地震が発生した際、取引先や担当者の安否を確認したくても、どのようなメールを送ればよいか迷うことがあります。
「被害があるか分からない段階で連絡してよい?」
「無事ですか、と直接聞くのは失礼?」
「返信不要と伝えるにはどう書く?」
「納期や商談の話を一緒に書いてもよい?」
このような悩みを持つ方も多いでしょう。
地震後の安否確認メールでは、通常のビジネス連絡以上に、相手の安全や置かれている状況への配慮が求められます。
この記事では、取引先、顧客、協力会社などへ送る地震後の安否確認メールを、状況別に20例紹介します。
被害状況が分からない段階、被災が確認されている場合、返信を求めない場合、納期や商談を調整する場合など、そのまま使えるテンプレートをまとめました。
この記事でわかること
・地震後に取引先へ送る安否確認メール
・被害状況が分からない場合の書き方
・返信を急かさない丁寧な表現
・納期や商談に触れるときの順序
・取引先から返信がない場合の再連絡
・安否確認メールで避けたいNG表現
・件名や送信タイミングの考え方
災害時に使う社内外の連絡文をまとめて確認したい方は、以下の記事をご覧ください。
→「災害時のビジネスメール・お知らせ文例50選|地震・台風・豪雨の連絡テンプレート」
社員・従業員の安否を確認する文例はこちらです。
今すぐ使える取引先への安否確認メール
地震直後で文章を考える余裕がない方に向けて、まずは基本的なテンプレートを3つ紹介します。
取引先への安否確認では、被害があったと決めつけず、返信を急かさないことが重要です。
標準的な安否確認メール
件名:地震発生に伴うご無事のお伺い
株式会社〇〇
〇〇部 〇〇様
平素より大変お世話になっております。
株式会社〇〇の〇〇です。
本日発生した地震を受け、貴社の皆様のご無事を案じております。
被害状況が分からないなかでのご連絡となり恐縮ですが、まずは皆様の安全が確保されていることを心より願っております。
ご多用のことと存じますので、ご返信は状況が落ち着かれてからで差し支えございません。
弊社で対応可能なことがございましたら、遠慮なくお申し付けください。
皆様のご無事を心よりお祈り申し上げます。
株式会社〇〇
〇〇部 〇〇
短く送る安否確認メール
件名:地震発生に伴う安否のお伺い
株式会社〇〇
〇〇様
いつもお世話になっております。
本日発生した地震を受け、〇〇様をはじめ、貴社の皆様のご無事を案じております。
ご返信は、状況が落ち着かれてからで構いません。まずは安全を最優先になさってください。
皆様のご無事を心よりお祈り申し上げます。
株式会社〇〇
〇〇
返信不要と伝える安否確認メール
件名:このたびの地震について
株式会社〇〇
〇〇様
平素より大変お世話になっております。
このたびの地震を受け、貴社の皆様のご無事を案じております。
ご多用のところと存じますので、本メールへのご返信には及びません。
まずはご自身と皆様の安全を最優先になさってください。
一日も早く平穏な状況に戻られますことを、心よりお祈り申し上げます。
株式会社〇〇
〇〇部 〇〇
被害状況が分からない取引先へのメール例文
地震発生直後は、相手が被災しているか、通常どおり業務を行っているか分からないことがあります。
この段階では、「被害を受けられたことと存じます」など、被害があったことを前提にした表現を避けます。
例文1:一般的な取引先へ送る
件名:地震発生に伴うご無事のお伺い
株式会社〇〇
〇〇様
いつも大変お世話になっております。
本日発生した地震を受け、〇〇様をはじめ、貴社の皆様のご無事を案じております。
被害状況が分からないなかでのご連絡となり恐縮ですが、皆様が安全に過ごされていることを願っております。
ご返信は、落ち着かれてからで差し支えございません。
まずは安全を最優先になさってください。
株式会社〇〇
〇〇部 〇〇
例文2:担当者個人へ送る
件名:地震発生後のご状況について
〇〇様
いつもお世話になっております。
株式会社〇〇の〇〇です。
先ほどの地震を受け、〇〇様のご無事を案じ、ご連絡いたしました。
現在の状況が分からないため、差し支えない範囲で、落ち着かれてからご状況をお知らせいただければと存じます。
お急ぎのご返信は不要です。
ご自身とご家族の安全を最優先になさってください。
例文3:長年付き合いのある取引先へ送る
件名:皆様のご無事を案じております
株式会社〇〇
〇〇様
平素より格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。
本日発生した地震の報に接し、〇〇様ならびに貴社の皆様のご無事を案じております。
長年お付き合いをいただいている皆様のことを心配しておりますが、今は何よりも安全を最優先になさってください。
ご返信は、状況が落ち着かれてからで構いません。
弊社でお手伝いできることがございましたら、可能な範囲で対応いたします。
皆様のご無事を心より願っております。
例文4:複数拠点を持つ取引先へ送る
件名:地震発生に伴う各拠点のご状況について
株式会社〇〇
〇〇様
いつも大変お世話になっております。
本日発生した地震を受け、貴社の皆様ならびに各拠点のご状況を案じております。
被害や業務への影響が分からない段階でのご連絡となり恐縮ですが、まずは皆様の安全が確保されていることを願っております。
弊社とのお取引に関する確認は、状況が落ち着かれてからで差し支えございません。
今は安全を最優先になさってください。
株式会社〇〇
〇〇部 〇〇
被災が確認されている取引先へのメール例文
取引先が被害を受けたことが確認できている場合は、安否への気遣いとお見舞いの言葉を伝えます。
ただし、具体的な被害の程度を推測したり、「大変でしたね」と一括りにしたりせず、相手の状況に配慮しましょう。
例文5:被害を受けた取引先への基本文例
件名:このたびの地震被害へのお見舞い
株式会社〇〇
〇〇様
平素より大変お世話になっております。
このたびの地震により、貴社が被害を受けられたと伺い、心よりお見舞い申し上げます。
〇〇様をはじめ、社員の皆様のご無事を案じております。
現在進行中のお取引や納期につきましては、貴社の安全確保と復旧を最優先としていただき、必要に応じて調整いたします。
弊社で対応できることがございましたら、遠慮なくお申し付けください。
一日も早く平穏な状況に戻られますことを、心よりお祈り申し上げます。
株式会社〇〇
〇〇部 〇〇
例文6:事業所に被害が出た取引先へ送る
件名:貴社事業所の被害へのお見舞い
株式会社〇〇
〇〇様
いつも大変お世話になっております。
このたびの地震により、貴社〇〇事業所が被害を受けられたと伺いました。
皆様のご心労はいかばかりかと拝察し、心よりお見舞い申し上げます。
弊社とのご契約や今後の納品については、貴社の状況を最優先に調整いたしますので、現時点でのご回答には及びません。
安全が確保され、状況が落ち着かれましたら、改めてご相談できればと存じます。
皆様のご無事と、一日も早い復旧をお祈り申し上げます。
例文7:営業休止中の取引先へ送る
件名:地震被害および営業休止へのお見舞い
株式会社〇〇
〇〇様
平素より大変お世話になっております。
地震の影響により、貴社が営業を休止されていると伺いました。
〇〇様をはじめ、皆様のご無事を案じております。
弊社とのお取引に関するご連絡やご対応については、営業再開後で差し支えございません。
今は復旧と安全確保を最優先になさってください。
弊社でお力になれることがございましたら、担当の〇〇までお知らせください。
心よりお見舞い申し上げます。
例文8:取引先社員の負傷を聞いた場合
件名:このたびの地震へのお見舞い
株式会社〇〇
〇〇様
いつも大変お世話になっております。
このたびの地震により、貴社の皆様が負傷されたと伺い、大変案じております。
被害に遭われた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
現在進行中の案件につきましては、弊社側で可能な限り調整いたしますので、まずは皆様の安全と療養を最優先になさってください。
ご返信には及びません。
皆様の一日も早いご回復を心よりお祈り申し上げます。
取引先へのお見舞い表現を詳しく確認したい方はこちらです。
→「災害のお見舞いメール例文30選|取引先・顧客へのビジネス文例」
返信不要・返信を急かさないメール例文
地震直後の相手は、避難、家族の安否確認、社内対応などに追われている可能性があります。
安否確認のメールを送る場合でも、「返信不要」または「落ち着いてからでよい」と明記すると、相手の負担を減らせます。
例文9:完全に返信不要と伝える
件名:皆様のご無事をお祈りしております
株式会社〇〇
〇〇様
本日発生した地震を受け、貴社の皆様のご無事を案じております。
ご多用のことと存じますので、本メールへのご返信には及びません。
まずは皆様の安全を最優先になさってください。
一日も早く平穏な状況に戻られますことを、心よりお祈り申し上げます。
株式会社〇〇
〇〇
例文10:落ち着いてから返信してほしい場合
件名:地震発生後のご状況について
株式会社〇〇
〇〇様
いつも大変お世話になっております。
本日の地震を受け、皆様のご無事を案じております。
現在ご対応に追われていることと存じますので、お急ぎのご返信は不要です。
安全が確保され、状況が落ち着かれましたら、差し支えない範囲でご連絡いただけますと幸いです。
まずはご自身と皆様の安全を最優先になさってください。
例文11:既読確認だけでよいと伝える
件名:ご無事のお伺い
〇〇様
先ほどの地震を受け、ご無事を案じております。
詳しいご返信は必要ございません。
可能であれば、落ち着かれた際に「無事です」の一言だけでもお知らせいただければ幸いです。
返信が難しい場合は、そのままで差し支えございません。
どうか安全を最優先になさってください。
例文12:業務連絡を後日にすると伝える
件名:このたびの地震について
株式会社〇〇
〇〇様
平素より大変お世話になっております。
本日発生した地震を受け、〇〇様ならびに貴社の皆様のご無事を案じております。
予定しておりました案件に関するご連絡は、後日に延期いたします。
本メールへのご返信には及びませんので、まずは安全確保と社内対応を最優先になさってください。
落ち着かれましたら、改めて弊社よりご連絡いたします。
株式会社〇〇
〇〇部 〇〇
納期・商談を調整する安否確認メール例文
地震発生前から進行していた納品、商談、会議などについて確認が必要になる場合があります。
その際も、安否確認やお見舞いを先に伝え、業務上の回答を急かさないようにします。
例文13:納期を延期すると伝える
件名:地震発生に伴うご無事のお伺いと納期について
株式会社〇〇
〇〇様
いつも大変お世話になっております。
本日の地震を受け、貴社の皆様のご無事を案じております。
〇月〇日に予定しております納品につきましては、貴社の状況を考慮し、必要に応じて延期または日程変更に対応いたします。
現時点でのご回答は不要です。
安全が確保され、状況が落ち着かれましたら、ご都合のよい時期をお知らせください。
まずは皆様の安全を最優先になさってください。
株式会社〇〇
〇〇部 〇〇
例文14:商談を延期すると伝える
件名:地震発生に伴う面談日程について
株式会社〇〇
〇〇様
平素より大変お世話になっております。
本日発生した地震を受け、〇〇様をはじめ、貴社の皆様のご無事を案じております。
〇月〇日に予定しておりました面談につきましては、延期とさせていただきます。
新しい日程は、状況が落ち着かれた後に改めて調整できればと存じます。
本メールへのご返信は不要です。
皆様のご無事を心よりお祈り申し上げます。
例文15:オンライン会議を中止する
件名:本日のオンライン会議中止について
株式会社〇〇
〇〇様
いつもお世話になっております。
本日発生した地震を受け、貴社の皆様のご無事を案じております。
本日〇時から予定しておりましたオンライン会議は、中止とさせていただきます。
改めての日程調整は、状況が落ち着かれてからで構いません。
まずは皆様の安全を最優先になさってください。
ご返信には及びません。
例文16:注文・発注への対応を保留する
件名:ご発注案件の対応について
株式会社〇〇
〇〇様
平素より大変お世話になっております。
本日の地震を受け、貴社の皆様のご無事を案じております。
先日いただきましたご発注案件につきましては、貴社の状況を確認できるまで、弊社側で手続きを一時保留といたします。
お急ぎのご連絡は不要です。
状況が落ち着かれ、予定どおりの進行をご希望の場合は、後日お知らせいただければ対応いたします。
まずは皆様の安全を最優先になさってください。
納期や配送への影響を知らせる文例は、以下の記事で詳しく紹介します。
→「災害による納期遅延のお知らせ文例20選|取引先へのメールテンプレート」
→「災害による配送遅延のお知らせ文例|顧客・取引先向け(準備中)」
取引先から返信がない場合の再連絡例文
安否確認メールに返信がない場合でも、相手を責めたり、同じ連絡を何度も送ったりするのは避けましょう。
通信障害や停電、避難中である可能性を考え、緊急性がある場合のみ、別の連絡手段を検討します。
例文17:一度だけ再送する
件名:【再送】地震発生後のご状況について
株式会社〇〇
〇〇様
いつも大変お世話になっております。
先ほど安否のお伺いをお送りしましたが、通信状況などにより届いていない可能性もあるため、念のため再送いたします。
本メールへのお急ぎのご返信は不要です。
安全が確保され、落ち着かれましたら、差し支えない範囲でご状況をお知らせください。
まずは皆様の安全を最優先になさってください。
株式会社〇〇
〇〇部 〇〇
例文18:緊急の取引確認が必要な場合
件名:【ご確認可能な際に】〇〇案件について
株式会社〇〇
〇〇様
本日の地震を受け、〇〇様ならびに貴社の皆様のご無事を案じております。
ご対応が難しい状況であることは承知しておりますが、〇〇案件について、〇月〇日までに判断が必要となっています。
〇〇様のご対応が難しい場合は、弊社側で一時保留または延期といたします。
ご返信がない場合も、延期として対応いたしますので、無理にご連絡いただく必要はございません。
安全が確保された後、ご都合のよい時にお知らせください。
例文19:別担当者へ確認する
件名:地震発生に伴う貴社ご担当者様のご状況について
株式会社〇〇
〇〇部 〇〇様
突然のご連絡を失礼いたします。
本日発生した地震を受け、弊社担当の〇〇様のご無事を案じております。
〇〇様への直接の連絡がつかないため、差し支えない範囲で安否についてご存じのことがございましたら、お知らせいただけますと幸いです。
緊急の業務回答をお願いするものではございません。
皆様がご対応に追われていることと存じますので、ご返信は可能な範囲で構いません。
株式会社〇〇
〇〇部 〇〇
例文20:数日後に状況を確認する
件名:その後のご状況について
株式会社〇〇
〇〇様
平素より大変お世話になっております。
地震発生から数日が経ちましたが、その後のご状況はいかがでしょうか。
引き続きご対応に追われていることと存じますので、お急ぎのご返信は不要です。
今後のお取引や納期につきましては、貴社の状況に合わせて調整いたします。
弊社で対応可能なことがございましたら、遠慮なくお知らせください。
皆様の安全と一日も早い復旧を、心よりお祈り申し上げます。
地震後の安否確認メールの基本構成
取引先への安否確認メールは、通常のビジネスメールよりも簡潔にまとめます。
形式的な挨拶を長く書くより、安全への配慮と返信不要の意思を分かりやすく示すことが重要です。
被害状況が分からない場合の構成
被害が確認できていないときは、次の順序で書きます。
1.通常の挨拶
2.地震を受けて連絡したこと
3.相手の無事を案じていること
4.被害を決めつけない表現
5.返信を急がせない一文
6.安全を願う結び
基本形
本日発生した地震を受け、貴社の皆様のご無事を案じております。被害状況が分からないなかでのご連絡となり恐縮ですが、まずは皆様の安全が確保されていることを願っております。
被災が確認されている場合の構成
相手の被災が確認できているときは、次の順序で書きます。
1.通常の挨拶
2.被害へのお見舞い
3.相手の安全と心労への配慮
4.取引や納期を調整する意思
5.具体的な支援の申し出
6.復旧や安全を願う結び
基本形
このたびの地震により被害を受けられたことを伺い、心よりお見舞い申し上げます。現在進行中のお取引につきましては、貴社の安全確保と復旧を最優先としていただき、必要に応じて調整いたします。
地震後に使える件名例
件名は、営業メールと誤認されないよう、安否確認や地震に関する連絡であることを明確にします。
ただし、「至急」「要返信」を安易に付けると、相手へ返信を強制する印象になります。
被害状況が不明な場合の件名
・地震発生に伴うご無事のお伺い
・地震発生後のご状況について
・皆様のご無事を案じております
・地震発生に伴う安否のお伺い
・本日の地震について
被災が確認されている場合の件名
・このたびの地震被害へのお見舞い
・地震被害に際してのお見舞い
・貴社事業所の被害へのお見舞い
・地震被害および営業休止へのお見舞い
・皆様のご無事と復旧をお祈りしております
業務調整を含む場合の件名
・地震発生に伴うご無事のお伺いと納期について
・地震発生に伴う面談日程について
・本日の会議中止について
・ご発注案件の対応について
・今後のお取引日程について
取引先への安否確認メールを送るタイミング
地震発生直後に必ずメールを送るべきとは限りません。
相手との関係、被災地域、連絡の緊急性を考えて判断します。
発生直後に送る場合
次の場合は、比較的早い段階で連絡することが考えられます。
・相手の所在地が強い揺れを観測した地域にある
・当日中の納品や会議が予定されている
・自社社員が相手の施設を訪問している
・相手から緊急連絡を受けている
・安全確認が業務上必要である
発生直後に送る場合でも、詳しい返信や業務回答を求めないようにします。
少し時間を置いた方がよい場合
次の場合は、相手が避難や社内対応を行う時間を考慮します。
・緊急性のある取引がない
・深夜や早朝に発生した
・通信の混雑が予想される
・相手の被害状況が全く分からない
・取引関係が一時的または限定的である
時間を置いて送る場合も、ニュースで見た具体的な被害を相手の会社に結びつけないよう注意しましょう。
失礼にならない書き方の7つのポイント
地震後の連絡では、丁寧な敬語を使うだけでは十分ではありません。
相手が置かれている可能性のある状況を考え、連絡内容と順序を調整します。
被害を決めつけない
相手の被災状況が確認できていない場合は、次のような表現を使います。
皆様のご無事を案じております。
被害状況が分からないなかでのご連絡となり恐縮ですが、皆様の安全を願っております。
「被害を受けられたと存じます」と書くのは、被害が確認できている場合に限りましょう。
安否確認を先に書く
納期、会議、契約などの確認が必要でも、メールの冒頭で業務の話を始めないようにします。
先に相手の安全を気遣い、その後で必要な業務調整について触れます。
返信を急かさない
次の表現を添えると、相手への負担を減らせます。
ご返信は、状況が落ち着かれてからで差し支えございません。
本メールへのご返信には及びません。
可能な範囲でお知らせいただければと存じます。
業務調整の選択肢を示す
「納期はどうなりますか」と質問するだけでは、相手に判断を求めることになります。
自社側で延期や一時保留に対応できる場合は、先に提示しましょう。
ご回答が難しい場合は、弊社側で延期として対応いたします。
現在進行中のお取引は、必要に応じて日程を調整いたします。
具体的にできる支援を伝える
「何でも言ってください」では、相手が何を頼めるのか分かりません。
自社で可能な範囲を具体的に示します。
納期変更や発注内容の調整が必要な場合は、柔軟に対応いたします。
弊社倉庫での一時保管が必要な場合はご相談ください。
担当者変更や連絡方法の変更にも対応いたします。
長文にしすぎない
相手がスマートフォンで確認する可能性を考え、重要な内容を簡潔にまとめます。
お見舞いの気持ちを伝えようとして長文になると、返信の負担を感じさせることがあります。
未確認情報を書かない
SNSや報道で見た内容を、相手の会社に起きた事実として書かないようにします。
避けたい例
〇〇地区では建物が多数倒壊したそうですが、御社は大丈夫ですか。
適切な例
貴社周辺でも強い揺れがあったと伺い、皆様のご無事を案じております。
地震後の安否確認メールで避けたいNG例
相手を心配して送ったメールでも、表現によっては不安や負担を与えることがあります。
送信前に、次の内容が含まれていないか確認しましょう。
NG例1:「大丈夫ですか」だけを送る
NG
地震、大丈夫ですか?
関係性によっては使える場合もありますが、ビジネスメールとしては簡潔すぎ、返信を求める印象があります。
言い換え
本日発生した地震を受け、皆様のご無事を案じております。ご返信は落ち着かれてからで構いません。
NG例2:被害を断定する
NG
大きな被害を受けられ、大変だったことと思います。
被害の程度が確認できていない場合は避けます。
言い換え
被害状況が分からないなかでのご連絡となり恐縮ですが、皆様のご無事を願っております。
NG例3:すぐに回答を求める
NG
安否と納期について至急ご回答ください。
言い換え
まずは安全を最優先になさってください。納期につきましては、状況が落ち着かれてからご相談できればと存じます。
NG例4:「頑張ってください」とだけ書く
NG
大変だと思いますが、頑張ってください。
相手の負担を軽視しているように受け取られる可能性があります。
言い換え
どうかご無理をなさらず、安全を最優先になさってください。
NG例5:曖昧な支援を約束する
NG
何でもしますので、何でも言ってください。
実行できない支援まで約束することになりかねません。
言い換え
納期調整や発注内容の変更など、弊社で対応可能なことがございましたらお知らせください。
NG例6:報道内容を詳しく書く
NG
ニュースで〇〇人が負傷し、建物も倒壊したと見ました。御社も被害を受けましたか。
相手が混乱している状況で、被害情報を並べる必要はありません。
言い換え
地震発生の報に接し、貴社の皆様のご無事を案じております。
よくある質問
地震後に取引先へ送る安否確認メールについて、よくある疑問に回答します。
Q1.地震直後に取引先へメールを送ってもよいですか?
相手との関係や業務上の緊急性によります。
当日の訪問や納品が予定されている場合は、比較的早く連絡する必要があります。
緊急の用件がない場合は、相手が避難や安全確認を行っている時間を考慮しましょう。
送る場合も、詳しい返信を求めず、安全を最優先にするよう伝えます。
Q2.被害があるか分からなくても「お見舞い申し上げます」と書けますか?
被害が確認できていない場合は、「皆様のご無事を案じております」などの表現が使いやすいでしょう。
「心よりお見舞い申し上げます」は、災害の影響を受けた地域や人々に広く向けて使うこともありますが、個別の取引先へ送る際は、被害を決めつけない文章にすると安全です。
Q3.「返信不要」は失礼になりませんか?
失礼にはなりません。
相手が避難や社内対応に追われている可能性を考えた、配慮のある表現です。
ご多用のことと存じますので、本メールへのご返信には及びません。
と書くと丁寧に伝えられます。
Q4.納期について一緒に確認してもよいですか?
確認できますが、安否への気遣いを先に書きます。
また、相手に回答を求めるだけではなく、延期や一時保留など、自社で可能な対応を示してください。
Q5.返信がない場合は、再度メールを送ってもよいですか?
緊急性がある場合は、再送や別の連絡手段を検討できます。
ただし、何度もメールを送ったり、返信がないことを責めたりしないようにします。
再送時には、通信状況や避難中の可能性を考慮した文章を添えましょう。
Q6.電話とメールのどちらがよいですか?
緊急の安全確認や当日の訪問確認が必要な場合は、電話が適していることがあります。
ただし、災害時は通話が集中する可能性があり、相手も電話に出られないことがあります。
緊急性が低い場合は、相手の都合で確認できるメールが使いやすいでしょう。
Q7.LINEやチャットで送ってもよいですか?
普段から業務で利用している連絡手段であれば可能です。
ただし、普段使っていない個人のLINEへ突然送るのは避け、会社で定められた連絡手段を使いましょう。
チャットの場合も、「返信は落ち着いてからで構いません」と添えます。
Q8.取引先全体と担当者個人のどちらを気遣えばよいですか?
担当者本人と、会社の皆様の両方に触れると自然です。
〇〇様をはじめ、貴社の皆様のご無事を案じております。
という表現が使えます。
Q9.自社も被災している場合はどう書きますか?
自社の状況を簡潔に伝えたうえで、相手の安否を気遣います。
弊社では一部業務に影響が出ておりますが、社員の安全を確認し、対応を進めております。貴社の皆様におかれましても、ご無事であることを願っております。
自社の詳しい被害説明ばかりにならないよう注意しましょう。
Q10.数日後に連絡するのは遅すぎますか?
遅すぎるとは限りません。
発生直後より、数日後の方が相手がメールを確認できる場合もあります。
数日後に送る場合は、「その後のご状況はいかがでしょうか」とし、引き続き返信を急かさない文章にします。
まとめ
地震後に取引先へ安否確認メールを送る際は、通常の業務連絡よりも相手の安全や負担への配慮が重要です。
特に、次のポイントを押さえましょう。
・被害状況が分からない段階では被災を決めつけない
・納期や商談より先に相手の安全を気遣う
・返信不要または落ち着いてからでよいと伝える
・業務調整は自社側の対応案も一緒に示す
・実行できる範囲で具体的な支援を申し出る
・返信がなくても相手を責めない
・報道やSNSの未確認情報を書かない
・文章を長くしすぎない
取引先の安否を案じる気持ちは大切ですが、メールへの返信が新たな負担になってはいけません。
「今すぐ返信してほしい」のではなく、「安全を願っていることを伝える」という姿勢で、簡潔かつ丁寧に連絡しましょう。
災害時の関連文例
災害時に必要となる、その他のビジネスメールやお知らせ文例はこちらです。
・災害時の社内外連絡をまとめて確認する
→「災害時のビジネスメール・お知らせ文例50選(準備中)」
・社員や従業員の安否を確認する
→「災害時の安否確認メール例文30選|社員・従業員向け」
・取引先へ災害のお見舞いを伝える
→「災害のお見舞いメール例文30選|取引先・顧客向け」
・災害による納期遅延を知らせる
→「災害による納期遅延のお知らせ文例20選」
・会社や店舗の臨時休業を知らせる
→「災害による臨時休業のお知らせ文例20選」
・社員へ自宅待機や出社停止を伝える
→「災害時の自宅待機・出社停止メール例文」
・災害後の営業再開を知らせる
→「災害後の営業再開のお知らせ文例20選(準備中)」
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