年賀状文化の見直しや業務効率化の流れを受け、取引先や社外関係者に「年賀状じまい」を通知する企業・個人が増えています。
しかしビジネスでは、時期・文面・表現に細やかな配慮が必須です。
この記事では、ビジネス向けの年賀状じまいについて、安心して使える文例とマナーをまとめました。
ビジネスで年賀状じまいを行う際の基本マナー
第一に「感謝」を明確に述べる
例:「平素より格別のご厚情を賜り、厚く御礼申し上げます。」
やめる理由はシンプルかつ業務的に
- 業務効率化
- デジタル化
- 会社方針
などが一般的。
今後の関係を重視する一文を入れる
例:「今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。」
👍企業として年賀状を控える場合は、
社内外で理由を統一して説明することが重要です。
→ 企業が年賀状を廃止する理由|社内説明・対外説明テンプレ
年賀状じまいの最適な時期(ビジネス版)
12月末
もっともビジネスに適した時期。
年内の節目として自然。
1月上旬(松の内)
- 年賀状の御礼と合わせて通知できる
- 最も無難で受け入れられやすい
1月中旬〜下旬(寒中見舞いとして)
遅れた場合は寒中見舞い文で対応。
丁寧な説明が必要。
取引先・社外へそのまま使える文例【2025–2026対応】
取引先・顧客へ(フォーマル)
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、弊社では業務効率化およびデジタル化推進の観点から、
本年をもちまして年賀状によるご挨拶を控えさせていただくこととなりました。
これまでのご厚情に深く感謝申し上げますとともに、
今後とも変わらぬご支援・ご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
個人事業主・フリーランス向け
新年のご挨拶を申し上げます。
日頃より温かいご協力を賜り、心より感謝申し上げます。
誠に勝手ながら、業務都合により来年より年賀状でのご挨拶を控えさせていただきます。
今後はメール等でご連絡させていただきますので、
引き続きよろしくお願い申し上げます。
社内向け(部署・同僚)
本年より年賀状によるご挨拶を終了することといたしました。
これまでのご厚情に御礼申し上げます。
今後とも変わらぬご指導をお願い申し上げます。
年賀状じまいが遅れた場合(寒中見舞い文例)
寒中お見舞い申し上げます。
平素より格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。
ご丁寧な年賀状を頂戴しながら、ご挨拶が遅れましたことお詫び申し上げます。
弊社では本年より年賀状でのご挨拶を控えさせていただくこととなりました。
今後とも変わらぬお付き合いを賜りますようお願い申し上げます。
ビジネスでのQ&A
Q1:メールだけで通知しても問題ない?
普段メール中心ならOK。ただし重要取引先は書面が望ましい。
Q2:理由は詳しく説明したほうがよい?
最低限でOK。「業務効率化・会社方針」で十分です。

