「仕事始めに、上司や同僚へ何と言って挨拶すればよい?」
「取引先への新年の挨拶は、メールと電話のどちらが適切?」
「年始の挨拶回りは、いつまでに訪問すればよい?」
年末年始の休暇が明けると、仕事始めの社内挨拶、取引先への連絡、営業再開のお知らせなど、新年の挨拶をする機会が増えます。
しかし、相手によって適切な言葉遣いや連絡方法は異なります。
上司や同僚には簡潔な挨拶で十分な場合がある一方、長年お世話になっている取引先には、前年の感謝を丁寧に伝えたいこともあるでしょう。
また、近年は年賀状を送らず、メールや通常の業務連絡で新年の挨拶を伝える企業もあります。
結論から言うと、年始のビジネス挨拶で大切なのは「相手の状況に合わせて、前年の感謝と本年のお願いを簡潔に伝えること」です。
すべての相手へ年賀状・メール・電話・訪問の全部を行う必要はありません。
相手の営業日、日頃の連絡手段、関係性を確認し、適切な方法を選びましょう。
この記事では、年始のビジネス挨拶について、仕事始めの社内挨拶、取引先へのメール・電話、訪問による挨拶回り、オンライン挨拶、営業再開のお知らせ、新年会の案内まで総合的に解説します。
そのまま使える場面別の文例と、年始の挨拶で失礼にならないためのチェックリストも紹介します。
- 年始のビジネス挨拶は何を伝える?基本の4要素
- 年始の挨拶はいつする?仕事始めと松の内の考え方
- 年始のビジネス挨拶|相手別・連絡方法別の早見表
- 仕事始めの挨拶|上司・同僚・部下への文例
- 取引先への年始挨拶|対面で使える文例
- 年始の挨拶メール|取引先・社内で使える文例
- 年始の電話挨拶|取引先への話し方と例文
- 年始の挨拶回り|訪問前に確認したいビジネスマナー
- 年始の手土産・お年賀は必要?
- オンラインでの年始挨拶|訪問の代わりに使う場合
- 営業再開のお知らせ|顧客・取引先への案内文例
- 新年会の案内・欠席連絡も年始の挨拶に含まれる?
- 年始の挨拶で避けたいNG表現とマナー
- 相手が喪中の場合、年始のビジネス挨拶はどうする?
- 年賀状・メール・電話・訪問は全部必要?
- 仕事始めから年始挨拶回りまでの実務チェックリスト
- 年始のビジネス挨拶に関するよくある質問
- Q. 年始のビジネス挨拶はいつまでにするべきですか?
- Q. 仕事始めの挨拶は何と言えばよいですか?
- Q. 取引先には年賀状とメールの両方が必要ですか?
- Q. 重要取引先には必ず挨拶回りをするべきですか?
- Q. 年始の挨拶回りはアポイントなしでもよいですか?
- Q. 年始の挨拶回りに手土産は必要ですか?
- Q. 年始の電話挨拶は何分くらいが適切ですか?
- Q. 取引先が休業中でも年始メールを送ってよいですか?
- Q. 上司には休暇中に新年の挨拶メールを送るべきですか?
- Q. 年始の挨拶メールへ返信は必要ですか?
- Q. 年賀状を送らない企業には年始メールを送るべきですか?
- Q. 相手が喪中の場合はどう挨拶しますか?
- Q. 「謹賀新年」は仕事始めの口頭挨拶で使えますか?
- Q. 新年会を欠席する場合、詳しい理由を伝える必要はありますか?
- Q. 年始の挨拶をし忘れた場合はどうすればよいですか?
- まとめ|年始のビジネス挨拶は相手に合わせて方法を選ぶ
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年始のビジネス挨拶は何を伝える?基本の4要素
年始の挨拶は、長い文章にする必要はありません。
基本的には、次の4つの要素から構成すると自然です。
- 新年の挨拶:新しい年を迎えたことへの挨拶
- 前年の感謝:旧年中のお付き合いや協力へのお礼
- 本年の姿勢:仕事への取り組みや協力の意思
- 結びの言葉:本年もよろしくお願いする挨拶
例えば、取引先へ口頭で伝える場合は、次のようにまとめられます。
年始の基本挨拶
「あけましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。本年も引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。」
このような短い挨拶でも、感謝と敬意を十分に伝えられます。
一方、改まったメールや会社代表者からの挨拶では、もう少し丁寧な表現を使ってもよいでしょう。
改まった挨拶
「謹んで新年のお慶びを申し上げます。旧年中は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。本年も皆さまのご期待にお応えできるよう、一層精進してまいります。」
重要なのは、難しい敬語を増やすことではありません。
相手との関係に合った、自然な言葉を選ぶことです。
年始の挨拶はいつする?仕事始めと松の内の考え方
年始の挨拶をする時期は、年賀状・メール・対面・訪問など、方法によって異なります。
特定の日付をすべての企業へ一律に当てはめるのではなく、相手の営業開始日や地域の慣習を踏まえて判断しましょう。
社内の挨拶は仕事始めの日が自然
上司や同僚への新年の挨拶は、年明け最初に顔を合わせるタイミングで行うと自然です。
例えば、出社して上司と顔を合わせた際に、
「あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。」
と挨拶すれば十分な場合もあります。
リモートワークの場合は、最初のオンライン会議や社内チャットで伝える方法もあります。
休暇中に個別の挨拶メールを送らなければならないわけではありません。
取引先への連絡は相手の営業開始日を確認する
取引先への年始メールや電話は、相手が仕事を再開した時期に合わせるとよいでしょう。
自社が先に営業を開始していても、相手が休業中なら、緊急性のない連絡を急ぐ必要はありません。
訪問を希望する場合も、相手の営業開始直後は忙しい可能性があるため、予定を確認しましょう。
年賀状は松の内を一つの目安にする
紙の年賀状では、松の内が一つの目安になります。
松の内は地域によって異なり、1月7日頃までとする地域もあれば、1月15日頃までとする地域もあります。
そのため、
「1月8日以降はすべての地域で新年の賀詞を使ってはいけない」
といった全国一律の説明は適切ではありません。
年賀状を送る時期が遅れた場合は、相手の地域や到着時期に合わせて寒中見舞いなどを検討しましょう。
1月後半の業務連絡では通常の挨拶へ移行する
仕事始めから時間がたっている場合は、無理に新年のお祝いを強調する必要はありません。
例えば、
「本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。」
と通常の業務メールに添える方法があります。
年始の挨拶をしそびれたことを、長々と説明する必要もありません。
年始のビジネス挨拶|相手別・連絡方法別の早見表
誰にどの方法で挨拶するか迷う場合は、相手との関係で考えましょう。
| 相手・状況 | 挨拶方法の例 | 注意点 |
|---|---|---|
| 直属の上司 | 対面・オンライン会議・社内チャット | 職場の慣習に合わせる |
| 同僚・後輩 | 対面・チャット | 過度に形式張らない |
| 重要取引先 | メール・電話・事前予約した訪問 | 相手の方針と予定を優先 |
| 継続取引先 | メール・通常の業務連絡 | 前年の感謝を伝える |
| 新規取引先 | メール・次回の打ち合わせ | 実際の取引状況に合った表現 |
| 協力会社・仕入先 | メール・電話 | 日頃の協力への感謝を伝える |
| 遠方の取引先 | メール・オンライン | 訪問を無理に設定しない |
| 一般顧客 | 営業再開のお知らせなど | 不要な一斉配信を避ける |
| 年賀状辞退先 | 通常の業務連絡など | 相手の意向を尊重する |
重要取引先だから必ず訪問する、上司だから必ずメールを送る、という共通の決まりはありません。
相手が受け取りやすい方法を選ぶことが大切です。
仕事始めの挨拶|上司・同僚・部下への文例
仕事始めには、久しぶりに顔を合わせる社内の人へ挨拶する機会があります。
相手の立場に合わせて、短く自然な言葉を選びましょう。
上司への仕事始めの挨拶
「あけましておめでとうございます。昨年は大変お世話になりました。本年もご指導のほど、よろしくお願いいたします。」
前年の指導への感謝を添えた、使いやすい挨拶です。
さらに改まった場面では、次のようにも伝えられます。
「新年を迎え、謹んでご挨拶申し上げます。昨年は数々のご助言をいただき、ありがとうございました。本年も一層努力してまいりますので、よろしくお願い申し上げます。」
社長・役員への挨拶
「あけましておめでとうございます。旧年中は貴重なご助言をいただき、誠にありがとうございました。本年も担当業務に責任を持って取り組んでまいります。よろしくお願い申し上げます。」
社長や役員に挨拶する場合も、実際の関係に合う言葉を選びましょう。
直接指導を受けたことがない相手に、事実と異なるお礼を書く必要はありません。
先輩への挨拶
「あけましておめでとうございます。昨年はいろいろとサポートしていただき、ありがとうございました。今年もよろしくお願いいたします。」
普段から親しい先輩であれば、少し柔らかい表現でも自然です。
同僚への挨拶
「あけましておめでとうございます。昨年は一緒に仕事を進める中で、大変お世話になりました。今年もよろしくお願いします。」
長い挨拶よりも、普段の関係に合った自然な言葉が適しています。
部下・後輩への挨拶
「あけましておめでとうございます。昨年は日々の業務に協力してくれて、ありがとうございました。今年も一緒によい仕事をしていきましょう。」
年始の挨拶を、いきなり業務目標の指示や評価の場にしないことも大切です。
朝礼・部署全体での挨拶
「あけましておめでとうございます。昨年は皆さんの協力のおかげで、さまざまな業務を進めることができました。改めて感謝申し上げます。本年も安全と健康に気を配りながら、互いに協力して仕事を進めていきましょう。どうぞよろしくお願いいたします。」
朝礼では、聞き手が多いため、簡潔で分かりやすい言葉を選ぶとよいでしょう。
取引先への年始挨拶|対面で使える文例
取引先との年始最初の打ち合わせや訪問では、冒頭に新年の挨拶を添えると自然です。
形式的な挨拶を長く続けるより、相手の仕事の流れを妨げないことが大切です。
一般的な取引先への挨拶
「あけましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。本年も引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。」
重要取引先への丁寧な挨拶
「謹んで新年のお慶びを申し上げます。旧年中は格別のご高配を賜り、心より御礼申し上げます。本年も皆さまのご期待にお応えできるよう努めてまいります。何卒よろしくお願い申し上げます。」
新規取引先への挨拶
「あけましておめでとうございます。昨年は新たなお取引の機会をいただき、誠にありがとうございました。本年も誠実に対応してまいりますので、よろしくお願い申し上げます。」
※実際に取引を開始した相手への文例です。
商談中の企業への挨拶
「あけましておめでとうございます。昨年はお打ち合わせの機会をいただき、ありがとうございました。本年も引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。」
契約前の相手には、取引実績があるかのような言葉を使わないよう注意しましょう。
協力会社への挨拶
「あけましておめでとうございます。昨年は業務の推進に多大なるご協力をいただき、ありがとうございました。本年も互いに連携しながら進めてまいりたいと存じます。よろしくお願い申し上げます。」
年始の挨拶では、顧客だけでなく、仕入先や協力会社への感謝も大切です。
年始の挨拶メール|取引先・社内で使える文例
メールで新年の挨拶を送る場合は、件名・宛名・本文・署名を分かりやすくまとめましょう。
特に、仕事始めの取引先には、前年の感謝と本年の挨拶を簡潔に伝えることが重要です。
取引先への基本メール
件名:新年のご挨拶/株式会社〇〇
株式会社△△
営業部 山田様
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
旧年中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。
本年も皆さまのご期待にお応えできるよう、誠実に努めてまいります。
引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。
株式会社〇〇
営業部 佐藤
重要取引先へのメール
件名:新年のご挨拶と御礼
株式会社△△
代表取締役 山田様
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
旧年中は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
本年もより一層の努力を重ね、貴社のご期待にお応えできるよう努めてまいります。
貴社のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
株式会社〇〇
代表取締役 佐藤
上司への社内メール
件名:新年のご挨拶
山田部長
あけましておめでとうございます。
昨年は多くのご指導をいただき、誠にありがとうございました。
本年も一つひとつの業務に丁寧に取り組んでまいります。
引き続きよろしくお願いいたします。
佐藤
通常の業務メールに添える場合
「旧年中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。」
新年最初の業務連絡であれば、冒頭にこの一文を添える方法もあります。
年始の挨拶だけを目的とした別メールが、必ず必要というわけではありません。
件名・返信・状況別の全文文例は、ビジネス年始挨拶メール例文25選で詳しく紹介しています。
年始の電話挨拶|取引先への話し方と例文
電話での年始挨拶は、相手の都合に配慮することが特に大切です。
年始は営業再開や問い合わせへの対応で忙しい企業もあります。
形式的な挨拶だけのために電話を長引かせないようにしましょう。
電話で新年の挨拶をする基本の流れ
電話では、次の順番にすると自然です。
- 会社名と氏名を名乗る
- 相手の都合を確認する
- 新年の挨拶と旧年中の感謝を伝える
- 必要な用件を簡潔に話す
- 本年の挨拶で締めくくる
基本の電話例
「いつもお世話になっております。株式会社〇〇の佐藤です。新年のご挨拶でお電話いたしましたが、少しお時間よろしいでしょうか。」
「旧年中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。本年も引き続きよろしくお願い申し上げます。」
相手が忙しそうな場合は、無理に会話を続けず、短く終える配慮が必要です。
重要取引先への電話挨拶
「新年を迎え、謹んでご挨拶申し上げます。昨年は格別のご高配を賜り、誠にありがとうございました。本年もご期待にお応えできるよう努めてまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。」
改まった相手でも、電話では文章を読み上げるように長く話しすぎないことが大切です。
電話で相手が不在だった場合
担当者が不在の場合は、受付や別の担当者に長い挨拶を預ける必要はありません。
「承知いたしました。また改めてご連絡いたします。」
と伝え、用件に応じてメールなどの方法を検討しましょう。
単なる新年の挨拶であれば、何度も電話をかけ続ける必要はありません。
留守番電話へ新年の挨拶を残す場合
留守番電話を利用する場合は、簡潔な内容にします。
「株式会社〇〇の佐藤です。旧年中は大変お世話になりました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。本日は新年のご挨拶でお電話いたしました。折り返しは不要でございます。」
ただし、相手企業が留守番電話への伝言を推奨していない場合などは、無理に残さなくても構いません。
年始の挨拶回り|訪問前に確認したいビジネスマナー
年始の挨拶回りは、取引先などを直接訪問して新年の挨拶を伝える方法です。
日頃から対面での交流がある企業では、年始の挨拶回りを行うことがあります。
一方、年賀状やメールで挨拶する企業もあり、すべての取引先を訪問する必要はありません。
相手の希望と、訪問の必要性を考えて判断しましょう。
アポイントなしの訪問は避けるのが無難
年始は多くの企業で通常業務が再開し、会議や問い合わせ対応などが重なる時期です。
そのため、挨拶だけを目的とした突然の訪問は、相手に負担を与えることがあります。
訪問する場合は、あらかじめ相手の都合を確認しましょう。
「近くまで来たので立ち寄りました」と突然訪問するより、事前に連絡する方が丁寧です。
年始挨拶の訪問アポイントメール
件名:新年のご挨拶に関するご訪問のお願い
株式会社△△
営業部 山田様
いつも大変お世話になっております。
株式会社〇〇の佐藤です。
旧年中は格別のご高配を賜り、誠にありがとうございました。
新年のご挨拶を兼ねて、一度ご訪問できればと考えております。
ご都合がよろしければ、下記のいずれかで短時間お時間をいただけますでしょうか。
・〇月〇日(〇)午前
・〇月〇日(〇)午後
・〇月〇日(〇)午前
ご多忙のところ恐縮ですが、ご都合をお知らせいただけますと幸いです。
なお、ご予定が合わない場合は、メールでのご挨拶とさせていただきます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
株式会社〇〇
営業部 佐藤
候補日時は、実際の営業日と担当者の予定に合わせて設定してください。
訪問時間は相手の予定を優先する
年始の挨拶回りは、用件が挨拶だけなら短時間で済ませるのが一般的です。
ただし、「必ず5分以内」といった固定ルールがあるわけではありません。
相手が時間を確保している場合は、必要な範囲で会話しても構いません。
重要なのは、訪問の目的と相手の予定を事前に共有することです。
訪問する人数を確認する
複数の営業担当者が同じ取引先を訪問すると、相手に負担がかかる場合があります。
担当部署で訪問先や同行者を整理し、重複した挨拶回りを防ぎましょう。
必要な場合は、上司の同行も事前に調整します。
年始の挨拶回りで使える口頭文例
「本日は新年のご挨拶に伺いました。旧年中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。本年も皆さまのお力になれるよう努めてまいりますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。」
相手から仕事の近況を尋ねられた場合は、自然な会話を続けて構いません。
ただし、挨拶を目的とした訪問で、突然長い営業提案を始めないよう配慮しましょう。
年始の手土産・お年賀は必要?
年始の挨拶回りでは、手土産を持参することがあります。
ただし、手土産は必須ではありません。
相手企業の贈答品受領方針や、自社の経費・贈答ルールなどを確認しましょう。
手土産を持参する前に確認すること
取引先が贈答品の受領を辞退している場合は、その方針を尊重します。
重要取引先だからという理由で、受領辞退を無視して持参する必要はありません。
また、業界や取引先によっては、贈答品の受領に厳格なルールが設けられていることもあります。
手土産の選び方
持参できる場合は、相手に負担をかけにくい品物を選びます。
例えば、職場で分けやすい個包装のお菓子などが考えられます。
ただし、食品の取り扱いや人数、アレルギーなどにも配慮が必要です。
高価すぎる品物や、相手が受け取りにくいものは避けましょう。
「御年賀」の表書き
新年の挨拶として贈る品物に「御年賀」の表書きを用いることがあります。
ただし、贈る時期や地域の慣習、社内ルールによって扱いが変わる場合があります。
迷う場合は、会社の慣習や相手の地域に合わせて確認すると安心です。
オンラインでの年始挨拶|訪問の代わりに使う場合
遠方の取引先や、普段からオンラインでやり取りしている相手には、オンライン会議で新年の挨拶を伝える方法もあります。
ただし、新年の挨拶だけのために、必ずオンライン会議を設定する必要はありません。
通常の会議の冒頭に挨拶を添える
オンライン会議の冒頭文例
「あけましておめでとうございます。昨年は大変お世話になり、誠にありがとうございました。本年も引き続きよろしくお願い申し上げます。それでは、本日の議題に入らせていただきます。」
このように、通常の会議の冒頭で短く挨拶すると自然です。
オンライン挨拶で気を付けたいこと
オンラインでも、通常の会議と同じように、開始時刻や参加者、音声環境を確認しましょう。
挨拶だけを長く続ける必要はありません。
相手が通常業務へスムーズに移れるよう配慮することが大切です。
営業再開のお知らせ|顧客・取引先への案内文例
年始の挨拶とあわせて、営業再開を知らせる場合があります。
特に、店舗・サービス業・問い合わせ窓口などでは、営業開始日を分かりやすく案内することが重要です。
ただし、営業再開のお知らせは、すべての取引先へ必ず送らなければならないものではありません。
取引先への営業再開メール
件名:新年のご挨拶と営業再開のお知らせ
お取引先各位
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
旧年中は格別のご高配を賜り、誠にありがとうございました。
弊社は本日より通常営業を再開いたしました。
本年も皆さまのご期待にお応えできるよう、誠実に努めてまいります。
引き続きよろしくお願い申し上げます。
株式会社〇〇
※実際の営業再開日に送る場合の文例です。
顧客向けの営業再開案内
件名:新年のご挨拶と営業開始のお知らせ
お客様各位
あけましておめでとうございます。
旧年中は弊社サービスをご利用いただき、誠にありがとうございました。
本年の営業を〇月〇日(〇)より開始いたします。
皆さまに安心してご利用いただけるよう、スタッフ一同努めてまいります。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
株式会社〇〇
営業再開の案内で確認したいこと
- 実際の営業開始日が正しいか
- 営業時間が例年と異ならないか
- 問い合わせ窓口が利用できる状態か
- 会社の正式な案内と内容が一致しているか
- 顧客が必要としている情報を優先しているか
営業再開の案内は、新年の挨拶だけでなく、相手が業務を再開するための実用情報でもあります。
正確な日程を伝えましょう。
新年会の案内・欠席連絡も年始の挨拶に含まれる?
年始には、新年会や社内行事の案内を行うこともあります。
年始の挨拶と行事の連絡を一つのメールにまとめる場合は、新年の挨拶と開催情報を区別して記載しましょう。
新年会の案内メール
件名:新年会開催のご案内
皆さま
あけましておめでとうございます。
旧年中は多大なるご協力をいただき、ありがとうございました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、新年の交流の機会として、下記のとおり新年会を開催いたします。
【開催日時】〇月〇日(〇)〇時〜
【会場】〇〇
【会費】〇〇円
【回答期限】〇月〇日(〇)
ご都合がよろしければ、ぜひご参加ください。
ご参加については、回答期限までにお知らせいただけますと幸いです。
幹事 佐藤
新年会を欠席する場合の返信
件名:Re: 新年会開催のご案内
幹事 佐藤様
新年会にお誘いいただき、ありがとうございます。
せっかくのお声がけですが、当日は予定があるため、今回は欠席いたします。
皆さまにとって楽しい会となりますことを願っております。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
山田
欠席理由を必要以上に詳しく説明する必要はありません。
また、新年会への参加が任意である場合は、参加を強制しないことが重要です。
年始の挨拶で避けたいNG表現とマナー
年始の挨拶では、難しい敬語を使うことより、相手に不快感や負担を与えないことが大切です。
ここでは、特に注意したい表現を整理します。
「あけおめ」「ことよろ」を改まった取引先へ使う
避けたい例
「あけおめ!ことよろ!」
言い換え例
「あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。」
親しい同僚との私的な会話では使われることがありますが、改まった取引先への挨拶では避けましょう。
「今年こそ契約をお願いします」と催促する
避けたい例
「今年こそ弊社とのご契約をお願いいたします。」
言い換え例
「昨年はご提案をご検討いただき、誠にありがとうございました。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。」
新年の挨拶では、契約の催促より、前年の接点への感謝を伝えると自然です。
「去年」を使ってはいけない?
「去年」は、日常の日本語として誤った言葉ではありません。
ただし、改まった新年の挨拶状では、「去」の字を避け、「昨年」「旧年中」と言い換える慣習があります。
改まった表現
「旧年中は大変お世話になりました。」
口頭の会話では、場面に応じて自然な言葉を選べばよいでしょう。
「新年早々恐縮ですが」は必ずNG?
「新年早々恐縮ですが」という表現自体が、すべてのビジネス場面で不適切なわけではありません。
実際に新年早々の依頼が必要な場合に、配慮を示す言葉として使われることもあります。
ただし、挨拶メールの冒頭から謝罪や依頼を重ねると、読み手の負担になる場合があります。
業務上の依頼がある場合は、新年の挨拶と用件を整理し、明確に伝えましょう。
「今年も頑張ります」だけでは内容が伝わりにくい
簡潔すぎる例
「今年も頑張ります。」
言い換え例
「本年もお客様のお役に立てるよう、誠実に取り組んでまいります。」
「頑張ります」が間違いというわけではありません。
ただし、取引先などへの改まった挨拶では、どのように取り組むかを示すと、より丁寧になります。
年始の挨拶で相手の私生活を決めつけない
避けたい例
「今年こそご結婚されるとよいですね。」
「今年はお子様が生まれるとよいですね。」
こうした話題は、相手の事情によって負担になる場合があります。
年始の挨拶では、
「皆さまのご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。」
など、穏やかな表現を選びましょう。
相手が喪中の場合、年始のビジネス挨拶はどうする?
取引先の担当者や仕事関係の相手が喪中であることを知っている場合は、新年を祝う言葉に配慮しましょう。
ただし、喪中だから一切の業務連絡をしてはいけないわけではありません。
祝いの言葉を控える
相手個人が喪中であることを知っている場合は、
「あけましておめでとうございます。」
など、新年を祝う言葉を控えるのが一般的です。
代わりに、
「旧年中は大変お世話になりました。本年も引き続きよろしくお願い申し上げます。」
と、通常の業務挨拶を伝える方法があります。
会社全体が喪中になるとは限らない
担当者個人の喪中と、その人が所属する会社の年始挨拶の方針は必ずしも同じではありません。
担当者本人宛ての年賀状や挨拶と、会社間の通常の業務連絡を区別して考えましょう。
特別な挨拶が必要とは限らない
喪中の相手に、年始の特別なメールや電話を必ず送る必要はありません。
仕事上の用件がある場合に、適切な言葉を添える方法もあります。
詳しくは、取引先が喪中の場合の年賀状・挨拶の対応をご覧ください。
年賀状・メール・電話・訪問は全部必要?
ビジネスの年始挨拶では、複数の手段を組み合わせることがあります。
しかし、年賀状・メール・電話・訪問をすべて行う必要はありません。
それぞれの方法には、向いている場面があります。
| 方法 | 向いている場面 | 気を付けたいこと |
|---|---|---|
| 年賀状 | 書面での挨拶を継続している相手 | 受領辞退・喪中・宛先 |
| メール | 日常的にメールで連絡する相手 | 一斉送信・不要な配信 |
| 電話 | 直接言葉で伝える必要がある場合 | 相手の業務時間・長電話 |
| 対面 | 通常の訪問や打ち合わせがある場合 | 相手の予定を優先 |
| 挨拶回り | 直接訪問する必要がある関係先 | 事前アポイント |
| オンライン | 遠方・普段からオンライン中心の相手 | 会議を無理に設定しない |
| 社内チャット | 社内の同僚・チーム | 職場の運用ルール |
例えば、普段からメールで連絡している取引先であれば、年始の初回メールに挨拶を添えるだけで自然なこともあります。
一方、長年にわたり年始の訪問を行ってきた取引先には、今年も訪問を希望しているか確認するとよいでしょう。
形式を増やすことより、相手への配慮を優先することが大切です。
仕事始めから年始挨拶回りまでの実務チェックリスト
年始の挨拶を会社で管理している場合は、担当者や送付先を整理しておくと作業を進めやすくなります。
仕事始め前に確認すること
- 自社の営業開始日を確認した
- 主要取引先の営業開始日を確認した
- 社内の年始挨拶方針を確認した
- 年賀状の送付・受領に関する方針を確認した
- 必要な訪問先を整理した
- 年始の業務連絡の優先順位を決めた
仕事始め当日に確認すること
- 上司・同僚へ自然に挨拶した
- 必要な取引先へ年始メールを送った
- 営業再開の案内内容が正しい
- 緊急性の高い業務連絡を優先した
- 挨拶だけのために不要な電話を増やしていない
挨拶回り前に確認すること
- 訪問先へ事前にアポイントを取った
- 訪問目的と所要時間を共有した
- 同じ取引先への重複訪問を整理した
- 同行者を確認した
- 手土産の受領可否を確認した
- 相手企業の業務に支障がないよう配慮した
挨拶後に確認すること
- 必要な業務上のフォローを行った
- 連絡方法について相手から希望があれば記録した
- 年賀状辞退などの情報を社内で共有した
- 翌年の年始対応に役立つ情報を整理した
チェックリストを形式的な作業にするのではなく、相手が負担に感じない挨拶方法を選ぶために活用しましょう。
年始のビジネス挨拶に関するよくある質問
Q. 年始のビジネス挨拶はいつまでにするべきですか?
仕事始めから早い時期に行うと自然です。
ただし、相手企業の営業開始日や地域の慣習によって適切な時期は異なります。
一律の期限より、相手の業務状況を考慮しましょう。
Q. 仕事始めの挨拶は何と言えばよいですか?
「あけましておめでとうございます。昨年は大変お世話になりました。本年もよろしくお願いいたします。」
という表現が使いやすいでしょう。
上司などには、必要に応じてご指導への感謝を添える方法があります。
Q. 取引先には年賀状とメールの両方が必要ですか?
必須ではありません。
相手の受領方針や日頃の連絡方法に応じて判断しましょう。
Q. 重要取引先には必ず挨拶回りをするべきですか?
必ずしも必要ありません。
訪問が適切かどうかは、相手との関係、相手企業の方針、予定などで判断します。
Q. 年始の挨拶回りはアポイントなしでもよいですか?
一般的には、事前に予定を確認する方が丁寧です。
特に年始は忙しい時期なので、挨拶だけのために突然訪問することは避けるのが無難です。
Q. 年始の挨拶回りに手土産は必要ですか?
必須ではありません。
相手企業の贈答品受領方針や、自社のルールを確認して判断しましょう。
Q. 年始の電話挨拶は何分くらいが適切ですか?
共通の決まった時間はありません。
挨拶だけが目的であれば簡潔に済ませ、相手の業務の妨げにならないようにしましょう。
Q. 取引先が休業中でも年始メールを送ってよいですか?
状況によりますが、緊急性のない業務メールであれば、営業再開後に送る方法が自然です。
相手の営業日や通常の連絡ルールを確認しましょう。
Q. 上司には休暇中に新年の挨拶メールを送るべきですか?
必須ではありません。
仕事始めに対面やオンラインで挨拶できる場合は、その方法でも構いません。
Q. 年始の挨拶メールへ返信は必要ですか?
個別に届いたメールには返信すると丁寧な場合がありますが、すべてに必ず返信する義務はありません。
一斉配信や返信不要の案内では、返信しなくてもよいことがあります。
Q. 年賀状を送らない企業には年始メールを送るべきですか?
年賀状の受領辞退が、通常のメール連絡まで不要という意味とは限りません。
ただし、相手が形式的な挨拶メールも不要としている場合は、その意向を尊重しましょう。
Q. 相手が喪中の場合はどう挨拶しますか?
相手個人の喪中を知っている場合は、新年を祝う言葉を控えるのが一般的です。
必要な業務連絡では、「本年もよろしくお願い申し上げます」などの表現が使えます。
Q. 「謹賀新年」は仕事始めの口頭挨拶で使えますか?
意味としては丁寧な新年の賀詞ですが、日常の口頭挨拶では「あけましておめでとうございます」の方が自然な場合があります。
相手との関係や場面に合わせましょう。
Q. 新年会を欠席する場合、詳しい理由を伝える必要はありますか?
通常は必要ありません。
「所用のため欠席いたします」など、簡潔に伝える方法があります。
Q. 年始の挨拶をし忘れた場合はどうすればよいですか?
相手との関係や時期を考え、次の業務連絡で「本年もよろしくお願い申し上げます」と添える方法があります。
必要以上に大げさな謝罪をする必要はありません。
まとめ|年始のビジネス挨拶は相手に合わせて方法を選ぶ
年始のビジネス挨拶には、仕事始めの対面挨拶、取引先へのメール、電話、挨拶回り、オンラインでの挨拶など、さまざまな方法があります。
どの方法を選ぶかは、相手との関係や企業の方針、普段の連絡方法によって異なります。
大切なポイントは次の5つです。
- 前年の感謝と本年のお願いを伝える:長すぎず、自然で丁寧な言葉を選ぶ
- 相手の仕事始めに合わせる:休業中の不要な連絡を避ける
- 電話や訪問は相手の都合を優先する:挨拶のために業務を妨げない
- 年賀状・メール・訪問をすべて義務化しない:相手に合った手段を選ぶ
- 喪中・年賀状辞退・贈答品辞退などに配慮する:相手の意向を尊重する
年始の挨拶で迷ったら、次の基本文を参考にしてください。
基本の挨拶
「あけましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。」
改まった場面では、丁寧な表現に調整すれば十分です。
新年の挨拶は、形式を増やすことが目的ではありません。
相手への感謝を伝え、気持ちよく仕事を始めることを大切にしましょう。
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紙の年賀状を送る場合
年賀状を送らない場合と配慮が必要な場合
参考資料
