11月の時候の挨拶は「晩秋の候」「立冬の候」「向寒の候」などが定番です。
この記事では、社外向けメール・はがきですぐ使える 35の文例 と、上旬・中旬・下旬で使い分けるポイント をわかりやすく整理します。
この記事はこんな人向け
- 11月に送るビジネス文書の書き出しに悩んでいる
- 取引先・顧客に失礼のない挨拶文がほしい
- 上旬 / 中旬 / 下旬で表現を使い分けたい
- メールとハガキで表現を変えたい
読了後には、そのままコピーして使える形で、季節感のある挨拶文が用意できます。
11月の時候の挨拶が重要な理由
11月は 秋から冬へ季節が動く月 で、取引先への配慮がより求められます。
特に:
| 時期 | 季節感 | 適切な表現例 |
|---|---|---|
| 上旬(1〜10日) | 晩秋・紅葉 | 紅葉の候 / 晩秋の候 |
| 中旬(11〜20日) | 立冬・朝晩の冷え | 立冬の候 / 寒冷の候 |
| 下旬(21〜30日) | 冬支度・向寒 | 向寒の候 / 初雪の候 |
地域による季節差が大きいため、相手の地域に合わせた表現が好印象です。
【鉄則】11月の時候の挨拶 5つのポイント
- 「候」「みぎり」は基本的に「候」を使う
- 紅葉 → 冬 → 年末 の流れを意識する
- 健康配慮を添えると印象が和らぐ
- 季節外れの表現は ×(例:小春日和=誤用されやすい)
- メールはやや簡潔、はがきは格式高め
11月上旬(1〜10日)の時候の挨拶【文例10選】
🟢 一般ビジネス向け
- 晩秋の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
- 紅葉の候、平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
- 秋冷のみぎり、貴社におかれましてはいよいよご隆盛のことと存じます。
- 日増しに秋が深まる季節となりました。いつもお力添えいただき誠にありがとうございます。
- 秋もいよいよ深まりを見せる折、貴社のご発展を心よりお祈り申し上げます。
🟡 やや格式高い場面向け
- 菊花薫る季節となりました。貴社ますますご清祥のことと拝察申し上げます。
- 錦秋の候、平素より格別のご厚情に深く感謝申し上げます。
- 秋麗の候、貴社におかれましては一層ご繁栄のこととお喜び申し上げます。
- 紅葉美しい季節、皆様のご健勝をお祈り申し上げます。
- 天高く澄み渡る秋空が心地よい今日この頃、貴社のなお一層のご発展をお祈りいたします。
11月中旬(11〜20日)の時候の挨拶【文例10選】
🟢 一般ビジネス向け
- 立冬の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
- 寒気加わる折、皆様におかれましてはお変わりございませんでしょうか。
- 朝夕めっきり冷え込んでまいりました。平素より格別のご愛顧に深謝申し上げます。
- 冬の訪れを感じる季節となりました。引き続きご高配賜りますようお願い申し上げます。
- 日に日に風の冷たさが増しております。何卒ご自愛くださいませ。
🟡 やや格式高い場面向け
- 立冬の候、貴社におかれましては一段とご隆盛のことと拝察いたします。
- 冬近づく候、平素は格別のご厚恩にあずかり篤く御礼申し上げます。
- 寒冷の候、貴社のますますのご繁栄を心よりお祈り申し上げます。
- 季節の変わり目でございます。皆様どうぞご自愛専一にて。
- 初霜の便りも聞かれる頃、皆様のご健勝と貴社のさらなる発展をお祈りいたします。
11月下旬(21〜30日)の時候の挨拶【文例10選】
🟢 一般ビジネス向け
- 向寒の候、貴社ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
- 冬支度の季節となりました。いつもお力添えをいただき誠にありがとうございます。
- 霜寒の候、皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。
- 向冬の候、引き続き変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
- 日に日に寒さが増してまいりましたが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
🟡 やや格式高い場面向け
- 師走を控えご多忙の折、皆様のご健勝をお祈り申し上げます。
- 初雪の便りが聞かれる頃となりましたが、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。
- 寒さ厳しき折、皆様どうぞご自愛くださいませ。
- 冬の訪れを実感する季節となりました。変わらぬご支援のほどお願い申し上げます。
- 寒気日増しに加わる候、皆様のご健康とますますのご発展をお祈り申し上げます。
メール / はがきで使い分ける表現【文例5選】
📧 メール向け(簡潔)
31. 朝晩冷え込む季節となりました。いつもお世話になっております。
32. 日ごとに寒さが増してまいりましたが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
📮 はがき向け(格式高め)
33. 向寒の候、貴社ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
34. 霜寒の候、平素は格別のご厚情に深く感謝申し上げます。
35. 初雪の候、皆様のなお一層のご発展を心よりお祈り申し上げます。
まとめ
11月は「晩秋 → 冬 → 向寒」と季節の移行に合わせて表現を変えると上品です。

