「取引先への年始挨拶メールは、どんな件名にすればよい?」
「新年の挨拶は、仕事始めのいつ送るのが適切?」
「上司や顧客から年始メールが届いたら、どう返信すればよい?」
年が明けると、取引先や顧客、社内の上司などへ新年の挨拶を伝える機会があります。
近年は紙の年賀状に代えてメールで挨拶する企業もあり、年始メールはビジネス上の一般的な連絡方法の一つになっています。
一方で、件名や言葉遣い、送信するタイミングなどに迷うこともあるでしょう。
結論から言うと、ビジネスの年始挨拶メールは「新年の挨拶・前年の感謝・本年のお付き合いへの言葉」を簡潔にまとめるのが基本です。
ただし、取引先と上司では適切な表現が異なります。また、年賀状の受領を辞退している企業や、相手が喪中であることを知っている場合には、それぞれの事情に合わせた配慮が必要です。
この記事では、取引先・顧客・新規取引先・協力会社・上司・社内・返信用など、ビジネスで使える年始挨拶メール25例を紹介します。
すべて件名と本文をセットにし、そのままコピーして調整できる形にしています。
送信時期、件名の付け方、年賀状との使い分け、返信マナー、避けたい表現も解説します。
- ビジネスの年始挨拶メールはいつ送る?
- 年始挨拶メールの件名|取引先・社内向けのおすすめ一覧
- 年始挨拶メールの基本構成|5つの要素で書く
- 【取引先・顧客向け】年始挨拶メール例文1〜9
- 【仕事始め・年賀状の代替】年始挨拶メール例文10〜15
- 【上司・先輩・同僚・部下向け】年始挨拶メール例文16〜20
- 【喪中への配慮・返信用】年始挨拶メール例文21〜25
- 年始挨拶メールへの返信マナー
- 年賀状と年始メールはどう使い分ける?
- 年始挨拶メールで避けたいNG表現と注意点
- 年始挨拶メールの送信前チェックリスト
- ビジネスの年始挨拶メールに関するよくある質問
- Q. 年始挨拶メールはいつ送るのがよいですか?
- Q. 1月10日を過ぎて年始メールを送っても大丈夫ですか?
- Q. 件名は「新年のご挨拶」でよいですか?
- Q. 取引先への年始メールは「あけましておめでとうございます」で始めてよいですか?
- Q. 年賀状を送った相手にもメールを送るべきですか?
- Q. 上司には年始メールを必ず送らなければなりませんか?
- Q. 年始の挨拶だけでメールを送るのは迷惑ですか?
- Q. 一斉送信するときはBCCを使えばよいですか?
- Q. 年始挨拶メールには返信が必要ですか?
- Q. 返信は何日以内にすべきですか?
- Q. 返信の件名は「Re:」のままでよいですか?
- Q. 喪中の相手に年始挨拶メールを送ってもよいですか?
- Q. 年賀状じまいをした会社でも年始メールを送れますか?
- Q. メールの最後に「本年もよろしくお願いいたします」と書けば十分ですか?
- まとめ|年始挨拶メールは相手に合わせて簡潔・丁寧に
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ビジネスの年始挨拶メールはいつ送る?
年始挨拶メールを送る時期は、相手企業の営業開始日や業務の状況に合わせて考えるのが基本です。
特定の日付をすべての企業に当てはめる必要はありません。
基本は仕事始めから早い時期
取引先への年始挨拶メールは、自社と相手先が仕事を再開する時期に送ると自然です。
例えば、相手企業が1月5日に営業を再開するなら、その日以降の業務時間内に送る方法があります。
年始の最初の連絡であれば、通常の業務メールの冒頭に新年の挨拶を添えることもできます。
「必ず1月4日に送る」「1月10日までは何も問題ない」といった全国共通の固定ルールはありません。
相手の営業日や普段の連絡方法を考慮しましょう。
元日や休業中に送る必要はない
企業によっては、年末年始を休業期間としている場合があります。
通常の業務連絡として送る年始メールは、相手が業務を再開した後でも問題ありません。
また、社内の上司や同僚へ、休業期間中に新年の挨拶メールを送る義務もありません。
緊急性のないメールは、相手の負担にならない時間帯を選びましょう。
松の内を過ぎたらどうする?
松の内は地域によって異なり、1月7日頃までとする地域や、1月15日頃までとする地域があります。
紙の年賀状はこうした時期を意識しますが、ビジネスメールでは、相手との連絡時期に合わせて通常の業務挨拶へ移行する方法もあります。
例えば、1月後半の初回メールなら、
「本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。」
と簡潔に添えると自然です。
必ず寒中見舞いメールに切り替えなければならないわけではありません。
年始挨拶メールの件名|取引先・社内向けのおすすめ一覧
件名は、メールを開く前に用件が分かるようにすることが大切です。
改まった表現でも、長すぎる件名は避けましょう。
| 送る相手・用途 | 件名の例 |
|---|---|
| 一般的な取引先 | 新年のご挨拶/株式会社〇〇 |
| 重要取引先 | 新年のご挨拶と御礼 |
| 新規取引先 | 新年のご挨拶/株式会社〇〇・山田 |
| 協力会社 | 年始のご挨拶 |
| 営業再開の案内 | 新年のご挨拶と営業再開のお知らせ |
| 上司 | 新年のご挨拶 |
| 社内チーム | 新年のご挨拶と本年のご協力について |
| 年賀状の代替 | 新年のご挨拶/株式会社〇〇 |
| 年賀状じまい後 | 新年のご挨拶 |
| 年始の返信 | Re: 新年のご挨拶 |
| 遅れた挨拶 | 本年のご挨拶 |
件名に会社名を入れると分かりやすい
初めての相手や、普段のメールが多い取引先には、
「新年のご挨拶/株式会社〇〇」
のように差出人の会社名を入れると分かりやすくなります。
ただし、日頃からやり取りのある相手に、毎回会社名を入れなければならないわけではありません。
返信時は件名を維持してよい
相手から年始挨拶メールを受け取った場合は、通常の返信機能を利用し、
「Re: 新年のご挨拶」
として返信する方法が自然です。
別の話題を新たに送る場合は、内容が分かる件名に変更してもよいでしょう。
営業色の強い件名を避ける
年始挨拶メールの件名に、
「新年限定キャンペーン!今すぐお申し込みください」
といった販促表現を使うと、純粋な年始の挨拶ではなく営業メールとして受け取られる場合があります。
営業案内が必要なら、年始挨拶とは目的を整理して送信しましょう。
年始挨拶メールの基本構成|5つの要素で書く
ビジネスの年始挨拶メールは、次の流れにすると自然です。
1. 宛名
取引先には、会社名・部署名・氏名・敬称を正しく記載します。
例
株式会社〇〇
営業部
山田太郎様
社内メールでは、相手との関係や社内の慣習に合わせて宛名を簡潔にできます。
2. 新年の挨拶
一般的な書き出しには、次のような表現があります。
- あけましておめでとうございます。
- 謹んで新年のお慶びを申し上げます。
- 謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
相手との関係や、メール全体の文体に合わせて選びましょう。
3. 旧年中の感謝
前年のお付き合いへの感謝を伝えます。
例
「旧年中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。」
「昨年は多大なるご協力をいただき、心より御礼申し上げます。」
実際に関係があった場合は、具体的な出来事に一言触れても自然です。
4. 本年の抱負や姿勢
本年の仕事への姿勢を簡潔に伝えます。
例
「本年も皆さまのご期待にお応えできるよう、誠実に努めてまいります。」
営業担当者なら、相手への支援や丁寧な対応を伝えるとよいでしょう。
5. 結びと署名
最後に、本年のお付き合いへの挨拶を記載します。
例
「本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。」
その下に会社名・部署名・氏名など、通常のメール署名を付けましょう。
【取引先・顧客向け】年始挨拶メール例文1〜9
まずは、社外の取引先や顧客へ送る年始メールです。
丁寧さを保ちながら、相手との実際の関係に合った文面を選びましょう。
例文1:一般的な取引先への基本メール
件名:新年のご挨拶/株式会社〇〇
株式会社△△
営業部 山田様
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
旧年中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。
本年も皆さまのご期待にお応えできるよう、誠実に努めてまいります。
引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。
株式会社〇〇
営業部 佐藤
ポイント
取引先の種類を問わず、比較的広く使える基本形です。
例文2:重要取引先への丁寧なメール
件名:新年のご挨拶と御礼
株式会社△△
代表取締役 山田様
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
旧年中は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
本年も貴社のご期待にお応えできるよう、社員一同、一層精進してまいります。
貴社のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
株式会社〇〇
代表取締役 佐藤
ポイント
経営者名義の改まった挨拶として使える文面です。
例文3:長年取引している顧客へのメール
件名:新年のご挨拶
株式会社△△
山田様
あけましておめでとうございます。
旧年中も変わらぬお付き合いをいただき、誠にありがとうございました。
長年にわたりご信頼をお寄せいただいていることに、改めて感謝申し上げます。
本年も一つひとつのご相談に丁寧に対応してまいります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
株式会社〇〇
佐藤
ポイント
実際に長年の取引がある相手に使ってください。
例文4:新規取引先へのメール
件名:新年のご挨拶/株式会社〇〇
株式会社△△
山田様
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
昨年は新たにお取引の機会をいただき、誠にありがとうございました。
本年も円滑なお取引につながるよう、迅速かつ丁寧な対応を心掛けてまいります。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
株式会社〇〇
営業部 佐藤
ポイント
契約や取引を開始した相手への文例です。
例文5:商談中の見込み顧客へのメール
件名:新年のご挨拶
株式会社△△
山田様
新年を迎え、謹んでご挨拶申し上げます。
昨年はご多忙の中、お打ち合わせの機会をいただき、誠にありがとうございました。
本年も貴社のご要望を丁寧に伺いながら、誠実に対応してまいります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
株式会社〇〇
営業部 佐藤
ポイント
契約前の相手には「お取引いただき」「ご発注いただき」など、事実と異なる表現を使わないようにしましょう。
例文6:営業担当者から既存顧客へのメール
件名:新年のご挨拶/営業担当・佐藤
株式会社△△
山田様
あけましておめでとうございます。
昨年はさまざまなご相談の機会をいただき、心より感謝申し上げます。
本年も担当者として、迅速で分かりやすいご案内を心掛けてまいります。
お困りのことがございましたら、お気軽にお声がけください。
引き続きよろしくお願い申し上げます。
株式会社〇〇
営業部 佐藤
ポイント
担当者自身の姿勢を伝えたい場合に適しています。
例文7:協力会社・外注先へのメール
件名:年始のご挨拶
株式会社△△
山田様
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
旧年中は業務の推進に多大なるご協力をいただき、誠にありがとうございました。
皆さまのお力添えにより、各業務を進めることができました。
本年も円滑な連携を大切にしてまいります。
引き続きよろしくお願い申し上げます。
株式会社〇〇
佐藤
ポイント
発注側・受注側という立場だけでなく、協力への感謝を伝える内容です。
例文8:仕入先・納入業者へのメール
件名:新年のご挨拶
株式会社△△
営業部 山田様
新年を迎え、謹んでご挨拶申し上げます。
昨年は安定した商品供給と迅速なご対応をいただき、誠にありがとうございました。
本年も円滑なお取引を続けられるよう、弊社も努めてまいります。
引き続きよろしくお願い申し上げます。
株式会社〇〇
購買部 佐藤
ポイント
実際に受けた協力に合わせて表現を変更してください。
例文9:しばらく連絡していなかった取引先へのメール
件名:新年のご挨拶/株式会社〇〇
株式会社△△
山田様
あけましておめでとうございます。
ご無沙汰しておりますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
以前は大変お世話になり、誠にありがとうございました。
本年も何かご一緒できる機会がございましたら幸いです。
皆さまのご健勝とご発展を心よりお祈り申し上げます。
株式会社〇〇
佐藤
ポイント
過去の取引先に送る場合は、送信が相手との関係や連絡先の利用目的に合うか確認しましょう。
【仕事始め・年賀状の代替】年始挨拶メール例文10〜15
年賀状を送らない企業や、仕事始めの通常の連絡で新年の挨拶を伝える場合に使える文例です。
例文10:仕事始めの営業再開を知らせる
件名:新年のご挨拶と営業再開のお知らせ
お取引先各位
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
旧年中は格別のご高配を賜り、誠にありがとうございました。
弊社は本日より通常営業を再開いたしました。
本年も皆さまのご期待にお応えできるよう努めてまいります。
引き続きよろしくお願い申し上げます。
株式会社〇〇
ポイント
実際に営業を再開した日に使う文面です。「お取引先各位」は一斉案内で使えますが、個別メールでは担当者名を記載しましょう。
例文11:通常の業務メールに新年の挨拶を添える
件名:〇〇案件の進捗について
株式会社△△
山田様
いつもお世話になっております。
株式会社〇〇の佐藤です。
旧年中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、〇〇案件の進捗につきまして、現時点の状況をご報告いたします。
【ここに通常の業務内容を記載】
引き続きよろしくお願いいたします。
株式会社〇〇
佐藤
ポイント
挨拶専用メールを別に送る必要がない場合に適しています。
例文12:年賀状を送らずメールで挨拶する
件名:新年のご挨拶
株式会社△△
山田様
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
旧年中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。
本年も変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
皆さまのご健勝とご発展を心よりお祈り申し上げます。
株式会社〇〇
佐藤
ポイント
年賀状を送らなかった理由を、毎回説明する必要はありません。
例文13:会社として年賀状じまいをした後の挨拶
件名:新年のご挨拶/株式会社〇〇
株式会社△△
山田様
新年を迎え、謹んでご挨拶申し上げます。
旧年中は格別のお引き立てをいただき、誠にありがとうございました。
弊社では年賀状によるご挨拶を終了しておりますが、今後とも変わらぬご厚情を賜れましたら幸いです。
本年もよろしくお願い申し上げます。
株式会社〇〇
佐藤
ポイント
相手にすでに年賀状廃止を案内している場合は、廃止の説明を省いても構いません。
例文14:年始の挨拶が遅くなった場合
件名:本年のご挨拶
株式会社△△
山田様
いつも大変お世話になっております。
株式会社〇〇の佐藤です。
年始のご挨拶が遅くなり、失礼いたしました。
旧年中は格別のご厚情をいただき、誠にありがとうございました。
本年も変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
株式会社〇〇
佐藤
ポイント
新年から時間がたっている場合は、無理に祝いの賀詞を使わず、通常の業務挨拶へつなげる方法があります。
例文15:年始の打ち合わせ日程を連絡する
件名:新年のご挨拶と〇〇打ち合わせ日程について
株式会社△△
山田様
あけましておめでとうございます。
株式会社〇〇の佐藤です。
旧年中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。
本年もよろしくお願い申し上げます。
早速ではございますが、昨年ご相談しておりました〇〇のお打ち合わせについて、ご都合を伺いたくご連絡いたしました。
【候補日時を記載】
ご都合のよい日時をお知らせいただけますと幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。
株式会社〇〇
佐藤
ポイント
本題がある場合は、件名にも分かるように記載しましょう。
【上司・先輩・同僚・部下向け】年始挨拶メール例文16〜20
社内での年始挨拶は、職場の慣習や日頃の連絡手段に合わせることが大切です。
上司だから必ず個別メールを送る必要があるわけではありません。
例文16:直属の上司へのメール
件名:新年のご挨拶
山田部長
あけましておめでとうございます。
昨年は多くのご指導とご助言をいただき、誠にありがとうございました。
本年も日々の業務に真摯に取り組み、一層努力してまいります。
引き続きご指導のほど、よろしくお願いいたします。
佐藤
ポイント
社内メールの宛名や敬称は、職場の慣習に合わせてください。
例文17:役員・経営層への丁寧なメール
件名:新年のご挨拶
山田社長
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
昨年は貴重なご助言をいただき、誠にありがとうございました。
本年も担当業務に責任を持ち、よりよい成果につながるよう努力してまいります。
引き続きよろしくお願い申し上げます。
営業部 佐藤
ポイント
形式的な美辞麗句より、実際の業務への姿勢を簡潔に伝えましょう。
例文18:先輩へのメール
件名:新年のご挨拶
山田さん
あけましておめでとうございます。
昨年は業務の進め方について、丁寧に教えていただきありがとうございました。
本年も教えていただいたことを生かし、着実に取り組んでまいります。
今年もよろしくお願いいたします。
佐藤
ポイント
親しい先輩には、過度に堅い敬語を重ねなくても自然です。
例文19:同僚・チームメンバーへのメール
件名:新年のご挨拶
チームの皆さま
あけましておめでとうございます。
昨年は多くの場面で協力していただき、ありがとうございました。
本年も互いに連携しながら、気持ちよく仕事を進めていきたいと思います。
今年もどうぞよろしくお願いします。
佐藤
ポイント
社内で一斉メールを送る場合は、本当に必要な相手に絞りましょう。
例文20:部下・後輩へのメール
件名:新年のご挨拶
営業チームの皆さん
あけましておめでとうございます。
昨年は日々の業務に前向きに取り組んでいただき、ありがとうございました。
本年も互いに相談しやすい環境を大切にしながら、よりよい仕事を進めていきましょう。
今年もよろしくお願いします。
佐藤
ポイント
一方的な目標の押し付けや評価ではなく、感謝と協力の姿勢を伝える文面です。
【喪中への配慮・返信用】年始挨拶メール例文21〜25
最後に、相手の事情に配慮した挨拶や、届いた年始メールへの返信例を紹介します。
例文21:喪中と分かっている取引先への通常の年始連絡
件名:本年もよろしくお願い申し上げます
株式会社△△
山田様
平素より大変お世話になっております。
株式会社〇〇の佐藤です。
旧年中は多大なるお力添えをいただき、誠にありがとうございました。
本年も引き続き、誠実に対応してまいります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
株式会社〇〇
佐藤
ポイント
相手個人の喪中を知っている場合は、「おめでとうございます」など祝いの表現を控え、通常の業務挨拶にする方法があります。
ただし、特別な挨拶メールを必ず送る必要はありません。
例文22:取引先から届いた年始メールへの返信
件名:Re: 新年のご挨拶
株式会社△△
山田様
あけましておめでとうございます。
ご丁寧な新年のご挨拶をいただき、誠にありがとうございます。
旧年中はこちらこそ大変お世話になりました。
本年もより一層の協力関係を築いてまいれれば幸いです。
引き続きよろしくお願い申し上げます。
株式会社〇〇
佐藤
ポイント
相手からの返信に、前年のお礼と本年の挨拶を添えます。
例文23:重要取引先からの丁寧なメールへの返信
件名:Re: 新年のご挨拶と御礼
株式会社△△
代表取締役 山田様
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
このたびはご丁寧なご挨拶を賜り、誠にありがとうございます。
旧年中は格別のご高配をいただき、心より御礼申し上げます。
本年も皆さまのご期待にお応えできるよう、誠心誠意努めてまいります。
何卒よろしくお願い申し上げます。
株式会社〇〇
代表取締役 佐藤
ポイント
相手の文体に合わせ、過剰に長くしないよう配慮しましょう。
例文24:上司からの年始メールへの返信
件名:Re: 新年のご挨拶
山田部長
あけましておめでとうございます。
ご丁寧なご挨拶をいただき、ありがとうございます。
昨年は数々のご指導をいただき、大変お世話になりました。
本年も目の前の業務に着実に取り組んでまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。
佐藤
ポイント
社内チャットで挨拶を受けた場合は、同じ連絡手段で返信する方法もあります。
例文25:喪中の相手から届いた通常の挨拶メールへの返信
件名:Re: 本年のご挨拶
株式会社△△
山田様
平素よりお世話になっております。
株式会社〇〇の佐藤です。
ご丁寧にご連絡いただき、誠にありがとうございます。
旧年中はこちらこそ大変お世話になりました。
本年も変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
株式会社〇〇
佐藤
ポイント
相手の状況に配慮し、祝いの賀詞を使わず、感謝と通常の業務挨拶を伝えています。
年始挨拶メールへの返信マナー
年始メールを受け取った場合は、相手との関係やメールの内容に合わせて返信します。
返信は必要性を判断して行う
個別に丁寧な挨拶メールが届いた場合は、返信する方が自然なことがあります。
一方、一斉配信の年頭メッセージや、返信不要と記載されたメールなどは、必ず返信する必要があるわけではありません。
すべての年始メールに返信が必須という決まりはありません。
返信するなら通常の業務の範囲で早めに
返信する場合は、通常の業務対応に合わせて早めに返信するとよいでしょう。
ただし、「必ず当日中」「翌営業日を過ぎると失礼」と一律に考える必要はありません。
相手の休業日や業務状況、自社の連絡ルールも考慮しましょう。
「Re:」はそのままでよい
年始メールへの返信では、件名を
「Re: 新年のご挨拶」
のままにして構いません。
その方が、相手も何のメールに対する返信なのか分かりやすくなります。
返信の中で賀詞を重ねる必要はない
相手からの挨拶に対して、毎回長い新年の文章を重ねる必要はありません。
例えば、
「ご丁寧な新年のご挨拶をいただき、誠にありがとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。」
と簡潔に返すこともできます。
年賀状と年始メールはどう使い分ける?
ビジネスの年始挨拶では、紙の年賀状を送る方法も、メールで伝える方法もあります。
大切なのは、相手の意向や普段の連絡方法に合っているかです。
| 状況 | 適した対応の例 |
|---|---|
| 取引先が年賀状を辞退している | メールや通常の業務連絡を検討 |
| 自社が年賀状を終了している | 自社方針に沿ってメール等で挨拶 |
| 長年年賀状を交換している | 交換を続けるか双方の方針を確認 |
| 普段からメール中心の取引先 | 年始メールが自然な場合がある |
| 仕事始めに通常の業務連絡がある | そのメールに挨拶を添える |
| 上司・同僚と出社時に顔を合わせる | 対面の挨拶でもよい |
| 年賀状もメールも不要と案内された | 相手の意向を尊重する |
重要取引先だから両方送る必要はない
重要取引先だからといって、紙の年賀状と年始メールの両方を送る必要があるとは限りません。
年賀状を受領しない方針の企業もあるため、相手の意向を確認することが重要です。
相手の年齢だけで判断しない
「若い担当者だからメール」
「年配の担当者だから年賀状」
というように、年齢だけで適切な手段を決めることは避けましょう。
相手企業の方針や、実際に使っている連絡手段で判断する方が確実です。
年賀状じまい後は通常の挨拶を継続できる
会社として年賀状を終了していても、必要な取引先への新年の挨拶をメールや業務連絡で伝える方法があります。
ただし、年賀状じまいを行ったすべての相手に、必ずメールを送らなければならないわけではありません。
会社としての年賀状廃止については、年賀状じまい完全ガイド【ビジネス版】をご覧ください。
年始挨拶メールで避けたいNG表現と注意点
新年の挨拶メールは、丁寧であれば長いほどよいわけではありません。
相手との関係や送る目的に合った文章にしましょう。
NG1:営業の催促を挨拶の中心にする
避けたい例
「今年こそ弊社との契約をお願いいたします。」
言い換え例
「昨年は弊社のご提案をご検討いただき、誠にありがとうございました。」
契約を促す必要がある場合は、別の業務メールで伝えましょう。
NG2:事実と異なるお礼を書く
避けたい例
「昨年は多くのご発注をいただき、ありがとうございました。」
※実際には発注がなかった場合
言い換え例
「昨年はお打ち合わせの機会をいただき、ありがとうございました。」
相手との実際の関係に合わせて書きましょう。
NG3:上司に顧客向けの言葉を使う
避けたい例
「本年も変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。」
言い換え例
「本年もご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。」
「ご愛顧」は顧客向けの感謝に使われることが多く、直属の上司への挨拶では不自然な場合があります。
NG4:一斉送信で宛先を公開する
複数の取引先へ一斉送信する場合は、宛先の取り扱いに注意しましょう。
受信者同士にメールアドレスを知らせる必要がない場合は、宛先を適切に管理することが重要です。
外部宛ての一斉送信は、会社のメール配信・個人情報管理ルールに従って行ってください。
NG5:相手の喪中を知っているのに祝いの言葉を使う
相手個人の喪中を知っている場合は、形式的な新年の祝いを控え、通常の業務挨拶にする方法があります。
ただし、担当者個人の喪中と会社全体の方針は同じとは限りません。
また、相手が特別な連絡を希望していない場合は、無理に年始メールを送らない判断もあります。
NG6:返信を求める文章を加える
避けたい例
「年始のご挨拶ですので、必ずご返信ください。」
年始の挨拶への返信を強制する必要はありません。
業務上の確認事項がある場合は、その内容を明確にして依頼しましょう。
NG7:会社の年賀状廃止方針を勝手に説明する
会社として年賀状を廃止していないのに、
「弊社では年賀状を全面的に廃止しました。」
と説明することは避けてください。
事実に合った案内を行いましょう。
年始挨拶メールの送信前チェックリスト
メールを送る前に、次の項目を確認しておくと安心です。
宛先・件名
- 相手の会社名・部署名・氏名が正しい
- 退職・異動した担当者の情報が残っていない
- 件名に用件が分かる言葉を入れた
- 複数宛先の場合、アドレスの公開範囲が適切
- 相手企業の連絡方針を確認した
本文
- 年始の挨拶が相手との関係に合っている
- 前年の感謝が実際の関係と一致している
- 営業の催促が中心になっていない
- 上司・顧客・協力会社に合った敬語を選んだ
- 同じ新年の賀詞を重ねていない
- 喪中など配慮が必要な事情を確認した
送信時期・社内運用
- 相手の仕事始めや営業日を考慮した
- 不必要な休業中の送信を避けた
- 社内の年賀状・年始挨拶方針と一致している
- 一斉送信の際は会社の配信ルールに従った
- 返信が必要なメールと不要なメールを区別した
ビジネスの年始挨拶メールに関するよくある質問
Q. 年始挨拶メールはいつ送るのがよいですか?
基本的には、自社と相手先の仕事始めから早い時期に送ると自然です。
ただし、企業ごとに営業開始日が異なるため、特定の日付が全国共通の正解というわけではありません。
Q. 1月10日を過ぎて年始メールを送っても大丈夫ですか?
相手との関係や連絡の内容によります。
年始の挨拶が遅くなった場合は、「ご挨拶が遅くなり、失礼いたしました」と添える方法があります。
時期がかなり過ぎている場合は、通常の業務挨拶に切り替える方が自然です。
Q. 件名は「新年のご挨拶」でよいですか?
はい。分かりやすい件名です。
初めての相手や取引先には、会社名を加える方法もあります。
Q. 取引先への年始メールは「あけましておめでとうございます」で始めてよいですか?
必ずしも失礼ではありません。
より改まった挨拶にしたい場合は、「謹んで新年のお慶びを申し上げます」などが使えます。
Q. 年賀状を送った相手にもメールを送るべきですか?
必須ではありません。
年賀状とメールの両方を使うかどうかは、相手との関係や実際の用件に合わせて判断しましょう。
Q. 上司には年始メールを必ず送らなければなりませんか?
必須ではありません。
仕事始めに対面で挨拶できる場合や、社内チャットでやり取りする場合は、その方法が自然なこともあります。
Q. 年始の挨拶だけでメールを送るのは迷惑ですか?
必ず迷惑になるわけではありません。
ただし、相手が形式的な挨拶メールを不要としている場合や、一斉配信が多い場合は、その意向に配慮しましょう。
Q. 一斉送信するときはBCCを使えばよいですか?
受信者間でメールアドレスを公開する必要がない場合は、BCCなど適切な方法を利用することがあります。
ただし、BCCを使えばすべての情報管理上の問題がなくなるわけではありません。
自社の配信ルールに従い、宛先や送信内容を確認しましょう。
Q. 年始挨拶メールには返信が必要ですか?
一律の義務ではありません。
個別に届いた丁寧なメールには返信する方法が自然な場合がありますが、一斉配信や返信不要のメールには返信しなくてもよいことがあります。
Q. 返信は何日以内にすべきですか?
通常の業務連絡に合わせ、可能な範囲で早めに返信するとよいでしょう。
ただし、すべての年始メールに「翌営業日まで」という共通の期限があるわけではありません。
Q. 返信の件名は「Re:」のままでよいですか?
はい。通常の返信機能を使って問題ありません。
相手がメールの流れを追いやすいという利点もあります。
Q. 喪中の相手に年始挨拶メールを送ってもよいですか?
必要な業務連絡であれば、通常の挨拶を伝える方法があります。
相手個人の喪中を知っている場合は、祝いの表現を控えるなど配慮しましょう。
ただし、特別な年始メールを必ず送る必要はありません。
Q. 年賀状じまいをした会社でも年始メールを送れますか?
送ることはできます。
ただし、自社と相手先の方針に合うか確認し、必要な相手へ適切な内容を送ることが大切です。
Q. メールの最後に「本年もよろしくお願いいたします」と書けば十分ですか?
通常の業務メールの冒頭や結びに添える短い挨拶としては、十分な場合があります。
改まった年頭の挨拶メールでは、前年の感謝などを加えると、より丁寧な内容になります。
まとめ|年始挨拶メールは相手に合わせて簡潔・丁寧に
ビジネスの年始挨拶メールでは、相手との関係や送信するタイミングに合った文章を選ぶことが重要です。
今回紹介した25例は、次のように分類しています。
| 用途 | 文例数 |
|---|---|
| 取引先・顧客向け | 9例 |
| 仕事始め・年賀状の代替 | 6例 |
| 上司・先輩・同僚・部下向け | 5例 |
| 喪中への配慮・返信用 | 5例 |
| 合計 | 25例 |
特に覚えておきたいのは、次の5点です。
- 件名は簡潔にする:「新年のご挨拶」など、用件が分かる表現を選ぶ
- 仕事始めに合わせる:相手の営業日を考慮し、必要以上に早い送信を避ける
- 前年の感謝を伝える:実際の取引・協力・指導に合った文章にする
- 年賀状との使い分けを考える:相手の受領方針や普段の連絡手段を尊重する
- 返信や代替挨拶を一律に義務化しない:相手の負担にならない方法を選ぶ
年始挨拶メールで迷ったら、
「旧年中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。」
という基本の一文を、相手との関係に合わせて調整するとよいでしょう。
形式だけにこだわらず、感謝と敬意が自然に伝わる新年の挨拶を心掛けてください。
