「年賀状じまいを寒中見舞いで伝えても失礼にならない?」
「取引先から年賀状が届いたけれど、返信と一緒に年賀状じまいを知らせたい」
「喪中の相手には、どのような文章を使えばよいのだろうか」
年賀状じまいを年内に伝えられなかった場合や、年始に年賀状を受け取った場合、寒中見舞いを利用して年賀状の送付終了を知らせる方法があります。
結論からいえば、寒中見舞いに年賀状じまいの一文を添えることは可能です。
ただし、寒中見舞いは本来、寒い時期に相手の健康や近況を気遣う季節の挨拶状です。
年賀状を終了することだけを事務的に書くのではなく、季節の挨拶、これまでの感謝、今後のお付き合いを自然に組み合わせましょう。
また、寒中見舞いがすべての相手にとって最適とは限りません。企業として年賀状を廃止する場合は、秋から年末にかけて事前通知する方が実務上適していることもあります。
この記事では、寒中見舞いで年賀状じまいを伝える時期と基本マナー、取引先・上司・同僚・顧客・喪中の相手に使える完成文例20選、はがきとメールの使い分け、避けたい表現まで解説します。
- 寒中見舞いで年賀状じまいを伝えてもよい?基本の考え方
- 寒中見舞いを送る時期はいつからいつまで?
- 寒中見舞いで年賀状じまいを伝える書き方4ステップ
- 取引先・協力会社向けの寒中見舞い文例4選
- 上司・元上司・同僚向けの寒中見舞い文例4選
- 顧客・店舗・会員向けの寒中見舞い文例4選
- 年賀状を受け取った後に送る寒中見舞い文例4選
- 喪中の相手・自分が喪中の場合の寒中見舞い文例4選
- 寒中見舞いをはがき・メールで送る際のマナー
- 寒中見舞いで年賀状じまいを伝える際のNG表現と注意点
- 寒中見舞いでの年賀状じまいに関するよくある質問
- まとめ|寒中見舞いでの年賀状じまいは季節の挨拶と感謝を大切にする
- 関連記事|年賀状じまいの時期・文例・喪中対応
寒中見舞いで年賀状じまいを伝えてもよい?基本の考え方
寒中見舞いは、冬の寒さが厳しい時期に相手を気遣う挨拶状です。
年賀状の返礼が遅れた場合や、喪中などの事情で年賀状による挨拶を控えた場合にも利用されます。
年賀状じまいを伝える際には、寒中見舞いの本来の目的を大切にしましょう。
年始を過ぎてから自然に伝えられる
年末までに年賀状じまいを通知できなかった場合、寒中見舞いの時期に合わせて送付終了を知らせる方法があります。
例えば、次のような文章です。
「寒中お見舞い申し上げます。
これまで年賀状を通じて温かいお心遣いを賜り、誠にありがとうございました。
今後は年賀状によるご挨拶を控えさせていただきますが、変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。」
寒中見舞いの挨拶と年賀状じまいの案内を組み合わせることで、自然に伝えられます。
年賀状へのお礼と送付終了を一緒に伝えられる
すでに相手から年賀状を受け取っている場合は、そのお礼を述べたうえで今後の方針を伝えられます。
ただし、相手が送ってくれた年賀状を迷惑に感じているような文章は避けましょう。
「このたびはご丁寧な年賀状をいただき、誠にありがとうございました。」
と感謝を伝えてから、送付終了について案内すると自然です。
企業の正式通知では寒中見舞いが必須ではない
会社として年賀状を廃止する場合、必ず寒中見舞いで知らせる必要はありません。
事前に方針が決まっているなら、取引先が年賀状を準備する前にメールや案内状で通知する方法もあります。
一方、年始後に個別のお礼や補足の案内を行う場合は、寒中見舞いが適していることもあります。
企業全体の進め方については、年賀状じまい完全ガイド【ビジネス版】をご覧ください。
寒中見舞いを送る時期はいつからいつまで?
寒中見舞いは、年賀状とは送る時期が異なります。
特に注意したいのが、松の内の地域差と立春の日付です。
松の内が明けてから送る
寒中見舞いは、一般的に松の内が明けてから送ります。
松の内は地域によって異なります。
| 地域の慣習の例 | 寒中見舞いを送り始める目安 |
|---|---|
| 松の内が1月7日まで | 1月8日頃から |
| 松の内が1月15日まで | 1月16日頃から |
| その他の地域・家庭 | 相手先の慣習を確認する |
これは一般的な目安です。地域や家庭によって慣習が異なる場合があります。
取引先に送る場合も、相手の地域や関係性に配慮しましょう。
立春の前までに届くようにする
寒中見舞いは、一般的に立春の前までに届くように送ります。
立春は年によって日付が異なるため、毎年必ず2月3日までと決めつけることはできません。
印刷や郵送の準備をする際は、その年の立春の日付と配達日数を確認しましょう。
立春を過ぎたら余寒見舞いなどを検討する
立春を過ぎてから季節の挨拶を送る場合は、余寒見舞いという形式があります。
ただし、年賀状じまいの通知を行うために、必ず余寒見舞いを利用する必要はありません。
企業の正式な案内であれば、通常のメールや案内文で年賀状の送付終了を知らせることもできます。
詳しくは、年賀状じまいの時期|企業・ビジネスで失礼にならない通知タイミングをご覧ください。
寒中見舞いで年賀状じまいを伝える書き方4ステップ
寒中見舞いで年賀状じまいを伝える場合は、季節の挨拶と年賀状の終了案内を自然につなげることが重要です。
基本の構成は次の4つです。
1. 「寒中お見舞い申し上げます」から始める
冒頭には、寒中見舞いの挨拶を書きます。
「寒中お見舞い申し上げます」
「寒中お伺い申し上げます」
などが使えます。
寒中見舞いでは、通常の年賀状のような「謹賀新年」「あけましておめでとうございます」といった賀詞は用いません。
2. 寒さや相手の健康を気遣う
次に、季節に合った言葉を添えます。
例えば、
「寒さ厳しき折、皆さまにはいかがお過ごしでしょうか。」
「厳寒の候、皆さまのご健康をお祈り申し上げます。」
などです。
ビジネスの相手には、必要に応じて日頃の取引や協力への感謝も加えましょう。
3. 年賀状じまいの意思を明確にする
その後、年賀状の送付を終了することを伝えます。
企業として終了する場合は、
「弊社では年始のご挨拶方法を見直し、今後は年賀状によるご挨拶を控えさせていただくことといたしました。」
個人として終了する場合は、
「私事で恐縮ですが、今後は年賀状によるご挨拶を控えさせていただきたく存じます。」
などの文章が使えます。
理由を詳しく説明する必要はありませんが、終了することが分かるように書きましょう。
4. 感謝と今後の関係継続で結ぶ
最後は、これまでの感謝と今後の関係を大切にする言葉で締めくくります。
「これまでのご厚情に深く感謝申し上げます。」
「今後とも変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。」
「時節柄、どうぞご自愛ください。」
寒中見舞いらしい季節の気遣いを添えると、より自然な文章になります。
取引先・協力会社向けの寒中見舞い文例4選
取引先への寒中見舞いでは、季節の挨拶に加え、日頃の取引への感謝を丁寧に伝えましょう。
会社として年賀状を廃止する場合は、個人の判断と混同されないようにすることも大切です。
文例1:取引先に使える基本の寒中見舞い
寒中お見舞い申し上げます。
厳しい寒さが続いておりますが、皆さまにはお変わりなくお過ごしでしょうか。
平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、弊社では年始のご挨拶方法の見直しに伴い、今後は年賀状による新年のご挨拶を控えさせていただくことといたしました。
これまでの温かいお心遣いに深く感謝申し上げます。
今後とも変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
時節柄、皆さまのご健康をお祈り申し上げます。
文例2:会社方針として廃止する場合
寒中お見舞い申し上げます。
寒さ厳しき折、貴社の皆さまにはますますご健勝のことと存じます。
日頃より格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。
このたび弊社では、業務運営の見直しに伴い、年賀状によるご挨拶を終了させていただくこととなりました。
これまでのご厚情に心より感謝申し上げます。
年賀状でのご挨拶は終了いたしますが、今後も貴社とのお付き合いを大切にしてまいります。
引き続きよろしくお願い申し上げます。
文例3:長年の取引先へ丁寧に伝える場合
寒中お見舞い申し上げます。
寒さ厳しい日が続いておりますが、皆さまにはいかがお過ごしでしょうか。
長年にわたり格別のご厚誼を賜り、心より御礼申し上げます。
誠に勝手ながら、弊社では今後、年賀状による新年のご挨拶を控えさせていただくこととなりました。
これまで年賀状を通じて頂戴した温かいお心遣いに、改めて深く感謝申し上げます。
今後とも変わらぬご厚誼を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
皆さまのご健勝を心よりお祈り申し上げます。
文例4:協力会社・外注先へ伝える場合
寒中お見舞い申し上げます。
寒さが続いておりますが、皆さまにはお変わりございませんでしょうか。
平素より弊社業務に多大なるご協力を賜り、誠にありがとうございます。
弊社では、ご挨拶方法の見直しに伴い、今後は年賀状の送付を終了させていただくこととなりました。
これまでのご厚情に深く感謝申し上げます。
今後とも変わらぬご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
どうぞお体にお気をつけてお過ごしください。
上司・元上司・同僚向けの寒中見舞い文例4選
個人的な年賀状じまいの場合は、会社方針としての通知とは分けて考えます。
上司には感謝と敬意を、同僚には普段の関係に合った自然な言葉遣いを選びましょう。
文例5:直属の上司に伝える場合
寒中お見舞い申し上げます。
寒さ厳しき折、いかがお過ごしでしょうか。
日頃より温かいご指導をいただき、誠にありがとうございます。
私事で恐縮ではございますが、今後は年賀状によるご挨拶を控えさせていただきたく存じます。
これまでのご丁寧なお心遣いに心より感謝申し上げます。
引き続きご指導のほど、よろしくお願いいたします。
どうぞご自愛ください。
文例6:部長・役員など役職者に伝える場合
寒中お見舞い申し上げます。
寒冷の候、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
平素より格別のご指導を賜り、厚く御礼申し上げます。
誠に恐縮ではございますが、個人的な年始のご挨拶方法を見直し、今後は年賀状の送付を控えさせていただくことといたしました。
これまでのお心遣いに深く感謝申し上げます。
今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
文例7:退職後も交流する元上司に伝える場合
寒中お見舞い申し上げます。
寒さの厳しい日が続いておりますが、お元気でお過ごしでしょうか。
在職中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。
退職後も毎年温かい年賀状をいただき、心より感謝しております。
私事で恐縮ですが、今後は年賀状によるご挨拶を控えさせていただくことといたしました。
これまでのご厚情に深く感謝申し上げます。
どうぞお体を大切にお過ごしください。
文例8:同僚・以前の職場の仲間に伝える場合
寒中お見舞い申し上げます。
寒い日が続いていますが、元気にしていますか。
これまで毎年年賀状を送ってくれて、ありがとう。
これからは年賀状での挨拶を控えることにしました。
年賀状のやり取りは終わりにしますが、これからも変わらずよろしくお願いします。
風邪などひかないよう、体に気をつけて過ごしてください。
上司への詳しい伝え方は、上司への年賀状じまい|直属の上司・役職者・元上司への文例20選をご覧ください。
顧客・店舗・会員向けの寒中見舞い文例4選
顧客向けの年賀状じまいでは、これまでの利用や愛顧に対する感謝を中心に伝えます。
会社の内部事情を詳しく説明せず、今後もサービスを大切に提供していく姿勢を示すと自然です。
文例9:店舗のお客様へ伝える場合
寒中お見舞い申し上げます。
寒さ厳しい日が続いておりますが、皆さまにはいかがお過ごしでしょうか。
いつも当店をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
このたび当店では、年始のご挨拶方法を見直し、今後は年賀状の送付を控えさせていただくことといたしました。
これまでの温かいお心遣いに心より感謝申し上げます。
これからも皆さまに親しまれるお店づくりに努めてまいります。
引き続きよろしくお願いいたします。
〇〇店
文例10:美容室・サロンのお客様へ伝える場合
寒中お見舞い申し上げます。
厳しい寒さが続きますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
いつも当サロンをご利用いただき、ありがとうございます。
これまで年始には年賀状でご挨拶をさせていただいておりましたが、今後は年賀状の送付を終了することとなりました。
長年のご愛顧に、心より感謝しております。
これからも心地よい時間とサービスをお届けできるよう努めてまいります。
どうぞ暖かくしてお過ごしください。
〇〇サロン
文例11:会員サービス・利用者へ伝える場合
寒中お見舞い申し上げます。
寒さ厳しき折、会員の皆さまにはいかがお過ごしでしょうか。
日頃より〇〇サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。
弊社では、ご案内方法の見直しに伴い、今後は年賀状による新年のご挨拶を終了させていただくこととなりました。
これまでのご愛顧に深く感謝申し上げます。
今後も皆さまに安心してご利用いただけるサービスの提供に努めてまいります。
引き続きよろしくお願い申し上げます。
〇〇サービス運営事務局
文例12:長年の顧客へ個別に伝える場合
寒中お見舞い申し上げます。
厳寒の候、お変わりなくお過ごしでしょうか。
長年にわたり弊社をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
毎年の年賀状を通じていただいた温かいお心遣いに、心より感謝申し上げます。
誠に勝手ながら、今後は年賀状によるご挨拶を控えさせていただくこととなりました。
年賀状でのご挨拶は終了いたしますが、これからも変わらぬお付き合いをいただけましたら幸いです。
寒さ厳しき折、どうぞご自愛ください。
顧客向けの通常の案内文は、顧客・ユーザー向け年賀状じまい通知文15選で詳しく紹介しています。
年賀状を受け取った後に送る寒中見舞い文例4選
年賀状を受け取った後に寒中見舞いを送る場合は、相手の厚意への感謝を最初に伝えましょう。
年賀状の返事が遅れたことを気にしている場合でも、必要以上に謝罪を重ねる必要はありません。
文例13:取引先から年賀状が届いた場合
寒中お見舞い申し上げます。
寒さ厳しき折、皆さまにはいかがお過ごしでしょうか。
このたびはご丁寧な年賀状を賜り、誠にありがとうございました。
温かいお心遣いに心より感謝申し上げます。
弊社では年始のご挨拶方法を見直し、今後は年賀状によるご挨拶を控えさせていただくこととなりました。
年賀状でのご挨拶は終了いたしますが、今後とも変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
皆さまのご健勝を心よりお祈り申し上げます。
文例14:上司から年賀状が届いた場合
寒中お見舞い申し上げます。
寒い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
このたびはご丁寧な年賀状をいただき、誠にありがとうございました。
ご挨拶が遅くなりましたこと、失礼いたしました。
私事で恐縮ではございますが、今後は年賀状によるご挨拶を控えさせていただきたく存じます。
これまでのお心遣いに深く感謝申し上げます。
引き続きご指導のほど、よろしくお願いいたします。
どうぞご自愛ください。
文例15:元同僚・知人から年賀状が届いた場合
寒中お見舞い申し上げます。
寒さが続いていますが、元気にしていますか。
今年も年賀状を送ってくれて、ありがとう。
返事が遅くなってしまい、失礼しました。
これからは年賀状での挨拶を控えることにしましたが、これまでのやり取りに感謝しています。
また近況を知らせ合えたらうれしいです。
体に気をつけて過ごしてください。
文例16:すでに年賀状じまいを通知していた場合
寒中お見舞い申し上げます。
寒さ厳しき折、いかがお過ごしでしょうか。
このたびはご丁寧な年賀状をいただき、誠にありがとうございました。
温かいお心遣いに心より感謝申し上げます。
弊社ではすでに年賀状によるご挨拶を終了しておりますが、今後とも変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
皆さまのご健康をお祈り申し上げます。
すでに送付終了を知らせている場合は、改めて理由を長く説明する必要はありません。
年賀状を受け取った後の対応は、年賀状じまい後に年賀状が届いた場合の返信マナーと文例も参考にしてください。
喪中の相手・自分が喪中の場合の寒中見舞い文例4選
喪中の場合、年賀状による新年のお祝いの挨拶を控えるのが一般的です。
一方、寒中見舞いは季節の挨拶状なので、相手の状況に配慮して送ることができます。
ただし、喪中と年賀状じまいは意味が異なります。 喪中は年賀状によるお祝いの挨拶を控えること、年賀状じまいは今後の年賀状による挨拶を終了することです。
文例17:喪中の取引先へ年賀状じまいを伝える場合
寒中お見舞い申し上げます。
寒さ厳しき折、皆さまにはいかがお過ごしでしょうか。
平素より格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございます。
このたび弊社では、年始のご挨拶方法を見直し、今後は年賀状によるご挨拶を控えさせていただくこととなりました。
これまでのご厚情に心より感謝申し上げます。
今後とも変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
どうぞご自愛ください。
相手が喪中であることを知っている場合は、新年のお祝いの言葉を避けましょう。
また、相手の悲しみが深い時期であれば、年賀状じまいの通知を別の機会にすることも検討してください。
文例18:喪中の元上司へ伝える場合
寒中お見舞い申し上げます。
寒さ厳しき折、お変わりなくお過ごしでしょうか。
在職中から長年にわたり温かいお心遣いをいただき、誠にありがとうございます。
私事で恐縮ではございますが、今後は年賀状によるご挨拶を控えさせていただきたく存じます。
これまでのご厚情に深く感謝申し上げます。
寒い日が続いておりますので、どうぞお体を大切にお過ごしください。
喪中の相手に対しては、必要以上に明るい表現やお祝いの言葉を加えないようにしましょう。
文例19:自分が喪中で年賀状じまいも伝える場合
寒中お見舞い申し上げます。
寒さ厳しき折、皆さまにはいかがお過ごしでしょうか。
昨年は服喪中につき、年頭のご挨拶を控えさせていただきました。
これまで長年にわたり温かい年賀状をいただき、心より感謝申し上げます。
私事で恐縮ですが、この機会に年始のご挨拶方法を見直し、今後は年賀状によるご挨拶を終了させていただくことといたしました。
これまでのお心遣いに深く感謝申し上げます。
今後とも変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
この文例は、実際に前年が喪中であり、その後も年賀状を終了する場合に使用してください。
喪中であることだけを理由に、今後すべての年賀状をやめる必要があるわけではありません。
文例20:喪中の相手へ簡潔に伝える場合
寒中お見舞い申し上げます。
厳しい寒さが続いておりますが、お体にお変わりはございませんでしょうか。
これまで年賀状を通じて温かいお心遣いをいただき、誠にありがとうございました。
誠に勝手ながら、今後は年賀状によるご挨拶を控えさせていただきたく存じます。
これまでのご厚情に感謝申し上げます。
どうぞご自愛のうえ、お健やかにお過ごしください。
年賀状じまいと喪中の違いについては、年賀状じまいと喪中の違い|ビジネスでの適切な使い分けで詳しく解説しています。
寒中見舞いをはがき・メールで送る際のマナー
寒中見舞いは一般的にはがきで送る季節の挨拶状ですが、ビジネスではメールで季節の挨拶と年賀状じまいを伝える方法もあります。
ただし、メールは従来の寒中見舞いのはがきとは形式が異なるため、相手との関係に合わせて判断しましょう。
はがきで送る場合の注意点
寒中見舞いには、通常はがきや私製はがきを利用するのが一般的です。
年賀はがきは新年を祝うためのものであり、寒中見舞いには通常使用しません。
デザインは、冬の草花や雪景色など、落ち着いた季節感のあるものが適しています。
年賀状じまいを伝える場合も、寒中見舞い本来の目的である相手への気遣いを忘れないようにしましょう。
メールで送る場合の注意点と文例
日頃からメールでやり取りしている取引先なら、寒中の挨拶を添えたメールで年賀状じまいを伝えることもできます。
件名:寒中のご挨拶ならびに年賀状送付終了のお知らせ
株式会社〇〇
〇〇部 〇〇様
いつも大変お世話になっております。
株式会社△△の□□です。
寒中お見舞い申し上げます。
寒さ厳しき折、皆さまにはますますご健勝のことと存じます。
さて、弊社では年始のご挨拶方法の見直しに伴い、今後は年賀状によるご挨拶を控えさせていただくこととなりました。
これまでの温かいお心遣いに深く感謝申し上げます。
今後とも変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
時節柄、どうぞご自愛ください。
株式会社△△
〇〇部 □□
正式な企業通知であれば、寒中見舞いの形式にこだわらず、通常の案内メールとして送る方法もあります。
重要な取引先には個別の連絡も検討する
長年の取引先や重要な顧客には、共通の寒中見舞いを送るだけでなく、必要に応じて担当者から個別に伝える方法も考えられます。
ただし、寒中見舞いで通知しなければ失礼になるという決まりはありません。
会社として事前に通知済みであれば、重複して年賀状じまいを説明する必要がない場合もあります。
寒中見舞いで年賀状じまいを伝える際のNG表現と注意点
寒中見舞いでは、年賀状とは異なる言葉遣いや時期への配慮が必要です。
年賀状じまいの文章を添える場合は、特に次の点に注意しましょう。
「あけましておめでとうございます」などの賀詞を入れない
寒中見舞いは冬の季節の挨拶状なので、年賀状のような賀詞は通常用いません。
避けたい例
「あけましておめでとうございます。寒中お見舞い申し上げます。」
改善例
「寒中お見舞い申し上げます。寒さ厳しき折、いかがお過ごしでしょうか。」
寒中見舞いとして自然な書き出しを選びましょう。
年賀状の習慣を否定しない
避けたい例
「年賀状は時代遅れなので、今後は送りません。」
年賀状を大切にしている相手への配慮が不足する場合があります。
改善例
「年始のご挨拶方法を見直し、今後は年賀状の送付を控えさせていただくことといたしました。」
自分や会社の方針として簡潔に伝えることが大切です。
相手からの年賀状を迷惑扱いしない
避けたい例
「年賀状じまいをしたので、今後は送らないでください。」
相手が好意で送ってくれた年賀状を否定するように聞こえる可能性があります。
改善例
「これまでの温かいお心遣いに感謝申し上げます。今後の年賀状につきましても、どうぞお気遣いなさいませんようお願い申し上げます。」
相手にも送付を控えてほしい場合は、感謝を添えて柔らかく伝えましょう。
年賀状を終了する時期を曖昧にしない
「本年をもちまして終了します」という表現は、送る時期や文脈によって意味が分かりにくくなることがあります。
すでに送付を終了した場合は、
「弊社では本年より年賀状によるご挨拶を終了しております。」
翌年以降に送付しない場合は、
「今後は年賀状によるご挨拶を控えさせていただきます。」
など、実際の状況に合った表現を選びましょう。
喪中の相手にお祝いの言葉を使わない
相手が喪中であると分かっている場合は、新年のお祝いを意味する表現を避けるのが一般的です。
また、年賀状じまいを知らせることを優先するあまり、相手の事情への配慮が不足しないようにしましょう。
年賀状じまいの通知は急を要するものではないため、状況によっては時期を改める判断もできます。
寒中見舞いでの年賀状じまいに関するよくある質問
Q. 年賀状じまいを寒中見舞いで伝えるのは失礼ですか?
寒中見舞いで年賀状じまいを伝えること自体が、必ずしも失礼になるわけではありません。
ただし、季節の挨拶と相手への気遣いを忘れず、年賀状を終了する意思を自然に添えることが大切です。
Q. 寒中見舞いは1月8日から送ればよいですか?
松の内が1月7日までの地域では、1月8日頃からが目安です。
ただし、松の内を1月15日までとする地域もあります。
相手の地域や慣習に合わせて判断しましょう。
Q. 寒中見舞いは2月3日までですか?
毎年必ず2月3日までというわけではありません。
寒中見舞いは一般的に立春の前までに届くように送ります。立春の日付は年によって変わるため、送付する年の日付を確認しましょう。
Q. 年賀状をもらった後に寒中見舞いで年賀状じまいを伝えてもよいですか?
伝えることはできます。
その場合は、まず相手が年賀状を送ってくれたことへの感謝を述べましょう。
必要に応じて返信が遅れたことへのお詫びを添え、その後に今後の年賀状送付について案内すると自然です。
Q. 喪中の取引先にも寒中見舞いで年賀状じまいを伝えられますか?
相手の状況に配慮した寒中見舞いを送ることはできます。
ただし、新年のお祝いの言葉は避けましょう。
また、年賀状じまいの通知が急ぎでなければ、時期を改めることも選択肢になります。
Q. 自分が喪中の場合も年賀状じまいを伝えてよいですか?
喪中であることと、今後の年賀状を終了することは別です。
年賀状じまいをする意思があるなら、寒中見舞いなどで伝える方法があります。
ただし、喪中を理由に、その後も必ず年賀状を終了しなければならないわけではありません。
Q. 寒中見舞いはメールでも送れますか?
ビジネスでは、メールに寒中の挨拶を添える方法があります。
ただし、従来の寒中見舞いははがきによる季節の挨拶状です。
重要な取引先など、相手との関係に応じて方法を選びましょう。
Q. 年賀状じまいを伝えるために寒中見舞いを必ず送るべきですか?
必ず送る必要はありません。
会社の年賀状廃止を事前に案内済みであれば、寒中見舞いで重ねて通知する必要がない場合もあります。
必要に応じて、通常の案内メールや年末の通知なども選択肢になります。
まとめ|寒中見舞いでの年賀状じまいは季節の挨拶と感謝を大切にする
寒中見舞いは、年始を過ぎてから年賀状じまいを伝える方法の一つです。
特に、年賀状を受け取った後にお礼を伝えたい場合や、季節の挨拶に送付終了のお知らせを添えたい場合に利用できます。
大切なポイントは次の5つです。
- 送る時期を確認する:松の内が明けてから立春の前までを目安にする
- 寒中見舞いの挨拶を大切にする:季節の挨拶と相手への気遣いを添える
- これまでの感謝を伝える:年賀状のやり取りや日頃のお付き合いにお礼を述べる
- 送付終了の意思を明確にする:今後は年賀状を控えることを分かりやすく伝える
- 今後の関係継続を示す:年賀状の終了と人間関係の終了を区別する
寒中見舞いがすべての相手にとって最適というわけではありませんが、状況に合った使い方をすれば、年賀状じまいを丁寧に伝えることができます。
今回紹介した20文例から、取引先・上司・同僚・顧客・喪中の相手に合う文章を選び、必要な部分を調整してお使いください。
関連記事|年賀状じまいの時期・文例・喪中対応
年賀状じまいの基本と通知時期
相手別の文例と正式な通知文
年賀状を受け取った場合・喪中の対応
参考資料

