お中元のお礼状は、相手との関係性を深める重要なビジネスコミュニケーションです。
この記事では、実際の現場で参考にできるお中元お礼状文例を、相手別・状況別に20例整理しました。すべてアレンジ可能な実用的な文例ばかりです。この記事を読めば、どんな立場の相手にも適切なお礼状が書けるようになります。
✅ 文例を活用する際のコツ
- ここでご紹介する文例は、どれもアレンジして使えるものばかりです
- 皆さんの職場環境や相手との関係性に合わせて調整してお使いください
- 会社によって慣習が異なる場合は、その慣習を優先してくださいね
- 判断に迷う場合は、経験豊富な先輩にアドバイスをもらうと良いでしょう
【基本構成】お中元お礼状の5つのポイント
季節の挨拶
暑中見舞い・残暑見舞いの時期に合わせた季節感のある表現
お礼の気持ち
心からの感謝を込めた素直な表現
品物への言及
具体的に触れることで丁寧さを演出
相手の健康を気遣う言葉
夏の暑さを考慮した心配りの表現
今後ともの関係継続
継続的な関係性への期待を込めた結び
【Part 1】上司向けお礼状文例(5選)
例文1:直属の上司への基本的なお礼状
件名: お中元のお礼
本文:
拝啓 暑中お見舞い申し上げます。
この度は、ご丁寧なお中元の品をお送りいただき、誠にありがとうございました。
いつもお忙しい中、温かいご指導をいただいている上に、このようなお心遣いまでいただき、恐縮に存じます。家族一同、大変喜んでおります。
暑さが厳しい毎日が続いておりますが、○○部長におかれましてはくれぐれもご自愛ください。
今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
敬具
ポイント: この文例を参考に、普段の関係性に合わせてアレンジしてご使用ください。
例文2:役員・経営陣への格式高いお礼状
件名: お中元のお礼(心より感謝申し上げます)
本文:
拝啓 盛夏の候、○○様におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて、この度は結構なお中元の品をご恵送いただき、厚くお礼申し上げます。
日頃より格別のご高配を賜っておりますのに、このようなお心遣いまでいただき、身に余る光栄でございます。
酷暑の折、○○様にはご健康にご留意され、ますますのご活躍をお祈り申し上げます。
略儀ながら書中をもちましてお礼申し上げます。
敬具
ポイント: 格式を重んじる相手には、より丁寧な敬語表現を使用します。
例文3:普段厳しい上司への関係改善を意識した文例
件名: お中元のお礼
本文:
拝啓 暑中お見舞い申し上げます。
この度は、心のこもったお中元をお送りいただき、誠にありがとうございました。
○○課長には、日頃厳しくも温かいご指導をいただいており、感謝の気持ちでいっぱいです。このようなお心遣いをいただき、より一層身の引き締まる思いでございます。
猛暑が続く毎日ですが、お身体を大切になさってください。
今後とも変わらぬご指導をお願い申し上げます。
敬具
ポイント: 「厳しくも温かい」という表現で、普段の厳しさを肯定的に捉えていることを示します。
例文4:異動・転勤した元上司への文例
件名: お中元のお礼(○○部 ○○より)
本文:
拝啓 暑中お見舞い申し上げます。
ご転任後もお忙しい毎日をお過ごしのことと存じます。
この度は、遠方よりご丁寧なお中元をお送りいただき、心より感謝申し上げます。
○○部長には、在任中に多くのことをご教授いただき、現在の私があるのも部長のおかげです。お心にかけていただき、ありがたく存じます。
新天地でのご活躍を心よりお祈りしております。暑さ厳しき折、どうぞご自愛ください。
敬具
ポイント: 過去の指導への感謝と、現在も気にかけてもらっていることへの喜びを表現します。
例文5:苦手な上司への最低限のお礼文例
件名: お中元のお礼
本文:
拝啓 暑中お見舞い申し上げます。
この度は、お中元をお送りいただき、ありがとうございました。
お忙しい中、このようなお心遣いをいただき、恐縮しております。
暑い日が続いておりますが、お身体にご留意ください。
今後ともよろしくお願いいたします。
敬具
⚠️ 注意: 関係性によっては、より丁寧な表現が求められる場合があります。職場の慣習を確認してからご使用ください。
ポイント: 最低限の礼儀は保ちつつ、簡潔に済ませる文例です。
【Part 2】同僚向けお礼状文例(5選)
例文6:親しい同僚への親近感あるお礼状
件名: お中元ありがとう!
本文:
○○さん
いつもお疲れ様です。
この度は、美味しそうなお中元をありがとうございました! 家族みんなで「○○さんからだよ」と話しながら、ありがたくいただいています。
いつも職場でお世話になっているのに、こんなお心遣いまでいただいて、本当に恐縮です。
暑い日が続きますが、お互い体調に気をつけて頑張りましょう。
改めて、ありがとうございました。
ポイント: 親しい間柄では、かしこまりすぎず自然な感謝の気持ちを表現します。
例文7:先輩同僚への敬意を込めた文例
件名: お中元のお礼
本文:
○○先輩
いつもお疲れ様です。
この度は、ご丁寧なお中元をお送りいただき、ありがとうございました。
先輩には、日頃から多くのことを教えていただいているのに、このようなお心遣いまでいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
暑さが厳しい毎日ですが、お身体を大切になさってください。
今後ともご指導をよろしくお願いいたします。
ポイント: 同僚でも先輩には、適度な敬語と感謝を込めた表現を使用します。
例文8:チームメンバーへの連帯感を示す文例
件名: お中元のお礼
本文:
○○さん
お疲れ様です。
この度は、素敵なお中元をありがとうございました。
いつもプロジェクトで一緒に頑張っているメンバーからのお心遣い、とても嬉しく思います。 こういう気配りができる○○さんだからこそ、チームがまとまるんだなと改めて感じました。
暑い日が続きますが、夏バテしないよう気をつけてくださいね。
今後ともよろしくお願いします。
ポイント: チームでの連帯感と、相手の人柄への評価を織り込みます。
例文9:後輩同僚への温かい文例
件名: お中元ありがとう
本文:
○○くん(さん)
いつもお疲れ様です。
この度は、お中元をありがとうございました。
まだ入社して間もないのに、こんな気遣いをしてくれて、本当に感心しています。 きっと素敵な家庭で育ったんだろうなと感じます。
暑い夏ですが、体調管理に気をつけて、お互い頑張りましょう。
何かわからないことがあれば、いつでも声をかけてくださいね。
ポイント: 後輩の成長への期待と、先輩としてのサポート姿勢を示します。
例文10:他部署の同僚への部署を超えた感謝
件名: お中元のお礼
本文:
○○部 ○○さん
いつもお疲れ様です。
この度は、お中元をお送りいただき、ありがとうございました。
普段、部署が違うとなかなかお話しする機会も少ないのですが、このようなお心遣いをいただき、とても嬉しく思います。
今度、お時間があるときにでも、ぜひお茶でもしませんか。
暑い日が続きますが、お身体にお気をつけください。
ポイント: 部署を超えた関係性への感謝と、今後の交流への期待を表現します。
【Part 3】取引先向けお礼状文例(10選)
例文11:重要取引先への格式高い文例
件名: お中元のお礼
本文:
拝啓 盛夏の候、貴社におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて、この度は結構なお中元の品をご恵送いただき、厚くお礼申し上げます。
平素より格別のお引き立てを賜っておりますのに、このようなお心遣いまでいただき、恐縮至極でございます。
社員一同、ありがたく拝受させていただきました。
酷暑の折、皆様方にはご健康にご留意され、ますますのご発展をお祈り申し上げます。
略儀ながら書中をもちましてお礼申し上げます。
敬具
ポイント: 最高レベルの敬語表現で、継続的な取引関係への感謝を表現します。
例文12:長年の取引先への信頼関係を示す文例
件名: お中元のお礼(いつもありがとうございます)
本文:
拝啓 暑中お見舞い申し上げます。
この度は、毎年変わらぬお心遣いをいただき、誠にありがとうございます。
○○年来のお付き合いをいただいておりますが、このように温かいお気持ちをお寄せいただき、改めて貴社との絆の深さを感じております。
社員一同、心より感謝申し上げております。
暑さ厳しい折、貴社の皆様方にはくれぐれもご自愛ください。
今後とも末永くお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
敬具
ポイント: 長年の信頼関係と継続性を強調した表現を使用します。
例文13:新規取引先への関係構築を意識した文例
件名: お中元のお礼
本文:
拝啓 暑中お見舞い申し上げます。
お取引を開始させていただいて間もないにも関わらず、このたびは丁寧なお中元をお送りいただき、誠にありがとうございました。
貴社の温かいお人柄に触れ、今後のお付き合いがますます楽しみになりました。
弊社といたしましても、貴社のご期待にお応えできるよう、精一杯努力いたします。
暑い日が続きますが、皆様方にはお身体を大切になさってください。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
敬具
ポイント: 新しい関係への期待と、自社の意欲を示します。
例文14:お世話になっている営業担当者への個人的感謝
件名: お中元のお礼
本文:
拝啓 暑中お見舞い申し上げます。
この度は、ご丁寧なお中元をお送りいただき、ありがとうございました。
○○様には、いつも迅速丁寧なご対応をいただいており、大変助かっております。このようなお心遣いまでいただき、恐縮しております。
おかげさまで、プロジェクトも順調に進んでおります。
暑さが厳しい毎日ですが、営業でお忙しい○○様には、くれぐれもお身体にご留意ください。
今後ともよろしくお願いいたします。
敬具
ポイント: 具体的な業務への感謝と、営業職への気遣いを込めます。
例文15:問題解決してくれた取引先への特別な感謝
件名: お中元のお礼(心より感謝申し上げます)
本文:
拝啓 暑中お見舞い申し上げます。
この度は、お中元をお送りいただき、誠にありがとうございました。
先日は、弊社の無理なお願いにも関わらず、迅速にご対応いただき、本当に助かりました。そのうえ、このようなお心遣いまでいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
貴社のような信頼できるパートナーと一緒にお仕事ができることを、心より嬉しく思っております。
暑い日が続きますが、皆様方にはご健康にご留意ください。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
敬具
ポイント: 具体的な協力への感謝を組み込み、パートナーシップを強調します。
例文16:支払い遅延があった取引先への配慮ある文例
件名: お中元のお礼
本文:
拝啓 暑中お見舞い申し上げます。
この度は、ご丁寧なお中元をお送りいただき、誠にありがとうございました。
いつも貴社には温かいお心遣いをいただき、恐縮しております。 弊社といたしましても、貴社のご期待にお応えできるよう、より一層努力してまいります。
暑さが厳しい折、貴社の皆様方にはくれぐれもご自愛ください。
今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
敬具
⚠️ 注意: 支払い遅延等の問題がある場合は、具体的な改善策と併せて別途ご連絡することをお勧めします。
ポイント: 問題には直接触れず、今後の改善意欲を示すことで関係修復を図ります。
例文17:競合他社との関係を意識した文例
件名: お中元のお礼
本文:
拝啓 暑中お見舞い申し上げます。
この度は、結構なお中元の品をお送りいただき、厚くお礼申し上げます。
激しい競争の中で、このような温かいお心遣いをいただき、貴社との信頼関係の深さを改めて感じております。
弊社といたしましても、貴社にとって最良のパートナーでありたいと考えております。
暑い日が続きますが、皆様方にはお身体を大切になさってください。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
敬具
ポイント: 競争環境下での特別な関係性を強調し、パートナーシップをアピールします。
例文18:海外企業・外資系企業への文化配慮文例
件名: Thank you for your thoughtful gift / お中元のお礼
本文:
拝啓 暑中お見舞い申し上げます。
この度は、日本の夏の習慣であるお中元を理解していただき、素敵な品物をお送りいただき、誠にありがとうございました。
異なる文化的背景をお持ちでありながら、このような日本の慣習にご配慮いただき、深く感謝しております。
国際的なお取引の中で、このような心温まるお心遣いをいただき、より良いパートナーシップを築いていけると確信しております。
暑い日本の夏ですが、皆様方にはお身体にご留意ください。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
敬具
ポイント: 文化的配慮への感謝と、国際的な関係性への言及を組み込みます。
例文19:規模の小さな取引先への敬意ある文例
件名: お中元のお礼
本文:
拝啓 暑中お見舞い申し上げます。
この度は、ご丁寧なお中元をお送りいただき、誠にありがとうございました。
お忙しい中、このようなお心遣いをいただき、恐縮しております。 いつも細やかなご配慮をいただき、本当に助かっております。
弊社といたしましても、微力ながらお役に立てるよう努力いたします。
暑さが厳しい毎日ですが、お身体を大切になさってください。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
敬具
ポイント: 相手の規模に関わらず、平等な敬意を示し、互恵的な関係を表現します。
例文20:取引停止後も関係を維持したい相手への文例
件名: お中元のお礼
本文:
拝啓 暑中お見舞い申し上げます。
お取引が終了した後も、このようなお心遣いをいただき、恐縮しております。
長い間お世話になり、多くのことを学ばせていただきました。 今後も機会がございましたら、ぜひお声がけいただければと思います。
暑い日が続きますが、皆様方にはくれぐれもご自愛ください。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
敬具
⚠️ 注意: 取引停止の理由によっては、より慎重な表現が必要な場合があります。状況に応じて適切に調整してください。
ポイント: 過去の感謝と将来への期待を込めた、関係継続への意欲を示します。
【実践テクニック】お礼状の効果を高める5つのコツ
タイミング重視
お中元を受け取ったら、3日以内にお礼状を送る
手書きの価値
可能であれば手書きで書くことで、より心のこもった印象を与える
具体性の追加
「美味しそうな」「高級な」など、品物への具体的な言及を加える
季節感の演出
時期に応じて「暑中見舞い」「残暑見舞い」を使い分ける
今後への言及
お返しの予定や、今後の関係継続への意欲を適度に示す
【FAQ】お中元お礼状のよくある質問
Q1:お中元をもらったが、お返しは必要?
A1:基本的にお中元にお返しは不要ですが、お礼状は必須です。同等の立場であれば、お歳暮やお中元でお返しすることもあります。
Q2:上司からのお中元への対応は?
A2:上司からのお中元には、丁寧なお礼状で感謝を示します。お返しは逆に失礼になる場合があるので、注意が必要です。
Q3:メールでのお礼は失礼?
A3:親しい同僚であればメールでも問題ありませんが、上司や重要な取引先には書面でのお礼状が望ましいです。
Q4:お礼状の長さはどの程度が適切?
A4:便箋1枚程度が目安です。短すぎず、長すぎない適度な分量を心がけましょう。
Q5:家族からのお中元への対応は?
A5:家族からのお中元でも、ビジネス関係者からであれば、きちんとしたお礼状を送ることが大切です。
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