「行ってきます」「行って来ます」どっちが正しい?送り仮名の基本ルールも解説

行ってきます 行って来ます どっち 表記の揺れ
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日本語を書く際、送り仮名の使い方に迷うことがよくあります。

特に「行ってきます」と「行って来ます」のように、日常的によく使う表現でも正しい表記がわからないことがあります。

この記事では、この例を中心に、送り仮名の基本的なルールと一般的な間違いについて解説します。

正しい日本語表現を身につけ、より洗練された文章を書くためのヒントを提供します。

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「行ってきます」vs「行って来ます」 正しい表記は?

結論は「行ってきます」が正しい表記です。

この場合、「来る」は補助動詞として使われており、ひらがなで書くのが一般的です。

ただし、「行って来ます」も誤りではありません。状況や文脈によっては漢字を使用することもあります。

よくある間違い例
・「行って来ます」と全て漢字で書いてしまう
・「行っていきます」と誤って表現する

送り仮名の基本ルール

送り仮名には、一定のルールがあります。主なものを以下に示します。

・動詞の語尾を正確に表すこと
・複合語の場合、後ろの語の送り仮名を省略しないこと
・慣用的な表現は例外もあること

例えば、「引く」という動詞を使った複合語の場合

正しい例 引き出す、引き立てる、引き分ける

間違いやすい例 引出す、引立てる、引分ける

補助動詞の送り仮名

「〜てくる」「〜ていく」などの補助動詞は、通常ひらがなで書きます。

正しい例
・食べてくる
・走っていく
・見てみる

間違いやすい例
・食べて来る
・走って行く
・見て見る

ただし、文脈によっては漢字を使うこともあります。

例えば、物理的な移動を強調したい場合などです。

動詞の送り仮名で注意すべきポイント

動詞の送り仮名には、特に注意が必要です。

以下のような間違いがよく見られます。

・「行なう」→正しくは「行う」
・「有る」→正しくは「ある」(ただし、強調したい場合は「有る」も使用可)
・「見付ける」→正しくは「見つける」

これらの誤りは、慣れない漢字を使おうとするあまり、過剰に漢字を使用してしまうことから生じます。

基本的には、シンプルな表記を心がけるのが良いでしょう。

形容詞・形容動詞の送り仮名

形容詞や形容動詞の送り仮名も、しばしば間違いの原因となります。

形容詞の例
正しいもの:美しい、楽しい、悲しい
間違いやすい:美い、楽い、悲い

形容動詞の例
正しいもの:静かな、綺麗な、曖昧な
間違いやすいもの:静な、綺麗な、曖昧な

特に形容動詞は、語尾の「な」や「に」をひらがなで書くことを忘れないようにしましょう。

慣用表現における送り仮名の例外

慣用表現の中には、一般的なルールとは異なる送り仮名を使うものがあります。

これらは、長年の使用によって定着した表現です。


・「言い表す」ではなく「言表す」
・「繰り返す」ではなく「繰返す」
・「問い合わせる」ではなく「問合せる」

これらの表現は、慣用的に送り仮名を省略する形が認められています。

ただし、公文書や論文などでは、省略しない形を使うこともあります。

送り仮名の揺れ

同じ言葉でも、複数の送り仮名の表記が認められているケースがあります。

これを「送り仮名の揺れ」と呼びます。


・「行う」と「行なう」
・「表す」と「表わす」
・「現われる」と「現れる」

これらの場合、どちらを使用しても誤りではありません。

ただし、同じ文書内では統一した表記を使うことが望ましいです。

送り仮名の間違いを防ぐコツ

送り仮名の間違いを防ぐためには、以下のようなコツが役立ちます。

・辞書をこまめに確認する
・書き慣れない言葉は、ひらがなで書いてから適切な漢字に直す
・同じ文書内では表記を統一する
・読み手にとってわかりやすい表記を心がける

また、パソコンやスマホでの入力時は変換ミスに注意しましょう。

例えば、「行ってきます」と入力したつもりが「行って来ます」と変換されていることがあります。

最終的な確認が重要です。

まとめ

送り仮名の正しい使い方を身につけることは、日本語の文章力向上に大きく貢献します。

本記事で紹介した「行ってきます」と「行って来ます」の例のように、日常的によく使う表現こそ、正確に理解し使用することが大切です。

基本的なルールを押さえつつ、慣用表現や例外にも注意を払いましょう。

そして、迷った時は辞書で確認する習慣をつけることで、より正確で洗練された日本語表現を使えるようになるでしょう。

正しい送り仮名の使用は、あなたの文章を読む人々にとって、理解しやすく、心地よい文章につながります。

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