店舗・企業・サービス業において、「お客様への年賀状をどうするか」は近年大きな課題になっています。
- コストや業務負担の増加
- ペーパーレス化の流れ
- 顧客数増加による対応限界
こうした背景から 年賀状じまい（年賀状廃止） を選ぶ企業・店舗が増えています。
ただし、顧客・ユーザーは 取引先以上に感情面の配慮が必要。
本記事では、お客様に不快感を与えず、信頼関係を保つための顧客向け年賀状じまい通知文 を詳しく解説します。
ビジネス全体の考え方はこちら
→ 年賀状じまい完全ガイド（ビジネス版）
顧客・ユーザー向け年賀状じまいは失礼？
結論：正しい伝え方をすれば失礼ではありません。
むしろ現在は、
- 大手企業
- チェーン店
- ECサイト
- サロン・教室
など多くの事業者が年賀状を廃止しています。
重要なのは「やめること」ではなく「伝え方」 です。
👍顧客向けの案内文では、
社内で定めた「年賀状廃止の理由」を
やわらかく言い換えるのがポイントです。
→ 企業が年賀状を廃止する理由｜社内説明・対外説明テンプレ
顧客向け通知文で必ず押さえる3つのポイント
① 感謝を最初に伝える
顧客向けでは 最重要。
例：「日頃より格別のご愛顧を賜り、誠にありがとうございます。」
② 理由は“企業都合”として簡潔に
詳しい事情説明は不要。
使いやすい理由例：
- 業務効率化のため
- ペーパーレス化推進のため
- ご案内方法の見直しに伴い
③ 今後の関係継続を明確にする
「縁を切る」と誤解されないために必須。
例：「今後とも変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。」
【基本】顧客・ユーザー向け 年賀状じまい通知文
基本フォーマット（最も汎用性が高い）
日頃より格別のご愛顧を賜り、誠にありがとうございます。
誠に勝手ながら、弊社（当店）では業務効率化およびペーパーレス化の一環として、
年賀状によるご挨拶を控えさせていただくこととなりました。
今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。業種別：顧客向け年賀状じまい文例
店舗・サロン・教室向け
文例①（丁寧）
日頃より当店をご利用いただき、誠にありがとうございます。
勝手ながら、年賀状でのご挨拶は本年をもちまして控えさせていただきます。
今後とも皆様にご満足いただけるサービス提供に努めてまいります。文例②（柔らかめ）
いつも当店をご愛顧いただき、ありがとうございます。
誠に勝手ではございますが、年賀状の送付は本年をもって終了いたしました。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。ECサイト・オンラインサービス向け
文例③
平素より弊社サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。
この度、ご案内方法の見直しに伴い、年賀状によるご挨拶を控えさせていただきます。
最新情報はメール・Webサイトにてお知らせいたします。士業・専門職（税理士・社労士・コンサル等）
文例④
日頃より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
誠に勝手ながら、本年より年賀状でのご挨拶は控えさせていただきます。
引き続き誠心誠意対応させていただきますので、何卒よろしくお願い申し上げます。医療・介護・福祉系
文例⑤
日頃より当施設をご利用いただき、誠にありがとうございます。
誠に勝手ながら、年賀状でのご挨拶は控えさせていただくことといたしました。
今後とも安心してご利用いただける環境づくりに努めてまいります。簡潔に伝えたい場合の短文例
文例⑥
誠に勝手ながら、年賀状によるご挨拶は本年をもちまして控えさせていただきます。文例⑦
年賀状でのご挨拶は終了いたしましたが、今後ともよろしくお願い申し上げます。寒中見舞いで顧客に伝える場合
年始を過ぎてしまった場合や、より柔らかく伝えたい場合は 寒中見舞い が最適です。
→ 詳細はこちら
年賀状じまいを寒中見舞いで伝える｜書き方と文例20選
文例⑧（顧客向け寒中見舞い）
寒中お見舞い申し上げます。
日頃より格別のご愛顧を賜り、誠にありがとうございます。
誠に勝手ながら、今後は年賀状でのご挨拶を控えさせていただきます。顧客向けで避けるべきNG表現
❌ 「コスト削減のためやめます」
→ 顧客軽視に見える
❌ 「非効率なので廃止します」
→ 不快感を与えやすい
❌ 「今後は送らないのでご了承ください」
→ 一方的・冷たい印象
年賀状じまい後も関係を保つために
顧客向けの場合は、代替コミュニケーション を示すと好印象です。
- メールマガジン
- LINE公式
- Webサイト・SNS
- 定期案内・DM
例文：
今後のご案内は、メールやWebサイトを通じてお届けいたします。まとめ
顧客・ユーザー向けの年賀状じまいは、
- 感謝を最優先
- 理由は簡潔に
- 関係継続を明確に
- 業種に合わせて文面調整
これらを守れば、信頼を損なうことなく年賀状じまいが可能 です。
