ビジネスの場では「年賀状じまい」と「喪中」の違いを正しく理解していないと、取引先や上司に対して 知らず知らずのうちに失礼 となる場合があります。
本記事では、
- 年賀状じまいと喪中の“本質的な違い”
- ビジネスでの適切な対応
- 文例
- 寒中見舞いの扱い
- 情報共有すべき範囲
を体系的に整理します。
より広範囲のマナーを知りたい場合はこちら:
→ 詳しくはこちら:年賀状じまいの正しいマナー|取引先・社外へ失礼なく伝える方法
年賀状じまいと喪中は「目的」と「期間」がまったく違う
| 項目 | 年賀状じまい | 喪中 |
|---|---|---|
| 意味 | 今後は年賀状を控える | 親族の逝去に伴い新年の賀詞を避ける |
| 期間 | 今年以降ずっと | 1年間のみ |
| 理由 | 業務効率・廃止方針・多忙・体調など | 親族の死去(1親等〜2親等が一般的) |
| 出す時期 | 年末〜1月頭/寒中見舞いも可 | 11〜12月に喪中はがきを送る |
| 挨拶文の内容 | 感謝・今後の方針 | 近親者の逝去を知らせる |
| ビジネスでの扱い | 「方針変更の通知」扱い | 「慶賀を控える連絡」扱い |
ビジネスでは「年賀状じまい」は方針変更、「喪中」は事情通知
年賀状じまい
→ 企業・個人の意思や方針による挨拶の終了
例:
- ペーパーレス化
- 経費削減
- 業務効率化
- 社内方針の統一
社全体の案内は次の記事が詳しい:
→ 詳しくはこちら:年賀状を廃止する企業の案内文|取引先向け通知テンプレ
喪中
→ 不幸があったため、一時的に新年の挨拶を控える
注意:喪中を理由に「今後も年賀状を送らない」と伝えるのは完全に別物。
ビジネス上の “NGな混同例”
❌ 例1:喪中はがきに年賀状じまいを混ぜる
→
喪中は「今年だけ挨拶しません」の意味。
じまいは「今後ずっと控えます」。
全く別の通知なので統合はNG。
❌ 例2:年賀状じまいなのに理由で「不幸があったため」と書く
→
「喪中では?」と混乱を招く。
❌ 例3:喪中の取引先に年賀状じまいを送る
→
喪中の相手はお祝い事を控えている状態。
寒中見舞いで送るのが正解。
→ 詳しくはこちら:年賀状じまいを寒中見舞いで伝える|書き方と例文20選
ビジネスでの適切な使い分け(結論)
✔ 年賀状じまい
→ 「今後は挨拶を控えます」という 方針通知
✔ 喪中
→ 「親族に不幸があり、今年だけ控えます」という 事情通知
この違いを理解するだけで、誤解の8割は防げます。
年賀状じまいの文例(ビジネス向け)
文例①(取引先向け)
平素より格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。
誠に勝手ではございますが、本年をもちまして年賀状でのご挨拶を控えさせていただきます。
今後とも変わらぬご厚誼を賜れましたら幸いに存じます。
文例②(企業方針)
弊社では業務効率化および環境配慮の一環として、
今後は年賀状によるご挨拶を控えさせていただくこととなりました。
→ もっと文例が必要な場合:
年賀状じまいの文例と書き方|上司・取引先・社外向け
喪中はがきの文例(ビジネス向け)
文例①(取引先向け)
この度、近親者が逝去いたしましたため、年頭のご挨拶を控えさせていただきます。
皆様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。
文例②(上司・社内向け)
私事で恐縮ですが、近親者が逝去いたしましたため、新年のご挨拶を控えさせていただきます。
喪中の取引先に対する対応フロー
✔相手が喪中 → 寒中見舞いを送る
(1月8日〜2月3日)
→ 文例はこちら:
年賀状じまいを寒中見舞いで伝える|書き方と例文20選
✔年賀状じまいを送る側が喪中の場合
通知は分離する:
- 喪中はがき →「今年は挨拶できません」
- じまい → 別途「今後は控えます」
✔社内共有は必要?
必要:
- 営業部
- カスタマーサポート
- 取引先と年賀状のやり取りがある部署
不要:
- 年賀状業務に関わらない部署
混同を避けるための注意点
✔ 年賀状じまいに不幸の理由を書かない
混乱するため。
✔ 喪中は会社全体の理由ではない
会社全体に「喪中」は存在しない。
✔ 年賀状じまいは企業方針として扱うべき
総務・広報で統一感のある文面にするのが理想。
まとめ
年賀状じまいと喪中は、意味も目的も期間も異なる“全く別の通知” です。
- 年賀状じまい → 今後の挨拶を控える通知
- 喪中 → 今年だけ新年の挨拶を控える事情
ビジネスでは特に誤用が多く、適切な使い分けが信頼関係の維持につながります。

