「かしこまりました」は正しい敬語?意味・使い方・例文・承知との違い【完全ガイド】

スポンサーリンク
\社会人に求められる〇〇の基本が満載/

ビジネスマナー全般を書籍でまず理解したい人にお勧めの一冊

/社会人として必要なビジネスマナーのすべてを図解で紹介\

「かしこまりました」は接客やビジネスシーンで頻繁に使う敬語ですが、

  • 「承知いたしました」とどう違うの?
  • 取引先に使っても大丈夫?
  • フォーマルすぎる印象にならない?

と迷った経験がある方も多いのではないでしょうか。

この記事では、「かしこまりました」の正しい意味や由来、使い方、承知・了承との違い、失礼にならない例文や注意点を徹底解説します。

さらに、シーン別の使い分けや診断チェックリストも紹介するので、この記事ひとつで迷わず実務に活用できるようになります。

この記事で分かること

  • 「かしこまりました」の意味と語源
  • 「承知いたしました」「了承しました」との違い
  • 接客・上司・取引先・メール・電話などシーン別の使い方
  • 実用的な例文集とNG表現
  • 使い分け診断チェックリスト

スポンサーリンク
  1. 「かしこまりました」は正しい敬語?意味と語源を解説
    1. 「かしこまる」の語源と由来
    2. 「かしこまりました」の敬語区分
    3. 基本的な意味と使える場面
  2. 「かしこまりました」と類似表現の違い|正しい使い分けを解説
    1. 主要な類似表現との比較表
    2. 「かしこまりました」vs「承知いたしました」
    3. 「かしこまりました」vs「了承しました」
    4. 「かしこまりました」vs「承りました」
  3. シーン別「かしこまりました」の使い方と例文集
    1. 接客・サービス業での例文
    2. 上司への返答での例文
    3. 取引先への返答での例文
    4. メールでの文例
    5. 電話・会議での文例
  4. 「かしこまりました」のNG例と注意点|失礼を避ける正しい使い方
    1. 【実体験】よくある失敗パターンと改善例
    2. ❌ よくある間違いパターン
    3. 🔍 使用前チェックポイント
    4. 誤用事例と改善例文
  5. 📋 使い分け診断チェックリスト|最適な敬語表現を5秒で判定!
    1. ✅ あなたの状況をチェック
    2. 🎯 チェック結果による推奨表現
    3. 💡 迷った時の最終判断基準
    4. 🔸 場面別クイック判定
  6. よくある質問(FAQ)
    1. Q1:「かしこまりました」と「承知いたしました」どちらを使うべき?
    2. Q2:メールで「かしこまりました」だけで返信するのは失礼?
    3. Q3:接客以外の一般的なビジネスシーンでも使える?
    4. Q4:「かしこまりました」の英語表現は?
    5. Q5:お悔やみの場面で「かしこまりました」は使える?
    6. Q6:「かしこまりました」を言った後、何と続ければ良い?
  7. まとめ:「かしこまりました」を正しく使い分けてビジネススキルを向上
  8. 関連記事

「かしこまりました」は正しい敬語?意味と語源を解説

結論から言うと、「かしこまりました」は正しい謙譲語です。

「かしこまる」+「ました(丁寧語の過去形)」の組み合わせで、相手に対して恭順・従順な気持ちを示す謙譲語として使われています。

「かしこまる」の語源と由来

「かしこまる」の語源は「畏まる(かしこまる)」で、以下の意味を持ちます:

  • 畏れ敬う:相手を敬い、恐れ多く思う
  • 恭順になる:素直に従う気持ちを示す
  • 礼儀正しく振る舞う:丁寧で慎重な態度を取る

古来から日本語に存在する表現で、相手への最大限の敬意を示す言葉として使われてきました。

「かしこまりました」の敬語区分

謙譲語+丁寧語の複合形

  • 「かしこまる」:謙譲語(自分の行動をへりくだって表現)
  • 「ました」:丁寧語の過去形(相手への丁寧さを示す)

基本的な意味と使える場面

主な意味

  1. 理解・了承:相手の話や指示を理解し、受け入れること
  2. 恭順・従順:相手に従う気持ちを表すこと
  3. 敬意:相手への深い敬意を示すこと

適用場面

  • 接客・サービス業での顧客対応
  • 格式高いビジネスシーン
  • 重要な取引先との初回面談
  • 冠婚葬祭などの改まった場面

スポンサーリンク

「かしこまりました」と類似表現の違い|正しい使い分けを解説

主要な類似表現との比較表

表現敬語レベルニュアンス適用場面相手
かしこまりました★★★恭順・従順格式高い場面・接客顧客・重要取引先
承知いたしました★★★理解・責任一般ビジネス上司・取引先
了承しました★★☆同意・許可対等な関係同僚・部下
承りました★★★受領・拝聴接客・受注顧客・お客様
分かりました★☆☆理解カジュアル社内・親しい関係

「かしこまりました」vs「承知いたしました」

かしこまりました

  • より謙譲的で恭順なニュアンス
  • 接客業や格式高い場面で好まれる
  • 古風で丁寧な印象
  • 顧客への最高レベルの敬意

承知いたしました

  • 理解・了解のニュアンスが強い
  • 一般的なビジネスシーンで使いやすい
  • 現代的で自然な響き
  • 責任感を示す表現

使い分けの例

  • 高級ホテル・百貨店:「かしこまりました」
  • 一般的なオフィス:「承知いたしました」

「かしこまりました」vs「了承しました」

重要な注意点

目上の人に「了承しました」は失礼にあたります。

「了承」は上から下への許可・同意を表すため、立場を間違えた表現になってしまいます。

正しい使い分け

  • 顧客・上司から:「かしこまりました」
  • 部下・同僚から:「了承しました」でも可

「かしこまりました」vs「承りました」

承りました

  • 「受ける」の謙譲語
  • 注文・依頼を受ける場面
  • より具体的な受領のニュアンス

かしこまりました

  • より広い意味での恭順・従順
  • 理解・了解・受領すべてに使える
  • より丁寧で格式高い表現

🟢 〈参考例文です。貴社の慣例に合わせて調整してご利用ください〉


スポンサーリンク

シーン別「かしこまりました」の使い方と例文集

接客・サービス業での例文

ホテル・旅館での対応

かしこまりました。お部屋をご用意いたします。

かしこまりました。すぐにお持ちいたします。

かしこまりました。確認の上、あらためてご連絡申し上げます。

百貨店・高級店での対応

かしこまりました。おまとめしてご用意いたします。

かしこまりました。配送の手配をいたします。

レストラン・料亭での対応

かしこまりました。少々お時間をいただきます。

かしこまりました。アレルギーの件、承りました。

上司への返答での例文

指示を受けたとき

かしこまりました。すぐに取りかかります。

かしこまりました。明日までに完成させます。

重要な案件での返答

かしこまりました。責任を持って対応いたします。

かしこまりました。慎重に進めさせていただきます。

スケジュール調整

かしこまりました。○月○日の△時に伺います。

かしこまりました。会議室の予約をいたします。

取引先への返答での例文

提案・契約関連

ご提案いただいた件、かしこまりました。 社内で検討の上、来週中にご回答申し上げます。

仕様変更・修正依頼

修正のご指示、かしこまりました。 速やかに対応し、修正版をお送りいたします。

納期・条件の確認

納期の件、かしこまりました。 ○月○日までに納品いたします。

メールでの文例

件名例

  • 【対応承諾】○○の件 かしこまりました
  • ○○について かしこまりました
  • 【承諾】ご依頼の件について

基本的なメール構成

パターン1:依頼を受けた場合

いつもお世話になっております。

ご依頼の件、かしこまりました。 ○月○日までに対応し、完了次第ご報告申し上げます。

ご不明な点がございましたら、お気軽にお申し付けください。

パターン2:重要な提案への返答

○○様

貴重なご提案をいただき、ありがとうございます。

ご提案内容につきまして、かしこまりました。 弊社にて検討させていただき、来週末までに 正式なお返事をお送りいたします。

パターン3:仕様変更の承諾

仕様変更のご指示、かしこまりました。

変更点を以下に整理いたします: ・○○の件:△△に変更 ・□□の件:×月×日までに対応

上記の理解で進めさせていただきます。

電話・会議での文例

電話での基本パターン

かしこまりました。確認の上、折り返しお電話いたします。

かしこまりました。資料をお送りいたします。

かしこまりました。○時頃お伺いいたします。

会議・打ち合わせでの使い方

かしこまりました。そのように進めさせていただきます。

かしこまりました。来週までに準備いたします。

かしこまりました。検討の上、次回ご報告いたします。

🟡 〈具体運用前に貴社の業務慣例をご確認ください〉


スポンサーリンク

「かしこまりました」のNG例と注意点|失礼を避ける正しい使い方

【実体験】よくある失敗パターンと改善例

読者のよくある失敗例

カジュアルな社内会議で「かしこまりました」を連発して、「堅すぎる」と指摘された経験がある人は意外と多いものです。

接客研修で実際に指導されている使い分け

重要なお客様:「かしこまりました」 一般的なお客様:「承知いたしました」 社内の上司:「承知いたしました」

この使い分けは、相手との関係性と場面の格式に応じて適切な敬語レベルを選ぶ重要性を示しています。

❌ よくある間違いパターン

1. 二重敬語の誤用

  • ❌ ご了承かしこまりました
  • ⭕ かしこまりました
  • ❌ かしこまらせていただきました
  • ⭕ かしこまりました

2. カジュアルシーンでの違和感

  • ❌ 社内の日常業務で「かしこまりました」を連発
  • ⭕ 「承知いたしました」「分かりました」で十分

3. 過剰な多用による堅苦しさ

  • ❌ 「かしこまりました。かしこまりました。」の連続
  • ⭕ 「かしこまりました。承知いたしました。」と変化をつける

4. 不適切な相手への使用

  • ❌ 部下に「かしこまりました」
  • ⭕ 部下には「了解しました」「分かりました」

5. 場面に合わない使用

  • ❌ 友人との会話で「かしこまりました」
  • ⭕ 「分かった」「了解」で十分

🔍 使用前チェックポイント

  1. 相手との関係性は適切か
    • 顧客・重要取引先→⭕
    • 一般上司→△(承知いたしましたでも可)
    • 同僚・部下→❌
  2. 場面の格式に合っているか
    • 接客・サービス→⭕
    • 重要商談→⭕
    • 日常業務→❌
  3. 頻度は適切か
    • 一度の会話で1〜2回まで
    • 連発は避ける
  4. 代替表現も検討したか
    • 「承知いたしました」でも十分な場面が多い

誤用事例と改善例文

事例1:社内会議での過剰使用

  • ❌ 「資料の件、かしこまりました。スケジュールもかしこまりました。」
  • ⭕ 「資料の件、承知いたしました。スケジュールも了解いたします。」

事例2:メールでの不自然な使用

  • ❌ 「かしこまりました。かしこまりました。」
  • ⭕ 「かしこまりました。対応させていただきます。」

事例3:カジュアル過ぎる相手への使用

  • ❌ 同期への返事で「かしこまりました」
  • ⭕ 「了解しました」「分かりました」

スポンサーリンク

📋 使い分け診断チェックリスト|最適な敬語表現を5秒で判定!

以下の項目にチェックを入れて、「かしこまりました」「承知いたしました」「了承しました」のどれを使うべきか判定しましょう。

✅ あなたの状況をチェック

相手について

  • □ 顧客・お客様
  • □ 重要取引先・初回の取引先
  • □ 上司・目上の人
  • □ 同僚・部下

場面・内容について

  • □ 接客・サービス業での対応
  • □ 格式高いビジネスシーン
  • □ 重要な商談・契約関連
  • □ 日常的な業務連絡
  • □ カジュアルな確認事項

あなたの立場について

  • □ サービス提供者
  • □ 指示・依頼を受ける立場
  • □ 対等な立場での協議
  • □ 指示・許可を出す立場

🎯 チェック結果による推奨表現

「かしこまりました」を使うべき場合

✅ 顧客・お客様 + ✅ 接客・サービス業での対応 + ✅ サービス提供者

例文

ご注文の件、かしこまりました。すぐにご用意いたします。

「承知いたしました」を使うべき場合

✅ 上司・目上の人 + ✅ 重要な商談・契約関連 + ✅ 指示・依頼を受ける立場

例文

ご指示の件、承知いたしました。明日までに対応いたします。

「了承しました」を使うべき場合 ✅ 同僚・部下 + ✅ 対等な立場での協議 + ✅ 指示・許可を出す立場

例文

提案内容、了承しました。そのように進めてください。

「分かりました」を使うべき場合

✅ 同僚・部下 + ✅ 日常的な業務連絡 + ✅ カジュアルな確認事項

例文

スケジュールの件、分かりました。

💡 迷った時の最終判断基準

  1. 顧客対応なら「かしこまりました」
  2. 一般ビジネスなら「承知いたしました」
  3. 対等・下位なら「了承しました」「分かりました」

🔸 場面別クイック判定

場面相手推奨表現理由
ホテル受付宿泊客かしこまりました最高レベルの接客
商談重要取引先かしこまりました格式高い場面
社内会議上司承知いたしました適切な敬語レベル
打ち合わせ同僚了承しました対等な関係
雑談部下分かりましたカジュアルでOK

スポンサーリンク

よくある質問(FAQ)

Q1:「かしこまりました」と「承知いたしました」どちらを使うべき?

A: 相手と場面の格式で使い分けます。

  • 顧客・重要取引先:「かしこまりました」がより丁寧
  • 一般的な上司・取引先:「承知いたしました」で十分
  • 接客業:「かしこまりました」が業界標準

迷った場合は「承知いたしました」が現代的で自然です。

Q2:メールで「かしこまりました」だけで返信するのは失礼?

A: 内容によっては簡潔すぎる場合があります。

改善例

  • ❌ かしこまりました。
  • ⭕ かしこまりました。○日までに対応し、完了次第ご報告申し上げます。
  • ⭕ ご依頼の件、かしこまりました。準備が整い次第、ご連絡いたします。

具体的な行動や期限を併せて伝えると相手に安心感を与えられます。

Q3:接客以外の一般的なビジネスシーンでも使える?

A: 使えますが、場面を選ぶ必要があります。

適切な場面

  • 重要な初回商談
  • 格式高い会社との取引
  • 冠婚葬祭関連のビジネス

避けるべき場面

  • 日常的な社内業務
  • カジュアルな打ち合わせ
  • 同僚との連絡

Q4:「かしこまりました」の英語表現は?

A: 以下のような表現が使えます。

  • Certainly(かしこまりました)
  • Of course(もちろんです)
  • I’ll take care of it(承知いたしました)
  • Right away(すぐに対応します)
  • Understood(承知いたしました)

接客では「Certainly」が最も「かしこまりました」に近いニュアンスです。

Q5:お悔やみの場面で「かしこまりました」は使える?

A: 使えますが、より適切な表現があります。

お悔やみの場面では

  • 「承りました」:より落ち着いた印象
  • 「拝承いたします」:より格式高い表現

「かしこまりました」は明るい場面で使われることが多いため、弔事では控えめな表現が好まれます。

Q6:「かしこまりました」を言った後、何と続ければ良い?

A: 具体的な行動を示すフォロー文が効果的です。

パターン例

  • かしこまりました。すぐにご用意いたします
  • かしこまりました。確認の上、ご連絡申し上げます
  • かしこまりました。○時頃お持ちいたします
  • かしこまりました。責任を持って対応いたします

スポンサーリンク

まとめ:「かしこまりました」を正しく使い分けてビジネススキルを向上

「かしこまりました」は正しい謙譲語として、特に格式高い場面や接客シーンで威力を発揮します。

ただし、使う場面と相手を適切に選ぶことで、より効果的なコミュニケーションが図れます。

今日から実践できること

  1. 場面に応じた使い分け
    • 顧客対応:「かしこまりました」
    • 一般ビジネス:「承知いたしました」
    • 社内・同僚:「了承しました」「分かりました」
  2. 格式に合わせた表現選択
    • 重要な商談:「かしこまりました」
    • 日常業務:「承知いたしました」
    • カジュアル:「分かりました」
  3. 過度な使用を避ける
    • 一度の会話で1〜2回まで
    • 「承知いたしました」との使い分け
  4. フォロー文で具体性をプラス
    • 単体で使わず、具体的な対応を併記
    • 相手に安心感を与える情報提供
スポンサーリンク

関連記事

✅ 次におすすめの読み物はこちら:

敬語の基本をマスターしたい方向け

接客・サービス業の方向け

ビジネスコミュニケーション全般

タイトルとURLをコピーしました