面接が終わった後、「お礼メールを送った方がいいのか?」「どんな内容を書けば印象が良くなるのか?」と迷われていませんか?
面接お礼メールは、あなたの印象を決定づける重要なコミュニケーション手段です。
適切なお礼メールを送ることで、内定獲得率が約40%向上するという調査結果もあります。
この記事では、転職・就職活動で即使える面接お礼メール文例8選と、採用担当者に好印象を与えるポイントを解説します。
面接お礼メールが内定に与える影響
人事担当者へのアンケート調査によると、面接後にお礼メールを送る応募者の印象は「礼儀正しい」「意欲的」「丁寧」といった評価が上位を占めます。
特に中途採用では、ビジネスマナーが重視されるため、適切なお礼メールは「即戦力として期待できる人材」という印象を与えます。
一方で、お礼メールを送らないことで不採用になることはありませんが、送ることでプラスの印象を与えられるのは確実です。
面接お礼メール5つの鉄則
- 送信タイミング:面接当日の夜まで(遅くとも翌日午前中)
- 簡潔性:200-300字程度でまとめる
- 具体性:面接で印象に残った話題を盛り込む
- 前向きさ:入社意欲を適度に表現する
- 正確性:誤字脱字は絶対に避ける
【シーン別】面接お礼メール文例8選
🟢 一次面接後のお礼メール
使える場面: 人事担当者との初回面接後
センシティブ度: 🟢 一般
件名:本日の面接のお礼(●●●● 氏名)
●●様
本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただき誠にありがとうございました。
●●様から伺った「チーム重視の企業風土」のお話が大変印象に残っており、
これまでの経験を活かして貢献したいという思いがより一層強くなりました。
面接中にお答えできなかった「プロジェクト管理」に関するご質問について、
具体的な実績を整理してお伝えできればと存じます。
次回の選考に進ませていただけましたら、より詳しくお話しさせていただきたく存じます。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
●●●●(氏名)
ポイント: 面接で話した内容を具体的に触れ、入社意欲を適度に表現
🟢 最終面接後のお礼メール
使える場面: 役員や社長との最終面接後
センシティブ度: 🟢 一般
件名:最終面接のお礼(●●●● 氏名)
●●社長
本日は最終面接のお時間をいただき、誠にありがとうございました。
●●社長の「お客様第一の経営理念」についてのお話を伺い、
御社でなら自分の価値観と合致した仕事ができると確信いたします。
これまでの営業経験で培った「顧客との信頼関係構築」のスキルを
御社の成長にお役立ていただきたいと強く感じております。
良いお返事をいただけますよう、心よりお願い申し上げます。
●●●●(氏名)
連絡先:●●●-●●●●-●●●●
ポイント: 経営陣との面接では、企業理念への共感と貢献意欲を強調
🟢 複数名面接後のお礼メール
使える場面: 複数の担当者と同時に面接を受けた後
センシティブ度: 🟢 一般
件名:本日の面接のお礼(●●●● 氏名)
●●様、△△様
本日はお忙しい中、面接のお時間をいただき誠にありがとうございました。
●●様からの技術的なご質問と、△△様からの業務内容についてのお話を通じて、
御社での仕事内容をより深く理解することができました。
特に「新技術導入への積極的な取り組み」について伺えたことで、
自分のスキルアップ意欲と合致していると感じております。
次回選考の機会をいただけましたら幸いです。
引き続き、よろしくお願いいたします。
●●●●(氏名)
ポイント: 全員の名前を記載し、それぞれから得た情報を盛り込む
🟡 転職理由を詳しく聞かれた後のお礼メール
使える場面: 転職理由について深く質問された場合
センシティブ度: 🟡 中センシ
件名:面接のお礼と補足説明(●●●● 氏名)
●●様
本日は面接のお時間をいただき、ありがとうございました。
転職理由についてご質問いただいた際、お伝えしきれなかった部分がございます。
現職では多くの経験を積ませていただきましたが、
より専門性を高めたいという思いから転職を決意いたしました。
御社でなら、その目標を実現できると強く感じております。
面接でお話しできなかった点について、
改めてご説明の機会をいただけましたら幸いです。
よろしくお願いいたします。
●●●●(氏名)
ポイント: 面接で不十分だった回答を補足し、前向きな理由を強調
〈具体運用前に転職理由の一貫性をご確認ください〉|転職理由の答え方を見る>>
🟢 技術職面接後のお礼メール
使える場面: エンジニアなど技術職の面接後
センシティブ度: 🟢 一般
件名:技術面接のお礼(●●●● 氏名)
●●様
本日は技術面接にお時間をいただき、ありがとうございました。
実際の開発環境やチーム体制について詳しく伺うことができ、
御社の技術力の高さと働きやすい環境を実感いたします。
面接中にご質問いただいた「●●の実装経験」について、
ポートフォリオで詳細をご確認いただけるよう準備いたします。
新しい技術にチャレンジできる環境で、
これまでの経験を活かして貢献したいと考えております。
引き続き、よろしくお願いいたします。
●●●●(氏名)
GitHub: https://github.com/●●●●
ポイント: 技術的な話題を具体的に触れ、追加情報提供の姿勢を示す
🟢 営業職面接後のお礼メール
使える場面: 営業職の面接後
センシティブ度: 🟢 一般
件名:営業職面接のお礼(●●●● 氏名)
●●様
本日は営業部門の面接をしていただき、ありがとうございました。
●●様の「顧客との長期的な関係構築」を重視する営業スタイルは、
私がこれまで大切にしてきた考え方と完全に一致しており、
非常に共感いたしました。
前職での新規開拓実績(年間●件獲得)を活かして、
御社の売上向上に貢献できると確信しております。
ぜひとも御社の一員として働かせていただきたく、
よろしくお願いいたします。
●●●●(氏名)
ポイント: 具体的な実績数値を含め、即戦力であることをアピール
🟢 Web面接後のお礼メール
使える場面: オンライン面接後
センシティブ度: 🟢 一般
件名:オンライン面接のお礼(●●●● 氏名)
●●様
本日はオンライン面接のお時間をいただき、ありがとうございました。
画面越しではございましたが、●●様の熱意あふれるお話を伺うことができ、
御社で働きたいという気持ちがより一層強くなりました。
接続状況等で聞き取りづらい部分がございましたら、
改めてご説明させていただきます。
対面での面接機会もいただけましたら、
より詳しくお話しさせていただきたいと存じます。
引き続き、よろしくお願いいたします。
●●●●(氏名)
ポイント: Web面接特有の配慮を示し、対面での再面談意欲を表現
🟢 グループ面接後のお礼メール
使える場面: 複数の応募者との集団面接後
センシティブ度: 🟢 一般
件名:グループ面接のお礼(●●●● 氏名)
●●様
本日はグループ面接にお時間をいただき、ありがとうございました。
他の応募者の方々の多様な経験やお考えを伺う中で、
御社が求められる人材像をより具体的に理解することができました。
私の●●での経験が、チーム一丸となって目標達成に取り組む
御社の企業風土にマッチすると感じております。
個別でお話しする機会をいただけましたら、
より詳しく自分の経験と意欲をお伝えしたいと存じます。
引き続き、よろしくお願いいたします。
●●●●(氏名)
ポイント: グループ面接での気づきを盛り込み、個別面談への意欲を示す
【NG例】避けるべき面接お礼メール3パターン
❌ 過度にへりくだる例
件名:ありがとうございました
このたびは私のような者に貴重なお時間をいただき、
本当に申し訳ございませんでした。
至らない点ばかりでしたが、何卒よろしくお願いいたします。
問題点: 自信のなさが伝わり、採用したいと思われない
❌ 長すぎる例
件名:面接のお礼と自己PR
本日はありがとうございました。
面接では伝えきれませんでしたが、私の経験は...
(500字以上の長文が続く)
問題点: 読み手の負担になり、要点が伝わらない
❌ 催促がましい例
件名:面接結果について
面接ありがとうございました。
結果はいつ頃いただけますでしょうか?
早急にお返事をお待ちしております。
問題点: せっかちな印象を与え、マナー違反
よくある質問(FAQ)
Q1:面接お礼メールは必ず送るべきですか?
A: 必須ではありませんが、送ることで好印象を与えられます。
特に中途採用ではビジネスマナーの観点から送付をおすすめします。
ただし、企業から「連絡不要」と言われた場合は控えましょう。
Q2:面接当日に送れなかった場合はどうすればいいですか?
A: 翌営業日の午前中までなら問題ありません。
「昨日の面接のお礼」として送付してください。
3日以上経過した場合は、かえって印象を悪くする可能性があるため控えめにしましょう。
Q3:複数回面接がある場合、毎回送るべきですか?
A: 毎回送付してください。
ただし、内容は面接ごとに変え、同じ文面の使い回しは避けます。
一次面接では基本的なお礼、最終面接では入社意欲をより強く表現するなど、段階に応じて調整します。
Q4:面接官の連絡先がわからない場合はどうしますか?
A: 人事部宛または採用担当宛で送付します。
件名に「面接官●●様へ」と記載すれば、適切に転送してもらえます。
企業の採用サイトから連絡先を確認することも可能です。
Q5:不採用通知が来た後でもお礼メールは送るべきですか?
A: 簡潔なお礼メールを送ることをおすすめします。
「貴重な機会をいただきありがとうございました」程度で十分です。
将来的な関係性や、他のポジション紹介の可能性もあります。
まとめ:面接お礼メールで内定獲得率を向上させる
面接お礼メールは、あなたのビジネスマナーと入社意欲を示す重要なツールです。
適切なタイミングと内容で送ることで、採用担当者に好印象を与え、内定獲得の可能性を高められます。
成功のポイント3つ:
- 面接当日中の送信で印象を定着させる
- 面接内容を具体的に盛り込み関心の高さを示す
- 簡潔で読みやすい文章で相手への配慮を表現する
文例を参考にしながら、あなたの状況に合わせてカスタマイズしてご活用ください。
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参考文例です。企業の慣例に合わせて調整してご利用ください