急な予定変更で会議の日程を変更しなければならないとき、どのように伝えれば失礼にならないでしょうか。
ビジネスシーンでは、スケジュールの調整は頻繁に発生するものの、相手に負担をかけることになるため、丁寧な言葉遣いと配慮が必要です。
本記事では、会議日程変更のお願いメールに使える丁寧な表現と状況別の例文を紹介します。
急な変更でも相手に好印象を与える伝え方を身につけましょう。
この記事でわかること
- 会議日程変更をお願いする際の基本的な構成と必須要素
- 状況別(社内・取引先・上司・同僚)の日程変更メール例文
- 日程変更時に使える丁寧な表現と言い回し
- 相手に負担をかけない日程変更の依頼方法
- 日程変更メールを送る際の注意点とマナー
ビジネスパーソンなら知っておきたい、会議日程変更の依頼メールの書き方を詳しく解説します。
すぐに使える例文も多数紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
すぐに使える会議日程変更メールのテンプレート
会議の日程変更をお願いする際には、相手への配慮を示しながら明確に要件を伝えることが重要です。
以下のテンプレートはすぐにコピーして使用できます。
社内向け日程変更メールテンプレート
件名:【日程変更のお願い】〇月〇日(〇)〇〇会議について
〇〇部 〇〇様
お世話になっております。
〇〇部の〇〇です。
先日ご連絡しました〇月〇日(〇)〇時からの〇〇会議につきまして、
誠に恐れ入りますが、日程の変更をお願いできますでしょうか。
【変更理由】
急遽、〇〇の対応が必要となり、当初の予定通り進めることが難しくなりました。
【変更候補日時】
以下の日時で調整いただけますと幸いです。
・〇月〇日(〇)〇時〜〇時
・〇月〇日(〇)〇時〜〇時
・〇月〇日(〇)〇時〜〇時
ご多用の中、大変恐縮ではございますが、
ご都合の良い日時をご教示いただけますでしょうか。
お手数をおかけして申し訳ございませんが、
何卒よろしくお願い申し上げます。
-------------------------------------------------
株式会社〇〇
〇〇部 〇〇
TEL:〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
Mail:〇〇@〇〇.co.jp
-------------------------------------------------
取引先向け日程変更メールテンプレート
件名:【日程変更のお願い】〇月〇日(〇)打ち合わせについて
株式会社〇〇
〇〇部 〇〇様
いつもお世話になっております。
株式会社〇〇の〇〇でございます。
先日ご調整いただきました〇月〇日(〇)〇時からの打ち合わせにつきまして、
弊社の都合により、誠に恐縮ではございますが、日程の変更をお願いしたく存じます。
【変更理由】
弊社代表の緊急会議が入り、当初予定していた日程での対応が困難となりました。
【変更候補日時】
以下の日時はいかがでしょうか。
・〇月〇日(〇)〇時〜〇時
・〇月〇日(〇)〇時〜〇時
・〇月〇日(〇)〇時〜〇時
大変ご迷惑をおかけいたしますこと、深くお詫び申し上げます。
ご多忙中とは存じますが、ご検討いただけますと幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。
-------------------------------------------------
株式会社〇〇
〇〇部 〇〇
TEL:〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
Mail:〇〇@〇〇.co.jp
-------------------------------------------------
これらのテンプレートは基本形ですので、状況に応じて適宜アレンジしてご利用ください。
特に変更理由は具体的かつ簡潔に書くことが重要です。
状況別・会議日程変更の例文集
相手や状況によって、日程変更の伝え方を使い分けることが大切です。
ここでは様々なシーンに対応した例文を紹介します。
上司への日程変更依頼
上司に対しては敬意を示しつつも、簡潔に要件を伝えることが重要です。
件名:【ご相談】明日の部内会議について
〇〇部長
お世話になっております。
〇〇です。
明日〇時からご予定いただいております部内会議につきまして、
急遽、取引先からの緊急対応が入ってしまい、
当初の時間に参加することが難しくなりました。
誠に恐れ入りますが、以下のいずれかの時間帯に
変更いただくことは可能でしょうか。
・同日 午後3時以降
・翌日 午前中
ご多忙中に大変恐縮ですが、
ご検討いただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。
〇〇
同僚への日程変更依頼
同僚に対しては、やや砕けた表現でも良いですが、基本的な敬意は示しましょう。
件名:明日の打ち合わせ時間変更のお願い
〇〇さん
お疲れさまです。
〇〇です。
明日〇時から予定していた企画会議についてですが、
午前中に緊急の顧客対応が入ってしまいました。
恐れ入りますが、以下のいずれかの時間に変更していただけないでしょうか。
・13:30〜14:30
・15:00〜16:00
・16:30〜17:30
ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、
調整可能な時間帯をご連絡いただけると助かります。
どうぞよろしくお願いします。
〇〇
取引先への緊急の日程変更依頼
取引先への緊急の日程変更は特に丁寧さが求められます。
お詫びの気持ちを伝えつつ、明確な理由と代替案を提示しましょう。
件名:【緊急】本日予定の打ち合わせについて
株式会社〇〇
〇〇様
いつもお世話になっております。
株式会社〇〇の〇〇でございます。
本日〇時よりご予定いただいております打ち合わせにつきまして、
弊社担当者が急病のため出社できない状況となりました。
誠に申し訳ございませんが、以下のいずれかに
日程を変更させていただけますよう、お願い申し上げます。
・明日 〇月〇日 15:00〜
・明後日 〇月〇日 10:00〜
・来週月曜日 〇月〇日 13:00〜
突然のご連絡となり、大変ご迷惑をおかけいたしますこと、
心よりお詫び申し上げます。
お忙しいところ恐縮ではございますが、
ご検討のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
株式会社〇〇
〇〇
TEL:〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
複数名が参加する会議の日程変更
複数の参加者がいる会議の日程変更は、全員の予定を再調整する必要があるため、より丁寧な表現が求められます。
件名:【日程再調整のお願い】〇月〇日プロジェクト会議について
プロジェクトメンバーの皆様
お世話になっております。
プロジェクトリーダーの〇〇です。
〇月〇日(〇)〇時より予定しておりましたプロジェクト会議につきまして、
急遽、経営会議が入ったため、日程の変更をお願いしたく存じます。
大変恐れ入りますが、以下の候補日時で再度調整させていただきたく、
ご都合の良い日時に「◯」、ご都合の悪い日時に「×」を記入の上、
〇月〇日(〇)までにご返信いただけますと幸いです。
【候補日時】
・〇月〇日(〇)10:00〜11:30
・〇月〇日(〇)13:00〜14:30
・〇月〇日(〇)15:00〜16:30
皆様のご予定を急に変更していただくことになり、
誠に申し訳ございません。
何卒ご理解とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
株式会社〇〇
〇〇部 〇〇
TEL:〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
オンライン会議の日程変更
オンライン会議の日程変更は、接続情報なども更新する必要があるため、その点も含めて明確に伝えましょう。
件名:【日程変更】〇月〇日オンラインミーティングについて
〇〇様
お世話になっております。
〇〇でございます。
〇月〇日(〇)〇時より予定しておりましたオンラインミーティングについて、
システムメンテナンスの影響により、日程の変更をお願いしたく存じます。
【変更後の日時】
〇月〇日(〇)〇時〜〇時
【接続情報】(変更ありません)
URL:https://zoom.us/j/〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
ミーティングID:〇〇〇 〇〇〇 〇〇〇〇
パスコード:〇〇〇〇〇〇
ご多忙中に予定の変更をお願いすることとなり、
大変申し訳ございません。
ご調整いただけますと幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。
株式会社〇〇
〇〇部 〇〇
TEL:〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
これらの例文は状況に応じてカスタマイズしてご利用ください。
特に変更理由は具体的かつ誠実に伝えることが重要です。
会議日程変更メールの基本構成
効果的な会議日程変更メールには、基本的な構成要素があります。
ここでは、メールの構成と各要素のポイントを解説します。
会議日程変更メールの基本構成には、以下の要素を含めることが重要です。
適切な構成で書かれたメールは、相手に誠意が伝わります。
件名の付け方
件名は一目で内容がわかるように簡潔に記載します。
- 良い例:「【日程変更のお願い】5/20プロジェクト会議について」
- 悪い例:「会議について」「お願いがあります」
件名には「日程変更」という言葉を含め、どの会議についてのメールかがわかるようにしましょう。
緊急性が高い場合は「【緊急】」と付け加えると効果的です。
宛名と挨拶
メールの冒頭では、宛名と簡単な挨拶を入れます。
〇〇様
お世話になっております。
〇〇部の〇〇でございます。
社内の場合でも、相手の名前をきちんと記載し、挨拶を忘れないようにしましょう。
変更対象の会議の明示
どの会議の日程を変更したいのかを明確に伝えます。
先日ご連絡しました5月20日(金)15:00からの
プロジェクト進捗会議につきまして、
日程の変更をお願いしたく存じます。
日付、時間、会議名を具体的に記載することで、相手が迷うことなく理解できます。
変更理由の説明
なぜ変更が必要なのかを簡潔に説明します。
【変更理由】
急遽、社長からの指示で緊急会議が入ったため、
予定通りの日程で対応することが困難となりました。
理由は誠実に伝えつつも、必要以上に詳細である必要はありません。
相手が納得できる程度の説明を心がけましょう。
間違いやすいポイント
- 変更理由をあいまいにする(「諸事情により」など)
- 個人的な理由をビジネス文書で詳しく説明しすぎる
- 虚偽の理由を伝える(後でトラブルの原因になります)
代替日程の提案
新しい日程の候補を複数提案することが望ましいです。
【変更候補日時】
以下の日時はいかがでしょうか。
・5月22日(月) 10:00〜11:30
・5月23日(火) 13:00〜14:30
・5月24日(水) 15:00〜16:30
候補は3つ程度提示すると、相手も選びやすくなります。
お詫びと感謝の言葉
相手に負担をかけることへのお詫びと、協力に対する感謝の気持ちを伝えます。
急な予定変更をお願いすることとなり、
誠に申し訳ございません。
ご多忙中とは存じますが、ご検討いただけますと幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。
署名・連絡先
最後に署名と連絡先を記載します。
-------------------------------------------------
株式会社〇〇
〇〇部 〇〇
TEL:〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
Mail:〇〇@〇〇.co.jp
-------------------------------------------------
署名には必ず連絡先を含め、相手が質問や確認をしたい場合にすぐに連絡できるようにしましょう。
日程変更時に使える丁寧な表現
日程変更のメールでは、相手への配慮を示す丁寧な表現を使うことが重要です。
ここでは、シーン別に使える表現を紹介します。
日程変更時には、相手への配慮を示す言葉遣いが重要です。
状況に応じた丁寧な表現を使いましょう。
日程変更の依頼表現
日程変更をお願いする際の表現には、以下のようなものがあります。
フォーマルな表現(取引先・上司向け)
- 「日程の変更をお願いしたく存じます」
- 「予定を変更させていただきたく、ご連絡いたしました」
- 「会議の日時を調整いただけますよう、お願い申し上げます」
標準的な表現(社内一般向け)
- 「日程の変更をお願いできますでしょうか」
- 「予定を変更していただけないでしょうか」
- 「会議日程の調整をお願いしたく存じます」
カジュアルな表現(同僚・部下向け)
- 「会議の日程を変更したいのですが、可能でしょうか」
- 「予定の変更をお願いできますか」
- 「打ち合わせの時間を調整していただけますか」
お詫びの表現
日程変更は相手に迷惑をかけることになるため、適切なお詫びの表現を使いましょう。
フォーマルな表現(取引先・上司向け)
- 「突然のご連絡となり、誠に申し訳ございません」
- 「ご多忙中に予定の変更をお願いすることとなり、大変恐縮でございます」
- 「ご迷惑をおかけいたしますこと、心よりお詫び申し上げます」
標準的な表現(社内一般向け)
- 「急な予定変更をお願いすることになり、申し訳ございません」
- 「ご迷惑をおかけして誠に恐れ入ります」
- 「予定を変更していただくことになり、大変申し訳ございません」
カジュアルな表現(同僚・部下向け)
- 「急な変更で申し訳ありません」
- 「予定を変えていただくことになり、すみません」
- 「ご迷惑をおかけして恐縮です」
間違いやすいポイント
- 謝罪が形式的すぎると誠意が伝わらない
- かといって謝罪が長すぎると読みづらくなる
- 謝罪がなさすぎると失礼に感じられる
感謝の表現
相手の協力に対する感謝の気持ちを伝えることも重要です。
フォーマルな表現(取引先・上司向け)
- 「ご理解とご協力を賜りますよう、何卒お願い申し上げます」
- 「ご調整いただけますと幸甚に存じます」
- 「ご高配を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます」
標準的な表現(社内一般向け)
- 「ご検討いただけますと幸いです」
- 「ご協力いただけますと大変ありがたく存じます」
- 「お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします」
カジュアルな表現(同僚・部下向け)
- 「調整いただけると助かります」
- 「ご協力よろしくお願いします」
- 「お手数をおかけしますが、検討をお願いします」
具体例:状況別の丁寧な表現
上司への急な変更依頼
部長
お世話になっております。
〇〇です。
明日の部内会議について、急遽クライアントからの
緊急対応が入ってしまい、時間の変更をお願いできないでしょうか。
誠に恐れ入りますが、ご検討いただければ幸いです。
取引先への謝罪を含めた変更依頼
〇〇様
いつもお世話になっております。
株式会社〇〇の〇〇でございます。
先日ご連絡しました打ち合わせについて、
弊社の都合により日程変更をお願いすることとなり、
誠に申し訳ございません。
何卒ご理解いただき、ご調整賜りますようお願い申し上げます。
これらの表現を状況に応じて使い分けることで、相手に配慮したメールを作成することができます。
相手への配慮を示す言葉の選び方
日程変更のメールでは、相手への配慮を言葉選びで示すことが重要です。
ここでは効果的な言葉の選び方を解説します。
相手への配慮を示す言葉の選び方は、相手との関係性や変更の緊急度によって調整することが大切です。
相手の立場を考慮した表現
相手の立場を尊重し、負担をかけることへの認識を示します。
- 「ご多忙中に恐れ入ります」
- 「お手数をおかけして申し訳ございません」
- 「急なお願いで恐縮ですが」
これらの表現は、相手の時間を尊重していることを示し、好感度を高めます。
変更理由の伝え方
変更理由は、誠実かつ簡潔に伝えることがポイントです。
効果的な理由の伝え方
- 具体的な理由を簡潔に述べる
- 責任の所在を明確にする(特に自社に原因がある場合)
- 必要以上に詳細な説明は避ける
良い例と悪い例
良い例:
急遽、社長との緊急会議が入ったため、
当初の予定での対応が困難となりました。
悪い例:
諸事情により、予定通りに進められなくなりました。
良い例では具体的な理由が述べられていますが、悪い例では曖昧な表現になっています。
相手の選択肢を増やす表現
相手に選択肢を与えることで、負担感を軽減できます。
- 「以下の候補日時はいかがでしょうか」
- 「ご都合の良い日時をお知らせいただけますと幸いです」
- 「もし難しい場合は、別の日程をご提案いただいても構いません」
間違いやすいポイント
- 選択肢が少なすぎると、相手が調整しづらい
- 選択肢が多すぎると、決定に時間がかかる
- 自分の都合だけを優先した選択肢の提示
柔軟性を示す表現
状況に応じて柔軟に対応する姿勢を示すことも重要です。
- 「ご都合に合わせて調整させていただきます」
- 「他の日程でもご相談可能です」
- 「お時間が許せば、いつでも対応させていただきます」
実践例:丁寧な言葉遣いの例文
取引先への丁寧な変更依頼
〇〇様
いつもお世話になっております。
株式会社〇〇の〇〇でございます。
先日ご調整いただきました打ち合わせについて、
弊社代表が急遽海外出張となり、
誠に恐縮ではございますが、日程の変更をお願いしたく存じます。
ご多忙の折、大変心苦しいお願いとなりますが、
以下の候補日時でご検討いただけますと幸いです。
もし難しい場合は、〇〇様のご都合に合わせて
調整させていただきますので、ご一報いただければ幸いです。
何卒ご理解とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
部内メンバーへの配慮を示した変更連絡
プロジェクトメンバーの皆様
お疲れさまです。
プロジェクトリーダーの〇〇です。
明日予定していたミーティングですが、
重要なデータの集計に想定以上の時間がかかっており、
十分な準備ができていない状況です。
皆様の貴重な時間を有効に使っていただくためにも、
会議日程を変更させていただきたく存じます。
お手数ですが、以下の候補日時からご都合の良い時間を
お知らせいただけますでしょうか。
皆様のスケジュール調整をお願いすることとなり、
大変申し訳ございません。
何卒ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
相手への配慮を示す言葉遣いを心がけることで、日程変更という負担をかける状況でも、円滑なコミュニケーションを図ることができます。
日程変更メールの送り方と注意点
日程変更メールを送る際には、いくつかの重要な注意点があります。
ここでは、効果的な送り方とよくある間違いについて解説します。
日程変更メールを送る際には、タイミングやマナーに気を配ることが重要です。
以下のポイントを押さえておきましょう。
メール送信のタイミング
日程変更のメールは、できるだけ早く送ることが重要です。
- 変更が必要だとわかった時点ですぐに連絡する
- 会議直前の変更は極力避ける
- 遅くても24時間前までには連絡する
間違いやすいポイント
- 変更の必要性がわかっていても連絡を遅らせる
- 直前に連絡して相手に迷惑をかける
- 連絡なしに変更を試みる
件名と本文の整合性
件名と本文の内容は整合性を持たせることが大切です。
- 件名に「日程変更」と明記する
- 本文の冒頭で変更したい会議を明確にする
- 件名だけでは詳細がわからないようにする
良い例:
件名:【日程変更のお願い】5/20プロジェクト会議について
本文:先日ご連絡しました5月20日(金)のプロジェクト会議について日程変更をお願いしたく存じます。
悪い例:
件名:会議について
本文:明日の会議ですが、都合が悪くなりました。
良い例では具体的に何の会議の日程変更かが明確ですが、悪い例では内容が曖昧です。
返信の催促方法
返信を急ぐ場合の催促方法にも配慮が必要です。
- 「ご多忙中恐れ入りますが、〇月〇日までにご返信いただけますと幸いです」
- 「会場予約の都合上、明日中にご回答いただければ助かります」
- 「大変恐縮ですが、本日中にご都合をお知らせいただけませんでしょうか」
催促する際も丁寧な表現を使い、なぜ急いでいるのかの理由を添えると良いでしょう。
変更後の情報提供
日程が変更された後のフォローも重要です。
- 変更が決まったら全員に確定情報を送る
- 会議資料の準備状況も合わせて伝える
- 変更に伴う影響がある場合は説明する
件名:【日程確定】5/25プロジェクト会議について
関係者各位
お世話になっております。
〇〇です。
先日ご連絡しました5/20のプロジェクト会議の日程変更について、
皆様のご協力により、以下の通り確定いたしましたのでお知らせいたします。
【確定日時】5月25日(木) 13:00〜14:30
【場所】本社 会議室A
【議題】プロジェクト進捗確認と今後のスケジュール調整
会議資料は前日までに共有いたしますので、
ご確認のほどよろしくお願いいたします。
ご調整いただき、誠にありがとうございました。
よくある間違いと対処法
変更理由があいまい
問題点:「都合により」「諸事情により」など具体性がない
対処法:
- 「急遽、重要クライアントからの問い合わせ対応が必要となり」
- 「システムトラブルの解決に時間を要しており」
など、具体的な理由を簡潔に述べる
代替案がない
問題点:日程変更の依頼だけで、具体的な代替案を提示していない
対処法:
- 複数の候補日時を提示する
- できれば3つ程度の選択肢を用意する
- 相手側からの提案も受け入れる姿勢を示す
フォローが不十分
問題点:変更後の確認連絡がない、または情報が不足している
対処法:
- 日程確定後は速やかに全関係者に連絡する
- 変更に伴う調整事項も合わせて連絡する
- お詫びと感謝の言葉を忘れない
具体例:よくある間違いとその修正例
間違い例:
〇〇さん
明日の会議ですが、都合が悪くなったので変更お願いします。
来週はどうですか?
〇〇
修正例:
〇〇様
お世話になっております。
〇〇部の〇〇です。
明日5月20日(金)10:00からの企画会議につきまして、
急遽、社長からの緊急指示があり、
当初の予定通り進めることが困難となりました。
誠に恐れ入りますが、以下の日時で再調整いただけないでしょうか。
・5月23日(月) 10:00〜11:30
・5月24日(火) 15:00〜16:30
・5月25日(水) 13:00〜14:30
ご多忙中に予定変更をお願いすることとなり、
大変申し訳ございません。
ご検討のほど、よろしくお願いいたします。
〇〇
適切な方法で日程変更メールを送ることで、相手への負担を最小限にし、円滑なコミュニケーションを維持することができます。
まとめ:会議日程変更を上手に伝えるポイント
ここまで解説してきた会議日程変更メールの書き方のポイントをまとめます。
会議日程変更のメールを作成する際には、以下のポイントを押さえることが重要です。
- 早めの連絡: 変更が必要だとわかった時点で、できるだけ早く連絡する
- 明確な件名: 「【日程変更のお願い】〇月〇日〇〇会議について」など、一目で内容がわかる件名をつける
- 丁寧な言葉遣い: 相手への配慮を示す表現を使い、失礼のない文面を心がける
- 具体的な変更理由: なぜ変更が必要なのかを簡潔かつ具体的に説明する
- 複数の代替案: 新しい日程候補を複数提示し、相手の選択肢を増やす
- お詫びと感謝の言葉: 相手に負担をかけることへのお詫びと、協力に対する感謝の気持ちを伝える
- 明確な返信期限: 返信期限を明示し、スムーズな再調整を図る
- 変更後のフォロー: 日程確定後は速やかに関係者全員に連絡する
ビジネスシーンでは、予定変更は避けられない場合もありますが、適切な方法で伝えることで、相手との良好な関係を維持することができます。
この記事で紹介した例文やテンプレートを参考に、状況に応じた日程変更メールを作成し、円滑なコミュニケーションを心がけましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1: 会議日程変更のメールはいつ送るべきですか?
A1: できるだけ早く送ることが望ましいです。
変更が必要だとわかった時点ですぐに連絡し、遅くとも予定していた会議の24時間前までには送るようにしましょう。
直前の変更は相手に大きな迷惑をかけることになるため、極力避けるべきです。
Q2: 日程変更の理由はどこまで詳しく書くべきですか?
A2: 変更理由は、相手が納得できる程度に具体的かつ簡潔に記載するのがベストです。
「急な取引先対応」「緊急会議の発生」など、変更が必要な理由を明確に伝えつつも、必要以上に詳細な説明は避けましょう。
虚偽の理由を伝えることは後々のトラブルの原因になるので避けてください。
Q3: 複数の参加者がいる会議の日程変更はどのように行えばよいですか?
A3: 全員に一斉にメールを送り、複数の候補日時を提示します。
返信方法を明確に指示し(例:候補日時に◯×で回答)、締切日も設定しましょう。
調整ツール(Doodle, Googleフォームなど)を活用するのも効果的です。
全員の回答が揃ったら、確定日時を改めて連絡することを忘れないようにしてください。
Q4: 取引先への日程変更メールで特に気をつけるべきことは何ですか?
A4: 取引先への日程変更は特に丁寧な対応が求められます。
以下のポイントに気をつけましょう。
- より丁寧な敬語表現を使用する
- 早めの連絡を心がける
- 変更理由を誠実に伝える
- お詫びの言葉を十分に示す
- 代替案を複数提示する
- 相手の都合を最優先する姿勢を示す
- 確定後のフォローを丁寧に行う
Q5: 日程変更メールに返信がない場合、どのように対応すべきですか?
A5: 返信期限を過ぎても返信がない場合は、電話やチャットなど別の手段で確認するとよいでしょう。
催促メールを送る場合は、以下のような丁寧な文面を心がけてください。
件名:【再送】日程変更のお願いについて
〇〇様
お世話になっております。
〇〇でございます。
先日お送りしました会議の日程変更に関するメールについて、
ご確認いただけましたでしょうか。
ご多忙中とは存じますが、会場予約の都合上、
本日中にご回答いただけますと大変助かります。
お手数をおかけして申し訳ございませんが、
何卒よろしくお願い申し上げます。
〇〇
催促する際も、相手を急かすような表現は避け、丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
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