年度末や人事異動の時期になると、「引き継ぎが予定どおり進まない」という事態は珍しくありません。
ただし問題なのは、
👉 引き継ぎが遅れること そのものより
👉 連絡が遅れる・言い方を間違えること です。
本記事では、引き継ぎが間に合わない場合に送る連絡メールを、顧客・取引先向けに【そのまま使える例文】でまとめます。
引き継ぎが間に合わないときに必ず入れる4点
この手の連絡メールでは、情報を詰めすぎないのがコツです。
最低限、次の4点があれば十分です。
- 引き継ぎが完了していない事実
- 簡潔な理由(詳細説明は不要)
- 今後の対応・目安
- お詫びと配慮の一言
「お詫び」「お願い」の表現は混同しやすいため、違いと使い分けをこちらで解説しています。
→ 「お詫び申し上げます」「申し訳ございません」の違いと使い分け【謝罪レベル別表現ガイド】
件名の例(角が立たない)
- 引き継ぎ状況のご連絡(担当変更に関する件)
- 担当引き継ぎに関するご報告
- 引き継ぎ対応についてのご連絡
※「ご連絡/ご報告」の表現は混同しやすいため、違いと使い分けをこちらで解説しています。
→「ご連絡」「ご報告」「ご案内」の違いと使い分け【情報伝達の適切な表現】
【基本】引き継ぎが間に合わない場合の連絡(顧客向け)
件名: 引き継ぎ状況のご連絡
株式会社〇〇
〇〇様いつも大変お世話になっております。株式会社△△の□□でございます。
担当変更に伴う業務の引き継ぎにつきまして、
現在一部対応にお時間を要しており、
予定しておりました引き継ぎがまだ完了していない状況でございます。ご不便をおかけし誠に申し訳ございません。
現在、後任と連携のうえ、速やかに対応できるよう進めております。進捗があり次第、改めてご連絡申し上げます。
何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
【年度末】忙しい時期に配慮を入れた言い方
2〜3月は、クッション言葉の有無で印象が大きく変わります。
年度末のお忙しいところ恐れ入りますが、
担当引き継ぎの進捗についてご連絡申し上げます。
この表現で迷う人向けにこちらも参考になります。
→ 「ご多忙の折」「お忙しいところ」の違いと使い方【状況別ビジネス敬語フレーズ集】
→ 「お忙しいところ恐縮ですが」「お手数をおかけしますが」の違いと使い分け【ビジネスメール定番フレーズ解説】
【後任未対応】一時的に前任が窓口になる場合
引き継ぎ途中で、前任が一時対応するケースもよくあります。
現在、後任への引き継ぎ途中ではございますが、
当面の間は私□□が引き続き窓口として対応いたします。
ご不明点等がございましたら、これまでどおりご連絡ください。
「いたします/させていただきます」の使い分けで悩む方向けに、こちらも参考になります。
→「いたします」「させていただきます」の違いと使い分け【敬語レベルと適切な使用場面】
【期限を示す】目安を伝える場合の文例
明確な日付を出せるなら、曖昧にしない方が信頼されます。
引き継ぎは、〇月〇日頃を目安に完了する見込みです。
「頃/ごろ/時点」などの表現を正確に使いたい方向けに、こちらも参考になります。
→ 「〜時」「〜頃」「〜ごろ」「〜くらい」時間表現の使い分け
→ 「〇年〇月〇日現在」「時点」の違い|報告書・資料での正しい使い分け
やってはいけないNG例
引き継ぎ遅延メールで信用を落としやすいのは次のケースです。
- 連絡が遅れる(問題が起きてから初めて送る)
- 理由を長々と書く(社内事情は不要)
- 「確認します」「対応中です」だけで終わる
- お詫びがなく、事務的すぎる
特に「確認します/確認させていただきます」は差が出やすい表現です。
→ 「確認させていただきます」「確認いたします」の違いと使い分け【シーン別例文20選】
まとめ|引き継ぎが遅れるときこそ「早く・短く・誠実に」
引き継ぎが間に合わない場合の連絡メールは、完璧な説明よりも 早い共有 が最優先です。
- 遅れている事実
- 現在の対応
- 次の連絡予定
この3点が伝われば、信頼は大きく損なわれません。
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