的に年賀状を交換している場合は、自分の喪中を知らせるために欠礼状を送る方法があります。
この場合は、自分個人の喪中を知らせる文面にします。
会社名義の年賀状は社内の方針を確認する
自分の親族が亡くなったからといって、勤務先の会社全体が年賀状を送れなくなるわけではありません。
会社名義の年賀状の取り扱いは、社内の方針に従いましょう。
個人の事情を詳しく説明する必要はない
取引先へ喪中はがきを送る場合も、故人についての詳細な情報や家庭の事情をすべて知らせる必要はありません。
必要な範囲で年賀欠礼の意思を伝えれば十分です。
相手が年賀状を辞退している場合
そもそも年賀状を交換していない相手や、季節の挨拶状の受領を辞退している取引先に、必ず喪中はがきを送る必要はありません。
通常の業務連絡が必要な場合は、適切な方法で対応しましょう。
喪中はがきで避けたいNG表現・間違い
喪中はがきは、新年の祝いを控える通知です。
そのため、一般的な年賀状とは異なる言葉遣いに注意しましょう。
| 避けたい表現・対応 | 理由・言い換え |
|---|---|
| 謹賀新年 | 年賀欠礼の通知には祝いの賀詞を使わない |
| あけましておめでとうございます | 喪中はがきの目的と合わない |
| 新春のお慶びを申し上げます | 年賀欠礼の書き出しに変更する |
| 拝啓・敬具を必ず付ける | 喪中はがきでは通常不要 |
| 親族の死に「ご逝去」 | 身内については「永眠」「亡くなりました」など |
| 結婚・出産の報告を加える | 別の挨拶状や連絡で伝えるのが無難 |
| 年賀状じまいを当然とする | 喪中欠礼と年賀状終了は異なる |
| 亡くなった事情を詳述する | 必要以上に記載する必要はない |
「逝去」は身内について使わない方がよい
「逝去」は、亡くなった人への敬意を含む表現です。
自分の身内について説明する喪中はがきでは、
「永眠いたしました」
「亡くなりました」
などが一般的です。
結婚・出産・転居の報告は別にする
喪中はがきの中心は、年賀欠礼を知らせることです。
結婚や出産などの近況報告を同じはがきに盛り込むと、目的が曖昧になる場合があります。
必要な案内は、別の挨拶状や通常の連絡で伝えるとよいでしょう。
喪中はがきを印刷・発送する前のチェックリスト
大量印刷する場合も、自宅で数枚だけ作成する場合も、発送前に確認しておくと安心です。
文面の確認
- 年頭の挨拶を控えることが明確に伝わる
- 故人との続柄が正しい
- 故人の氏名に誤りがない
- 亡くなった月が正しい
- 享年を記載する場合は表記を確認した
- 「謹賀新年」などの祝いの賀詞を使っていない
- 差出年月が正しい
- 不必要な近況報告を混ぜていない
宛名・発送の確認
- 宛名の漢字が正しい
- 住所・郵便番号が最新である
- 送付先の重複がない
- 夫婦連名など差出人の記載が正しい
- 通常はがき・喪中用はがきを使っている
- 年賀状の準備時期より早めに届けられる
- 遅れる場合は別の連絡方法を検討した
仕事関係の確認
- 個人の喪中と会社名義の年賀状を区別している
- 会社の年賀状方針に反していない
- 相手の連絡先を適切に扱っている
- 必要以上に私的な事情を共有していない
喪中はがきに関するよくある質問
Q. 喪中はがきは何月に出すのがよいですか?
一般的には11月から12月上旬頃に相手へ届くように準備します。
相手が年賀状を印刷・投函する前に知らせることが目的です。
Q. 2026年の喪中はがきはいつまでに出しますか?
2027年用の年賀状の引受は、2026年12月20日から始まる予定です。
その前に届くよう準備するとよいですが、相手が早めに年賀状を準備している場合もあるため、11月から12月上旬の到着をおすすめします。
Q. 喪中はがきは必ず出す必要がありますか?
法律上の義務ではありません。
年賀状を交換している相手との関係や、自分の気持ち、家庭の慣習に合わせて判断しましょう。
Q. 喪中はがきは誰に出すものですか?
主に、これまで年賀状を交換していた相手や、年賀状を送る予定だった相手に出します。
すべての知人や取引先へ出す必要はありません。
Q. 祖父母が亡くなった場合も喪中はがきを出しますか?
出す場合があります。
故人との関係の深さや同居の有無、家庭の慣習などによって判断してください。
Q. 義父母が亡くなった場合も喪中になりますか?
喪中とすることが多く見られます。
夫婦連名で喪中はがきを出す場合は、故人とどちらの差出人との関係かが伝わる続柄にすると分かりやすいでしょう。
Q. 喪中期間は亡くなった日から必ず一年ですか?
必ずしもそうではありません。
故人との関係や家庭・宗教・地域の慣習などによって異なります。
Q. 故人の名前を喪中はがきに書かなくてもよいですか?
はい。
通常は記載することが多いものの、家庭の事情などにより省略する形もあります。
Q. 喪中はがきに享年を書く必要はありますか?
必須ではありません。
記載する場合は、年齢の数え方や表記を家族で確認しましょう。
Q. 喪中はがきに「拝啓」「敬具」は必要ですか?
通常は不要です。
年賀欠礼の挨拶から書き始める形式が一般的です。
Q. 喪中はがきに句読点を使ってはいけませんか?
伝統的には句読点を省くことが多くあります。
ただし、現代のすべての文章で句読点が禁止されているという意味ではありません。
改まった欠礼状では、省くと無難です。
Q. 喪中はがきには必ず薄墨を使いますか?
必須ではありません。
落ち着いた黒やグレーなど、読みやすい色を使うこともできます。
Q. 喪中はがきにイラストを入れてもよいですか?
控えめな植物などのデザインが使われることがあります。
祝いの印象が強い華美なデザインは避けるのが無難です。
Q. 12月下旬に亡くなった場合はどうしますか?
喪中はがきの発送が間に合わない場合があります。
必要に応じて、年明けの寒中見舞いなどで事情を伝える方法があります。
Q. 喪中なのに年賀状が届いたらどうしますか?
年賀状を受け取ること自体がマナー違反になるわけではありません。
必要に応じて寒中見舞いなどでお礼を伝えましょう。
Q. 喪中はがきに年賀状じまいの案内も書けますか?
喪中欠礼と年賀状じまいは目的が異なります。
両方を同時に知らせることが一律に禁止されているわけではありませんが、意味が伝わりにくくなる場合があります。
そのため、原則として案内を分ける方が分かりやすいでしょう。
Q. 個人が喪中なら勤務先も年賀状を出せませんか?
必ずしもそうではありません。
個人の喪中と、会社名義の年賀状は別に判断します。
会社の年賀状方針を確認してください。
Q. 喪中はがきを出し忘れた場合はどうなりますか?
喪中はがきを出し忘れたことだけで、必ず重大な失礼になるとは限りません。
相手がすでに年賀状を投函している場合なども考え、必要に応じて寒中見舞いや通常の連絡で対応しましょう。
詳しくは、喪中欠礼を出さなかった場合の対応で解説しています。
まとめ|喪中はがきは相手が年賀状を準備する前に届ける
喪中はがきは、近親者の逝去により、年頭のお祝いの挨拶を控えることを知らせる挨拶状です。
書き方や発送時期に迷った場合は、次の5点を押さえましょう。
- 発送時期:11月から12月上旬頃に相手へ届くように準備する
- 文面:年賀欠礼・故人についての情報・感謝・結び・差出年月を簡潔に記載する
- 続柄:差出人から見た関係を基本に、夫婦連名では分かりやすく書く
- デザイン:落ち着いた色や書体を選び、祝いの賀詞を使わない
- 遅れた場合:必要に応じて寒中見舞いなど別の方法を検討する
喪中はがきは、故人についての事情をすべて説明するための手紙ではありません。
大切なのは、年賀状による挨拶を控えることを、相手に分かりやすく、無理のない形で伝えることです。
今回紹介した15文例から状況に合うものを選び、必要な情報だけを整えてください。
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参考資料

