「取引先から年賀状じまいのお知らせが届いたけれど、返信した方がよい?」
「相手が年賀状をやめるなら、こちらも送らない方がよいのだろうか」
「失礼にならない返信メールの文章が知りたい」
企業や取引先、上司などから年賀状じまいの通知を受け取ると、どのように対応すべきか迷うことがあります。
結論からいえば、年賀状じまいの通知に必ず返信する必要はありません。
ただし、重要な取引先から個別に案内を受け取った場合や、長年お世話になっている相手には、簡単なお礼を伝えると丁寧です。
また、相手が年賀状の送付を終了する方針を示しているなら、その意思を尊重し、翌年以降の送付についても見直しましょう。
この記事では、年賀状じまいを受け取ったときの返信の必要性、取引先・上司・顧客・社内向けの返信文例、メールの件名、返信時期、今後の年賀状送付まで、ビジネスで迷いやすい対応を解説します。
年賀状じまいを受け取ったら返信は必要?
年賀状じまいの通知を受け取ったとき、必ず返事を出さなければならないという一律のビジネスマナーはありません。
まず、相手からどのような方法で案内が届いたのか、どの程度の関係性があるのかを確認しましょう。
| 通知を受け取った状況 | 返信の目安 |
|---|---|
| 取引先から一斉案内メールが届いた | 必ずしも返信は必要ない |
| 重要な取引先から個別メールが届いた | 短くお礼を伝えると丁寧 |
| 長年お世話になった相手から案内状が届いた | 関係性に応じて返信を検討 |
| 上司から個別に連絡を受けた | 確認とお礼を伝えると自然 |
| 社内の一斉通知が届いた | 原則として会社の運用に従う |
| 顧客から個別の通知が届いた | 必要に応じて受領のお礼を伝える |
一斉通知の場合は返信しなくてもよい
取引先から複数の会社に向けて送られた年賀状廃止のお知らせは、方針変更の周知が目的です。
そのため、すべての企業が個別に返信する必要はありません。
「返信不要」と書かれている場合は、基本的にその意向を尊重しましょう。
ただし、今後の取引に関する確認事項がある場合は、通常の業務連絡として問い合わせても構いません。
個別に連絡を受けた場合はお礼を伝えると丁寧
担当者から直接メールや案内状が届いた場合は、短いお礼を伝えると自然です。
例えば、次の文章が使えます。
「ご丁寧にお知らせいただき、誠にありがとうございます。今後とも変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。」
返信文は長くする必要はありません。
相手の方針を理解したことと、今後も関係を大切にする意思が伝われば十分です。
返信しないことが必ず失礼になるわけではない
年賀状じまいの通知を受け取っても、返信しないことが直ちに失礼にあたるわけではありません。
一斉通知や公式サイトでの告知など、返信が想定されていない案内もあります。
重要なのは形式的に返事を送ることよりも、相手の意思を理解し、今後の対応に反映することです。
年賀状じまいへの返信で大切な3つのマナー
返信する場合は、相手が年賀状を終了するという判断を尊重しましょう。
余計な詮索や、年賀状を続けるよう求める表現は避け、簡潔にまとめることが大切です。
1. お知らせへの感謝を伝える
まず、年賀状じまいを知らせてくれたことにお礼を述べます。
- ご丁寧にお知らせいただき、ありがとうございます。
- このたびはご連絡を賜り、誠にありがとうございました。
- ご案内をいただき、確かに承りました。
年賀状じまい自体を評価する必要はありません。
相手が連絡してくれたことへの感謝を中心に伝えましょう。
2. 相手の方針を尊重する
年賀状をやめる理由は、業務効率化や挨拶方法の見直しなど、企業や個人によって異なります。
そのため、特別な事情がない限り、詳しい理由を尋ねる必要はありません。
「承知いたしました」「ご案内の件、承りました」など、方針を理解したことが伝わる表現が適しています。
3. 今後も変わらない関係を示す
年賀状のやり取りが終了しても、仕事上の関係まで終了するわけではありません。
返信の最後には、今後も良好な関係を続けたいという意思を添えましょう。
「今後とも変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。」
「引き続きご指導のほど、よろしくお願いいたします。」
このような一文があれば、丁寧な返信になります。
取引先から年賀状じまいの通知が届いた場合の返信文例
取引先への返信では、会社や担当者との関係に応じて丁寧さを調整しましょう。
特に重要な取引先からの個別連絡には、受領のお礼と今後の関係継続を簡潔に伝えると自然です。
文例1:一般的な取引先への基本返信
ご丁寧にお知らせいただき、誠にありがとうございます。
年賀状によるご挨拶終了の件、承知いたしました。
今後とも変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
日頃からメールでやり取りしている取引先に使いやすい文例です。
文例2:重要な取引先への丁寧な返信
このたびは、年始のご挨拶に関するご案内を頂戴し、誠にありがとうございます。
貴社のご方針につきまして、確かに承りました。
平素より賜っておりますご厚情に、改めて感謝申し上げます。
今後とも変わらぬご厚誼を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
長年の取引先や、改まった返信が必要な相手に適しています。
文例3:短い返信で済ませたい場合
ご連絡いただき、ありがとうございます。
年賀状送付終了の件、承知いたしました。
引き続きよろしくお願いいたします。
普段から頻繁に業務連絡をしている担当者などに向いています。
文例4:会社として受領を知らせる場合
平素より大変お世話になっております。
このたびは、年賀状によるご挨拶終了についてご丁寧にご案内いただき、誠にありがとうございました。
貴社のご方針について承知いたしました。
弊社内でも関係部署に共有いたします。
今後とも変わらぬお取引のほど、よろしくお願い申し上げます。
取引先からの通知を社内で管理する場合に使えます。
ただし、実際に社内共有を行わない場合は、その一文を削除してください。
上司・顧客・社内から年賀状じまいを受け取った場合の返信文例
取引先以外から年賀状じまいの案内を受け取った場合も、基本は同じです。
ただし、上司・顧客・同僚では相手との関係が異なるため、言葉遣いを調整しましょう。
文例5:上司から通知を受け取った場合
ご丁寧にお知らせいただき、ありがとうございます。
年賀状の件、承知いたしました。
今後ともご指導のほど、よろしくお願いいたします。
上司に対しては、必要以上に長い文章にせず、感謝と確認を伝えると自然です。
文例6:元上司・恩師から受け取った場合
このたびはご丁寧にご連絡いただき、誠にありがとうございました。
年賀状によるご挨拶終了の件、承知いたしました。
これまでのお心遣いに心より感謝申し上げます。
今後とも変わらぬご厚誼を賜れましたら幸いです。
退職後も交流が続いている元上司などに使いやすい文例です。
文例7:顧客から個別に通知を受け取った場合
ご丁寧にお知らせいただき、誠にありがとうございます。
年賀状の件、承知いたしました。
日頃より弊社をご利用いただき、心より感謝申し上げます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
店舗やサービス業で、顧客から個別のお知らせを受け取った場合に使えます。
文例8:同僚・別部署から受け取った場合
お知らせいただき、ありがとうございます。
年賀状の件、了解しました。
これからも変わらずよろしくお願いします。
親しい同僚など、普段から気軽にやり取りしている相手向けの文章です。
年賀状じまいへの返信メール|件名と本文の書き方
ビジネスで返信する場合は、メールが使いやすい方法の一つです。
相手からメールで案内が届いた場合は、そのメールに返信する形で対応できます。
文例9:受信メールにそのまま返信する場合
件名:Re: 年賀状によるご挨拶終了のお知らせ
株式会社〇〇
〇〇様
いつも大変お世話になっております。
株式会社△△の□□です。
このたびは、ご丁寧にご案内いただき、誠にありがとうございます。
年賀状によるご挨拶終了の件、承知いたしました。
今後とも変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
株式会社△△
□□
相手から届いたメールに返信する場合は、基本的に元の件名を残して構いません。
ただし、送信元が配信専用のアドレスである場合は、返信できないこともあります。
文例10:新規メールで返信する場合
件名:年賀状送付終了のご案内について
株式会社〇〇
〇〇様
平素より大変お世話になっております。
株式会社△△の□□です。
このたびは、年賀状送付終了についてご丁寧にお知らせいただき、誠にありがとうございます。
貴社のご方針につきまして、確かに承りました。
今後とも変わらぬご厚誼を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
株式会社△△
□□
郵送の案内状などを受け取り、メールでお礼を伝える場合に使える文例です。
文例11:年末の挨拶も兼ねて返信する場合
件名:年賀状のご案内への御礼と年末のご挨拶
株式会社〇〇
〇〇様
いつも大変お世話になっております。
このたびは年賀状に関するご案内をいただき、誠にありがとうございました。
ご方針について承知いたしました。
本年も格別のお引き立てを賜り、心より御礼申し上げます。
来年も変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
どうぞよいお年をお迎えください。
株式会社△△
□□
年末に案内を受け取った場合、通常の年末挨拶と合わせてお礼を伝えることもできます。
年賀状じまいを受け取った後の年賀状送付はどうする?
相手から年賀状じまいの通知を受け取ったら、返信するかどうかだけでなく、翌年以降の送付についても確認しましょう。
相手の年賀状じまいは、必ずしも自社の年賀状廃止を意味するものではありません。
相手から「今後は送付を控える」と案内された場合
相手は自社から年賀状を送らないという方針を示しています。
その場合、こちらからの送付まで明確に辞退しているとは限りません。
ただし、相手の負担にならないよう、翌年以降の送付先リストを見直すことも一つの方法です。
「年賀状はお気遣いなく」と書かれていた場合
相手がこちらからの年賀状も辞退していると考えられるため、原則としてその意思を尊重しましょう。
社内の送付先リストに記録し、翌年以降に誤って送付しないようにします。
重要な取引先で送付方針に迷う場合
重要な取引先の場合は、営業担当者などと相談して対応を決めるとよいでしょう。
相手が年賀状を終了したからといって、必ずしも電話やメールによる年始の挨拶まで控える必要はありません。
通常の業務連絡や対面の機会に、自然な形で新年の挨拶をすることもできます。
年賀状じまいを受け取ったときの社内対応
企業として年賀状じまいの通知を受け取った場合は、担当者が返信するだけでなく、必要に応じて社内で送付情報を更新しましょう。
特に取引先の多い会社では、通知内容を記録しておくと翌年以降の対応がスムーズになります。
送付先リストに相手の方針を記録する
通知を受け取ったら、次の情報を必要に応じて管理します。
- 相手先の企業名・部署名
- 通知を受け取った日
- 年賀状の送付終了時期
- こちらからの送付も辞退しているか
- 社内の対応担当者
年賀状じまいの通知を受け取った事実と、こちらから送付してよいかどうかは分けて記録すると、誤解を防ぎやすくなります。
営業・総務などの関係部署に共有する
年賀状の送付先を総務が管理し、取引先との関係を営業が担当している企業もあります。
その場合は、通知を受け取った担当者だけで情報を持たず、必要な部署に共有しましょう。
ただし、送付先リストの管理は会社の個人情報保護ルールに沿って行います。
翌年の年賀状発送前に再確認する
翌年の年賀状作成時には、前年に受け取った廃止通知を確認しましょう。
特に「今後は年賀状を辞退する」と明示された相手に、誤って送付しないよう注意が必要です。
相手の方針を尊重することが、長期的な取引関係への配慮につながります。
年賀状じまいへの返信で避けたいNG表現と注意点
年賀状じまいの通知を受け取った際は、相手の事情を尊重することが基本です。
悪気のない言葉でも、相手に余計な負担や気まずさを与える場合があります。
廃止する理由を必要以上に詮索しない
「なぜ年賀状をやめるのですか?」
相手がすでに方針を通知している場合は、特別な事情がない限り、詳しい理由を尋ねる必要はありません。
返信では、通知への感謝と方針を理解したことを伝えれば十分です。
年賀状を続けるよう求めない
「当社はこれからも送りますので、そちらも続けてください」
このような表現は、相手に負担を感じさせる可能性があります。
自社が年賀状を続ける場合でも、相手の送付終了の判断は尊重しましょう。
相手の判断を否定・評価しない
「年賀状をやめるのは残念です」
「最近はみんなやめていますからね」
このような言葉は、文脈によっては相手の判断を評価しているように受け取られることがあります。
ビジネスの返信では、相手の判断について意見を述べるより、丁寧に受領を伝える方が無難です。
返信不要の案内に形式的な返信を重ねない
「返信不要」と書かれた一斉通知に、形式的なお礼メールを必ず送る必要はありません。
相手の負担を増やさず、必要な情報を社内で記録することも適切な対応です。
相手からの年賀状が届かなくなることを取引終了と捉えない
年賀状の送付終了は、挨拶方法の変更です。
それだけで取引関係や担当者との関係が終了するわけではありません。
通常の業務連絡や商談は、これまでどおり丁寧に続けましょう。
年賀状じまいへの返信はいつ送る?時期別の判断
返信する場合は、通知を受け取った時期と連絡方法に合わせて判断しましょう。
年賀状じまいの返信に、一律の正式な期限はありません。
年末に通知を受け取った場合
年末に個別メールを受け取った場合は、通常の業務メールと同じように、無理のないタイミングで返信しましょう。
年末の挨拶を兼ねて返信する方法もあります。
一斉通知や返信不要の案内なら、無理に返事を出す必要はありません。
年始に通知を受け取った場合
年始に最後の年賀状やメールで通知を受け取った場合は、必要に応じてお礼を伝えます。
年賀状で返信することが必須ではありません。
相手が年賀状を終了するという方針に配慮して、メールなどで伝える方法もあります。
松の内が明けた後に受け取った場合
年始の時期を過ぎてから丁寧な挨拶を返す場合は、寒中見舞いを利用する方法もあります。
寒中見舞いは一般的に松の内が明けてから立春の前までに送ります。松の内には地域差があるため注意しましょう。
ただし、年賀状じまいへの返信として寒中見舞いを送ることが必須ではありません。
通常の業務メールでお礼を伝えても構いません。
年賀状じまいを受け取った場合のよくある質問
Q. 取引先から年賀状じまいの案内が来たら、返信しないと失礼ですか?
必ずしも失礼ではありません。
一斉通知の場合は返信不要のこともあります。
一方、重要な取引先から個別に連絡が届いた場合は、短いお礼を伝えると丁寧です。
Q. 年賀状じまいの返信メールは何と書けばよいですか?
「ご丁寧にお知らせいただき、ありがとうございます。年賀状送付終了の件、承知いたしました。今後ともよろしくお願い申し上げます。」
このように、感謝・受領・関係継続の3点を伝えると自然です。
Q. 相手が年賀状をやめても、こちらから送ってよいですか?
相手の通知内容によって判断します。
相手が自社からの送付終了だけを知らせている場合と、こちらからの年賀状も辞退している場合では意味が異なります。
「年賀状はお気遣いなく」と書かれている場合は、その意思を尊重しましょう。
Q. 年賀状じまいへの返信をはがきで出してもよいですか?
返信の方法は相手との関係性や通知内容に応じて判断できます。
ただし、相手が年賀状の送受信を控えたい意向を示している場合は、メールなど別の方法が適していることもあります。
Q. 上司から年賀状じまいの通知が届いたらどうすればよいですか?
個別に通知を受けた場合は、短く受領のお礼を伝えると自然です。
ただし、会社や部署の一斉通知であれば、社内の運用に従いましょう。
Q. 年賀状じまいの返信に「残念です」と書いてもよいですか?
親しい相手なら気持ちが伝わる場合もありますが、ビジネスでは相手に気を遣わせる可能性があります。
相手の判断を評価するより、これまでの感謝と今後の関係継続を伝える方が無難です。
Q. 年賀状じまいを受け取ったことは社内で共有すべきですか?
会社として年賀状の送付先を管理している場合は、必要な部署への共有が望ましいでしょう。
翌年以降の送付リストに反映することで、相手の意向に沿った対応がしやすくなります。
Q. 年賀状じまい後に、こちらから送った年賀状が届いた場合はどうなりますか?
年賀状の発送準備の時期によっては、通知と行き違いになることがあります。
その場合、相手が返信しなかったとしても、失礼だと判断する必要はありません。
また、自社が年賀状じまいをした後に相手から年賀状が届いた場合は、別の対応になります。
詳しくは年賀状じまい後に年賀状が届いた場合の対応と文例をご覧ください。
まとめ|年賀状じまいを受け取ったら相手の方針を尊重する
ビジネスで年賀状じまいを受け取った場合は、必ずしも返信する必要はありません。
大切なのは、相手の方針を理解し、取引関係に合った対応を選ぶことです。
特に次の5点を意識しましょう。
- 返信は必須ではない:一斉通知や返信不要の案内には無理に返事を出さない
- 個別通知にはお礼を検討する:重要な取引先や上司には短い返信も丁寧
- 相手の意思を尊重する:年賀状を続けるよう求めない
- 送付先リストを確認する:翌年以降の年賀状送付に反映する
- 今後の関係を大切にする:年賀状の終了と取引関係の終了は別と考える
年賀状じまいは、新年の挨拶方法を見直すことです。
相手の判断を尊重しながら、今後も良好な関係を続けられるよう、必要に応じて丁寧に対応しましょう。

