企業のデジタル化や業務効率化を背景に、年賀状を廃止する企業が急増 しています。
しかし、ただ「廃止します」と伝えるだけでは、関係性の希薄化や印象の低下につながることも。
取引先との信頼関係を崩さないためには、
- 廃止の理由を丁寧に
- 相手への感謝を十分に
- 今後の関係継続を明確に
伝える必要があります。
この記事では、企業が安心して使える 案内文テンプレート を文例で紹介します。
年賀状廃止の案内を出すタイミング
✔ 最適:11月〜12月10日頃
相手が年賀状準備を始める「前」に伝えるのがマナー。
※年内に間に合わなくても
→ 年始のメールで丁寧に説明すればOK。
年賀状廃止案内の基本構成(ビジネス版)
- 感謝の言葉
- 廃止の決定と理由
- 取引先への配慮・理解へのお願い
- 今後も変わらぬ関係を望む言葉
- 年末年始の簡単な挨拶(必要に応じて)
企業向け|年賀状廃止の案内文テンプレ(郵送文書)
文例①(最も無難・正式文書)
平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
このたび弊社では、環境負荷軽減および業務効率化の観点から、
年賀状による新年のご挨拶を控えさせていただくこととなりました。
これまで年賀状を通じて温かいご厚情を頂戴し、心より御礼申し上げます。
誠に勝手ではございますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
なお、今後も変わらぬお付き合いを賜れますよう、引き続きよろしくお願い申し上げます。
まずは書面にてご案内申し上げます。
文例②(「デジタル化」を理由にする企業向け)
平素より格別のご愛顧を賜り、誠にありがとうございます。
弊社ではデジタル化推進による業務効率化の一環として、
年賀状によるご挨拶を廃止 させていただくこととなりました。
これまでお送りいただいた数々のご厚情に深く感謝申し上げます。
今後はメール等でのご挨拶を継続してまいりますので、
何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
文例③(小規模企業・個人事業向け/やや柔らかい)
平素より大変お世話になっております。
誠に恐縮ではございますが、私どもではこのたび、
年賀状の送付を今後取りやめることといたしました。
皆様への感謝の気持ちは変わることなく、
今後とも変わらぬお力添えを賜れますと幸いです。
何卒ご理解のほどお願い申し上げます。
メールで送る場合のテンプレ(ビジネス向け)
メール文例④(もっとも一般的)
件名:年賀状送付廃止のお知らせ
平素より大変お世話になっております。◯◯株式会社の△△です。
このたび弊社では、環境保全と業務効率化を目的に、
年賀状による新年のご挨拶を廃止する運びとなりました。
これまでのご厚情に改めて御礼申し上げますとともに、
今後も変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
メール文例⑤(年始メール内で兼ねるケース)
件名:ご挨拶申し上げます
平素よりお世話になっております。
旧年中は格別のご高配を賜り、誠にありがとうございました。
誠に勝手ながら、弊社では今年より年賀状の送付を取りやめております。
略儀ながらメールにて新年のご挨拶を申し上げますとともに、
本年も変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
「年賀状廃止」で絶対に避けるべきNG表現
❌ 年賀状を否定するような言い回し
❌ 業務負担が大きいから…と正直に書きすぎる
❌ 省略しすぎて感謝がない
❌ 自社都合だけを並べる
❌ 電話・SNSでの急な通知
企業の価値観を疑われるため注意。
年賀状廃止後の代替手段
- 年始メール(信頼維持に最適)
- 季節の挨拶メール(春・夏など)
- 営業担当者の電話挨拶
- 重要顧客のみ手紙を送る
➡ 完全にゼロにしないのがプロの対応。
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