新緑の美しい5月、取引先や上司へのメールに季節感を取り入れたい方必見!
本記事では、ビジネスシーンで使える5月の挨拶文例を多数ご紹介します。
ゴールデンウィーク前後の適切な表現から、初夏を感じる季節の挨拶まで、すぐに使えるテンプレートを厳選しました。
この記事でわかること
- 取引先向け5月の挨拶メールの基本テンプレート
- 上司に送る5月の季節感あふれる挨拶文例
- ゴールデンウィーク前後で使い分ける表現のポイント
- 初夏の訪れを感じる季節の挨拶フレーズ集
- 5月特有の挨拶メールでやりがちな間違いと注意点
ビジネスメールの印象は、冒頭の挨拶で大きく左右されます。
適切な季節感と丁寧さを兼ね備えた挨拶文で、相手に好印象を与えましょう。
すぐに使える5月の挨拶メールテンプレート
5月のビジネスメールでは、新緑の季節感や連休明けの労いなど、時期に応じた挨拶が効果的です。
以下では、すぐにコピーして使える実用的なテンプレートを紹介します。
取引先向け基本テンプレート(敬語表現)
件名:五月の御挨拶
〇〇株式会社
△△部 □□様
拝啓 新緑の候、貴社におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
(本文:用件を記載)
季節の変わり目でございます。どうぞご自愛ください。
今後とも変わらぬお引き立てを賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
敬具
(署名)
【間違いやすいポイント】
「新緑の候」は5月を代表する時候の挨拶ですが、6月上旬までが適切な使用期間です。
6月中旬以降は「向暑の候」「初夏の候」などに切り替えましょう。
上司向け基本テンプレート(敬語表現)
件名:5月のご挨拶
部長 〇〇様
お世話になっております。△△部の□□です。
五月晴れの清々しい季節となりましたが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
ゴールデンウィーク明けのお忙しい時期かと存じますが、ご無理をなさらぬようお気をつけください。
(本文:用件を記載)
今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
(署名)
【具体例】
取引先と上司では、冒頭の季節の挨拶は共通でも、結びの言葉を変えるのがポイントです。
取引先には「お引き立て」、上司には「ご指導ご鞭撻」といった表現が適切です。
ビジネスシーン別テンプレート:ゴールデンウィーク明け
件名:ゴールデンウィーク明けのご挨拶
〇〇株式会社
△△部 □□様
お世話になっております。株式会社◇◇の○○でございます。
連休明けのお忙しい中、お変わりなくお過ごしでしょうか。
新緑が目に鮮やかな季節となりましたが、貴社におかれましてはますますご発展のこととお慶び申し上げます。
(本文:用件を記載)
季節の変わり目でもございますので、くれぐれもご自愛ください。
引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。
(署名)
【間違いやすいポイント】
ゴールデンウィーク明けの挨拶は5月上旬〜中旬までが適切です。
下旬になると時期がずれてしまうため、単に「新緑の候」など季節の挨拶に切り替えましょう。
ビジネスシーン別テンプレート:5月下旬(初夏の訪れ)
件名:初夏の御挨拶
〇〇株式会社
△△部 □□様
拝啓 若葉の風薫る季節となりましたが、貴社におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。
(本文:用件を記載)
暑さも次第に増してまいりますので、くれぐれもご自愛くださいませ。
今後とも変わらぬお引き立てを賜りますよう、お願い申し上げます。
敬具
(署名)
【具体例】
5月下旬になると「初夏」や「薫風」といった表現を取り入れることで、よりタイムリーな印象を与えることができます。
「新緑の候」から「若葉の風薫る季節」など表現を変えることで季節の進行を示せます。
シーン別5月の挨拶文例
5月は連休前後や季節の変わり目など、様々なシーンに応じた挨拶が求められます。
ここでは、具体的なシーン別の挨拶例を紹介します。
ゴールデンウィーク前の連絡
件名:連休前のご挨拶
〇〇様
お世話になっております。△△の□□です。
間もなくゴールデンウィークを迎えますが、貴社におかれましては連休前のご多忙の折、いかがお過ごしでしょうか。
(本文:用件を記載)
弊社の連休期間は5月3日(金)〜5月6日(月)となっております。
ご不便をおかけいたしますが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。
どうぞ良い連休をお過ごしください。
(署名)
【間違いやすいポイント】
連休の予定を伝える場合は、自社の休業期間を明確に記載し、緊急連絡先が必要な場合は併せて記載しておくと安心です。
ゴールデンウィーク中の緊急連絡
件名:【緊急】ゴールデンウィーク中のご連絡
〇〇様
大変恐縮ではございますが、連休中にご連絡申し上げます。
△△の□□でございます。
(緊急の用件を簡潔に記載)
連休中のご迷惑なご連絡となり誠に申し訳ございません。
ご確認いただけましたら幸いです。
(署名)
【具体例】
連休中の連絡は、件名に「【緊急】」と明記し、本文も簡潔にすることがポイントです。
また、電話番号を記載しておくと、相手が返信しやすくなります。
5月の新規取引開始の挨拶
件名:新規お取引開始のご挨拶
〇〇株式会社
△△部 □□様
拝啓 清々しい五月晴れの候、貴社におかれましてはますますご発展のこととお慶び申し上げます。
この度は弊社との新規お取引をご検討いただき、誠にありがとうございます。
新緑の季節に新たなお取引をスタートできることを大変光栄に存じます。
(本文:取引内容の詳細など)
今後とも末永いお付き合いをよろしくお願い申し上げます。
何かご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
敬具
(署名)
【間違いやすいポイント】
新規取引の挨拶では、季節感も大切ですが、誠意と信頼感を伝えることが最も重要です。
過度に華やかな表現は避け、誠実さを心がけましょう。
5月の挨拶メールの基本ポイント
5月のビジネスメールには、いくつかの基本的なポイントがあります。
適切な季節感を表現しつつ、ビジネスマナーを守った文面を作成しましょう。
時候の挨拶の選び方
5月に適した時候の挨拶には以下のようなものがあります。
- 新緑の候
- 若葉の候
- 薫風の候(かおるかぜのこう)
- 立夏の候(5月6日頃〜)
- 青葉の候
- 五月晴れの候
【具体例】
「拝啓 新緑の候、貴社におかれましては〜」という書き出しは、5月全般を通して使用できる基本的な表現です。
特に「新緑の候」は5月を代表する時候の挨拶です。
【間違いやすいポイント】
「春暖の候」「桜の候」などの表現は4月頃までに使うもので、5月に使うと季節感がずれてしまいます。
また、「向暑の候」は6月以降に使用する表現なので注意しましょう。
ゴールデンウィークへの配慮
5月上旬のメールでは、ゴールデンウィークへの言及が適切です。
- 連休前:「よい連休をお過ごしください」
- 連休後:「連休明けのお忙しい中」「連休はいかがお過ごしでしたか」
【具体例】
「連休明けのお忙しい中、お変わりなくお過ごしでしょうか。」という一言を添えるだけで、相手への配慮を示すことができます。
【間違いやすいポイント】
ゴールデンウィーク明けのメールで「連休はいかがでしたか?」と尋ねるのは5月第2週までが適切です。
あまり日が経つと唐突な印象を与えてしまいます。
結びの言葉の選び方
5月のメールの結びには、以下のような表現が適しています。
- 「季節の変わり目です。どうぞご自愛ください」
- 「暑さも次第に増してまいります。くれぐれもご健康にご留意ください」
- 「若葉の美しい季節です。どうぞご清祥のこととお祈り申し上げます」
【具体例】
「季節の変わり目でございますので、くれぐれもご自愛ください」という結びは、相手を気遣う表現として5月のビジネスメールに適しています。
相手別の使い分け方
5月の挨拶メールは、相手によって表現や言葉遣いを適切に使い分けることが重要です。
取引先への挨拶メール
取引先には、より丁寧で格式のある表現を使用します。
- 「拝啓」「敬具」の挨拶形式を使用
- 「貴社」「御社」など敬意を表す表現を使用
- 結びには「お引き立て」「ご愛顧」などの言葉を添える
【具体例】
拝啓 新緑の候、貴社におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
(本文)
新緑の美しい季節、どうぞご健勝にてお過ごしください。
今後とも変わらぬお引き立てを賜りますよう、お願い申し上げます。
敬具
【間違いやすいポイント】
取引先への挨拶メールでは、カジュアルな表現や略語を避け、常に敬語を使用することを心がけましょう。
「お疲れ様です」などのカジュアルな挨拶は不適切です。
上司への挨拶メール
上司へのメールは、社内向けながらも敬意を示す表現を選びます。
- 「拝啓」「敬具」は通常省略
- 「お世話になっております」から始める
- 結びには「ご指導ご鞭撻」の言葉を添える
【具体例】
部長 〇〇様
お世話になっております。△△部の□□です。
若葉の美しい季節となりましたが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
(本文)
お忙しい時期かと存じますが、くれぐれもご自愛ください。
引き続きご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
(署名)
【間違いやすいポイント】
上司へのメールでも、季節の挨拶を省略せずに入れることでビジネスマナーを示せます。
ただし、長すぎる季節の挨拶は避け、簡潔に述べるよう心がけましょう。
社内の同僚・部下への挨拶
社内の同僚や部下へは、より親しみやすい表現を使いつつも、必要な敬意を示します。
- カジュアルながらも丁寧な表現を心がける
- 「お疲れ様です」などの挨拶も可
- 5月の季節感は簡潔に表現する
【具体例】
□□さん
お疲れ様です。〇〇です。
新緑が美しい季節になりましたね。
(本文)
連休明けで忙しい時期ですが、体調に気をつけてくださいね。
よろしくお願いします。
(署名)
【間違いやすいポイント】
社内メールでも、最低限の季節感や挨拶を省略すると事務的な印象を与えてしまいます。
簡潔でも季節感のある一言を添えるよう心がけましょう。
季節感を演出するアレンジのコツ
5月の挨拶メールに季節感を効果的に取り入れるコツを紹介します。
適切な表現で相手に好印象を与えましょう。
5月にふさわしい季語・表現集
5月を表現する言葉には以下のようなものがあります。
- 新緑(しんりょく)
- 薫風(くんぷう):香りのある風
- 青葉(あおば)
- 立夏(りっか):夏の始まり
- 若葉(わかば)
- 五月晴れ(さつきばれ)
【具体例】
「薫風そよぐ季節となりましたが」「新緑鮮やかな今日この頃」など、5月らしい表現を取り入れることで、メールに季節感と風情を加えることができます。
【間違いやすいポイント】
季節を表す言葉を使う際は、その言葉が表す時期を正確に理解しておくことが重要です。
例えば「初夏」は5月下旬以降に使うのが適切で、5月上旬に使うと時期がずれてしまいます。
地域別・業界別の季節感
地域や業界によって、5月の季節感の表現方法が異なる場合があります。
- 北海道など北部地域:「若葉の季節」「春の訪れ」などやや遅い春の表現
- 沖縄など南部地域:「初夏の候」「夏日和」など早めの夏の表現
- IT業界:「新年度プロジェクト始動の時期」
- 小売業:「父の日商戦に向けた準備の時期」
【具体例】
北海道の取引先には「ようやく春の暖かさが感じられる季節となりました」、沖縄の取引先には「すでに夏の陽気を感じる日も増えてきた今日この頃」など、地域性を考慮した表現を使うと印象的です。
【間違いやすいポイント】
全国展開している企業への挨拶では、地域性が強すぎる表現は避け、一般的な季節の挨拶を選ぶほうが無難です。
挨拶文のバリエーション
定型的な挨拶だけでなく、様々なバリエーションを用意しておくと便利です。
- 「新緑眩しい季節となりましたが、皆様におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます」
- 「風薫る5月、貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます」
- 「若葉の美しい季節、貴社におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます」
【具体例】
「風薫る5月、貴社の更なるご発展をお祈り申し上げます」という表現は、やや文学的な表現ながらも、ビジネスメールにふさわしい格調高さを保っています。
挨拶メール送信時の注意点
5月の挨拶メールを送る際の注意点をまとめました。
適切なタイミングと表現で、相手に失礼のないメールを心がけましょう。
送信タイミングの考慮
5月のメール送信は、連休の前後に注意が必要です。
- ゴールデンウィーク直前:4月末までに送信完了
- ゴールデンウィーク中:緊急以外は避ける
- ゴールデンウィーク明け:1〜2日経ってから送信(溜まったメールに埋もれないよう)
【具体例】
ゴールデンウィーク直後は、相手のメールボックスに多数のメールが届いている可能性が高いです。
重要な内容の場合は、連休明け2日目以降に送ることで、埋もれるリスクを減らせます。
【間違いやすいポイント】
連休明け初日の朝一番にメールを送ると、多くのメールに埋もれてしまう可能性があります。
時間帯も考慮し、午後や翌日に送ることも検討しましょう。
よくある表現の間違い
5月の挨拶メールでよくある間違いに注意しましょう。
- 「春暖の候」「桜の候」→5月には不適切(4月までの表現)
- 「向暑の候」→5月中旬までには早すぎる(5月下旬以降が適切)
- 「梅雨の候」→5月には早すぎる(6月が適切)
【具体例】
5月17日のメールで「春暖の候」と書くと、季節感のずれを感じさせてしまいます。
同じ日なら「新緑の候」「立夏の候」などが適切です。
【間違いやすいポイント】
時候の挨拶は地域によって適切な時期が異なる場合があります。
全国の取引先に一斉送信する場合は、より一般的な表現を選ぶことをおすすめします。
メールの基本マナー
季節の挨拶以外にも、基本的なビジネスメールのマナーを守りましょう。
- 件名は具体的かつ簡潔に
- 宛名と差出人を明記
- 誤字脱字のチェック
- 返信が必要な場合は期限を明記
【具体例】
件名:5月度商品発注のご連絡
〇〇株式会社
△△部 □□様
お世話になっております。株式会社◇◇の○○でございます。
新緑の候、貴社におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
(本文)
ご確認いただきたい点がございますので、恐れ入りますが5月15日までにご返信いただけますと幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。
(署名)
【間違いやすいポイント】
季節の挨拶に気を取られて、メールの本題や重要事項の記載が不明確になることがあります。
季節の挨拶は簡潔にし、本題をわかりやすく伝えることを心がけましょう。
まとめ
5月の挨拶メールは、新緑の季節感とゴールデンウィークへの配慮を適切に表現することがポイントです。
本記事でご紹介した文例テンプレートやアレンジのコツを活用して、相手に好印象を与えるビジネスメールを作成しましょう。
- 取引先には「拝啓 新緑の候」などの格式ある表現を使い、敬語表現を徹底する
- 上司には適度な敬意を示しつつ、「ご指導ご鞭撻」などの言葉で締めくくる
- ゴールデンウィーク前後には、連休への言及を忘れずに
- 5月上旬は「新緑」、下旬は「初夏」など、時期に合わせた季節感を表現する
- 地域や業界の特性を考慮した表現を選ぶと、より相手に寄り添ったメールになる
ビジネスメールは単なる情報伝達の手段ではなく、相手との関係構築のツールでもあります。
季節感のある丁寧な挨拶を心がけることで、円滑なビジネスコミュニケーションにつなげましょう。
【関連記事】
- ゴールデンウィーク明けのビジネスメール書き方ガイド
- 5月のビジネスメール時候の挨拶文例集│新緑の候・立夏の候の使い方【例文30選】
- 新緑の候・立夏の候|ビジネス文書での正しい使い方と例文【ワンランク上の表現】
よくある質問(FAQ)
Q1: 5月の時候の挨拶で最も無難なのはどれですか?
A1: 「新緑の候」が5月全般を通して最も無難な時候の挨拶です。
5月上旬から下旬まで使用でき、幅広い業種や地域に適しています。
フォーマルな文書からビジネスメールまで幅広く使える表現です。
Q2: ゴールデンウィーク明けのメールはいつ送るのが良いですか?
A2: ゴールデンウィーク明け初日は各社ともメールが集中するため、可能であれば連休明け2日目以降の送信が望ましいです。
緊急性のない内容であれば、午後や翌日に送ることで、他のメールに埋もれるリスクを減らせます。
Q3: 取引先と上司では挨拶の仕方をどう変えるべきですか?
A3: 取引先には「拝啓」「敬具」の形式を用い、結びには「お引き立て」「ご愛顧」などの言葉を添えます。
上司には「お世話になっております」から始め、結びには「ご指導ご鞭撻」の言葉を入れるのが適切です。
全体的に取引先にはより格式高く、上司には敬意を保ちつつもやや簡潔な表現を心がけましょう。
Q4: 5月下旬になると「新緑の候」は使えなくなりますか?
A4: 5月下旬でも「新緑の候」の使用は可能ですが、「初夏の候」「薫風の候」などの表現に切り替えると、より時期に適した季節感を表現できます。特に5月20日以降は夏の気配を感じる表現が適していることが多いです。
Q5: 5月の挨拶メールでよくある間違いは何ですか?
A5: よくある間違いとしては、「春暖の候」「桜の候」など4月までの表現を使ってしまうこと、逆に「向暑の候」「梅雨の候」など6月以降の表現を早めに使ってしまうこと、連休への言及が長すぎて本題がぼやけてしまうことなどが挙げられます。
時候の挨拶は簡潔に、そして時期に適したものを選びましょう。