「お歳暮をいただいたのに、お礼状を出すのを忘れていた」
「12月下旬になってしまったけれど、今からお礼を伝えても大丈夫?」
「年明けにお歳暮のお礼状を送る場合、どんな文章が適切?」
年末は仕事や家庭の用事が重なり、お歳暮のお礼状を出すのが遅れてしまうことがあります。
特に取引先や上司など、丁寧なお礼を伝えたい相手ほど、遅れたことが気になるでしょう。
しかし、お歳暮のお礼が遅れてしまっても、気付いた時点で感謝を伝えることが大切です。
必要に応じて簡潔にお詫びを添えれば、遅れた理由を長々と説明する必要はありません。
また、12月中に送る場合と、年明けに送る場合では、時候の挨拶や文章の組み立て方が異なります。
結論から言うと、お歳暮のお礼状が遅れた場合は、まず品物を受け取ったことを伝え、続けて遅れたことへのお詫びと贈り物への感謝を簡潔に述べましょう。
1月に入った場合は、通常のお礼状として送る方法に加え、時期に応じて寒中見舞いの形式を使うこともできます。
この記事では、お歳暮のお礼状が遅れた場合の対処法を、1週間遅れ・12月下旬・年明け・松の内明けに分けて解説します。
さらに、取引先・上司・恩師・親戚・友人への手紙やメールなど、そのまま使える完成文例16選を紹介します。
- お歳暮のお礼状が遅れたらどうする?最初の対応
- お歳暮のお礼状はいつまでに出す?遅れた時期別の判断
- お歳暮のお礼状が遅れた場合の書き方|4つのポイント
- 【12月中】お歳暮のお礼状が遅れた場合の文例5選
- 【年明け】1月に送るお歳暮のお礼状の文例5選
- 【松の内明け】寒中見舞いでお礼を伝える文例3選
- 【メール】お歳暮のお礼が遅れた場合の文例3選
- お礼が遅れた場合のNG表現と注意点
- お歳暮のお礼状が遅れた場合のチェックリスト
- お歳暮のお礼状が遅れた場合のよくある質問
- Q. お歳暮のお礼状が1週間遅れたら失礼ですか?
- Q. お歳暮のお礼状が10日以上遅れた場合は?
- Q. 12月下旬にお礼状を出してもよいですか?
- Q. 年明けの1月にお歳暮のお礼状を出しても大丈夫ですか?
- Q. 年明けのお礼状には「あけましておめでとうございます」を入れますか?
- Q. 1月8日以降は必ず寒中見舞いにしますか?
- Q. 1月下旬にお礼を送る場合は?
- Q. 2月になってからお礼状を出す場合は?
- Q. お礼が遅れた理由は書くべきですか?
- Q. お礼状が遅れた場合はメールだけでもよいですか?
- Q. 取引先へお礼が遅れた場合、謝罪の電話も必要ですか?
- Q. お歳暮のお礼状が遅れた場合、はがきでもよいですか?
- Q. お礼が遅れた場合はお返しの品物が必要ですか?
- Q. 先にメールでお礼を伝えていれば、手紙が遅れても問題ありませんか?
- Q. お歳暮のお礼状の通常の書き方も知りたいです。
- まとめ|お歳暮のお礼状が遅れても、気付いた時点で感謝を伝える
- 関連記事|お歳暮のお礼・送付連絡・辞退のマナー
お歳暮のお礼状が遅れたらどうする?最初の対応
お歳暮のお礼状は、品物が届いたらできるだけ早く送るのが基本です。
一般的な目安として、到着後3日以内、遅くとも1週間以内にお礼を伝えることが推奨されています。
ただし、これは法律で決められた期限ではありません。
数日遅れたからといって、お礼を伝える意味がなくなるわけでもありません。
まずは受け取ったことを知らせる
お歳暮を贈った側は、品物が無事に届いたか気に掛けている場合があります。
お礼状をまだ発送していない場合は、まず品物を受け取ったことを伝えましょう。
電話やメールで日常的に連絡している相手なら、次の一文が使えます。
「先日はご丁寧なお歳暮の品をお送りいただき、誠にありがとうございました。お品は確かに拝受しております。」
改まった相手であれば、その後に書面を送る方法もあります。
ただし、メールでお礼が十分に伝わっている場合は、必ず二重に送らなければならないわけではありません。
遅れたことを簡潔にお詫びする
お礼状が明らかに遅れた場合は、短いお詫びを添えると丁寧です。
例えば、次のような表現が使えます。
- お礼が遅くなりましたこと、深くお詫び申し上げます。
- 本来ならば早々に御礼申し上げるべきところ、ご挨拶が遅れ失礼いたしました。
- ご丁寧なお心遣いをいただきながら、お礼が遅くなり申し訳ございません。
- ご連絡が遅くなってしまい、失礼しました。
ただし、親しい相手にまで堅苦しい謝罪を重ねる必要はありません。
相手との関係に合わせて、自然な表現を選びましょう。
遅れた理由を詳しく説明しすぎない
「年末が忙しかったため」
「仕事が立て込んでいたため」
などの理由を長く書くと、言い訳に見えてしまう場合があります。
必要な事情がある場合を除き、詳しい説明は省いて構いません。
お詫びを長く書くより、品物への感謝を中心にまとめることが大切です。
お歳暮のお礼状はいつまでに出す?遅れた時期別の判断
お礼が遅れた場合は、気付いた時期によって書き方を調整します。
まずは、次の早見表を確認しましょう。
| 気付いた時期 | おすすめの対応 | 文章のポイント |
|---|---|---|
| 到着から数日後 | できるだけ早くお礼状を送る | 感謝を中心に、必要なら軽くお詫び |
| 到着から1週間以上 | 早めに受領連絡とお礼を伝える | 遅延へのお詫びを一文添える |
| 12月下旬 | 年内にお礼を伝える | 「歳末」「年の瀬」など時期に合う挨拶 |
| 1月上旬 | 新年の時期に合うお礼状を送る | お歳暮へのお礼と年始の挨拶を区別する |
| 松の内が明けた後 | 寒中見舞いの形式も選択肢 | お祝いの賀詞は用いず、寒さへの気遣いを添える |
| 立春以降 | 通常の手紙・メールなどでお礼 | 時期に合わない季節の挨拶を避ける |
到着から1週間以上遅れた場合
1週間以上経ってから気付いた場合でも、できるだけ早くお礼を伝えましょう。
まず電話やメールで受け取ったことを知らせ、必要に応じて手紙やはがきを送る方法があります。
文章には、
「お礼が遅くなりましたことをお詫び申し上げます」
と一文添えるだけでも十分です。
12月下旬になった場合
12月下旬になってからお礼状を出す場合は、「歳末の候」「年の瀬も押し迫り」など、実際の時期に合う挨拶が使えます。
ただし、お礼状の中心はあくまでお歳暮への感謝です。
年末の挨拶を長く書きすぎず、遅れたことへのお詫びと品物への感謝を明確にしましょう。
年明けの1月上旬になった場合
年明けになってからお歳暮のお礼を伝えても問題ありません。
1月上旬であれば、その時期に合う季節の挨拶を用い、昨年いただいたお歳暮への感謝を伝えます。
ただし、すべての場合で「あけましておめでとうございます」を入れなければならないわけではありません。
相手が喪中である場合や、改まったお礼状としてまとめたい場合は、祝いの賀詞を避けるなどの配慮が必要です。
松の内が明けた場合
松の内が明けた後は、寒中見舞いの形式でお礼を伝える方法があります。
寒中見舞いは、一般的に松の内が明けてから立春の前までに送る季節の挨拶状です。
松の内の期間は地域によって異なり、1月7日までとする地域や、1月15日までとする地域があります。
寒中見舞いにする場合は、
「寒中お見舞い申し上げます」
と書き始め、続けてお歳暮へのお礼と遅れたことへのお詫びを記載します。
なお、年明けのお歳暮のお礼状を必ず寒中見舞いに変更しなければならないわけではありません。
通常の手紙として、お礼を伝えることもできます。
立春を過ぎた場合
立春を過ぎた場合は、通常の手紙やメールでお礼を伝える方法が自然です。
季節に合わせて余寒見舞いを用いることもできますが、お歳暮のお礼のために必ず余寒見舞いを送る必要はありません。
時期が過ぎてしまった場合も、そのままにせず、相手との関係に合う方法で感謝を伝えましょう。
お歳暮のお礼状が遅れた場合の書き方|4つのポイント
お礼が遅れた場合でも、特別に難しい文章を書く必要はありません。
通常のお礼状に、遅れたことへのお詫びを加えるのが基本です。
ポイント1:品物への感謝を明確にする
まず、何に対するお礼なのかを明確にします。
例
「このたびはご丁寧なお歳暮の品をお贈りいただき、誠にありがとうございました。」
「先日は心のこもったお品を頂戴し、ありがとうございました。」
品物を受け取ったことが分かるようにすると、贈り主にも安心してもらえます。
ポイント2:お詫びは一文で簡潔にする
遅れたことへのお詫びは、長くする必要はありません。
例
「ご厚意をいただきながら、お礼が遅くなりましたことをお詫び申し上げます。」
「ご連絡が遅くなり、失礼いたしました。」
謝罪の表現を何度も繰り返さず、感謝の文章につなげましょう。
ポイント3:送る時期に合った挨拶を選ぶ
12月中に送るなら、歳末の挨拶が使えます。
年明けなら、新しい年の時期に合う挨拶に変更します。
寒中見舞いの時期には、寒さへの気遣いを中心とした文面も使えます。
手紙を作成した日ではなく、実際に発送する時期に合う文章を選ぶことが大切です。
ポイント4:相手との関係に合わせて文体を整える
取引先や上司には、改まった敬語で感謝とお詫びを伝えます。
一方、親しい親戚や友人には、柔らかい表現の方が自然な場合もあります。
例えば、
「お礼が遅くなってしまってごめんなさい。素敵なお歳暮をありがとう。」
といった文章も、親しい間柄なら使えます。
形式にこだわりすぎず、相手との関係に合った表現を選びましょう。
【12月中】お歳暮のお礼状が遅れた場合の文例5選
まずは、12月中にお礼が遅れた場合の完成文例を紹介します。
取引先や上司には改まった文章を、親しい相手には自然な文章を使いましょう。
文例1:取引先への丁寧なお礼状
拝啓 師走の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
このたびはご丁寧なお歳暮の品をお贈りいただき、誠にありがとうございました。
本来ならば早々に御礼申し上げるべきところ、ご挨拶が遅れましたことをお詫び申し上げます。
お品は確かに拝受し、温かいお心遣いに深く感謝しております。
本年中は格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございました。
来る年も変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
敬具
令和〇年十二月〇日
株式会社△△
営業部長 佐藤太郎
文例2:重要な取引先への格式あるお礼状
拝啓 歳末の候、貴社ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、先日は結構なお歳暮の品をご恵贈いただき、誠にありがとうございました。
ご厚意をいただきながら、御礼が遅くなりましたことを深くお詫び申し上げます。
お心のこもったお品をありがたく頂戴し、社員一同、感謝しております。
今後ともご期待にお応えできるよう努めてまいります。
末筆ながら、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。
敬具
令和〇年十二月〇日
株式会社△△
代表取締役 佐藤太郎
※会社の贈答品受領方針に従い、適切に受領した場合の文例です。
文例3:上司へのお礼状
拝啓 寒さ厳しき折、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
先日はご丁寧なお歳暮の品をいただき、誠にありがとうございました。
早々にお礼を申し上げるべきところ、ご連絡が遅くなり失礼いたしました。
日頃のご指導に加え、温かいお心遣いまでいただき、深く感謝しております。
来年も一層努力してまいりますので、引き続きご指導のほどよろしくお願い申し上げます。
どうぞよいお年をお迎えください。
敬具
文例4:恩師・目上の方へのお礼状
拝啓 年の瀬も押し迫ってまいりましたが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
このたびは心のこもったお歳暮の品をお贈りいただき、誠にありがとうございました。
お礼を申し上げるのが遅くなりましたこと、どうぞお許しください。
長きにわたりお心に掛けていただき、心より感謝しております。
寒さが一段と厳しくなってまいりますので、どうぞご自愛ください。
敬具
文例5:親戚・友人への柔らかいお礼
先日は素敵なお歳暮を送ってくれて、ありがとうございました。
無事に届いていたのに、連絡が遅くなってしまってごめんなさい。
いつも温かく気に掛けてくれて、とてもうれしいです。
家族みんなでありがたく頂戴しました。
寒い日が続いているので、体に気を付けて、よいお年を迎えてください。
【年明け】1月に送るお歳暮のお礼状の文例5選
次に、年が明けてからお歳暮のお礼を伝える場合の文例です。
相手が喪中であることを知っている場合などは、新年を祝う賀詞を避け、通常のお礼状や寒中見舞いとして整えましょう。
文例6:1月上旬に取引先へ送るお礼状
拝啓 新春の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
旧年中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。
また、昨年末にはご丁寧なお歳暮の品をお贈りいただき、重ねて御礼申し上げます。
本来ならば早々にお礼を申し上げるべきところ、年を越してのご挨拶となりましたことをお詫び申し上げます。
温かいお心遣いに心より感謝しております。
本年も変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
敬具
令和〇年一月〇日
株式会社△△
営業部長 佐藤太郎
文例7:年明けに上司へ送るお礼状
拝啓 新しい年を迎え、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
昨年末には、ご丁寧なお歳暮の品をいただき、誠にありがとうございました。
お礼が年明けになってしまいましたこと、深くお詫び申し上げます。
日頃のご指導と温かいお心遣いに、改めて感謝しております。
本年も一層精進してまいりますので、引き続きご指導のほどよろしくお願い申し上げます。
敬具
文例8:年明けに恩師へ送るお礼状
拝啓 新春の候、先生にはお変わりなくお過ごしのことと存じます。
昨年末には心のこもったお歳暮の品をお贈りいただき、誠にありがとうございました。
年を越してのお礼となりましたこと、失礼いたしました。
いつも温かいお心遣いをいただき、心より感謝しております。
本年も先生のご健康をお祈り申し上げます。
敬具
文例9:年明けに親戚へ送るお礼状
年が明けてしまいましたが、昨年末はお歳暮を送ってくださり、ありがとうございました。
お礼が遅くなってしまい、申し訳ありません。
いただいたお品は家族みんなでありがたく頂戴しました。
いつも気に掛けていただき、感謝しています。
寒い日が続きますので、どうぞお身体を大切にお過ごしください。
今年もよろしくお願いいたします。
文例10:年明けに友人へ送るお礼
昨年末は素敵なお歳暮をありがとう。
連絡がすっかり遅くなってしまって、ごめんなさい。
温かい気持ちがとてもうれしかったです。
今年もまた会えるのを楽しみにしています。
寒い日が続くので、体に気を付けてね。
【松の内明け】寒中見舞いでお礼を伝える文例3選
松の内が明けてから立春の前までであれば、寒中見舞いの形式でお歳暮へのお礼を伝えることもできます。
寒中見舞いは季節の挨拶状なので、新年を祝う賀詞は用いません。
文例11:取引先への寒中見舞い
寒中お見舞い申し上げます。
昨年末はご丁寧なお歳暮の品をお贈りいただき、誠にありがとうございました。
早々に御礼申し上げるべきところ、ご挨拶が遅くなりましたことをお詫び申し上げます。
お心のこもったお品をありがたく頂戴し、深く感謝しております。
寒さ厳しき折、貴社の皆さまのご健勝を心よりお祈り申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
文例12:目上の方への寒中見舞い
寒中お伺い申し上げます。
昨年末はご丁寧なお歳暮の品をいただき、誠にありがとうございました。
お礼が遅くなってしまいましたこと、失礼いたしました。
いつもながらのお心遣いに、心より感謝申し上げます。
まだまだ寒い日が続きますので、どうぞご自愛ください。
文例13:親戚への寒中見舞い
寒中お見舞い申し上げます。
昨年末は心のこもったお歳暮をありがとうございました。
お礼をお伝えするのが遅くなってしまい、申し訳ありません。
家族みんなでありがたく頂戴しました。
寒い日が続いておりますので、皆さまどうぞお身体を大切にお過ごしください。
【メール】お歳暮のお礼が遅れた場合の文例3選
メールは、品物が届いたことを早く伝える方法として便利です。
特にビジネスでは、普段の連絡方法がメールであれば、まずメールでお礼を伝える方法があります。
文例14:取引先へのお詫びとお礼メール
件名:お歳暮の御礼(株式会社△△・佐藤)
株式会社〇〇
営業部 山田様
いつも大変お世話になっております。
株式会社△△の佐藤です。
先日はご丁寧なお歳暮の品をお贈りいただき、誠にありがとうございました。
お品は確かに拝受しております。
本来であれば早々にお礼を申し上げるべきところ、ご連絡が遅くなりましたことをお詫び申し上げます。
温かいお心遣いに、心より感謝しております。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
株式会社△△
営業部 佐藤太郎
文例15:年明けの取引先へのお礼メール
件名:昨年末のお歳暮の御礼
株式会社〇〇
営業部 山田様
いつも大変お世話になっております。
株式会社△△の佐藤です。
昨年末にはご丁寧なお歳暮の品をいただき、誠にありがとうございました。
年を越してのお礼となりましたこと、深くお詫び申し上げます。
お心のこもったお品をありがたく頂戴し、感謝しております。
本年も引き続き、よろしくお願い申し上げます。
株式会社△△
営業部 佐藤太郎
文例16:親しい相手へのお礼メール
件名:お歳暮をありがとう
昨年末はお歳暮を送ってくれてありがとう。
お礼の連絡が遅くなってしまって、ごめんなさい。
品物は無事に届いていて、家族みんなでありがたくいただきました。
いつも気に掛けてくれて、本当にありがとう。
また会える日を楽しみにしています。
お礼が遅れた場合のNG表現と注意点
お歳暮のお礼が遅れてしまったときは、謝罪と感謝のバランスに注意しましょう。
過剰な説明や、事実と異なる表現は避けることが大切です。
注意点1:言い訳を長く書かない
避けたい例
「仕事が忙しく、会議や出張が続き、ほかにもさまざまな事情が重なっていたため、ご連絡できませんでした。」
事情を詳しく説明すると、かえってお礼が伝わりにくくなる場合があります。
修正例
「お礼が遅くなりましたことをお詫び申し上げます。」
必要な場合を除き、遅れた理由は簡潔にしましょう。
注意点2:謝罪ばかりにならない
避けたい例
「申し訳ございません。大変失礼いたしました。重ねてお詫び申し上げます。」
謝罪を何度も重ねると、感謝が伝わりにくくなります。
修正例
「ご挨拶が遅れましたことをお詫び申し上げます。このたびは温かいお心遣いをいただき、誠にありがとうございました。」
お詫びは一文程度にとどめ、感謝を中心にまとめましょう。
注意点3:年内の文章を年明けにそのまま使わない
避けたい例
1月に発送するお礼状に、
「師走の候」
「来る年もよろしくお願い申し上げます」
と書く。
修正例
「寒さ厳しき折」
「本年もよろしくお願い申し上げます」
発送する時期に合わせて文章を変更しましょう。
注意点4:年明けだからといって必ず賀詞を入れない
年明けのお礼状に「あけましておめでとうございます」を入れる方法もありますが、必須ではありません。
相手が喪中の場合など、新年を祝う表現を控えた方がよい状況もあります。
お歳暮への感謝を伝えることが中心であるため、通常のお礼の文章でも十分です。
注意点5:実際と違う品物の感想を書かない
まだ食べていない食品について、
「家族でおいしくいただきました」
と書くのは避けましょう。
修正例
「お心のこもったお品をありがたく頂戴いたしました。」
実際の状況に合う文章を選んでください。
注意点6:会社の贈答品受領ルールを確認する
会社宛てに届いたお歳暮の場合、まず社内の贈答品受領方針を確認しましょう。
取引先からの贈答品を受け取れない企業もあります。
受領できない場合は、通常のお礼状とは異なり、辞退や返送の案内が必要になることがあります。
その場合は、お歳暮を辞退する際の伝え方と文例を参考にしてください。
お歳暮のお礼状が遅れた場合のチェックリスト
お礼を伝える前に、次の項目を確認しましょう。
- まず品物を受け取ったことを伝えた
- お礼が遅れた場合は、簡潔なお詫びを添えた
- 遅れた理由を長々と説明していない
- 品物への感謝が文章の中心になっている
- 送る時期に合った季節の挨拶を使っている
- 年明けの場合は年号や「本年」「昨年」の表現を確認した
- 寒中見舞いを使う場合は送付時期を確認した
- 実際と異なる品物の感想を書いていない
- 会社名・氏名・役職名に誤りがない
- 会社の贈答品受領ルールを確認した
- 相手との関係に合う連絡方法を選んだ
すべての項目を形式的に満たすことより、相手に感謝が伝わる文章になっているかを重視しましょう。
お歳暮のお礼状が遅れた場合のよくある質問
Q. お歳暮のお礼状が1週間遅れたら失礼ですか?
お礼は早めに伝えるのが望ましいですが、1週間遅れたことだけで、必ず重大な失礼になるとは限りません。
気付いた時点で、できるだけ早く感謝を伝えましょう。
必要に応じて、お礼が遅れたことへのお詫びを添えます。
Q. お歳暮のお礼状が10日以上遅れた場合は?
まず品物を受け取ったことを伝え、遅れたことを簡潔にお詫びします。
相手との関係によっては、メールや電話で先に受領を知らせ、後から書面を送る方法もあります。
Q. 12月下旬にお礼状を出してもよいですか?
はい。
12月下旬に送る場合は、「歳末の候」「年の瀬も押し迫り」など、時期に合った挨拶が使えます。
遅れたことへのお詫びを一文添え、お歳暮への感謝を伝えましょう。
Q. 年明けの1月にお歳暮のお礼状を出しても大丈夫ですか?
はい。
年を越した場合も、気付いた時点で感謝を伝えましょう。
発送時期に合う挨拶を使い、昨年いただいたお歳暮へのお礼と、遅れたことへのお詫びを記載します。
Q. 年明けのお礼状には「あけましておめでとうございます」を入れますか?
必須ではありません。
相手との関係や喪中などの事情を考慮して判断します。
お歳暮へのお礼を伝えることが中心なので、賀詞を使わない文章でも問題ありません。
Q. 1月8日以降は必ず寒中見舞いにしますか?
全国一律に決まっているわけではありません。
松の内には地域差があり、1月7日までとする地域や、1月15日までとする地域があります。
また、お歳暮へのお礼は通常の手紙で伝えることもできます。
Q. 1月下旬にお礼を送る場合は?
寒中見舞いの時期に当たることが多いため、寒中見舞いの形式を使う方法があります。
ただし、必ず寒中見舞いにしなければならないわけではありません。
相手との関係に合わせ、通常の手紙やメールで伝える方法もあります。
Q. 2月になってからお礼状を出す場合は?
立春を過ぎた場合は、通常の手紙やメールで感謝を伝える方法が自然です。
余寒見舞いを使う方法もありますが、必須ではありません。
Q. お礼が遅れた理由は書くべきですか?
詳しい理由を必ず書く必要はありません。
「お礼が遅くなりましたことをお詫び申し上げます」など、簡潔な表現で十分な場合があります。
Q. お礼状が遅れた場合はメールだけでもよいですか?
普段からメールで連絡する相手であれば、メールも選択肢です。
改まった相手や重要な取引先には、書面を送る方が丁寧な場合があります。
相手との関係や社内の慣習に応じて判断しましょう。
Q. 取引先へお礼が遅れた場合、謝罪の電話も必要ですか?
必須ではありません。
すぐに受領を知らせたい場合や、相手との関係上必要な場合に電話を使う方法があります。
何度も謝罪の連絡を重ねる必要はありません。
Q. お歳暮のお礼状が遅れた場合、はがきでもよいですか?
はがきでお礼を伝える方法もあります。
ただし、重要な取引先や特に丁寧にお詫びと感謝を伝えたい相手には、封書を選ぶ方が適切な場合があります。
Q. お礼が遅れた場合はお返しの品物が必要ですか?
お礼が遅れたことだけを理由に、必ずお返しの品物を用意する必要はありません。
まずは感謝を伝えることが大切です。
贈答の慣習や相手との関係によって、別途判断しましょう。
Q. 先にメールでお礼を伝えていれば、手紙が遅れても問題ありませんか?
メールで品物の到着と感謝を伝えていれば、贈り主は受領状況を把握できます。
その後に書面を送るかどうかは、相手との関係や会社の慣習によります。
必ず二重の連絡が必要というわけではありません。
Q. お歳暮のお礼状の通常の書き方も知りたいです。
遅延がない場合のお礼状の構成、頭語・結語、相手別の文例は、お歳暮のお礼状の書き方と文例15選で詳しく紹介しています。
まとめ|お歳暮のお礼状が遅れても、気付いた時点で感謝を伝える
お歳暮のお礼状は、品物をいただいたらできるだけ早く送るのが基本です。
しかし、年末の忙しさなどで連絡が遅れることもあります。
その場合でも、そのままにせず、気付いた時点で適切な方法を選び、感謝を伝えましょう。
大切なのは、次の5点です。
- まず受領を知らせる:品物が無事に届いたことを伝える
- お詫びを簡潔に添える:遅れた理由を長々と説明しない
- 感謝を文章の中心にする:謝罪ばかりにならないようにする
- 発送時期に合わせて書き方を変える:12月下旬・年明け・松の内明けを区別する
- 相手との関係に合う方法を選ぶ:封書・はがき・メールなどを使い分ける
取引先や目上の方に送る場合は、次の文章が使いやすいでしょう。
「このたびはご丁寧なお歳暮の品をお贈りいただき、誠にありがとうございました。本来ならば早々に御礼申し上げるべきところ、ご挨拶が遅れましたことをお詫び申し上げます。温かいお心遣いに心より感謝申し上げます。」
お礼が遅れたことを必要以上に気にするより、誠実な言葉で感謝を伝えることが大切です。
関連記事|お歳暮のお礼・送付連絡・辞退のマナー
参考資料
- 日本郵便「お歳暮のお礼状は何を書いたら良い?お礼状を書く際のマナーについて解説」
https://www.shop.post.japanpost.jp/column/oseibo/oseibo_oreijou.html - 三越伊勢丹グループ「お歳暮のお礼状マナー完全ガイド」
https://www.mistore.jp/gifts/seibo/seibo_thanks_message/ - 西武・そごう「お歳暮のお礼状の書き方と例文」
https://edepart.sogo-seibu.jp/feature/wintergiftread6 - 高島屋「歳暮 ご贈答マナー」
https://www.takashimaya.co.jp/giftnavi/season_02.html

