ビジネスで「年賀状じまい(年賀状廃止)」を伝える際、最も重要なのは “送る時期が適切かどうか” です。
特に取引先・顧客対応では、
- 年末に送るべきか
- 年明けに送るべきか
- 寒中見舞いで伝えるべきか
- 企業方針をいつ決定すべきか
が大きな判断ポイントになります。
本記事では、企業・ビジネスの視点から 失礼なく伝えるための適切な時期と理由 をまとめました。
マナー全体を確認したい場合はこちら:
→ 詳しくはこちら:年賀状じまいの正しいマナー|取引先・社外へ失礼なく伝える方法
結論:年賀状じまいを出す「正しい時期」は3パターンだけ
ビジネスでは以下の3つが適切とされています。
① 年末(12/1~12/20頃)に通知する ← 最も正式で丁寧
▼おすすめ理由
- 来年の年賀状準備前に知らせられる
- 企業方針の変更として受け取ってもらいやすい
- 取引先に失礼がない
▼特に向いている
- 企業として年賀状廃止を案内する場合
- 毎年年賀状交換している重要取引先がある場合
企業通知の作り方はこちら:
→ 年賀状を廃止する企業の案内文|取引先向け通知テンプレ
② 年始(1/1~1/7)に伝える ← 正式なタイミング
▼おすすめ理由
- 松の内(1/1〜1/7)は賀詞を交わす正式期間
- 「今年限りで控えます」という自然な伝え方ができる
▼向いているケース
- 直接受け取った年賀状への返礼に添える
- 上司・社内への挨拶
上司向けはこちら:
→ 上司への年賀状じまい|失礼にならない伝え方と文例
③ 寒中見舞い(1/8~2/3)で伝える ← 最も角が立たない
▼おすすめ理由
- 喪中の相手にも使える
- 遅れて届いた年賀状への返礼にも使える
- 丁寧で柔らかい印象になる
寒中見舞いでの文例はこちら:
→ 年賀状じまいを寒中見舞いで伝える|書き方と例文20選
企業・ビジネスでは「年末通知」がもっとも推奨される理由
企業が年賀状廃止を通知する場合、年末通知が最も適切です。
理由①:事前に知ってもらえる
取引先が年賀状を印刷する前に案内できる。
理由②:企業方針として理解されやすい
- ペーパーレス化
- 働き方改革
- 経費削減
など、ビジネス文脈として受け入れられやすい。
理由③:社内調整がしやすい
総務・営業・広報が統一した文章で通知できる。
企業通知の作成方法はこちら:
→ 年賀状を廃止する企業の案内文|取引先向け通知テンプレ
年賀状じまいを伝える時期別の文例
① 年末に伝える場合(12月中旬まで)
平素より格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。
弊社では業務効率化およびペーパーレス化の取り組みの一環として、
来年より年賀状によるご挨拶を控えさせていただくこととなりました。
何卒ご了承のほどお願い申し上げます。
② 年始に伝える場合(1/1〜1/7)
新年あけましておめでとうございます。
勝手ながら、本年をもちまして年賀状でのご挨拶を控えさせていただきたく存じます。
これまでのご厚情に深く感謝申し上げます。
③ 寒中見舞いで伝える場合(1/8〜2/3)
寒中お見舞い申し上げます。
誠に勝手ではございますが、今後は年賀状によるご挨拶を控えさせていただきます。
これまでのご厚情に心より感謝申し上げます。
より多くの文例はこちら:
→ 年賀状じまいの文例と書き方|上司・取引先・社外向け
年賀状じまいを出す時期に関する“ビジネス特有の注意点”
✔ 喪中の相手には「寒中見舞い一択」
喪中に賀詞はNG。
→ 喪中との違い|ビジネスでの適切な使い分け
✔ 急ぎで通知する必要がある場合
すぐ送る → ただし賀詞は使わない(寒中見舞い形式にする)
✔ 社内決定は11月中に済ませるのが理想
総務・広報・営業が動きやすいため。
✔ メール・文書のどちらでも可
ただし重要取引先には「書面」が丁寧。
年賀状じまいの時期に関するよくある質問(FAQ)
Q1:12月下旬に急に廃止したくなった場合は?
→ ギリギリでも通知は可能。ただし寒中見舞いに回しても良い。
Q2:1月10日以降に知った場合どうする?
→ 寒中見舞いで通知するのが最適。
Q3:取引先が喪中の場合は?
→ 必ず寒中見舞いで送る。
Q4:メール通知でも失礼ではない?
→ 業務メールでの通知は一般化している。
ただし、主要取引先は書面が好ましい。
→ メール文例は文例記事が参考に:
年賀状じまいの簡単文例|ビジネス向け基本の書き方と注意点
まとめ
ビジネスで年賀状じまいを伝える最適な時期は以下のとおりです。
- 年末(12/1〜12/20):企業方針の正式通知として最適
- 年始(1/1〜1/7):挨拶返しとして自然
- 寒中見舞い(1/8〜2/3):丁寧で最も角が立たない
ビジネスでは「相手の状況・社内方針」を踏まえ、上記のタイミングから最適な方法を選ぶのが重要です。

