「取引先からのお歳暮を辞退したいけれど、失礼にならない?」
「会社の規程で贈答品を受け取れない場合、何と伝える?」
「すでにお歳暮が届いてしまったら、返送するべき?」
毎年届くお歳暮を、そろそろ辞退したいと考えることがあります。
また、企業によってはコンプライアンスや社内規程により、取引先からの贈答品を受け取れない場合もあるでしょう。
お歳暮は、日頃の感謝を伝える贈り物です。そのため、受け取りを断ると、相手の厚意を否定するように感じられないか心配になるかもしれません。
しかし、お歳暮の受け取りを辞退すること自体は、必ずしもマナー違反ではありません。
大切なのは、相手のお心遣いへの感謝を伝えつつ、今後の受領方針を明確にすることです。
特に注意したいのは、「今回は受け取り、次回から辞退する場合」と「今回の品物も受け取れない場合」を区別することです。
個人的な事情で今後の贈答を整理したい場合は、今回の品物を受け取ったうえで、次回以降の辞退を知らせる方法があります。
一方、会社の規程や法令などによって受け取れない場合は、今回の品物も受領せず、適切な返送方法を確認する必要があります。
この記事では、お歳暮を受け取る側の断り方を、事前連絡・届いた後・取引先・親戚・上司などの状況別に解説します。
さらに、メール・手紙・断り状・電話の完成文例15選と、返送時の注意点、辞退後も良好な関係を保つ方法を紹介します。
なお、自分が毎年贈っていたお歳暮を終了したい場合は、お歳暮をやめるときの伝え方と文例15選をご覧ください。
- お歳暮の辞退は失礼?まず知っておきたい基本マナー
- お歳暮を辞退したい理由と判断基準
- お歳暮を辞退するタイミングと伝え方
- 【事前通知】お歳暮を辞退するメール・手紙の文例4選
- 【今回は受け取る】次回から辞退するお礼状の文例4選
- 【受け取れない場合】返送・受取拒否の文例4選
- 【親しい相手・繰り返し届く場合】辞退文例3選
- お歳暮が届いてしまった場合の対応手順
- お歳暮を辞退するときに避けたいNG対応
- お歳暮の受け取りを辞退する際のチェックリスト
- お歳暮の辞退に関するよくある質問
- Q. お歳暮を辞退するのは失礼ですか?
- Q. お歳暮を断るときは何と書けばよいですか?
- Q. お歳暮の辞退はメールでもよいですか?
- Q. お歳暮の辞退はいつ伝えるべきですか?
- Q. 受け取った後に次回から辞退してもよいですか?
- Q. 会社の規程で受け取れない場合はどうしますか?
- Q. 取引先から突然お歳暮が届いた場合は?
- Q. お歳暮を返送するのは失礼ですか?
- Q. 届いたお歳暮をそのまま着払いで返送してもよいですか?
- Q. 開封したお歳暮でも受取拒否できますか?
- Q. お歳暮を辞退しても、今後の取引に影響しませんか?
- Q. 親戚からのお歳暮を断ってもよいですか?
- Q. 上司からのお歳暮を辞退する場合は?
- Q. 何度断ってもお歳暮が届く場合は?
- Q. お中元もお歳暮も両方辞退できますか?
- Q. お歳暮の受け取りを辞退したら、こちらも贈るのをやめるべきですか?
- まとめ|お歳暮を辞退するときは感謝と受領方針を明確にする
- 関連記事|お歳暮の送付・終了・お礼のマナー
お歳暮の辞退は失礼?まず知っておきたい基本マナー
お歳暮は、一年間お世話になった人へ感謝を伝える贈り物です。
贈る側は好意で品物を用意しているため、受け取りを断るときは、相手への配慮が必要です。
ただし、贈答を受けることが負担になっている場合や、受領できない事情がある場合まで、無理に受け取る必要はありません。
お歳暮を辞退してもマナー違反とは限らない
お歳暮の辞退には、さまざまな理由があります。
例えば、贈答のやり取りを整理したい、相手に金銭的な負担を掛けたくない、会社の規程で受け取れない、といったケースです。
これらの理由で受け取りを辞退することは、不自然なことではありません。
ただし、何の説明もなく品物を送り返すと、相手が戸惑う可能性があります。
必要に応じて、感謝と辞退の意向を丁寧に伝えましょう。
今回から断るか、次回から断るかを決める
辞退の方法は、大きく二つに分けられます。
| 状況 | 基本的な対応 |
|---|---|
| 今回の品物は受け取れるが、今後は辞退したい | 今回は受領し、お礼とともに次回以降の辞退を伝える |
| 会社規程などで今回の品物も受け取れない | 社内ルールに従い、受取拒否や返送を検討する |
| 発送前に辞退を伝えられる | 事前に受領できない旨を知らせ、発送を控えてもらう |
| 繰り返し届いて困っている | 改めて受領方針を明確に伝え、必要に応じて返送する |
「今後は辞退したい」だけの場合と、「今回も受領できない」場合では、適切な対応が異なります。
辞退しても今後の付き合いは続けられる
お歳暮の受け取りを辞退することは、相手との関係を終了する意思表示ではありません。
例えば、
「今後はお歳暮のお心遣いを辞退させていただきますが、引き続き変わらぬお付き合いをお願い申し上げます。」
と伝えれば、贈答の辞退と関係の継続を区別できます。
取引先であれば、通常の業務連絡や年末の挨拶を続けることもできます。
お歳暮を辞退したい理由と判断基準
辞退の理由によって、伝え方や品物の扱いは変わります。
特に、個人的な希望による辞退と、規程上受領できない場合を混同しないことが重要です。
会社の贈答品受領ルールで断る場合
企業によっては、取引先からの贈答品の受領を禁止・制限している場合があります。
この場合は、担当者個人の判断で品物を受け取らず、会社の規程に従って対応しましょう。
すでに届いている場合は、総務・法務・コンプライアンス部門など、社内の担当部署へ相談します。
受領の可否や返送方法を確認してから送り主へ連絡してください。
職務上・法令上の制限がある場合
公務員など、職務や相手との利害関係によって贈答品の受領が制限される立場もあります。
この場合は、通常の贈答マナーよりも、適用される法令や服務規程を優先します。
「一度受け取ってから次回以降の辞退を伝えればよい」とは限りません。
受け取れるかどうか分からない場合は、所属先の担当部署へ確認しましょう。
相手に負担を掛けたくない場合
長年贈答を続けている相手に、これ以上気を遣わせたくない場合もあります。
この場合は、
「今後はどうぞお気遣いなさいませんようお願い申し上げます。」
といった柔らかい表現が使えます。
ただし、この一文だけでは辞退の意思が十分に伝わらない場合があります。
今後の受領を明確に断りたいなら、
「来年以降のお歳暮につきましては、辞退させていただきたく存じます。」
と添えると分かりやすくなります。
高齢や生活環境の変化による場合
高齢になったことや生活環境の変化などを理由に、贈答のやり取りを整理する場合があります。
その場合も、家庭の事情を詳しく説明する必要はありません。
「諸事情により、今後は季節の贈答を控えさせていただきたく存じます。」
など、簡潔な表現を選ぶことができます。
お歳暮を辞退するタイミングと伝え方
お歳暮の辞退は、品物が発送される前に伝えられると、相手の手間や費用を減らしやすくなります。
ただし、いつまでに連絡しなければならないという全国共通の締め切りがあるわけではありません。
発送前に辞退を知らせる
贈り主がこれからお歳暮を手配する段階なら、早めに受領辞退の意思を伝えましょう。
取引先の場合は、メールや文書で会社の方針を知らせる方法があります。
親戚や親しい人には、電話や普段の会話で伝えることもできます。
毎年お歳暮をいただいている場合
毎年贈答を続けている相手には、次回から辞退することを早めに伝えると丁寧です。
ただし、今後受け取れない事情がある場合は、今回の受領についても明確に伝えましょう。
会社の受領禁止方針がある場合は、曖昧な言葉で済ませないことが大切です。
メール・手紙・電話を使い分ける
| 連絡方法 | 向いている場面 |
|---|---|
| メール | 取引先への事前通知、社内方針の説明 |
| 手紙・断り状 | 長年お付き合いのある相手への丁寧な通知 |
| 電話 | 親しい親戚、急ぎの連絡 |
| メッセージ | 普段から気軽に連絡している相手 |
| 会社の正式文書 | 贈答品の受領禁止方針を組織として通知する場合 |
重要なのは、連絡方法そのものより、感謝と辞退の意思が相手に明確に伝わることです。
【事前通知】お歳暮を辞退するメール・手紙の文例4選
まずは、相手がお歳暮を発送する前に辞退を伝える場合の文例です。
会社の受領禁止方針がある場合は、その方針が実際に決定していることを確認してから使用してください。
文例1:取引先へ受領辞退を事前に知らせるメール
件名:年末のご贈答に関するお願い
株式会社〇〇
営業部 山田様
いつも大変お世話になっております。
株式会社△△の佐藤です。
平素より格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございます。
さて、弊社では社内方針により、取引先の皆さまからの季節の贈答品を辞退させていただいております。
つきましては、年末のお歳暮につきましても、どうかお気遣いなさいませんようお願い申し上げます。
皆さまのお心遣いには深く感謝しております。
今後とも変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
株式会社△△
営業部 佐藤太郎
文例2:取引先へ正式な文書で知らせる
件名:贈答品の受領辞退に関するご案内
お取引先各位
平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、弊社では贈答品の受領に関する社内規程に基づき、お中元・お歳暮などの季節のご贈答を辞退させていただいております。
皆さまからのお心遣いには心より感謝しておりますが、何卒弊社の方針をご理解いただき、今後は贈答品のご送付をお控えくださいますようお願い申し上げます。
なお、通常のお取引や業務上のお付き合いにつきましては、今後も変わらず大切にしてまいります。
引き続きご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。
株式会社△△
代表取締役 佐藤太郎
※受領方針が全社共通の場合の文例です。自社の正式な規程に合わせて調整してください。
文例3:長年の取引先に柔らかく伝える
件名:年末のお心遣いについてのお願い
株式会社〇〇
山田様
いつも大変お世話になっております。
これまで長年にわたり、年末には温かいお心遣いをいただき、誠にありがとうございました。
さて、誠に勝手なお願いではございますが、今後はお歳暮の受け取りを辞退させていただきたく存じます。
これまでのご厚情に改めて深く感謝申し上げます。
贈答品のやり取りは控えさせていただきますが、今後とも変わらぬお付き合いをいただけましたら幸いです。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
株式会社△△
佐藤太郎
文例4:親戚へ事前に伝える手紙
拝啓 秋も深まり、皆さまお変わりなくお過ごしのことと存じます。
いつも温かいお心遣いをいただき、誠にありがとうございます。
これまで毎年お歳暮をお贈りいただきましたこと、心より感謝しております。
誠に勝手ながら、今後は季節の贈答を整理したいと考えておりますので、来年以降のお歳暮についてはどうぞお気遣いなさいませんようお願い申し上げます。
これまでのお付き合いへの感謝の気持ちは変わりません。
今後とも変わらぬお付き合いをいただけましたら幸いです。
敬具
【今回は受け取る】次回から辞退するお礼状の文例4選
今回の品物を受け取れる場合は、まず感謝を伝え、続けて次回からの辞退をお願いする方法があります。
ただし、会社規程や法令によって受領できない場合には、この方法を使わないでください。
文例5:取引先からの品物を受け取った場合
拝啓 師走の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
このたびはご丁寧なお歳暮の品をお贈りいただき、誠にありがとうございました。
温かいお心遣いに心より感謝申し上げます。
誠に勝手ながら、来年以降のお歳暮につきましては辞退させていただきたく存じます。
これまで賜りましたご厚情に深く御礼申し上げます。
今後とも変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
敬具
文例6:親戚からの贈り物を今回だけ受け取る場合
いつも温かいお心遣いをいただき、ありがとうございます。
今年もご丁寧なお歳暮をお送りいただき、家族一同、ありがたく頂戴いたしました。
毎年気に掛けていただき、心より感謝しております。
ただ、これからは季節の贈り物について、お互いに気を遣わずにお付き合いできればと思っております。
来年以降のお歳暮は、どうぞお気遣いなさいませんようお願いいたします。
これからも変わらず、よろしくお願いします。
文例7:以前の上司からのお歳暮を次回以降辞退する場合
拝啓 年の瀬も近づき、お忙しい日々をお過ごしのことと存じます。
このたびはご丁寧なお歳暮の品をいただき、誠にありがとうございました。
退職後も変わらずお気に掛けていただき、深く感謝しております。
誠に恐縮ではございますが、今後は季節のご贈答について、どうぞお気遣いなさいませんようお願い申し上げます。
これまでの温かいご厚情に心より御礼申し上げます。
寒さ厳しき折、どうぞご自愛ください。
敬具
文例8:受領後に短いメールで辞退を伝える場合
件名:お歳暮の御礼と今後のお願い
株式会社〇〇
山田様
いつもお世話になっております。
このたびはお心のこもったお歳暮の品をお贈りいただき、誠にありがとうございました。
お品は確かに拝受いたしました。
温かいお心遣いに深く感謝しております。
誠に勝手ながら、今後のお歳暮につきましては辞退させていただきたく存じます。
引き続き変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
株式会社△△
佐藤太郎
【受け取れない場合】返送・受取拒否の文例4選
会社の規程や職務上の事情により、今回のお歳暮も受け取れない場合の文例です。
返送方法は配送業者や品物の状態、社内規程などによって異なります。
発送元へ無断で着払い返送するのではなく、まず必要な確認を行いましょう。
文例9:届いたお歳暮を返送する取引先へのメール
件名:お歳暮の品についてのお詫びとご連絡
株式会社〇〇
営業部 山田様
いつも大変お世話になっております。
株式会社△△の佐藤です。
このたびはご丁寧なお歳暮の品をお送りいただき、誠にありがとうございました。
温かいお心遣いに深く感謝申し上げます。
誠に恐縮ではございますが、弊社では社内規程により、お取引先からの贈答品の受領を控えております。
そのため、今回のお品につきましても、受領いたしかねる状況でございます。
ご厚意にお応えできず申し訳ございませんが、所定の手続きに従い、返送の対応を進めさせていただきます。
何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
今後とも変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
株式会社△△
佐藤太郎
文例10:返送する品物に添える断り状
拝啓 師走の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
このたびはご丁重なお歳暮の品をお贈りいただき、誠にありがとうございました。
温かいお心遣いに深く感謝しております。
誠に恐縮ではございますが、弊社では社内の贈答品受領規程により、お取引先からの贈答品をお受けできないこととなっております。
そのため、今回のお品につきましても、心苦しく存じますが、ご返送申し上げます。
せっかくのご厚意にお応えできず、誠に申し訳ございません。
事情をご賢察のうえ、何卒ご理解いただけますようお願い申し上げます。
今後とも変わらぬお付き合いを賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
敬具
文例11:受取拒否後に相手へ連絡するメール
件名:お歳暮のお届けについてのご連絡
株式会社〇〇
山田様
いつも大変お世話になっております。
このたびは年末のお心遣いをいただき、誠にありがとうございました。
誠に恐縮ではございますが、弊社では贈答品の受領を辞退する方針のため、今回のお品につきましても、配送時に受け取りを控えさせていただきました。
事前のご案内が行き届かず、申し訳ございません。
皆さまのお心遣いには心より感謝しております。
今後とも変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
株式会社△△
佐藤太郎
文例12:送り主へ返送方法を確認する場合
件名:お歳暮の品についてのご相談
株式会社〇〇
営業部 山田様
いつも大変お世話になっております。
このたびはご丁寧なお歳暮の品をお送りいただき、誠にありがとうございました。
大変恐縮ではございますが、弊社では贈答品の受領を控える方針となっており、今回のお品につきましても受領できない状況です。
つきましては、返送方法についてご相談させていただければと存じます。
お忙しいところご負担をお掛けし申し訳ございません。
何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
株式会社△△
佐藤太郎
【親しい相手・繰り返し届く場合】辞退文例3選
親戚や友人など、普段から親しい相手には、必要以上に堅苦しくならない言葉で伝える方法があります。
ただし、曖昧にすると翌年以降も贈り物が続く場合があるため、辞退の意思を分かりやすく伝えましょう。
文例13:親戚へ電話で伝える
「いつもお歳暮を送ってくれてありがとう。毎年気に掛けてもらって、本当に感謝しています。ただ、これからはお互いに気を遣わずにお付き合いできたらと思っているので、来年からはお歳暮を遠慮させてね。これからも今までどおりよろしくお願いします。」
文例14:友人へメッセージで伝える
「毎年お歳暮をありがとう。気に掛けてもらえるだけで十分うれしいよ。これからは贈り物なしで、気軽に連絡し合えたらと思っています。次回からはお歳暮を遠慮させてね。これからもよろしく!」
文例15:辞退を伝えた後も贈り物が届く場合
件名:季節のご贈答に関する再度のお願い
株式会社〇〇
山田様
いつも大変お世話になっております。
このたびもご丁寧なお心遣いをいただき、誠にありがとうございました。
以前にもご案内申し上げましたが、弊社では贈答品の受領を辞退する方針としております。
誠に恐れ入りますが、今後はお歳暮をはじめとする季節のご贈答をお控えくださいますよう、改めてお願い申し上げます。
ご厚意にお応えできず恐縮ではございますが、皆さまへの感謝の気持ちは変わりません。
引き続きよろしくお願い申し上げます。
株式会社△△
佐藤太郎
お歳暮が届いてしまった場合の対応手順
すでに品物が届いた場合は、すぐに返送する前に、受領の可否と配送状況を確認しましょう。
特に企業の場合は、社内の手続きを優先することが大切です。
手順1:差出人・品物・配送状況を確認する
まず、次の情報を確認します。
- 差出人の会社名・氏名
- 品物の種類
- 到着日
- 宛名が会社か担当者個人か
- 未開封か開封済みか
- 配送業者
- 自社の受領規程
会社宛ての贈答品については、個人の判断で処理せず、社内の担当部署へ確認します。
手順2:受け取れる品物か判断する
受領が認められている場合は、今回のお品を受け取ったうえで、次回以降の辞退を伝える方法があります。
一方、受領禁止の品物であれば、規程に従って返送などの対応を進めます。
会社の規程で受け取れないのに、「今回だけだから」と受領することは避けましょう。
手順3:返送方法を確認する
返送する場合は、配送業者や発送元の条件を確認します。
受取拒否ができるか、返送にどのような手続きが必要かは、配送方法や品物の状態によって異なります。
日本郵便の郵便物等の受取拒絶手続きが、すべての宅配便や配送サービスにそのまま適用されるわけではありません。
また、食品などは保管状態によって扱いが変わる場合があるため、返送までの管理方法にも注意しましょう。
手順4:贈り主へ感謝と事情を伝える
返送する場合でも、相手の厚意への感謝は伝えましょう。
ただし、受け取っていない品物について、
「ありがたく頂戴しました」
「社員一同でおいしくいただきました」
などと書かないように注意してください。
代わりに、
「温かいお心遣いに深く感謝申し上げます。」
と伝えると自然です。
手順5:翌年以降の送付防止を管理する
今後の受領を辞退する場合は、社内の贈答品管理表などに必要な情報を記録します。
取引先にも受領方針を伝え、翌年以降に同じ行き違いが起こらないようにしましょう。
ただし、辞退情報の共有は業務に必要な範囲にとどめ、不要な個人情報まで記録しないようにしてください。
お歳暮を辞退するときに避けたいNG対応
お歳暮の辞退では、感謝と明確さの両方が重要です。
曖昧な表現や一方的な返送は、相手との行き違いにつながる場合があります。
NG1:辞退の意思を曖昧にする
避けたい例
「今回はお気遣いなく。」
この文章だけでは、今回だけ遠慮するのか、翌年以降も受け取りを断るのかが分かりません。
適切な例
「来年以降のお歳暮につきましては、辞退させていただきたく存じます。」
今後も受け取らない方針であれば、期間を明確にしましょう。
NG2:社内規程に反して今回だけ受け取る
避けたい対応
「今回はもう届いたので、会社の規程に関係なく受け取る。」
適切な対応
社内の受領規程を確認し、必要に応じて返送などの手続きを取ります。
NG3:無連絡で品物を返送する
避けたい対応
品物を何の説明もなく送り主へ返送する。
適切な対応
可能な範囲で辞退の理由を伝え、返送について丁寧に案内します。
ただし、法令や社内規程によって直ちに受取拒否が必要な場合は、そのルールを優先しましょう。
NG4:受け取っていないのに「頂戴しました」と書く
避けたい例
「お歳暮の品をありがたく頂戴いたしました。」
適切な例
「このたびはご丁寧なお心遣いをいただき、誠にありがとうございました。」
受領していない場合は、事実に合う文章を使いましょう。
NG5:辞退の代わりに別の贈答を求める
避けたい例
「お歳暮は辞退しますが、別の品物なら受け取れます。」
社内規程で受領を禁止している場合などに、このような案内をするのは不適切です。
適切な対応
贈答そのものを控えてもらう意向を明確にし、通常の業務上のお付き合いを大切にしましょう。
NG6:一方的に今後の関係を断つような表現にする
避けたい例
「今後は一切贈り物を受け取りませんので、ご連絡も不要です。」
適切な例
「今後は贈答品の受領を辞退させていただきますが、引き続き変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。」
辞退するのは贈答であり、人間関係や取引そのものではないことを伝えましょう。
お歳暮の受け取りを辞退する際のチェックリスト
辞退の連絡や返送を行う前に、次の項目を確認してください。
- 自分が贈るのをやめるのではなく、受け取りを辞退する意思である
- 今回は受け取れるのか、今回も受け取れないのかを確認した
- 会社の贈答品受領規程を確認した
- 必要な場合は総務・法務などの担当部署に相談した
- 発送前なら早めに辞退を知らせた
- 届いた品物の差出人と配送状況を確認した
- 返送方法を配送業者などに確認した
- 贈り主への感謝を伝える文章になっている
- 次回以降の辞退意思が明確に伝わる
- 受け取っていない品物を「頂戴しました」と書いていない
- 会社の正式な方針と異なる理由を説明していない
- 翌年以降に同じ行き違いが起こらないように管理した
お歳暮の辞退に関するよくある質問
Q. お歳暮を辞退するのは失礼ですか?
必ずしも失礼ではありません。
個人的な事情や会社の方針によって、受領を辞退することはできます。
ただし、相手の厚意に感謝し、必要に応じて理由や今後の方針を丁寧に伝えましょう。
Q. お歳暮を断るときは何と書けばよいですか?
基本は、感謝・辞退の意思・今後のお付き合いへのお願いの3点です。
例えば、
「温かいお心遣いに深く感謝申し上げます。誠に勝手ながら、来年以降のお歳暮につきましては辞退させていただきたく存じます。」
と書けます。
Q. お歳暮の辞退はメールでもよいですか?
はい。
普段からメールで連絡している取引先には、メールで辞退を伝える方法があります。
会社の正式な受領禁止方針を通知する場合は、社内の運用に合わせて文書を用いることもあります。
Q. お歳暮の辞退はいつ伝えるべきですか?
贈り主が品物を手配する前に伝えられると、行き違いを減らせます。
ただし、全国共通の締め切りはありません。
Q. 受け取った後に次回から辞退してもよいですか?
受け取りが認められている場合は、今回の品物を受け取って感謝を伝え、次回以降の辞退を知らせる方法があります。
ただし、会社規程や法令で受領できない場合は、この方法を使わないでください。
Q. 会社の規程で受け取れない場合はどうしますか?
社内規程を優先します。
すでに届いている場合は、担当部署へ確認し、必要に応じて受取拒否や返送などを行いましょう。
Q. 取引先から突然お歳暮が届いた場合は?
まず会社の受領方針を確認しましょう。
受領できる場合は、お礼を伝えたうえで今後の辞退を検討できます。
受領できない場合は、社内規程に従い、返送などの対応を進めます。
Q. お歳暮を返送するのは失礼ですか?
事情によります。
受領できない理由がある場合は、返送が必要になることもあります。
相手の厚意に感謝し、可能な範囲で事情を説明すると丁寧です。
Q. 届いたお歳暮をそのまま着払いで返送してもよいですか?
相手に予期しない費用を負担させる場合があるため、配送方法や社内規程を確認せず、一方的に着払い返送することは避けましょう。
必要に応じて配送業者や発送元と相談してください。
Q. 開封したお歳暮でも受取拒否できますか?
配送方法によって手続きが異なります。
例えば、日本郵便の郵便物等の受取拒絶には、開封後は利用できないという条件があります。
ただし、すべての宅配便が同じ制度ではありません。
利用した配送業者に確認してください。
Q. お歳暮を辞退しても、今後の取引に影響しませんか?
必ず影響が出るわけではありません。
ただし、長年の贈答関係がある場合は、相手が事情を理解できるよう丁寧に伝えることが大切です。
Q. 親戚からのお歳暮を断ってもよいですか?
はい。
生活環境や贈答の負担などを踏まえて辞退できます。
普段の関係性に合う、柔らかい言葉で伝えましょう。
Q. 上司からのお歳暮を辞退する場合は?
社内で贈答が禁止されている場合は、会社の規程を優先します。
個人的な事情で辞退したい場合は、日頃の感謝を伝え、今後のお心遣いを遠慮したい旨を丁寧に述べましょう。
Q. 何度断ってもお歳暮が届く場合は?
改めて辞退の意思を明確に伝えましょう。
会社の場合は、担当部署から正式な案内を行う方法もあります。
届いた品物の扱いは、社内規程と配送方法に従って判断してください。
Q. お中元もお歳暮も両方辞退できますか?
可能です。
その場合は、
「お中元・お歳暮など季節のご贈答につきまして、今後は辞退させていただきます。」
と対象を明確にすると分かりやすくなります。
Q. お歳暮の受け取りを辞退したら、こちらも贈るのをやめるべきですか?
受け取りを辞退することと、自分が贈ることをやめることは別です。
ただし、双方の贈答を整理したい場合は、その意向を丁寧に伝えましょう。
贈る側の終了方法は、お歳暮をやめるときの伝え方で解説しています。
まとめ|お歳暮を辞退するときは感謝と受領方針を明確にする
お歳暮の受け取りを辞退することは、必ずしも失礼ではありません。
大切なのは、相手の厚意に感謝しながら、今後のお歳暮を受け取らない意思を分かりやすく伝えることです。
特に、次の5点を押さえましょう。
- 受領できるか確認する:会社の規程や立場によっては、今回の品物も受け取れない
- できれば発送前に知らせる:相手の手配の負担を減らしやすい
- 感謝を先に伝える:相手のお心遣いを否定しない
- 今後の辞退を明確にする:今回だけなのか、翌年以降も辞退するのかを区別する
- 返送時は手順を確認する:無断の着払い返送や個人判断を避ける
取引先へ伝える場合は、次の文章が使いやすいでしょう。
「平素より温かいお心遣いを賜り、誠にありがとうございます。誠に恐縮ではございますが、弊社では贈答品の受領を辞退する方針としております。今後のお歳暮につきましては、どうかお気遣いなさいませんようお願い申し上げます。引き続き変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。」
お歳暮の辞退で大切なのは、断ることそのものより、相手の気持ちに配慮しながら、自分や自社の受領方針を明確に伝えることです。
関連記事|お歳暮の送付・終了・お礼のマナー
参考資料
- 郵便局のネットショップ「お歳暮の上手な断り方とは?お歳暮をやめるときの挨拶・例文」
- 郵便局のネットショップ「お歳暮のお礼状は何を書いたら良い?」
- 日本郵便「迷惑な郵便物を届けてほしくないのですが、どうすればいいのでしょうか?」
※受取拒否・返送の具体的な手続きは、配送業者・サービス・品物の状態により異なります。会社の規程や適用される法令がある場合は、それらを優先してください。

