1月中旬(11〜20日)は、松の内が明け、季節表現も「新年」から「寒中」へ切り替える時期です。
ビジネス文書では、
- 新年の挨拶を続けない
- 寒さへの気遣いを前面に出す
- 通常業務としての落ち着いた文面にする
ことが求められます。
本記事では、1月中旬にふさわしいビジネス時候の挨拶を、実務で迷わないよう整理して解説します。
1月中旬の季節感とビジネス背景
気候・季節
- 一年で最も寒い時期の一つ
- 朝夕の冷え込みが非常に厳しい
- 地域によっては積雪・凍結が続く
→ 「寒中」「厳寒」を意識した表現が自然。
ビジネス状況
- 年始業務が一巡
- 通常の商談・調整・依頼が本格化
- 年始特有の挨拶は不要な時期
→ 季節感を添えつつ、実務重視の文章が好まれます。
1月中旬に使えるビジネス向け時候語
無難に使える時候語
- 寒中の候
- 寒冷の候
- 厳寒の候
避けた方がよい表現
- 新春の候
- 初春の候
→ 松の内明け以降は違和感が出やすいため注意。
1月中旬のビジネス時候の挨拶:書き方のポイント
① 新年表現は使わない
「新年」「初春」などは避け、寒中表現へ。
② 寒さへの気遣いを明確に
相手の体調を気遣う一文が好印象。
③ 文面は簡潔・実務優先
過度な季節表現は不要。
用途別:1月中旬の書き出し文例
① 依頼・確認メール
- 寒中の候、平素より大変お世話になっております。
- 寒冷の候、ご多忙のところ恐れ入りますが、下記の件につきご確認をお願いいたします。
② 案内・連絡メール
- 寒中の候、皆様ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
- 厳寒の候、業務日程につきまして下記のとおりご案内申し上げます。
③ お礼・フォローメール
- 寒中の候、先日はご対応いただき誠にありがとうございました。
- 厳寒の折、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
メールと文書の使い分け(1月中旬)
📧 メール向け(簡潔)
- 寒い日が続いておりますが、どうぞご自愛ください。
- 引き続きよろしくお願いいたします。
📮 文書・案内状向け(格式)
- 寒中の候、貴社ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。
- 厳寒の候、皆様のご健勝とご発展をお祈り申し上げます。
まとめ
1月中旬のビジネス時候の挨拶では、
- 新年表現をやめる
- 「寒中」「厳寒」を正しく使う
- 実務に集中した文面にする
ことが、信頼感につながります。
